べにすずめ

 

オリジナル発売日:1978.3.5

発売中のCDTOCT-10638 [EXPRESS/TOSHIBA EMI]

 

【収録曲】

 

1.

9月には帰らない

 

 

6.

罪と罰

......s

2.

ハルジョオン・ヒメジョオン

......s

 

7.

出さない手紙

 

3.

私なしでも

 

 

8.

白い朝まで

 

4.

地中海の感傷

 

 

9.

LAUNDRY-GATEの想い出

 

5.

紅雀

 

 

10.

残されたもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

a…オリジナルアルバム未収録、s…シングルカットされた曲、t…テーマソング、CM曲など、
v
…ビデオクリップの作られた曲数字…その数字回数目のアレンジ、r…リミックス音源、

 

【収録曲備考】

2.

s

78 10枚目シングル

5.

 

 

タイトル曲。この曲自体にタイアップやシングルカットはなかったが、92年に翌年の「アルペンスキー世界選手権 盛岡・雫石大会」のテーマソングとして新たにアレンジ、レコーディングした「紅雀〜暁のシュプール」を製作。

6.

s

78 10枚目のシングル「ハルジョオン・ヒメジョオン」B面。

7.

 

コンサートで別の歌詞のものが披露されているらしい。

9.

 

ランドリーゲートとは立川基地の洗濯物を一挙に扱っていた施設のあったゲートの呼び名。現在ゲートはなく98年までバスの停留所名でその名を残していましたが現在は違う名前になっているそうです。

 

 

【リリースデータ】 (ディスクナンバー * 発売日 * 発売元 *表示価格)

 

LP
ETP-72303
1978.3.5 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,300

透明半円型の内袋が付いてなかった。
 

Cassette Tape
ZT25-189
1978.3.5 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,500
ジャケットはLPと同じデザインだが白地になっている。
曲順 sideA: 1. 2. 3. 4. 8. sideB: 6. 7. 9.10. 5.

Cartridge Tape

YT28-189 1978.3.5 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,800
ジャケットはLPと同じデザインだが白地だった。

 

LP
ETP-90081 1981.5.5 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,800
詳細→再発復刻リスト

 

Cassette Tape

ZT28-781 1981.5.5 * エキスプレス/東芝EMI *¥2,8002,637(2,560)

詳細→再発復刻リスト

 

CD

CA32-1131 1985.6.1 * エキスプレス/東芝EMI *¥3,2003,008(2,920)

詳細→再発復刻リスト

 

CD(発売中止)

TOCT-10325 1998.7.16 * エキスプレス/東芝EMI *¥2,000(1,905)

詳細→再発復刻リスト

 

LP(発売中止)

TOJT-10325 1998.7.16 * エキスプレス/東芝EMI * ¥3,000(2,857)

詳細→再発復刻リスト

 

CD(発売中止)

TOCT-10356 1998.7.16 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,500(2,381)

詳細→再発復刻リスト

 

CD17枚組 初回限定生産)

TOCT-10621 1999.1.27 * エキスプレス/東芝EMI * ¥38,000(36,190)

詳細→再発復刻リスト

 

CD

TOCT-10638 1999.2.24 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,500(2,381)

詳細→再発復刻リスト

 

LP初回限定生産)

TOJT-10638 1999.2.24 * エキスプレス/東芝EMI EMIミュージック・ジャパン  * ¥3,000(2,857)

詳細→再発復刻リスト

 

CD(期間限定発売)
TYCT-69035 * 2013.10.2 * ユニバーサルミュージック/EMIレコードジャパン * ¥1,980
詳細→再発復刻リスト

 

PC配信

2018.9.24 Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン

423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト

 

ハイレゾ配信

2019.9.18 Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン

423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト

  

 

                                                        ○ 情報はすべて実物で確認しています。
                                                                     
ただし、YT28-18981年のLP「水の中のASIAへ」付属のディスコグラフィで確認。

 

【クレジット】

 

All songs written by Yumi Matsutoya

 

Rhythm Section
Keyboard: Masataka Matsutoya
Drums, Syndrum: Tatsuo Hayashi
Percussion, Tuning Tom: Nobu Saito
Bass: Kenji Takamizu, Haruomi Hosono
Electric Guitar: Shigeru Suzuki, Masaki Matsubara
Acoustic Guitar: Ted M.Gibson
Flat Mandolin: Masataka Matsutoya

 

Brass
Trumpets & Flügels: Koji Hatori, Mitsuru Honda, Tokiichi Sugiyama, Kenji Nakazawa,
Flügel Solo on "Beni Suzume": Kenji Nakazawa
Trombones: Sumio Okada, Tatsuyuki Sugiyama, Shin Kazuhara, Yasuo Hirauchi,
French Horns: Ryo Koyama, Sakae Yamada, Yuichi Tominari, Manabu Ueda,

 

Woodwinds
Saxophone: Jake Concepcion, Ichiro Mimori, Kiyoshi Saito, Shigeo Suzuki, Shundo Sunahara,
Sax solo on "WATASHI NASHI DEMO"&"TSUMI TO BATSU": Jake Concepcion
Flute: Ichiro Mimori, Shigeo Suzuki, Kiyoshi Saito, Seiji Kuniyoshi, Mitsuru Soma,
Oboe: Hiroyuki Ban
Clarinet: Jake Concepcion
Kena: Hideo Koide, Takeru Koyama
Chorus: Yumi Matsutoya, David Rankin, Jake Concepcion,
David Rankin appears courtesy of Kitty Record

 

Strings
Violins: Junichi Hiiro, Eiji Shirai, Jo Watanabe, Masatsugu Shinozaki, Teiji Okubo,
Shigeki Oshita, Toshiki Akiyama, Michiyo Toda, Nao Saito, Teruko Ogino,
Violas: Katsuhiko Toyama, Toshio Yokoi,
Celli: Masatoshi Maeda, Masashi Abe,
Harp: Keiko Yamakawa

 

All arranged & conducted by Masataka Matsutoya
Directed by Seizo Shimokobe
Recorded & Mixed by Ryoji Hachiya, assisted by Kenzo Miura
Recording Studio: ONKIO HAUS Studio 1st, 2nd, 6th, September 1977 to January 1978
Recording Manager: Yoshihiro Kurita
Album Design: Miwako Kato
Photography: Takuhiro Sugihara
Special thanks for David Rankin & Jake Concepcion

PRODUCED BY MASATAKA MATSUTOYA for KIRARA-SHA

 

                                                        ○ 情報はアルバムのライナーを参考にしています。

 

 

【主な売上記録】

 

オリコン: 売上16.8万枚、最高位2位、

                            78LP売上13.7万枚、相対売上比0.76 (78年年間TOP50総売上平均)

                       

不明: 売上35万枚  週刊現代902月号、サピオ903月号に掲載 数値の参照元は未掲載だが同一の参照元があると思われる

 

 

【ノベルティーグッズ】

 

風呂敷

またリリース当時、購入特典として当時のコンサート写真が載ったポスターをもらえたそうです

 

【メモ】

 

   5枚目のアルバム。 オリジナルとしては初めて「松任谷由実」の名でリリースしたアルバム。

   自伝「ルージュの伝言」によると、これまでの荒井由実のイメージを打ち破るような渋い作品を目指したそうです。79年のラジオ番組用のスタジオライブでも「第2期」ユーミンの音楽の根ざすところに成りうるアルバムを作りたかったと紹介しています。制作のしかたも新しく、これまでと違い最初からトータルアルバムを作るということを意識して制作したそうです。「ルージュの伝言」を読むと77年のベストアルバムの不振が本作制作のきっかけになったようにも取れますが、77年秋頃の時点で雑誌にはボサノバやサンバを基調としたアルバムを制作しており、1220日に発売するという情報が載っています。

   前述のとおりサンバのアルバムを作ろうということで制作を開始。「映画『黒いオルフェ』のような世界。太陽がまぶしすぎるから寂しい、という感じね。底抜けに明るいから、どうしようもなく、やりきれなくなると思うの。」「女が男の心をつなぎとめるために手管を使っているうちに、その手管に溺れ、気がついたらアリ地獄に入っていたみたいな、そんな哀しさを歌に出来たらと思うわね。女の打算も哀しいよね。情熱のあまりしたことが、裏目に出て消え去ってしまったりとか。」(ヤングフォーク78.5号)。この作品は全編ボサノバ、サンバというわけではないのですが「中南米音楽」という雑誌でも「曲調はフォルクローレとはあまり関係ないけれど、」という紹介とともに掲載されています。

   タイトルの「紅雀」は南方を指す四神「朱雀」をエキゾチックで無国籍にしたイメージから付けたそうです。また、別の記事では子供の頃に読んだ小説からとったとのこと(ユーミンは子供のころ、お母様が残していた少女小説を愛読しており、そのなかに吉屋信子「紅雀」もあったそうです。)。

   同時にシングル「ハルジョオン・ヒメジョオン」が発売されました。ジャケット写真はアルバムと同じ。当時はアルバムとシングルを同時に発売することや、ジャケットを使いまわすことはそう珍しいことではありませんでした。ちなみにジャケットの衣装を着た写真は楽譜などでスタンドポーズの別カットを見ることができますが、更に「女性自身」77.8.4号に掲載されたギリシャ旅行の特集では、コルフ島の宮殿でこの衣装を着てカジノにいそしむユーミンを見ることができます。めちゃめちゃオシャレ!

   ユーミンは前年77年より自身の活動拠点である雲母社(きららしゃ)を設立していますが、ミュージックアンリミティドという事務所にも所属。コンサート活動や楽曲の出版権利管理、ファンレターの受付など活動のほとんどをこのミュージックアンリミティドが担っていたようです。この事務所には同時期かまやつひろしや加藤和彦、南佳孝らが所属、とりわけ加藤和彦のヨーロッパ3部作を製作したことで名高い事務所ですが、自著によるとユーミンサイドにとってはあまり良い関係で続かなかったようで、ほどなくこの事務所を離れたようです。

   帯コピー「15ヶ月の沈黙をやぶり第5弾ついに登場!! ユーミンの新しい世界がここに!!」。
宣伝コピー「197835日。誰よりも華麗に燃えてユーミンが飛翔ぶ
(とぶ)