Book

 

 

このページではユーミンに関する書籍について紹介します。

書籍はその形式が多様で、決まったフォーマットでは紹介しづらく、必ずしも継続的に販売されているものではないのですが、

中には制作にかなりの労力が割かれ、資料としても芸術性の面でも埋もれさせるにはあまりに勿体ないものもあり、当サイトで選んだいくつかを紹介することにしました。

ほとんどが絶版で新品で入手することはできませんが、中古購入される際の参考にしていただければと思います。ユーミン自身の著作でないものも含みます。

1976 

荒井由実詩集

十四番目の月

 

1979

ぴむ 松任谷由実

1983

ルージュの伝言

 

1985

STYLE

The Collar of the Dove

 

1986

ALARM a la mode

 

1987

SOUTH of the BORDER

 

1990

TIERRA

 

1993

U-miz展・松任谷由実の世界

 

1994

THE DANCING SUN

 

1995

The Year of Kathmandu 

 

1997

FC会報 YUMING Vol.57

YUMING RADIO WORLD

 

1999

松任谷由実選集 五・七・五

2001

Ⓒ yuming bitter/sweet

 

2002

136人のイラストレーターが描く
松任谷由実の136

 

2003

地球音楽ライブラリー松任谷由実

 

2005

25th Anniversary

YUMING SURF&SNOW in NAEBA

2010

30th Anniversary

YUMING SURF&SNOW 30 BOOK

 

 2011

371+1 / THE YUMING /

YUMING BOX

才輝礼讃

 

2015

書くユーミン

 

2017

ユーミンとフランスの秘密の関係

読売新聞・報知新聞が報じた

ユーミンの45

2022

ユーミンとギタリスト

 

小説ユーミン

すべてのことはメッセージ

 

 

 

荒井由実詩集 ユーミン愛の伝言

 

荒井由実の作詞集。「翳りゆく部屋」までの荒井由実作品と、提供曲を含む全52作を収録。

 

【リリースデータ】

 

1976.3.10 * 0073-61023-3129 * 振興楽譜出版社 * ¥800

 

 

【クレジット】

 

編集者:吉田弘和、発行者:草野昌一、発行所:株式会社振興楽譜出版社

装幀・イラスト:横山政明、カット:森進賢

 

 

【メモ】

 

   作詞楽曲数が非常に多いユーミンですが、歌詞集の企画はあまりなく、しかも提供曲まで収録しているという点で貴重な一冊です。サイズはB5変形くらいのほぼ真四角で表紙はシングル翳りゆく部屋のジャケットをモチーフにしたイラスト、児童絵本のような作りになっています。

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十四番目の月 The 14th Moon

 

アルバム「14番目の月」と同じころに発売されたエッセイ&写真集。

"十四番目の月"というアルバム、それにこの同名のこの本は、タイトルも内容も、今の私を百パーセント近く表していると自負している。」

 

【リリースデータ】

 

1976.12.10 * 0076-00323-7629 * ペップ出版 * ¥980

 

【目次】

 

十四番目の月、バックボーン1、バックボーン2、言葉I、言葉II、言葉III、言葉IV、言葉V

夜間飛行、デッサン、カッコイイということ、置手紙、The 14th Moon全曲集

 

【クレジット】

 

著者:荒井由実、写真:長浜治、装幀:桑原伸之、発行者:松崎満、発行所:株式会社ペップ出版

 

【メモ】

 

   ユーミンのエッセイと長浜治による写真で構成されています。ユーミンの最初の著作と言える一冊です。(これより前にバンバン/荒井由実 編著で「いちご白書をもういちど」という本がありますが、大部分が誰が書いたかわからないエッセイの集まりで、ユーミンが書いた部分も定かではありません。)

   エッセイはタイトルの由来や、今もたまに話すスケートボードの事など、なかでも千歳から羽田までの道中、様々な事に思いを巡らせながら時おり機内の様子に戻ってくる「夜間飛行」が秀逸。

   写真は多くが76年のツアー中に撮られたと思われるモノクロ写真。

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ぴむ 松任谷由実 New Album "悲しいほどお天気" 他

 

「悲しいほどお天気」発売時の楽譜集。長編のインタビューが掲載されている。

 

【リリースデータ】

 

1979.12.10 * 東京楽譜出版社 * ¥1,200

 

【目次】

 

PHOTO & INTERVIEWGuitar Method

楽譜:NEW ALBUM「悲しいほどお天気」全10曲、「最後の春休み」「帰愁」「冷たい雨」「紅雀」「ひこうき雲」「空と海の輝きに向けて」

 

【クレジット】

 発行者:宮川隆子、写真提供:沢渡朔 デイブレイク505

 

【メモ】

 

   ぴむは東京楽譜出版のシリーズの一つで"P"hoto, "I"nterview,"M"usicの頭文字をとったそうです。取り扱う音楽の構成が複雑になっていく中、編曲に意を注ぐのはもちろん、素人の演奏とアーティストのそれとのギャップを埋めるべく、楽譜だけでなくアーティストのインタビューを掲載し、彼らが大切にする「何か」を読者に伝え、その演奏をより充実したものにすることを方針としています(素晴らしい!)。

   上記方針のもと、「悲しいほどお天気」の制作が終わった後のユーミンの、文字数にして2万字以上のロングインタビューが掲載されています。70年代後半は音楽誌のユーミンの扱いが少ないことや、83年「ルージュの伝言」のような自身の経歴や、感性などを詳しく語っている点、また結婚後 松任谷正隆との制作スタイルが固まりつつある時期という点でも、なかなか貴重な資料だと思います。

   主なインタビュー内容:音楽的基礎はどのように培われたか? 作曲への関心はいつごろ? 専門的な作曲法は勉強した? 「愛は突然に」について なぜ日本画の方をやらずに音楽へ? 7thのコードを最初に有効に使われたことについて専門的解説をお願いします 自身の音楽性分析と方向性について アルバム作成上最も気を使われる点は? 作詞作曲について アレンジについて 作詞家について 松任谷正隆について 由実さんを今日に位置付けたミュージシャンは? コンサートの意義について ピアノのテクニックで大切にしているものは何ですか? 新LP「悲しいほどお天気」について 結婚や他のきっかけでアルバムの流れに変化は生じたか? これからの音楽界の流れ
一部抜粋

l     7thのコードについて
テンションのコードを展開するけれども、けしてコードが先行しているわけじゃないと思うんです。あくまでもあるメロディーについてのコード展開だと思うんです。だから、すごく私自身で興味があるのは、あの、サンバで、ワンノート・サンバってありますね、♪タラランランラランランラていうのに全部違うコードが付いていくっていう、あれとね、グレゴリアンチャントっていうね、教会音楽で、古代のでね、ずーっとワンノートで(中略)それはやっぱりコードがね、どんどん変わっていくんですね。(中略)私はそのワンノートでコードが変わっていくっていうことにすごく興味があるんです。

l      アルバム作成上もっとも気を使われる点は?
えーっと、キャラクター!そのアルバムで出てくる女性像とか、人間像とか。アルバムって、一個一個、曲を意図して書いていってもね、(中略)10曲通して聴いたときに、何か別なところに何か一人の女性がいるっていう感じになるんですね。だから、この頃は、プロデュースは、うちのダンナがしているんですけども、「こういう感じの女にしようよ」っていうようなことを最初に決めますね。

l      編曲家松任谷正隆について
編曲家としては、もう超一流だと思います。(中略)あの、スコアを書くのが好きなんじゃないかな。構成力っていうのがものすごくありますね。私は構成力が全くないから。(中略)音楽でも、あの、一曲一曲についてはすごくわりと完璧に自分の世界では完璧にできるんだけれど、それがその10曲集まったときどうなるかっていう見通しはたたないし、ここでこういう楽器のフレーズを入れると気持ちがいいということは分かっても、それが全部つみかさなるとどういう形になるかっていうのは、彼は、思いつきで言うんじゃなくてね、あの全部出来上がった時のことがわかってて言うんですね。

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ルージュの伝言

 

ファンのあいだではあまりに有名なユーミンの自叙伝的エッセイ。

インタビューを元に構成されており、全てしゃべり言葉で書かれている。

 

【リリースデータ】

 

単行本:1983.1.31 * 0095-883131-0946(0)  ISBN9784-04883-1314 * 角川書店 * ¥980 * 帯付

文庫本:1984.5.25 * ISBN-10: 4-040158001-3 ISBN-13: 9784-04158-0011 * 角川書店 * ¥430

 

【目次】

 

私は”天才”です、マイ・シークレット・ゾーン、みんなみんなパッセージ、パンプキン・メモリーズ、

荒井由実と松任谷由実と私、すてきな映像が歌になる、対話・ユーミンVSビッグ・ママ、心はいつもエバーグリーン

あとがき: 山川健一、ユーミン・ヒストリー(単行本のみ)

 

【クレジット】

 

発行者:角川春樹、装丁者:岡村元夫(単行本)、杉浦康平(文庫本)、発行所:角川書店

聞き書き:山川健一、撮影:川西普巳(単行本)、高橋淳一、佐々木身佳、細谷秀樹(文庫本)

写真構成:信藤三雄(文庫本)

 

【メモ】

 

   自身の生い立ちや青春時代、「パールピアス」までの作品などが語られています。山川健一氏によるユーミンへのインタビューを元にしており、あたかもユーミンが想いのままに語りかけてくれているような文体になっています。

   角川書店の編集や幻冬舎の創業で有名な見城徹がこの本の仕掛け人、プロデューサー的な役割だったそうです。彼の著作では、種明かしをするようでやはりよくないのではないか?とユーミンが印刷直前に差し止め依頼したエピソードが紹介されています。

   単行本、文庫本では掲載されている写真が全く違います。単行本にはカラーの写真もあり、学生時代に描かれた絵画、文中に出てくるプールの様な部屋の写真も掲載されています。文庫本のほうは8384年にロンドンやハワイで撮られたと思われる白黒写真に差し替えられています。

   現在は絶版のようですが、文庫本は明確なソースはありませんが発行部数150万部かつロングセラーで比較的入手しやすいかと思われます。

   単行本には緑の帯がかけられていました。帯コピー「ようこそミステリアスなユーミン宇宙へ 光り輝く感性の海へ いま、自身によって初めて語られる『天才』のすべて」

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別冊ViVi

STYLE YUMING BOOK THE GUIDANCE OF MY LIFESTYLE

 

ユーミン責任編集のプライベートマガジン。

「『それって、ユーミンらしいね』って言われることがよくあるんです。(中略)生活のすべてにわたって、"らしさ"を追求したらおもしろいんじゃないかなと思いあたったんです。

そんなわけで、衣・食・住にわたって私の考える"らしさ"を追求する雑誌をつくってみたいと思っていました。」

 

【リリースデータ】

 

1985.7.1 * ISBN-10: 4-06-100661-4 * 講談社 * ¥1,000

 

【目次】

 

YUMING STYLE IN LONDON

スタイルの自然学

 

STYLEパリ・ロンドン特別取材

フライト・ストーリー

 

PARIS shopping NEWS

ちょっとパリまで買い物に

私の好きなラルフ・ローレン

着物近未来 kimono a venir

 

川風の夏

 

Tra donne sole

with 手塚理美 年下の女の子の話を聞く。

with 小林麻美 女同士、夜、街で会う。

with 長谷川ユリ 女、二人でドライブのロケハンをする。

 

好きな男に、好きな服を。

三枝成章 マイク真木 上田昭夫 宍戸 錠 永井 博

 

パリダカール物語

「ラリーは男のロマン、女のロマン」山本昌美

MIRAGE SHORT STORY

今、ふたつ夢中になっている。

女の子から女の子へのプレゼント

"MEKKE"カタログ

 

インテリアは不思議なノスタルジー

スタイルインテリア1

〔仙台〕画廊・西欧館のたたずまい

スタイルインテリア2

絵のある居住空間

スタイルインテリア3

「気に入り品」をいつも見ながら暮らしたい

アート感覚でオーディオ・ヴイジュアルコーナーをきめてみる

スタイル 日本のフィフティーズ研究

対談:草笛光子 松任谷由実 ユーミンあこがれの草笛光子さんに会う

ファッション談義 おすぎとピーコ

デート・ブック more delightful and move sweet

TALK OF THE TOWN

私的ジャパニーズTOP20 流行少女の学級新聞

遊園地が終わつた日   アランパーソン的生活術

MIRAGE・神秘

 

女の子3人で合宿して美容自由研究しました !

プライベート・エステティック

 

カロリーメイト劇場

忙しい人は都会の漂流者

 

エスニッククッキングユーミン流

 

小さいときに戸田さんからおそわった

アメリカの家庭料理

 

<料理対談>

「味」のセンスみがきはレストラン・ディナーで

 

私の料理に不可能はないレパートリーはインターナショナル

パティオの料理おば賛

 

「食」セレクション

 

YUMING SALAD

ずうーっとサラダ熱愛中

 

STVLE TRAVEL

京都・神戸 探検 漂流者あるいは、異邦人のように

 

ボトルのあるパーティー

 

PARTY HAND BOOK

 

ひまな時間のすごし方

 

【クレジット】

 

編集人:宮田保、発行人:鈴木茂次、発行所:株式会社講談社

表紙イラストレーション:安西水丸、アートディレクション:市川英夫、レイアウト:鈴木勝、堀三津子、甲斐山純一、平良徹、荒野直恵、大沢良治、+b

THANKS: 大竹誠、阿部浩司、毛利光江、本田良子、松任谷正隆

SPECIAL THANKS: あべ千賀子、安西水丸、石井誠二、石坂敬一、内田健二、大久保恵子、おすぎとピーコ、大宮隆史、小田切宏子、

恩海光、鏑木寿、岐部哲也、草笛光子、倉橋敬文、小林麻美、小松基、佐藤正博、下条ゆり、信藤三雄、スコットカジヤ、高崎龍介、

月原真人、月原郁子、手塚里美、戸田芳子、野間仁、長谷川泰子、引田潤三、菱沼徳子、保坂幸夫、森透、森田紀夫、山本栄子、山本昌美、

油井昌由樹、吉岡眞司、三枝成章、マイク真木、上田昭夫、宍戸錠、永井博、矢野トシ子、神戸真知子

PHOTOGRAPHER: 海原章、恩田義則、加瀬大平、大村元明、楠田守、黒田一成、小林和弘、佐々木教平、佐野篤、沢渡朔、

島村龍太郎、鈴木勝己、長坂洋平、橋本祐治、花房徹治、細谷秀樹、増島実、松本康男、三浦憲治、三浦順光、森新治、山崎勉、吉岡靖晃

STYLIST: 小田嶋さきく、越智美友、川俣喜代美、島津由行、高島聖子、田内玲子、中野尚子、松崎たまき、村上久美子、渡辺登志子

HAIR&MAKE: 足立一也、古久保英人、小島裕司、藤本夢見人

ILLUSTRATOR: 佐々木悟郎、桜沢エリカ

WRITER: 泉麻人、大沢さつき、太田ひで子、大西陽一、田中えり子、中野翠、伴武子、松木直也、由井りょう子

EDITIONAL STAFF: 国藤直子、近藤昌、野村忠弘、御供秀彦、向笠千恵子、山口信子、度会明子

 

【メモ】

 

   200ページ以上あるファッション誌並みのボリュームのほぼすべてのページにユーミンが登場、雑誌とはいえ制作に2カ月をかけ、ロンドンとパリでもロケを行ったアルバム並みの大作だと思います。

   「私、雑誌編集者って憧れててね、この時は紙質から広告の事まで自分で考えて、ペイラインまでいければいいやって作ってみたんです。自分でやってみて、雑誌の機構って言うのがよくわかりました。楽しかった。みんなでワイワイ、学級新聞作るノリだったから。」(月刊カドカワ93.01, 角川書店)クレジットページでユーミンは「ずっと夢見ていた、わたしのプライベート・マガジン。ありがとう、やっと出来上がりました。ご協力いただきましたみなさまに、そしてわたしの夢を正確に実現してくれたスタッフに、心から御礼申し上げます。」とコメントしています。

   発売を記念して721日に筑波サーキットでミラージュワンメイクシリーズ第4戦「Yuming Trophy for the MIRAGE CUP」が行われました。ユーミンはブラスバンドが演奏する「地獄の黙示録」のテーマ曲にあわせヘリに乗って登場。本作は長くユーミン企画に協賛する三菱自動車との初コラボでした。以降、三菱自動車はユーミンの様々な企画に協賛します。85年写真集「モロッコの夢」協賛、85年〜87AM番組「YUMINGのおしゃまします」提供、85年〜88年逗子マリーナコンサート協賛、85年〜90年クリスマスクルーズ協賛、86年〜87年一連のパリダカ企画協賛・車両提供、87年〜90年ニューアルバム連動CM88年〜90年コンサートツアー冠協賛、苗場のコンサートには86年〜09年までの長い間協賛しました。

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The Collar of the Dove モロッコの夢

 

ビデオ「コンパートメント」制作のグリーン・バック・フィルムズとの第2作目、約1カ月間のモロッコロケを敢行しての大判の写真集。

鳩の首飾りに秘められたモガドー宮の伝説を巡るストーリーが展開されており、ただの写真集ではなく「PHOTOMYSTIC」と名付けられました。

 

【リリースデータ】

 

1985.11.21 * ISBN-104-89353-058-5 * 扶桑社 * ¥4,800 * 付帯物あり【メモ】参照

 

【クレジット】

 

発行人:石原捷彦、発行所:扶桑社

A book by KIRARA MUSIC PUBLISHING   AUBREY POWELL PRODUCTIONS

Photography by: Alec Henderson, Assisted by: Peter Chatterson, Art Direction: Andrew Ellis, Design: Colin Chambers, Produced by: Aubrey Powell,

Story by: Andrew Ellis, Colin Chambers, Aubrey Powell, Text by: Aubrey Powell

Illustrations: Alan Adler, Artwork: Jeanne Panton at ICON, Retouching: Richard Manning / Alan Eayres

Necklace: Gavin Riley, Typography: Shing Chang

Locations Found and Managed by Paul Raphael, Production Manager: Marc Church

Wardrobe and Stylist: Careen Hertzog, Make-up: Mishi, Personal Assistant to Ms. Matsutoya: Mohri Mitsue, Co-ordinator: Bino Honda

Supported by Mitsubishi Motors Corporation

Thanks to: Mr. Zacariah Alaoui at CCM, Mr.Malki-Onmt at The Moroccan National Tourist Board,

Mr. Ahmed Aquallal from The Ministry of Culture, and Mr. Youssef Bounouar,

The Mamounia Hotel - Marrakesh, The Transatlantic Hotel - Meknes, The Korannic School - Meknes,

Euro-Air, Kassim, Head Over Heals, Sprint, Gavin at The Great Frog, David at Viridian,

Robin & Richard at Ceta Print, Derek & David at Panda, Simon Bell Michael McDermott, Kei Nishimura

 

【メモ】

 

   装幀はハードカバーにハードのブックケース、物語はすべて英文で書かれており、訳文を載せた紙が封筒に入れて封入されているという豪華なものでした。ケースには紫の帯が掛けられており、物語のイントロが紹介されています:かつて、私が世界中を旅していたころ遭遇したひとつの出来事。生涯忘れることの出来ない神秘に満ちたこの体験を、たぶん信じてはもらえないでしょう。でも、今こうして目の前の白い壁に目を凝らすと、あの物語の始まりを告げる古い飛行機の、故障し、途切れてゆくエンジン音と、見る見る視界に迫ってきた泡立つモロッコの海が、記憶の底から蘇ってくるのです。

   撮影は総勢14名のパーティーでモロッコのマラケッシュ、ザコラ、エスエラ、ラバト、カサブランカ、フェスなどで行われました。中にはランドクルーザーで10時間かけて移動することも。
DADIDAツアー
パンフに載ったロケスケジュール:
85.4.17 コレラと破傷風の注射を打ち、一旦ロンドンへ(ちなみにこの日の朝4時まで「今だから」の唄入れ)、4.18-20 ロンドンで衣装チェック、4.21 スタッフ14名とモロッコへ移動、4.22-26 マラケッシュで撮影、4.27 ザゴラへ陸路10時間の移動、4.28-29、ザゴラの砂漠で撮影、4.30 再びマラケッシュへ戻る、5.1 エスエラへ移動、5.2-3 エスエラで撮影、朝焼け、船上シーンなど、5.4 15時間かけマラケッシュ経由でメクネスへ移動、5.5 雨が降り、撮影中止、19日ぶりのOFF5.7 イフレンへ移動、5.8 イフレンで撮影、5.9 フェスへ移動、5.10 撮影終了、ラバト、マラケッシュ、カサブランカ経由でロンドンに戻る、5.13-14 スタジオ撮影、5.15 日本食で打ち上げ、5.16 帰国

   本作のプロモーションのためにユーミンは当時人気のあった深夜テレビ番組「オールナイトフジ」に生出演。また収録スタジオ内にラジオブースを設け、テレビと相互乗り入れする形でユーミンの「オールナイトニッポン」が特別番組として放送されました。番組内では、電話による生予約受付けも行われ、今となっては存在自体が忘れ去られつつある本作ですが、アルバム同様、大きくプロモーションされていたようです。告知チラシによると前作に当たるビデオ「コンパートメント」同様、アメリカ、ヨーロッパでも発売があったようです。

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ALARM à la mode  ツアーパンフレット

 

アラーム・ア・ラ・モード ツアーのパンフレット。歴代ツアーの写真や衣装などが掲載されている。

 

【リリースデータ】

 

1986.

 

【クレジット】

 

Art Direction: Mitsuo Shindo, Design: Retoro Kibe, Sawako Nakajima,

Editing: Mitsue Mohri, Yukari Suzuki, Yoko Shindo, Michael Standard

Cover Photograph: Fumiyuki Kawashima, Photograph: Kenji Miura, Yone Ishii, Naofumi Okamoto

 

 

【メモ】

 

   86年のアラーム・ア・ラ・モード ツアーのパンフレット。OLIVEツアーからの過去のツアーのパフレット、ハードチケット、コスチューム、ステージ写真が掲載されています。写真は小さいものの、ユーミンの場合、こういった過去の資料集的な(ちょっとオタク向けな)アプローチの企画はほとんどなく特筆すべきものかと思いこのページに掲載しました。パンフレットのメインは過去のコンサートツアーを松任谷由実一味が起こした事件に見立て、この度新たに情報が入った「アラームアラモード事件」の企てを追うための捜査資料といった感じ。

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SOUTH of THE BORDER   松任谷由実 in AFRICA

 

871月にユーミンはパリダカールラリーにプレス参加。現地での写真と感じたことを綴った写真集。

「ラリーを走るのは辛すぎるけど、そのかわり、勝負に懸ける人々を、アフリカの自然を、そこの暮らす人たちを、いつもの私のやり方で見てこようと思った。」

 

【リリースデータ】

 

1987.11.21 * ISBN-104-7897-0344-4 * CBSソニー出版 * ¥1,800 * 帯付

 

【クレジット】

 

文:松任谷由実、撮影:小川義文、発行人:鶴味政一、発行所:株式会社CBS・ソニー出版

Photographs: Yoshifumi Ogawa, Art Direction: Mitsuo Shindo, Design: Mitsuhiro Tohyama

Editorial Direction: Yoshifumi Ogawa, Makoto Ohtake, Text: Yasushi Kabata, Book Coordination: Heckel Sugano, Produce: Masataka Matsutoya

VERY SPECIAL THANKS: Masahiro Uchida, Toshinori Asaga

SPECIAL THANKS: Dominique Vicna, Hajime Inoue, Hirohiko "Mocchan'' Mochizukl, Hitoshl Hamada, JeanPierre Gueyrard, Kenji Iwanaga

Kenjiro Shinozuka, Keiichi Uemura, Machiko Iida, Masashi Yoshioka, Motome Asano, Satoru Kadowaki, Sonoko Noguchi, Takashi Yasue

Takeshi Otsukotsu, Tsutomu "Benchan" Matsui, Yohichi "Doctor" Endo, Yukari Suzuki

Asatsu inc., Descent, EMI Pathe Marconis S.A., Marie Claire, Mitsubishi Motors Corporation, Parco

and also, special thanks to the many kind people in Africa and France

 

【メモ】

 

   85「STYLE制作などをとおしてユーミンはパリ・ダカール・ラリーの魅力に取りつかれたイラストレータの山本昌美(ヤーミー)と知り合います。カーキのつなぎにワークブーツで現れた彼女について「初対面の印象が『色だけ見たら地味なのに、こんな派手な人たち見たことない。この派手さはどこから来てるんだ?』かっこよかったんです。すごい華があった。」と振り返っていますTHE YUMING,2011)。ラリーだけでなく彼女自身の魅力にひかれたユーミンは861月テレビの取材をかねて、パリでそのスタートに立会い、この本の題材となった87年はプレス(取材班)として約1カ月間その全行程を追うことになりました。

   このプレス部隊はユーミン、パリ・ダカ経験のある写真家の小川義文、ヘアメイクの矢野トシ子、マネージャーの毛利光江、通訳兼コーディネーターのベルトラントの5人。三菱自動車の協力のもと2台のパジェロと飛行機を駆使して確実にラリーを追いかけ要所要所で取材を行います。発表媒体には雑誌「マリ・クレール・ジャポン」が選ばれ4カ月に亘り連載。またヤーミーはやはり三菱自動車が協力した「ユーミン・マリ・クレール号」でパリダカに単独出場。このパリダカ参加は三菱自動車とユーミンが組んだ一大企画で、「ホライズンを追いかけて」と銘打ったTBSラジオの特番のほか、同社が同局で提供していた「ユーミンのおしゃまします」でも数週に亘って現地レポートを放送、そのほか「わたしも行きます。パリ・ダカール神話へ」というコピーと共にユーミンが広告に登場した見学ツアー、後日には東京、大阪、札幌のパルコで「YUMINGの聴いた砂の音」という写真展まで開催されています。このあたりの経緯や道中のユーミンとの様子は山本昌美著「パリ・ダカール・スケッチブック」(CBSソニー出版)に詳しく記載されています。

    本作は写真とユーミンの文章で構成されています。「今度の旅は『俯瞰で』見る事だと思った。」というとおり全編にわたりラリー出場者の心情や現地の人や自然の理と、自身の仕事や作家としての在り方を重ね合わせた想いが綴られています。最後の文章が非常に印象的です。
「パリダカ」を走ること、「パリダカ」を完走することに、どれだけの意味があるだろう。疲れ果て、渇ききり、傷ついて、ゴールを踏んでも、どれほどの賞賛が待っているのだろう。その答えは、たぶんヤーミーの中にしかない。「パリダカ」を走る人の中にしかない。ドン・ペリニオンという僧侶が、ナポレオンのために、いちばん均一に泡の出るシャンパンをつくったという。一瞬にして消えてしまうシャンパンの泡に、彼は、長い年月を捧げたのだという。そして、「ドン・ペリニオン」の泡のことは、「ダイアモンド・ダスト」と呼ばれるようになった。他人から見たら、他愛のない、とるに足らないことに、一生を懸ける人がいる。一瞬にして、輝き、消えてゆくものがある。そういうのが好きだ。そういうものを、愛したい。

   このパリダカでの体験はその後の活動に大きな影響を与えたようです。「すごかった。けど、だからといって私がその仲間になれるとは思わない。私は私のラリーをするんだって思った。東京に戻って自分のラリーをやろうって。」THE YUMING,2011「もう仕事もガンガンやっちゃえって、異常な数の取材を受けたりしてヒートアップしたら世の中はまさにバブル期に突入って言う時期だった。」YUMING REAL EYES v.3,1996

   スケジュール
1986.12.27 アンカレッジ経由でパリへ、12.31 予選見学、1987.1.1 パリ出発バルセロナへ、1.2 バルセロナからアルジェへ、1.3 アルジェ、1.4 ガルダイアからエルゴレア、
1.5
エルゴリアからインサラーへ、1.8 テネレ、1.9 テキサコ、1.10 アガデス、1.11 アガデスからニアメーへ、1.12 ニアメーからガオへ、1.14 ガオからトンボクトゥ、
1.15
トンボクトゥ、1.17 ダカール、1.19 ダカールで誕生日、1.20 ゴア、1.22 ダカール

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Esquire 特別編集YUMING<ティエラ>

TIERRA  エスクァイア日本語版別冊

 

雑誌エスクァイアの南米特集。ユーミンの南米旅行記を掲載。

「旅は参加の仕方にもよるが、なにか、ええいと思い切るよりないところがある。一大決心をしないと寄せつけてくれない気がする。肉体的にも厳しいところの方が自分の中の自分が見えてくるように思う。今度の旅は、南米が私を呼び寄せてくれたとしか思えないのである。」

 

【リリースデータ】

 

1990.1.5 * ISBN-134911191601005 * ユー・ピー・ユー * ¥1,000 (971)

 

【目次】

 

松任谷由実、南米冒険記。

切りとられた夢の中へ。by 松木直也 写真=三浦憲治

「タフでなければ生きてゆけない。面白がれるのがいちばんタフになれる」(YUMING語録第一章)

リマからクスコへ、クスコからマチュピチュへ、アマゾンへ、そしてリオ・デ・ジャネイロへ。

ひらめきに導かれたYUMINGは、驚異のスーパータフネスをもって南米を駆ける。子供の心眼、はしゃぎながらのフィールドワーク。’89年南米アドベンチャーの全行程、徹底レポート 

 

南米に眠る生命エネルギーが地球を救う日。Talking about Super Nature

ライアル・ワトソンvs松任谷由実 写真=村越元

旅程をつくってくれたのは他ならないワトソン博士だ。南米という不可思議なエネルギーをもつ土地を語り合う。地球とつきあうセンスがクロスする。

 

YUMINGの、旅の流儀

ユーミンこそは旅の達人。旅の楽しみ方、極め方、思い出など、スタイルオブトラベル7篇。

 

エールの交換からジャブの応酬へ 南米を代表する2大作家による、

「宿命の対談」1967年、リマにて。

ガブリエル・ガルシア=マルケスvsマリオ・バルガス=リョサ 訳=野谷文昭

彼らはいま、その思想の違いから袂を分かつ。仲は冷えきって再び相まみえることはないだろうといわれるふたりが、かつて、親しく語らった事実はあまり知られていない。心底腹を割ったスリリングな対話が20年の時を超え、甦る。

 

ラテンアメリカの「恋」。THE STRUGGLE OF LOVE

By 野谷文昭 絵=フェルナンド・ボテロ

マルケス、リョサ、プイグなどの作品を読み解けば、ラテンアメリカの恋の構図が見えてくる。

ラテンアメリカの現実事態が、浮かび上がる。

 

YUMING'S COLLECTION 旅のメモリアル

インディオの伝説(『グアテマラ伝説集』)のテキストとともに紹介する。YUMINGの心をとらえた宝物。

 

チチカカ湖畔で、バズーカ煙草を一服。COPACABANA, AT LAST

by 旦敬介

アンデス山中での不思議な経験は、土地の精霊が発した試練だったのか?

 

地底の、マグマの熱を感じとれ。IN LATIN-AMERICAN ABSENCE

by 落合一泰 写真=コーネル・キャパ

カーニバルの哄笑も芸術的創造も革命もまた、ヨーロッパによる征服の歴史への恨みかもしれない。

 

南米文学は、原始文明に糸を垂らす。

by 中村真一郎

カルペンチエール、ボルヘスへの魅力。

 

ある本との出会い、私の南アメリカ体験。

by 吉増剛造

女流詩人ガブリエラ・ミストラルからの啓示。

 

ラテン・アメリカのカルチャー・シー CULTURE WATCHING

グローバルカルチャーの新しい風は南米から吹く――。

映画 / 風景が息づく地帯からの映画 by 今福龍太

演劇 / 演劇における民族的価値の、探求 by マルセロ・カーンス 訳=鴻英良

実術 / 屈折した世界のへの窓、中南米実術 by 加藤薫

音楽 / 地下水のように流れる「新しい歌」 by 濱田滋郎

 

甘美なる退廃の街、ブエノスアイレス。 AFTER THE LAST TANGO

by ジョセフ・フーパー 訳 平石律子

アルゼンチン、ことブエノスアイレスは、""を堪能する貪欲な者たちの最後の砦だ。

しかし、「もうタンゴなんて残ってないのよ」かわいらしいポルテーニャ(港っ子)はいう。

 

YUMING'S BEST

アーティストとして、ひとりの女性として。YUMING自身のほんとうの話。

ジャケット撮影秘話/SHOOTING 曲作り/WRITE&SING 

インタヴュアーという人びと/INTERVIEW 友人の条件/FRIEND

 

TAKE OFF TO THE '90s

ニューアルバム完成まで214日、ツアー開始まで335日。スタートからのプロセス公開。

コンセプトは"仁侠"。「LOVE WARS」に籠められたメッセージとは?

 

ティエラ=大地にちかづくための、サブ・テキスト。THE LATIN AMERICAN BOOK REVIEW

ノン・フィクション、フィクション、アーティクル、アンソロジー、ミソロジー、全34冊。

 

【クレジット】

 

Publisher: Kiyoshi Yoshizawa, Edition-in-Chief: Kiyoshi Nagasawa, Art Director: Yuji Kimura

Editor: Eisuke Shichiji, Yoko Ishida, Naoko Muramatsu, Hidenori Kataoka, Junko Ono, Contributing Editor: K&K International Inc.

Production Director: Ichiro Kobayashi, Editional Production Manager: Ichiro Nakamaru, Production Associate: Yayoi Yoshizawa

Art Production Associate: Mika Mizuguchi, Ryoichi Shiraishi, Yoko Kawasaki, Hisato Tachibana,

Proofreading: Bokujinsha                General Manager: Masahiro Kasuya

 

 

【メモ】

 

   ユーミンの南米紀行をメイン特集に据えているが、全編ユーミン関連というわけではなく、「魅惑するラテンの謎」を探る特集記事との半々くらいで構成。

   メインの紀行文は写真含め50ページほどで同行した松木直也によって書かれています。

   スケジュール
1989/9/26 リマで取材初日(ユーミンは数日前よりリマ入り)、パチャカマ遺跡。9/27 早朝便でクスコへ。クスコを拠点に、タンボマチャイ、サクサワマンへ。9/28 クスコを拠点に空中都市マチュピチュへ。ユーミンは朝から熱で顔面蒼白ながら予定を強行、高山病にもかかってしまい、クスコに戻る頃にはぐったりだったとか。9/29 ユーミン驚異の復活、朝から買い物へ。リマ経由でやはり経由地のイキトスへ、夜はディスコで過ごす。9/30 マナウスへ移動、アマゾンでワニ狩りへ。10/1 アマゾン流域でピラニア釣り、ピンクイルカにも出くわす。10/2 リオデジャネイロに移動。10/3 最終日、リオ散策。

   情報量としては多くはないのですが、アルバム「LOVE WARSツアーの制作スケジュールが載っています。

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U-miz展・松任谷由実の世界   パンフレット

 

U-miz展・松任谷由実の世界」のパンフレット。展示された曲にまつわるアイテムや子供の頃の写真や作文が掲載されている。

 

【リリースデータ】

 

1993.12.30 * ¥1,800

 

【目次】

 

U-miz展・松任谷由実の世界」開催にあたって、「生いたち」、ロッカーの部屋、旅の部屋、心の部屋

MESSAGE for YUMING、ユーミンとその時代・史、ALL SONGS MENU

 

 

【クレジット】

 

アートディレクション: 長友啓典, コピー: 松木直也, フォト: 三浦憲治, 小川義文, デザイン: 伊東浩司+K2, スペシャルサンクス: 横尾忠則

企画: U-miz実行委員会, 発行所: TODO PRESS INC., 印刷・製本: 日本写真印刷株式会社, 協力: 雲母社

 

 

【メモ】

 

   U-miz展・松任谷由実の世界」で販売されていたパンフレット。「U-miz展」はアルバム「U-miz発売に伴い、93年末から主要都市で開催された展示会。子供の頃の写真や作文、なんと通信簿、学生時代に描いた絵画、販促物やステージ衣装、旅のお土産、自作のカセット、ダリヤの牛乳瓶まで、曲にまつわる様々なアイテムがロッカーの中に展示されていました。本作はその図版の様な一冊です。

   それぞれ、短いですが「旅の部屋」では、USSR、南米、ラサ・カトマンドゥの旅の様子が、心の部屋では横尾忠則との対談が掲載されています。

   アルバム「U-miz」はユーミン自身のアンダーグラウンドがテーマともいえる作品、この展示会もユーミンの構成要素を展示するようなものになっていました。冒頭の「開催にあたって」に書かれた一節:ユーミンの「今日」がここに集められている。そのすべての「今日」は、彼女がそのときどきでいちばん好きだった「今日」である。そして、そのすべての「今日」に彼女が感じたことが、「今」を、そして「明日」を作っているのである。「U-miz展」の意味するものは回顧されるユーミンではない。今生まれつつあるユーミンの「今日」が、そのまま集められたものなのだ。

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1994 THE DANCING SUN by CHIHIRO WATANABE

 

THE DANCING SUN ツアーのパンフレット。当時のマネージャー渡辺千尋による自身とユーミンの1年のエピソードが綴られている。

 

【リリースデータ】

 

1994.12. * ¥2,000 * 帯付

 

 

【クレジット】

 

著者:渡辺千尋、デザイン:小西玲子、写真:大沢則昭、三浦憲治、円山正史、村田昇、柳田裕行、小松陽祐、撮影補:村木司、鎌田秀子

ヘア・メイク:浅井昭彦、イラスト:林功太郎、制作:株式会社イニング/ 駒井しげる、下畑剛、喜多芳章、清野賢

写真提供:石黒美穂子、渋谷陽一、渡辺千尋、制作協力:小熊晃代、

協力:TOKYO FM、ニッポン放送、月刊カドカワ、BRIDGE、ハートビートレコーディングスタジオ、ヘラルドエース、銀座ちゃんこ、セカンドハウス、東芝EMI

表紙製版:株式会社プロネート、印刷:栄印刷株式会社、編集人:松任谷正隆、海津亮、発行人:松任谷正隆

 

 

【メモ】

 

   THE DANCING SUN ツアーで販売されていたパンフレット。ほぼ全編、当時のユーミンの現場マネージャー・渡辺千尋によって94年の自身の仕事やユーミンとのエピソードが大小さまざまに、時に軽妙に時に深刻に綴られています。他のライターには絶対に書けない、長年傍でユーミンを支えてきた身内だからこそ書ける、尽くすべきボスとしてのユーミン、そして共に奮闘する同僚としてのユーミンを垣間見る事の出来る大変貴重で温かい一冊だと思います。冒頭、ユーミンは彼女にこんなメッセージを送っています。「早いものでもう6年。彼女は今までで最も長く、私のマネージャーを務める人になっていました。平等にめぐって来る運や縁を生かすのは実力です。女性にとって激動の年月を、この仕事に全力投球してくれた彼女に、少しテレるけど幾多の変化をともに乗り越えてきた友人として、心から感謝したいと思います。」 

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The Year of Kathmandu 1995

 

KATHMANDU PILGRIM TOURのパンフレット。多くの関係者が思い思いに各ページを受け持ったマガジン風。

 

【リリースデータ】

 

1995.12. * ¥2,000

 

 

【目次】

 

The Year of Kathmandu: 松任谷由実

大川きみこ

真夜中の出来事:大川きみこ

幸せの落とし穴:大川きみこ

おかしなおかしなふたり:大川きみこ

末松千鶴

松任谷家、午前一時の戦慄:末松千鶴

ガールフレンド:相羽高徳

花見日和:大川きみこ

鳥な女:大川きみこ

ばばぁ脱出計画:大川きみこ

デジタルむかし話 かぐや姫:末松千鶴

怒りのメタファー:末松千鶴

Voice:大川きみこ

新貝典子

YUMING WATCHING "Radioの森のYuming":新貝典子

 

MY REAL SOUL SISTER: 下條ユリ

ENDRESS TRIP: 山本昌美

拍手しているサカナたち:大川きみこ

渡辺さん:大川きみこ

Typhoon:大川きみこ

うたいれの日々:野村憲一

求心力:野村憲一

YUMINGS!?:前嶋輝

謎のピクニック:末松千鶴

日本の心:大川きみこ

ユーミンの・・・:大川きみこ

拝啓・スポーツ新聞様:大川きみこ

 

ツアー制作日誌:海津亮

レコーディング制作日誌:鈴木由香里

 

 

【クレジット】

 

著者:松任谷由実、大川きみこ、新貝典子、末松千鶴、下條ユリ、前嶋輝、相羽高徳、野村憲一、山本昌美、海津亮、鈴木由香里

発行人:松任谷正隆、編集人:松任谷正隆、編集:海津亮、久保律子、編集協力:小熊晃代、浜口あすか

協力:TOKYO FM、ニッポン放送、フジテレビ、東芝EMIAUX BACCHANALES、おかめ、レスパスビジョン

Creative Direction: 小西玲子、Art Direction: 駒井しげる、Design: 下畑剛、菊谷郁夫、清通正寿、藍場清美、清野賢

Photographer: 大沢則昭、小川義文、三浦憲治、円山正史、奥山清紀、石井裕之

Photographer Assistant: 村木司、佐藤俊幸、高科陽子、鎌田秀子、長塚健

Costume Design: 野瀬あつ子、Styling: 新井美穂、進藤千里、Hair&Make-up: 浅井昭彦、白石義人

Illustration: 林功太郎、八雲優太郎、Photo: 石黒美穂子、HMVジャパン、ORION PRESS

Printing: 栄印刷株式会社

 

 

【メモ】

 

   KATHMANDU PILGRIM TOURで販売されていたパンフレット。ユーミンチームはこの数年前から多くの関係者が記事を持ち寄ったユーミン情報を載せたフリーペーパーを年間を通して発行しており、このパンフレットも同じような作り方で制作されています。

   記事の分量でも読みごたえのあるパンフレットですが、特筆すべきは95年のツアーとアルバム制作日誌が短文ながら年間に亘って掲載されていることで、一番忙しかったころのツアー、アルバムがどのようなスケジュールで作られていたかを知ることができます。これを毎年やっていたのはすごすぎる・・・

1995 

アルバム「KATHMANDU

KATHMANDU PILGRIM TOUR

その他

1

レコーディングスケジュール打合せ

 

THE DANCING SUN TOUR開催中

1/795年初公演で1月は12公演

シングル「命の花」プロモーション

2

曲書き

苗場のリハまでに1曲、終了までに2曲など、

スケジュールが組まれている

スケジュール・ブッキング開始

ツアー3公演

2/5 苗場前のツアー最終公演

2/22-3/3 苗場コンサート開催

3

 

 

3/9 ツアー再開、3月は11公演

ツアービデオ制作開始

4

4/10 最初のリズム録り

 

 

ツアー4公演

4/27 逗子コンサート 初回打合せ

5

 

 

ツアー7公演

6

曲書きとベースアレンジの終了

6/18 LAでオケのレコーディング

    ユーミンもボイトレのためLA

 

6/8 ツアー最終日 ツアー2公演

逗子の準備

7

 

 

 

7/29 初回打合せ

シングル制作決定・打合せ

ライヴビデオ編集作業

7/25-29 逗子コンサート開催

8

8/4  詞を書きながら歌入れ開始

8/23 ジャケット打合せ

 

8/16 セットデザイン第1稿プレゼン

8/30 セットデザイン第4稿

 

 

シングル「輪舞曲」のミックス、マスタリング

9

9/1 詞書きと歌入れ終了

9/7 ジャケット撮影

9/10 LAでミックス開始

9/1 曲順第1稿

 

9/18 ダンサーによる先行リハ開始

9/25-29 LAに制作チーフが集結し打合せ

 

9/11 ライヴビデオ発売

10

10/1 ユーミンボイトレでLA

10/13 LAでマスタリング終了

10/16 マスターを工場へ納品

10/19 ジャケット最終チェック

10/26-11/15 PV制作

 

 

ツアー制作側へのユーミンの参加が始まる

10/18 音リハ開始、タイトル決定

10/28-30 衣裳・映像打合せ

 

11

 

 

11/10 雑誌取材ほぼ終了

11/14 カセットジャケの色校確認

 

 

 

11/28 大ヒット祈願

 

11/6 千葉公演(初日)日程告知*

11/11 千葉公演チケット一斉発売

11/16 リハにユーミン全面参加開始

11/22 スタジオでの最終リハ

11/26 倉庫を借り切ってのテクリハ開始

    海外より機材入港

11/28 セット完成

11/30-12/3 照明作り

11/1 苗場日程告知*

11/5 苗場チケット発売*

11/13 シングル「輪舞曲」発売

 

11/22 苗場ツアー募集開始*

12

12/1 発売

次回作制作のスケジュール調整開始

12/4-8 固めリハ

12/17 ゲネプロ

12/18 初日

 

                                                                                                                                                                * 朝日新聞掲載

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ユーミンファンクラブ会報 YUMING Vol.57 

FC会報。「YUMING RADIO WORLD」と題し、全編ラジオに関するインタビューが掲載されている。

 

【リリースデータ】

 

1997.12.26

  

【目次】

 

コーナー、フリートーク・放送禁止用語!?、スタッフ、お便り・ハガキ職人、リスナー、ラジオとテレビ、ユーミンのラジオ観

付録、ルージュの伝言板

 

【クレジット】

 

編集人:野村亜矢、発行人:安部彩野、スタッフ:藤田佑加、谷治子、田中舞子、桜井史歩、小酒井まどか、太田英樹

Special Thanks:雲母社、印刷:愛幸印刷

 

【メモ】

 

    FC会報の一冊。全編ラジオについてのユーミンへのインタビューが掲載されています。ラジオパーソナリティとしても長いキャリアを持つユーミンが、さまざまな切り口でラジオを語っており、後にも先にもこういった特集ができるのはこの冊子だけではないかと思われます。

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松任谷由実選集 五・七・五 

フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」の人気コーナーがついに単行本化!

 

【リリースデータ】

 

1999.3.30 * ISBN4-594-02674-5 C0095 * フジテレビ出版 / 扶桑社 * ¥1,714 +

  

【目次】

 

本の紹介: スタッフ一同、 ありがとうに添えて: 松任谷由実

 

「電話」のある風景

「ケンカ」のある風景

「手紙」のある風景

「通勤電車」のある風景

「旅」のある風景

「時間」のある風景

「写真」のある風景

「遊園地」のある風景

「嘘」のある風景

「カラオケ」のある風景

「イヴ/…前夜」のある風景

「クリスマス」のある風景

「お正月」のある風景

「オトナ」のある風景

「化粧」のある風景

「料理」のある風景

「月/星」のある風景

「バレンタインデー」のある風景

「笑う」のある風景

「試験」のある風景

「運」のある風景、

 

対談:黛まどか松任谷由実

  

【クレジット】

 

発行人:村上光一、発行所:フジテレビ出版、発売:扶桑社、印刷所:大日本印刷株式会社

装丁:スタジオ・ギブ

 

【メモ】

 

   98105日よりフジテレビ系「めざましテレビ」内のコーナーとして放送していた「松任谷由実選集 五七五」の作品やユーミンの披講を掲載した単行本。

   「松任谷由実選集 五七五」は番組終わりの850分ごろよりはじまる5分ほどのコーナーで、視聴者よりテーマに沿った五七五を募集、その中から、週ごとに1つテーマを設定し、月〜木曜はイメージ映像とともに3作品をユーミンが披講、金曜日はユーミンが出演しその週の作品へのコメントと優秀作品の発表がありました。コーナー終わりにはユーミンの楽曲の一節が歌詞と共に流れます。作品の下選びは俳人の黛まどか氏が行い、そこからさらにユーミンが披講する作品を選んでいたそうです。採用作者にテレフォンカードが贈られました(初期は「ノイエムジーク」の宣材写真を使ったもの、後に「アケイシャ」の宣材写真のものの2種があったように思います。)ちなみに当時ユーミンはほとんどテレビに出ることがなかったため、毎週出演すると聞いたときは驚きでした。このコーナーで初めてユーミンを見たという方も多かったのではないでしょうか。

   この本には21週分、約250作品を収録(作者に連絡が取れなかった作品は掲載されていないそうです)。テーマごとに恐らく番組でも使われたイメージ映像を背景に作品が載せられたページとユーミンのコメント内容が掲載されています。作品を読むだけでも面白いですし、コメントページはユーミンの目の付けどころや、作品への解釈・発想などに触れることができ本当に面白いです。管理人が興味深いと思うのは、ユーミンが短い言葉でつづられた作品の中にいくつかの感情や事情が重畳されていることを言い得ているところです。かと思うと「わけわかんないんだけど」リズムがいいとかワードの色合いがポップだとかってことで選んでいるのも楽しいし、はたまた自分とは全く違う解釈をされていたりするところも面白いです。巻末の黛氏との対談ではこのとき既に「ポップクラシコ」的な発想に言及しており、五・七・五において昔の言い回しや発想が世代を超えてマッチするときすごくポップだと感じるという事に対し「花という解釈だって、花弁があり、ガクがありと、即物的なものではないでしょ、普通は。だけど五・七・五ではあえて、すごくマテリアルなものにフィードバックされる。それが、かえって現代と直結していたりするんです。」と説明しているのにはなるほどなぁ。。と思いました。

   ユーミンのコメント「この『五・七・五』を通して実感したのは、日本人ってすごいんだな、ということ。時代や使うツール、モノの見え方とかがいろいろ変わっても、あいまいさを“美しいフィルター”にしてしまう不思議な感性がある・・・・・・。」
また、掲載されている作品の中にはユーミンに「五・七・五では日常の洗練を追求したいというのが、こちらの大きなポリシーなのですが、この句には参りました。よく研ぎ澄まされている。作者は73歳の方だそうですが、さすがの年齢、さすがのテクニック、さすがの端正。こういう方と、交際してみたい気持ちになりました。」とまで言わしめたものがあります(作品自体はここには書きませんので、興味ある方はぜひこの本を手に入れてください)。ユーミンはこの作品をずっと憶えているようで、二十数年たった今もたまにラジオで話すくらいの輝きがあるようです。

   コーナーはこの本の範囲以降も2001年の秋の改変時期まで続いており、2000年の放送分までは続編の本がつくられています(ただ、続編は作品のみを掲載したかなり地味なつくりになっていたように記憶しています。)

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yuming sweet / yuming bitter

 

ユーミンが作った約400曲の中から、「甘い思い」と「苦い思い出・時に浄化される思い」を62編ずつセレクトした詩集。2冊同時発売。

「パラパラっと、でもしつこく。そうやって読むのが、詩集の楽しみ。そんな風に読んでもらえると嬉しいです。」

 

【リリースデータ】

 

yuming sweet   : 2001.12.10 * ISBN4-04-871971-8 * 角川書店 * ¥1,143 * 帯付

yuming bitter   : 2001.12.10 * ISBN4-04-871972-6 * 角川書店 * ¥1,143 * 帯付

  

【目次】

 

下表の詩集、あとがき、INDEX

yuming sweet

yuming bitter

やさしさに包まれたなら

フォーカス

悲しいほどお天気

恋人と来ないで

雨の街を

夕涼み

DESTINY

わき役でいいから

ベルベット・イースター

オールマイティ

返事はいらない

カンナ8号線

きっと言える

川景色

ひこうき雲

DANG DANG

曇り空

星空の誘惑

海を見ていた午後

ランチタイムが終わる頃

瞳を閉じて

経る時

魔法の鏡

真珠のピアス

生まれた街で

REINCARNATION

雨のステイション

消息

ルージュの伝言

ずっとそばに

あの日にかえりたい

昔の彼に会うのなら

卒業写真

ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ

翳りゆく部屋

NIGHT WALKER

CHINESE SOUP

ガールフレンズ

晩夏(ひとりの季節)

ハートブレイク

天気雨

時をかける少女

さざ波

DOWN TOWN BOY

中央フリーウェイ

青い船で

潮風にちぎれて

BABYLON

14番目の月

ノーサイド

9月には帰らない

白い服、白い靴

グッド・ラック・アンド・グッドバイ

月夜のロケット花火

LAUNDRY-GATEの想い出

霧雨で見えない

ナビゲイター

シンデレラ・エクスプレス

出さない手紙

LATE SUMMER LAKE

紅雀

TUXEDO RAIN

ハルジョオン・ヒメジョオン

SWEET DREAMS

魔法のくすり

ダイアモンドの街角

入江の午後3

幸せはあなたへの復讐

真冬のサーファー

ふってあげる

12階のこいびと

リフレインが叫んでる

ロッヂで待つクリスマス

ANNIVERSARY

かんらん車

WANDERERS

緑の町に舞い降りて

時はかげろう

埠頭を渡る風

心ほどいて

丘の上の光

天国のドア

静かなまぼろし

残暑

セシルの週末

恋の一時間は孤独の千年

冷たい雨

9月の蝉しぐれ

まぶしい草野球

私らしく

未来は霧の中に

冬の終り

雪だより

Hello, my friend

最後の春休み

真夏の夜の夢

恋人がサンタクロース

春よ、来い

青いエアメイル

Midnight Scarecrow

サーフ天国、スキー天国

輪舞曲

ジャコビニ彗星の日

最後の嘘

灼けたアイドル

夢の中で~We are not alone, forever

5cmの向う岸

Sunny day Holiday

スラバヤ通りの妹へ

Spinning Wheel

ためらい

きみなき世界

手のひらの東京タワー

8月の日時計

よそゆき顔で

流星の夜

A HAPPY NEW YEAR

acacia [アカシア]

水の影

幸せになるために

守ってあげたい

12月の雨

人魚になりたい

青春のリグレット

 

 

【クレジット】

 

著者:松任谷由実、発行人:角川歴彦、発行所:株式会社角川書店

印刷所:旭印刷株式会社、製本所:本間製本株式会社

book design: kaoru kasai, kaori toda

plan & edit: chihiro watanabe, asuka hamaguchi, ritsuko kubo, naoko enomoto, emiko kuroboshi, kazuko matsuyama

producer: makoto ohtake

cooperation: kirarasha, toshiba EMI, special thanks to many people who gave good ideas to us.

 

 

【メモ】

 

   バラードベストアルバム「sweet, bitter sweetと同時期に発売されたユーミン初のオフィシャル歌詞集。2冊が同時発売されました。文庫サイズ、文字だけのシンプルなデザインで、それぞれ62作品が縦書きで収録されています。

   詩の選定を含む制作は、雲母社のマネージャーたちと何度も総力特集を行っている角川書店のスタッフによって行われました。本書の紹介の中で角川書店担当の松山氏は「ユーミンの歌は日本の神話だと思った。だから、伝承していかなければならないと、妙に私たちは使命感を持ったのだ。」と振り返っています。

   あとがきのユーミンの寄稿によると「sweet」はカタカナが多く、単語自体がスウィートな感じを醸し出しているような感じ。風景の一コマというか、一瞬の匂いというか、そんなところを詩の世界から発見できてあらためて楽しめた。「bitter」は日本語の色の単語がずいぶんでてきていて、移ろいやグラデーションを書きたがっていたのかなということをあらためて知ったとのこと。

   コピー
yuming sweet  : 日本の女の子に生まれてよかった。ユーミンは日本の女の子の神話です
yuming bitter  : 日本の女の子を好きになってよかった。ユーミンは日本の女の子の神話です

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136s of Yuming and illustrations 136人のイラストレーターが描く松任谷由実の136

 

ユーミンの136曲が一冊のイラストレーター週になった!

「私にとって この本は有り難すぎて どうすればいいのだろう」

  

【リリースデータ】

 

2002.11. * ISBN4-8356-0051-7 * ぴあ * ¥2,800 * 帯付

  

【目次】

 

メッセージ:東京イラストレーション・ソサエティ、メッセージ:松任谷由実、CONTENTSindex 作家索引、index 曲名索引、作品集、

DISCOGRAPHYILLUSTRATORS PROFILE

イラストレーター

曲 名

イラストレーター

曲 名

イラストレーター

曲 名

秋山育

私なしでも

阪口笑子

甘い予感

福井真一

昔の彼に会うのなら

秋山孝

月夜のロケット花火

坂本富志雄

ジャコビニ彗星の日

藤居正彦

よそゆき顔で

浅賀行雄

街角のペシミスト

作田えつ子

セシルの週末

藤枝リュウジ

恋人がサンタクロース

阿部隆夫

Carry on

佐々木悟郎

瞳を閉じて

不二本蒼生

人魚になりたい

阿部真理子

ランチタイムが終わる頃

ささめやゆき

ルージュの伝言

藤本将

冷たい雨

荒井苑子

天気雨

佐藤邦雄

あの日にかえりたい

舟橋全二

恋人と来ないで

荒井良二

幸せになるために

佐藤直行

避暑地の出来事

古川タク

3-Dのクリスマスカード

安齋肇

ESPER

篠崎三朗

砂の惑星

ペドロ山下

ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ

安西水丸

帰愁

下田一貴

入江の午後3

ほししんいち

真冬のサーファー

飯田淳

海を見ていた午後

下谷二助

5cmの向う岸

松尾たい子

ベルベット・イースター

飯野和好

川景色

白川三雄

acacia [アカシア]

松本孝志

曇り空

石倉ヒロユキ

ハルジョオン・ヒメジョオン

白根ゆたんぽ

霧雨で見えない

三嶋典東

心ほどいて

石丸千里

ひこうき雲

杉浦範茂

最後の春休み

水上多摩江

悲しいほどお天気

井筒啓之

CHINESE SOUP

杉田圭司

LAUNDRYU-GATEの想い出

峰岸達

生まれた街で

井筒律子

Autumn Park

杉田豊

春よ、来い

三輪滋

輪舞曲

伊藤桂司

さざ波

鈴木英人

Corvett 1954

村井和章

空と海の輝きに向けて

上田三根子

THPHOON

宗誠二郎

Holiday in Acapulco

村松誠

遠雷

ウエノ★アモーレ★ヒロスケ

COBALT HOUR

添田あき

グッド・ラック・アンド・グッドバイ

メグホソキ

潮風にちぎれて

宇野亜喜良

時をかける少女

ソリマチアキラ

HONG KONG NIGHT SIGHT

森英二郎

ためらい

及川正通

シンデレラ・エクスプレス

高氏雅昭

ハートブレイク

森貞人

青い船で

大鹿知子

青春のリグレット

高橋キンタロー

SWEET DREAMS

八木美穂子

中央フリーウェイ

太田大八

まちぶせ

高部晴市

DOWNTOWN BOY

矢吹申彦

消息

大塚いちお

DANG DANG

田代卓

きっと言える

山口はるみ

真夏の夜の夢

大西洋介

きみなき世界

田名綱敬一

静かなまぼろし

山口マサル

魔法の鏡

小田桐昭

スラバヤ通りの妹へ

谷口広樹

雨のステイション

山崎正夫

晩夏(ひとりの季節)

音部訓子

リフレインが叫んでる

玉利ひろのぶ

ANNIVERSARY

U.G.サトー

忘れないでね

小野利明

埠頭を渡る風

杖村さえ子

彼から手をひいて

湯村タラ

Sweet Surrender

小野トモコ

ナビゲイター

土屋とし子

緑の街に舞い降りて

湯村輝彦

別れのビギン

オヤマダヨウコ

ガールフレンズ

津々井良

ツバメのように

横山明

SALAAM MOUSSUN SALAAM AFRIQUE

影山徹

時のないホテル

都築潤

真珠のピアス

蓬田やすひろ

りんごのにおいと風の国

片庭瑞穂

雪だより

寺田順三

TROPIC OF CAPRICORN

若尾真一郎

罪と罰

加藤裕將

手のひらの東京タワー

唐仁原教久

最後の嘘

渡辺宏

航海日誌

川上和生

青いエアメイル

とどろきちづこ

やさしさに包まれたなら

渡辺浮美生

ロッヂで待つクリスマス

かわぐちせいこ

REINCARNATION

永井博

DAWN PURPLE

 

 

川村みづえ

9月には帰らない

長崎訓子

風の中の栗毛

 

 

川村易

紅雀

中村幸子

DESTINY

 

 

河村要助

稲妻の少女

中山尚子

12月の雨

 

 

菅野研一

卒業写真

中山泰

タワー・サイド・メモリー

 

 

木内達朗

出さない手紙

薙野たかひろ

SUGAR TOWNはさよならの町

 

 

北田哲也

未来は霧の中に

灘本唯人

守ってあげたい

 

 

北谷しげひさ

天国のドア

西口司郎

朝陽の中で微笑んで

 

 

北村治

Hello, my friend

野村俊夫

So high

 

 

橘田幸雄

雨の街を

野村美也子

恋の一時間は孤独の千年

 

 

木村桂子

少しだけ片想い

長谷川博紀

不思議な体験

 

 

国井節

幸せはあなたへの復讐

長谷川義史

NIGHT WALKER

 

 

久保誠二郎

オールマイティー

花井正子

Miss Lonely

 

 

熊井正

Good-bye friend

早川良雄

BABYLON

 

 

桑原伸之

ノーサイド

林恭三

破れた恋の繕し方教えます

 

 

小泉英里砂

星空の誘惑

平澤一平

トランキライザー

 

 

五辻盈

夕涼み

平松尚樹

遠い旅路

 

 

小森誠

BLIZZARD

ヒロ杉山

満月のフォーチュン

 

 

                                                                                                                                                                                                    ※ 作品は発売アルバム順に収録されています。

 

【クレジット】

 

Art Direction: Mitsuo Shindo for contemporary production

Design: Takayuki Aoya for contemporary production

Cover Illustration: Harumi Yamaguchi

Printed and Bound in Japan

 

 

【メモ】

 

   東京イラストレーターズ・ソサエティがユーミンの歌詞をイラストにする展覧会を2002年の夏から翌年にかけて東京、名古屋、鹿児島、神戸、京都、横浜、新潟などで開催。本作はそこに出品されたれ全136作品の歌詞とイラストを収録。この年はこのソサエティ展覧会とユーミンデビュー30周年でした。 

   サイズは18.5cmほどの正方形で、右ページに歌詞と作者のコメント、左ページにイラスト作品が掲載されています。表紙には2/3くらいの太さの帯が掛けられており、これを含めて表紙デザインという感じ。帯コピー「私にとって この本は有り難すぎて どうすればいいのだろう 松任谷由実」。

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地球音楽ライブラリー 松任谷由実

 

時代を開拓し、挑戦し続けるユーミン 初のオフィシャル・データブック 永久保存版。

  

【リリースデータ】

 

2003.1.15 * ISBN4-887 45-077-X * TOKYO FM 出版 * ¥1,905 * 帯付

  

【目次】

 

THE STORY OF YUMING, YUMING ALBUM GUIDE, YUMING SINGLE GUIDE, YUMING OTHER WORKS, YUMING VIDEO GUIDE,

YUMING LIVE PERFORMANCE, YUMING WHO'S WHO, SPECIAL ESSAY "YUMING", YUMING INDEX of SONGS

  

【クレジット】

 

発行人:後藤亘、発行:TOKYO FM出版、監修:有限会社 雲母社、

編集・制作:田中宏一、清滝敦子、制作統括:石井育子、装丁:福田和雄、印刷・製本:文唱堂印刷株式会社

Text: 長谷川誠、石井亘、大須賀猛、岡村詩野、小貫信昭、北中正和、サエキけんぞう、

        真保みゆき、杉山達、高橋道彦、田家秀樹、能地祐子、前田祥丈、松山晋也、湯浅学、中山久民、

Essay: 北川江吏子、重松清、田口ランディ、土屋敏男

Special Thanks: 東芝EMIYuming Fan Club、真保みゆき、大須賀猛、音楽出版社

  

【メモ】

 

   デビュー30周年時に制作された初のオフィシャルデータブック。アーティストのデータブックシリーズ「地球音楽ライブラリー」の1冊として発売されました。ユーミンはデータ量の割にデータ企画がないので、まさにファン待望の一冊だったと思います。

   アルバム、シングル、ビデオ、楽曲などのリリースデータ、膨大なコンサート開催データや大勢の著名音楽評論家・コラムニストによる様々な解説を収録。

   同シリーズのサザンオールスターズ編、中島みゆき編などはデータを追加したアップデート版がリリースされましたが、ユーミン編は制作されませんでした。また、この本でいくつか雲母社のオフィシャルバイオグラフィの間違いが正されているのですが、結局その訂正は、後のオフィシャルバイオグラフィには引継がれていません。

    データブックにしては、解説やコラムも多く(全262ページの半分強はアルバムガイドに割かれています)、下記のデータは掲載されていません。もうちょっとデータに特化し、アップデート可能なデータベースが欲しいなと思った事が当サイトを作ったきっかけの一つです。 
リリースデータ:歴代LP,MT,CDなどの型番・発売日、ポスター・キットなど販促物の写真、ユーミンやプロデューサによる解説・制作エピソード、売上
コンサートデータ:バンドメンバー、セットや演出の内容、チケット・告知物の写真、ステージ・衣裳の写真、グッズ・パンフなど物販情報、スタッフクレジット、制作エピソード、動員数

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25th Anniversary YUMING SURF&SNOW in Naeba

 

SURF & SNOW in Naeba 25周年記念パンフレット。

  

【リリースデータ】

 

2005.2.18 * ¥3,000

  

【目次】

 

 24回の想い出を様々な関係者が振り返っています。

オーサー

主な内容

Vol.1

澤田貴司:株式会社KIACON 代表取締役代表

苗場コンサートスタートのきっかけ 

Vol.2

荒木伸泰:キャピタルヴィレッジ代表取締役

キャピタルヴィレッジ誕生

Vol.3

市川祥治:ギタリスト

スキーの想い出

Vol.4

濱田"Peco"美和子:歌手/ダンサー/振付/演出家

コーラス時代の想い出

Vol.5

ファンクラブ会員の方

リクエストコーナーの想い出

Vol.6

近藤昌:「TOOLS」代表/ファッションディレクター

ギャラリー演出の想い出

Vol.7

小川義文:写真家

パリダカと上映会の想い出

Vol.8

大竹誠:雲母社 ユーミンチーフマネージャー

奥様との出会い

Vol.9

前嶋輝:フィッツロイ代表取締役 映像プロデュサー

初の映像演出・制作の苦労

Vol.10

種村徹:軽井沢プリンスホテルスキー場

初期の苗場の想い出

Vol.11

横山和司:ホットスタッフプロモーション取締役

大雪で車がスタック、ユーミンとヒッチハイク

Vol.12

曽慶健一:元苗場プリンスホテル総支配人

苗場プリンスとユーミンの歴史

Vol.13

寺崎こずえ:ホットスタッフプロモーション

ケータリングルーム「335」の話

Vol.14

吉田強:タイフーン代表取締役 セットデザイナー

セット搬入や新しいアイディア導入の苦労

Vol.15

吉次美紀子:元ダンサー

ツアーとVol.15出演の想い出

Vol.16

藤沢孝安:チームアクティブ ローディー

Vol.16にゾンビとして出演、ボードの想い出

Vol.17

広川光一:サウンドクラフト モニターエンジニア

ユーミンボードデビュー、浅貝で暮らした日々

Vol.18

久保律子:初代雲母社インターネット部長

Net Party in Naeba立ち上げ

Vol.19

今井マサキ:コーラス

コーラスとして初参加、プロデビュー

Vol.20

パパイヤ鈴木:振り付け師

Vol.20にパフォーマーとして参加

Vol.21

高橋純平:ロシア語通訳

デニーソワ姉妹が苗場に参加。

Vol.22

中川雅也:ギタリスト

スキーとボードの想い出

Vol.23

冨士川祐輔:フジテレビジョン CG制作部

NHK番組「SURF&SNOW」制作の苦労

Vol.24

山本義徳:林オフィス 照明デザイナー兼ディレクター

近くの民宿で行われるパーティ「よしのり亭」の話

  

【クレジット】

 

企画:松任谷正隆、編集:鈴木由香里、海津亮、久保律子、制作:小西玲子、

デザイン:駒井しげる、イラスト:千秋育子、ライター:石井亘、吉田タカコ、後藤良子、海津亮、小西玲子

写真:ハービー山口、小西玲子、24年間ライブを撮って頂いたカメラマンの方々、ヘアメイク:渡辺エイコ、

協力:ユーミンファンクラブ、株式会社キャピタルヴィレッジ、苗場プリンスホテル

製版:株式会社伊東美藝社製版所、印刷:栄印刷株式会社、製本:株式会社難波製本

このパンフレットを完成させるまでにご協力いただいた方々

25年間にご来場いただいた方々

すべての方々に心からお礼を申し上げます

  

【メモ】

 

   苗場コンサート25周年の際に制作・販売されたパンフレット。苗場コンサートでパフレットが作られたのは初めて、布張りの様な表紙の記念アルバム風で、色が異なるものが5種類販売されていました。

   各回ごとに出演者や制作サイドだけでなく、スタッフやファンからのエピソードを掲載。苗場のコンサートとその歴史を立体的に感じる事の出来るパンフレットです。

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SURF & SNOW 30 BOOK

 

SURF & SNOW in Naeba 30周年記念パンフレット。

  

【リリースデータ】

 

2010.2.4 * ¥2,500

  

【目次】

 

Message from Yuming

30th Anniversary IMTERVIEW

伝説の苗場へようこそ。

 

30年表

 

Contribution to 30 Naeba

夢降る夜・・・・・・大宮えりー

赤いダウンに袖を通したら それは素敵な季節の始まり・・・・・・馬場康夫

"ここは恋の苗場" 男と女のリゾート伝説・・・・・・青山 "クリ坊" 尚暉

30thの原点は手作りのコンサートだった。・・・・・・松木直也

 

YUMING X NAEBA RESPECTIVE REMINISCENCES

from Yuming's Friend

from Naeba Pronce Hotel EX-Staff

from Naeba Prince Hotel Staff

NAEBA 30th TIMETRIP

 

Message from Producer

 

Original Goods

AUCTION&PRESENT

 

【クレジット】

 

Publisher: 松任谷正隆、Editor in chief: 小西玲子、Deputy Editor: 鈴木由香里、

Art Direction & Design: 駒井茂、Design: 林功太郎、山崎洋介、

Photographer: LESLIE KEEHair & Make-up: 山田信之介、Stylist: 金澤美映

Swarovski Crystallized Ribbon Designed by MALCOLM GUERRE

Thanks toユーミンファンクラブ、苗場プリンスホテル、東京工科大学、29年間ライブ写真他、撮影していただいたカメラマン

  

【メモ】

 

   苗場コンサート30周年の際に制作・販売されたパンフレット。25周年のそれとは違い、薄く軽いムック本風。雑誌のように大きな写真が多く、文章もかなりの量。

   見どころは"RESPECTIVE REMINISCENCES from Yuming's Friend"。苗場が始まった当時、今では考えられませんが、ユーミンの家には隣の大学生から始まり、友達が友達を呼ぶ形で、毎夜学生が入り浸っており、ユーミンが夜食を作っていたりしたそうです。まだリゾートコンサートのスタイルが無かった当時、苗場のコンサートのアイディアはその学生たちから出る事になるのですが、その当時の学生だった方々の入り浸りエピソードを読むことができます。20代前半に荒井由実ブームを迎え多忙だったユーミンには学生時代に同年代とワイワイ遊んだ経験が少なく、それを取り返すかのように遅れてきた青春時代を学生たちと愉しんでいたそうです。苗場で過ごす日々もその一環なんだとか。

   もうひとつの見どころは"TIMETLIP"。これは逗子DVDにも収録されているような座談会形式でVol.1から苗場を振り返る企画。出演は松任谷正隆、松任谷由実、市川祥治、武部聡志、田中章弘、中川雅也、大竹誠(マネージャー)、荒木伸泰(キャピタルヴィレッジ)。これはネット企画Ymodeでは、資料用のライヴ映像と共に動画で配信されていました。

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371+1 サンビャクナナジュウイチプラスイチ 松任谷由実歌詞集

 

"聴くユーミン" 「ひこうき雲」から最新「Road Show」までの全歌詞集 +1で、書き下ろしのスペシャルな詞も収録

  

【リリースデータ】

 

2011.5.18 * ISBN978-4-08-780572-7 * 集英社 * ¥1,600 * 帯付

付属CD: R-1120347 「翳りゆく部屋#2011」を収録。「翳りゆく部屋」の本企画向け録り下ろしバージョン。

  

【目次】

 

371曲の歌詞が下記の29のテーマに振り分けられて掲載されています。

01_

02_girl

03_孤独

04_DRIVING

05_ミッドサマー

06_winter holiday

07_ここに帰ろう!

08_黄昏〜朝焼け

09_不思議

10_Mon.-Sun.

11_ホーム

12_かけひき (game)

13_神々の大地-sky

14_都会の光と影

15_空と霧の向こう側

16_月と星

17_ボン・ボヤージュ

18_メッセージ

19_

20_ 

21_マリアージュ

22_

23_

24_遠い国

25_時間

26_スクールデイズ

27_snow & wave

28_水・風・陽光

29_and...

DISCOGRAPHY

INDEX

【クレジット】

 

著者:松任谷由実

発行者:高橋あぐり、発行所:株式会社 集英社、印刷・製本:大日本印刷株式会社

Direction: 堀木恵子、Art Direction & Design: 野口孝仁、土井陵子 (DynamiteBrothersSyndicate)

Supervisor: 松任谷正隆、Special Thanks: 雲母社、雲母音楽出版、EMIミュージック・ジャパン、Yuming Fan Club

  

【メモ】

 

   2011年現在、ユーミンがレコーディングしていた全371曲を29のテーマに分類した歌詞集。+1として書き下ろしの「光る海からの贈りもの」も収録。29のテーマの「松任谷由実の短編集」がコンセプトなんだそうです。

   非常に文字が多いため、アートディレクターは文字の大きさや行間にまでこだわって作ったそうです。アートワークはアルバムのジャケットを使用したもの(個人的にジャケットの使い方はぶった切りが多かったり、詞と関連性が乏しく、もうちょっと工夫できなかったのかと思いますが・・・)

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THE YUMING ザ・ユーミン 松任谷由実 1972-2011 フォトストーリー

 

"見るユーミン" 松任谷由実 秘蔵写真271枚!デビューから、結婚、製作の苦悩・・・ユーミンが29500文字語った!

  

【リリースデータ】

 

2011.5.18 * ISBN978-4-08-780573-4 * 集英社 * ¥1,600 * 帯付

  

【目次】

 

PROLOGUE

Special Interview ※ 下記は目次にはありません。小見出しを抜き出したものです。

 

Life in Pictures 1970

Life in Pictures 1980

Life in Pictures 1990

Life in Pictures 2000

 

YUMINGS CLOSET

 

1970

あのピアノ室があったからミュージシャンになれた

ピンク・レディより先に網タイツをはいて

『中央フリーウェイ』みたいなプロポーズ

結婚を機に歌手活動を引退するつもりだった

宮沢賢治、タゴール。そしてアジアへの郷愁

自分だけのステージングを、手探りで作り出そうとしていた

エッジィな服は、時代を経ても古くならない

生活感は必要ないけど、基本の生活は必要だよね

焼けたトタン屋根の上のポップミュージシャン

1980

ユーミンの第2次ブームはバブルとともに盛り上がった

バブルが消えてゆくのを先に予感していた

私は、ハルメンの笛吹だったのかもしれない

"街に指紋を残さない女"と呼ばれていました

アフリカの生地をチャイナ・ドレスに

ストールとか帽子とか、小物フェチかもしれない

華やかにして過酷な日々 虹の下はいつも、雨

匂いや視覚を刺激する詞を書きたい

誰もやったことがない試みに、燃えますね

徹底的に着物に慣れてやろうと思って

パリ・ダカール・ラリーが見せてくれたもの

1990

波が引いたあとも、自分の足で立ち続ける

変わり続けるからこそ 変わらずにいられる

旅とは、五感を総動員して未知と出会うこと

"歩く"ことがそのまま旅になる

電車に乗って、地下鉄に乗って 日常から旅に出る

恋は好きだけど、セックスには興味ない

恋を浮かび上がらせる磨き抜かれた言葉たち

曲を作るのは、私に課せられたミッション

最大のライバルは、過去に作った名曲たち

天才だと思っていたけど ちゃんと努力していた

2000

究極のパフォーマンスを実現した『シャングリラ』

"ユーミン・ブランド"はふたりで作り上げてきた

年齢をエクスキューズには、したくないから

ラメのミニ丈ワンピースをかっこよく着るために

私の中には14歳の少女とおじいさんがいるみたい

名声とかお金のために曲を作るわけじゃない

 

 

【クレジット】

 

著者:松任谷由実

発行者:高橋あぐり、発行所:株式会社 集英社、印刷・製本:大日本印刷株式会社

Direction: 堀木恵子、Art Direction & Design: 野口孝仁、土井陵子 (DynamiteBrothersSyndicate)Text & Interview: 岡本麻佑

Supervisor: 松任谷正隆、Special Thanks: 雲母社、雲母音楽出版、EMIミュージック・ジャパン、Yuming Fan Club

Photograph: 伊島薫、菊地英二、高橋淳一、長濱治、野寺治孝、ハービー山口、細谷秀樹、三浦憲治

  

【メモ】

 

   事務所に保管されていた何万枚もの写真から選りすぐられた271点をユーミンのインタビューと共に収録したフォトストーリーブック。写真は撮りおろしは1点だけですが、過去のジャケットや、コンサートパンフレット、写真集、プライベートフォトなどからも選られたデビュー以降全ての時代を網羅。

   YUMING'S CLOSETはユーミンがずっと大切にしてる16点を紹介。ファンの間で有名なソニアリキエルのニット(「潮風にちぎれて」ジャケット)、セネガル生地のチャイナドレス(90年アーティスト写真)、ボマージャケット(ラヴウォーズツアー用アーティスト写真)、アニエスbのロングスカート(89年アーティスト写真)も収録。ちなみに19年にVOGUEの企画で制作された動画 (YouTube) でもこれらの衣裳を見る事が出来ます。

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1972-2011 YUMING BOX LIMITED EDITION

 

371+1」「THE YUMINGCDなどをセットにしたYUMING BOX

  

【リリースデータ】

 

2011.5.18 * ISBN978-4-08-907025-3 * 集英社 * ¥20,000

セット内容

[1] 2曲入りCD: R-1120348「翳りゆく部屋#2011」「潮風にちぎれて#2011」を収録。本企画向けの録りおろしで後者はこのセットにのみ収録。

[2] 手書き歌詞(複製)ルージュの伝言 / ロッヂで待つクリスマス / 青いエア・メイル(時にさからって) / ジャコビニ彗星の日 /

緑の町に舞い降りて(モリオカ紀行)A / Destiny(宿命の対決)M-5 / ひとつの恋が終るとき

[3] 371+1 (YUMING BOX):歌詞集、ハードカバーの豪華版。内容は単行本と同じ。

[4] THE YUMING (YUMING BOX):フォトストーリー本、ハードカバーの豪華版。内容は単行本と同じ。

[5] ユーミンオリジナルブレスレット:LINKS OF LONDON 特注品

多くの場合、化粧箱の外側の輸送箱が付けられたまま販売されていました。 

  

【メモ】

 

   前述の「371+1「THE YUMINGなどをセットにした限定BOX商品。

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才輝礼讃 38yumiyoriな話

 

日本を、誇ろう。ユーミンが会いたかった38人との対話。

  

【リリースデータ】

 

2011.11.10 * ISBN978-4-12-004298-0 * 中央公論新社 * ¥1,600 * 帯付

   

【目次】

 

爆笑問題

唐沢寿明

久米宏

吉永小百合

市川海老蔵

北島三郎

バズ・オルドリン

宮藤官九郎

石田衣良

小林武史

石原慎太郎

益若つばさ

森光子

朝青龍明徳

やなせたかし

姜尚中

やくみつる

鳩山幸

三谷幸喜

森英恵

ゆず

寺島しのぶ

隅研吾

中井貴一

千原ジュニア

辻井信行

池上彰

松井冬子

高橋尚子

立川談志

岡田武史

上野千鶴子

おすぎ

根岸英一

小林克也

井上真央

井上陽水

 

あとがきにかえて

【クレジット】

 

著者:松任谷由実

発行者:小林敬和、発行所:中央公論新社

カバー写真:e.morizaki、ブックデザイン:山影麻奈

DTP: ハンズ・ミケ、印刷:三晃印刷、製本:大口製本印刷

  

【メモ】

 

   読売新聞水曜夕刊「Pop Style」に2008年から2011年まで連載された「yumiyoriな話」を再編集し単行本化。

   あとがきにかえて掲載の松任谷由実(談)「全員がどこかで、自ら何らかの決断をしている人でした。ある意味、みんな、もがいている。お話していてそれがわかるときに、胸を打たれました。」「この対談集の読者のみんなに、日本人としての誇りを思い出してほしいな。対談相手の方たちは、誇れる人ばかりですから。きっと、元気になってもらえるはずです。今、この時期に刊行することにも、意義があると信じています。」

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書くユーミン

 

ユーミン史上初!ユーミンの歌詞を書きながら、美文字の練習をしてみませんか?

  

【リリースデータ】

 

2015.1.16 * TOKYO FM * ¥2,000 * 帯付

   

【目次】

 

ようこそ、「書くユーミン」の世界へ

春よ、来い

経る時

〜ノーサイド・夏〜空耳のホイッスル

翳りゆく部屋

満月のフォーチュン

雪月花

ANNIVERSARY

海を見ていた午後

シャンソン

恋人がサンタクロース

 

【クレジット】

 

発行者:千代勝美、発行所:TOKYO FM(株式会社エフエム東京)、印刷:瞬報写真印刷株式会社

詞:松任谷由実、書家:はなてる、デザイン:五島英一

番組スタッフ

TOKYO FM:村上正光、原田洋子、大橋竜太、ディレクター:諏訪雅亮、アシスタントディレクター:藤山望、構成:林園子

  

【メモ】

 

   ユーミンのFM番組「Yuming Chode」で企画された歌詞の書き写し練習本。書籍流通ではなく、TOKYO FMのグッズとして販売。

   10曲を題材に歌詞、書家はなてる氏の見本、部分的な練習欄、全歌詞の練習欄、ユーミンのコメント、試聴リンクが掲載されています。非常にニッチな企画であり、写真なども一切ありませんが、ペンや鉛筆の手書き文字にあった柔らかなアートワークで一貫された確かな存在感があります。

   発売時のPR TIMESの記事。またはなてる氏のブログでも2015115日の記事にご自身での紹介が書かれています。

   ユーミンのコメント「私は高校生の頃、ラビンドラナート・タゴールとか、お気に入りの純粋詞をノートに書いたりしていました。手を動かして書いていると、タゴールの何かが自分の中に入り込んでくるような、そんな気がしました。」「私も作品を作っているときに本当に集中すると、DNAが言葉を持ってくるような感覚があります。この本を手にしていただいた皆さんには、私の詞を書いて頂きながら、それと同じことを体感してもらえるのではないかと思っています。」
また、ユーミンのFM番組「Yuming Chord」のHPには、はなてる氏出演時のこの本についての対談が残されています。→こちら

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Enchanté Yuming! ユーミンとフランスの秘密の関係

 

「フランスが私に教えてくれたこと」をテーマに、ユーミンが語り尽くします。

「アンシャンテ・パリ、アンシャテ・フランス。とても馴染み深い世界に『はじめまして』の気持ちで。」

   

【リリースデータ】

 

ISBN978-4-484-17202-6 * 2017.2.25 * CCCメディアハウス * ¥2,500

電子書籍でも販売

   

【目次】

 

パリと私

1章 フランス女性について

2章 気になるカルチャーについて、あの人とおしゃべり

松任谷由実 x 原田マハ(作家)

松任谷由実 x エリザベット・ドゥ・フェドー(香りのエキスパート、歴史家)

松任谷由実 x 野崎歓(フランス文学者)

松任谷由実 x スプツニ子!(アーティスト)

松任谷由実 x 松岡正剛(編集者)

松任谷由実 x 妹島和世(建築家)

松任谷由実 x 柚木麻子(作家)

3章 フランスと日本、アートを感じる旅の話

コート・ダジュールの旅

パリのクレイジー・ホースへ

スキャパレリのサロンへ

モネの庭、ジヴェルニー

現代アートの神聖地で、未来を感じる

金沢へ、「侘び」の旅

金沢の「華」、女性たちから感じる事

4章 ユーミン世界に息づく、フランスと日本の文化

Supplément フランス旅の思い出

 

【クレジット】

 

発行者:小林圭太、発行所:株式会社CCCメディアハウス、印刷・製本:大日本印刷株式会社

衣裳協力:

[松任谷由実]   イエナ(イエナルミネ立川店)、イザベル マラン、カシラ(CA4LAショールーム)、サカイ、ジミー チュウ、

      シモーネ ロシャ(ドーバーストリートマーケットギンザ)、J.W.アンダーソン(ドーバーストリートマーケットギンザ)、

      スティーブン ジョーンズ(CA4LAショールーム)、ドリス ヴァン ノッテン、ルトロワ(エディット フォールル青山点)、

      ロシャス(オンワードグローバルファッション)、ヴィクター&ロルフ(スタッフインターナショナルジャパン)

[原田マハ]      ÉCOLE DE CURIOSITÉS

[エリザベット・ドゥ・フェドー]   シャッツイ・チェン

[スプツニ子!]シモーネ ロシャ(ドーバー ストリート マーケット ギンザ)、マイコ タケダ(シスター)

[妹島和世]      サカイ

[柚木麻子]      オランピア ル タン(EDSTRöM OFFICE

装丁:名久井直子、本文デザイン:名久井直子、畑 友里恵、校閲:円水社、構成・文:矢口由紀子

写真:レスリー・キー<カバー>、赤尾正則(whites STOUT<対談>、篠あゆみ <南仏>、河西亘 <パリ>、大島たかお <パリ>

葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」/千葉市美術館所蔵

スタイリスト:青木千加子 <対談>、清水奈緒美 <柚木麻子>

ヘア&メーク:遠山直樹(Iris<松任谷由実>KUBOKIthree peace<原田マハ>、河西幸司(Upper Crust<スプツニ子!>

                      成澤雪江(twiggy<妹島和世>、廣瀬瑠美 <柚木麻子>

コーディネーター:横島朋子 <南仏、パリ>、稲場美和子 <金沢>

協力:雲母社

  

【メモ】

 

   雑誌「フィガロジャポン」20155月号〜20164月号に連載されていた「アンシャンテ ユーミン!」を編集した単行本。

   13年のアルバム「POP CLASSICO制作なかで自身とフランス文化の関わりに改めて気づかされたそうで、デビューから45年を経た今、これについて少し考えてみたくなったそうです。ユーミンの生い立ちの要所で出会ったフランスを一緒に振り返りながら、その文学、音楽、絵画、風俗などに造詣が深く、分析屋でオタクな一面もある彼女に触れられる一冊です。

   また、自身の創作にも繋がるフランス文化と日本文化との共通点や相互影響もユーミンの視点から紹介されている点が興味深いです。本文より「60年代のフランス・カルチャーはとてもかっこいいです。(中略)でも、それに影響を受ける以前に、もっとクラシックなフランスのカルチャーや言葉が私の引き出しの奥底に横たわっていた。60年代の勢いあるフランスの影響を私なりの創作世界に昇華できたのは、それがあったからではと思います。でも、もっと言えば、それらの引き出しは、日本文化や日本語という堅固な枠があるから、私の中にしっかりと納まっていたのだと思うのです。」「日本語という言葉で自分の世界を描くことのできる幸せと誇りを、これからも味わい続けたいと思います。」。

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読売新聞・報知新聞が報じた ユーミンの45

 

「読売新聞・報知新聞が報じたユーミンの45年」と題した記事展で販売された図録。展示記事含む約90点余りを収録。

   

【リリースデータ】

 

2017.11.10 * 読売新聞東京本社 * ¥2,000

 

【メモ】

 

   201711月〜12月に大手町の読売新聞本社で開催された同タイトルの記事展の図録。会場限定2,000部の販売。ユーミンのデビュー45周年と「帝劇公演」のプロモーションも兼ねた企画でした。

   収録は約90点、読売新聞と報知新聞から選られており、古いもので742月の「地味でも着実に人気呼ぶ」という見出しの新人紹介記事から、当時最新の「帝劇公演」TV出演を紹介した1711月の記事まで収録。

   全国紙、スポーツ紙の記事のため、音楽誌のような詳細な情報や長いインタビューはありませんが、幅広いジャンルの記事の中に存在していたユーミンの記事からは、45年に亘って現実社会の中で活動してきたことの確かな説得力を感じさせられます。また回想企画とは違い、45年間の変わったところ、変わらないところを当時の言葉で読めるユーミン史としても興味深い一冊です。冒頭の読売新聞からの案内文より「インタビュー記事では、簡潔で力強い言葉が内面の変化を浮き彫りにします。例えば、歌についての思い。デビュー4年後の1976年、22歳の女子大生歌手はあっけらかんと語ります。『趣味の延長でしかない。充実して生きていきたいと思う、その中に歌があるだけ』。それから22年後、ポップスの女王の発言は深く切実です。『歌は聞き手に届かないと意味がない、自己満足で終わらないよう、詞や曲作りで身を削る努力を重ねる』――。」。 

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Guitar magazine 2022.11 ユーミンとギタリスト

 

ギターマガジンのユーミン特集号。ギタリストという軸でユーミンを掘り下げまくった永久保存版。

 

   

【リリースデータ】

 

2022.11.1 * リットー・ミュージック * ¥1,100

  

 

【目次 // クレジット】

 (ユーミン特集パートのみ: p.032-092, p.111-p.124, p.132-140 /178ページ中)

 

ユーミンとギタリスト

SPECIAL INTERVIEW

 松任谷由実/ 鈴木茂 吉川忠英 市川祥治 遠山哲朗  // 取材:山本諒、馬飼野元宏

コラム:松原正樹 // 文:井川恭一

 

ユーミンを色付けた7本のビンテージギター // 文:山本諒

 鈴木茂:1969 - Fender Telecaster1962 - Fender Stratocaster1967 - Gibson ES-335TD

      Jen Cry Baby Model 310.001Shin-ei Uni-Vibe

 松原正樹:1974 - Gibson ES-335TD1969 - Martin D-351967 - Gibson J-501968 - by Kuniharu Nobe

 コラム:細野晴臣が弾いた伝説のガット・ギター

 

ユーミン作品ギタリスト名鑑 // 文:井川恭一

 

コラム:荒井由実のバックバンド”ダディ・オー”と名手=大野久雄 // 文:馬飼野元宏

 

アルバム・ディスコグラフィ // 文:馬飼野元宏

 

コラム:ギターで楽しむユーミン提供曲の歌謡曲/シティ・ポップ // 文:小川真一

 

ユーミンの”ギター名曲”教えてください!

 AKUN、岸田繁、桜井秀俊、寺岡呼人

 

ユーミン・ソングを彩った名フレーズ集 // 採譜・解説:安藤滋、浄書:石沢功治

 駒沢裕城「紙ヒコーキ」、吉川忠英「やさしさに包まれたなら」、細野晴臣「曇り空」、

 鈴木茂「きっと言える」「COBALT HOUR」「やさしさに包まれたなら」「卒業写真」「アフリカへ行きたい」

 松原正樹「セシルの週末」「思い出に間にあいたくて」「真珠のピアス」「リフレインが叫んでる」

 大村憲司「翳りゆく部屋」、鳥山雄司「BLIZZARD」、山下達郎「真冬のサーファー」

 

GM SELECTION: 「あの日にかえりたい」「中央フリーウェイ」

 

奏法企画:ユーミンに学ぶ ポップ&スマートなコード進行 // 文・譜例作成:安東滋、浄書:石沢功治

 #1 下降ベース・ラインはポップスの王道!「ひこうき雲」「Hello, my friend

 #2 マイナーKeyでダークに魅せる「春よ、来い」「あの日にかえりたい」

 #3 セカンダリー・ドミナントで作る起伏「翳りゆく部屋」「真夏の夜の夢」

 #4 ツー・ファイブの活用アイディア「卒業写真」「COBALT HOUR

 #5 ノン・ダイアトニックのスパイス投入「やさしさに包まれたなら」「ANNIVERSARY

 #6 シームレスな転調感作りの妙「中央フリーウェイ」

 #7 コード・シーケンスを平行移動させるユニークな曲作り「きっと言える」

 #8 テンションの聴いたスマートな和音感「青いエアメイル」

 

 

【メモ】

 

   ギターマガジンのユーミン特集号。ちなみにギタリスト以外が表紙を飾ったのはユーミンのほかはマイル・デイビスとマイケル・ジャクソンだけだそうです。

   とにかくギターと言う軸でユーミンを掘り下げたマニアック企画。ユーミンが登場するのは冒頭のインタビューのみで、あとはミュージシャン、楽器、奏法、楽曲構成などなどギターにまつわるあらゆる面からユーミン楽曲を解説。全アルバムが紹介されたディスコグラフィですら、解説にあるのはギターの聴き所!。(管理人の私見ですが)ユーミンファンはどちらかというとユーミン周辺の事柄をマニアックに掘り下げるタイプの人が少ないため(語りたがる人は多いかもしれませんが、知識を深めてまでそれをしようという人は少ないように思います)、まずファン向けにこういった企画が生まれにくい。この点で本号は本当に貴重な一冊と言えるのではないでしょうか。

   冒頭のインタビューによるとユーミンにとってのギターは自身のとんでもないコード進行を繋いで正当化してもらえる、"これで良かったんだ"って思わせてもらえる存在だそうです。この特集の後半にある「奏法企画:ユーミンに学ぶ ポップ&スマートなコード進行」ではユーミン楽曲のコード進行をギター譜で表現。ユーミンの、あまり理論に捉われずに感性の必要に応じた独特なコード進行を、あえてルール化されたコード表現や譜面に落とすと、こう書けるのかな?というような書き記したが故の複雑さが見える気がします。他にも各ミュージシャンの奏法の譜面化を試みたページがたくさんあり、既にある演奏からの採譜というのも貴重なものなのかもしれませんね。

   姉妹企画的な感じのドラマガWeb「ユーミンとドラマー」

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すべてのことはメッセージ 小説ユーミン

 

小説家・山内マリコ書下ろしの荒井由実の原点を描くデビューまでの軌跡。

「つくづく私は、"ユーミン"以外の物にはなれなかったのだなあと、覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。」ー松任谷由実

 

   

【リリースデータ】

 

ISBN9784838732241 * 2022.10.27 * マガジンハウス * ¥1,800 * 帯付

  

 

【目次】 

第一章   八王子の由実ちゃん

第二章   ピアノ、清元、サウダージ

第三章   立教女学院とパイプオルガン

第四章   マギーと立川基地

第五章   らせん階段の家

第六章   フィンガーズ・デイズ

第七章   一九六九年

第八章   カルチエ・ラタン的御茶ノ水

第九章   セブンティーン!

第十章   ハロー、キャラメル・ママ 

 

 

【クレジット】

 

著者: 山内マリコ、発行者: 鉄尾周一、発行所: 株式会社マガジンハウス

 

 

【メモ】

 

   小説家・山内マリコによる荒井由実デビューまでのノンフィクションノベル。四百字詰め原稿用紙六百枚におよぶ書下ろし。

    ユーミンはもちろん、多くの人や組織への取材をもとに書かれています。当時の人物、団体、地域、風俗などの状況や歴史的経緯にも詳しく触れられており、ユーミンが体験したエピソードだけでなく、ユーミンが過ごした世界感がよくわかるようになっています。
上述の「ルージュの伝言」は、インタビューを元にした語り口で綴られていますが、インタビュー側の質問や仕切りが省かれているため、あたかもユーミンが思うままに語りかけているような構成になっています。こういった構成の場合、ユーミンと同じ知識やユーミンの語り口の癖を知らないと意味が上手くとれなかったりしますが、その点、この小説はそれらを補完する説明が多く書かれています。この小説は「ルージュの伝言」を読む上でも助けになると思います。

   山内氏は発売時にユーミンのFM番組「Yuming Chord」にゲスト出演した際「この小説はシンデレラストーリーの真逆で、シンパシー持ってもらえるのかな?っていうのがちょっと心配でね」というユーミンに対し「この時代に女の子が自分の才能を開花させるのはすごく難しかった。道なき道を開拓し、自分の運命をこじ開けたという意味では”冒険譚”みたいな感じ、変なやっかみや嫉妬とはまったく別のステージだと思っています」と答えていました。この対談の様子はYuming Chordのサイトで紹介されています。→こちら

 

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