REINCARNATION

 

 

【公演スケジュール】

 

46会場63公演

1983

     7 6  日本武道館

     7 7  日本武道館

 

     8 5  山梨県立県民文化ホール大ホール

     8 7  宇都宮市文化会館大ホール

     813  千葉県文化会館大ホール

     818  北海道厚生年金会館

     819  北海道厚生年金会館

     820  旭川市民文化会館

     827  浜松市民会館大ホール

     831  大阪・フェスティバルホール

     9 1  大阪・フェスティバルホール

     9 3  大阪・フェスティバルホール

     9 4  大阪・フェスティバルホール

     917  広島郵便貯金ホール

     918  防府市公会堂

     919  倉敷市民会館

     921  神奈川県民ホール大ホール

     922  神奈川県民ホール大ホール

     925  福岡サンパレスホール

     926  福岡サンパレスホール

     928  熊本市民会館

     929  長崎市公会堂

     930  大分文化会館

    10 2  鹿児島市民文化ホール第一ホール

    10 3  宮崎市民会館

    1013  サンシティ越谷市民ホール

    1020  茨城県立県民文化センター大ホール

    1024  伊勢崎市文化会館大ホール

    1026  横須賀市文化会館大ホール

    11 1  名古屋市民会館大ホール

    11 2  名古屋市民会館大ホール

    11 4  名古屋市民会館大ホール

    11 5  名古屋市民会館大ホール

    11 7  松山市民会館大ホール

    11 8  高知県立県民文化ホールオレンジホール

    1110  徳島市立文化センター

    1111  高松市民会館

    1116  和歌山市民会館大ホール

    1117  姫路文化センター大ホール

    1118  神戸国際会館大ホール

    1125  沼津市民文化センター大ホール

    1129  八王子市民会館

    1130  静岡市民文化会館大ホール

    12 7  京都会館第一ホール

    12 8  京都会館第一ホール

    1210  奈良県文化会館国際ホール

    1213  松本社会文化会館

    1214  長野県県民文化会館大ホール

    1216  富山市公会堂

    1217  金沢市観光会館

    1227  大阪・フェスティバルホール(追加公演)

    1228  大阪・フェスティバルホール(追加公演)

1984

     1 9  宮城県民会館大ホール

     110  宮城県民会館大ホール

     112  岩手県民会館大ホール

     113  青森市文化会館

     116  山形県民会館

     117  福島県文化センター(追加公演)

     119  新潟県民会館大ホール

     120  群馬音楽センター

 

- アンコール -

     2 7  日本武道館(追加公演)

     2 8  日本武道館(追加公演)

     2 9  日本武道館(追加公演)

 

                  ○ 情報はツアープログラムを参考にしました。

                         ただし、一部のプログラムには追加公演は記載されていません。

                         チケットには12月の大阪公演は「REINCARNATION SPECIAL」、2月の武道館公演は「REINCARNATION ENCORE」と書かれています。

 

 

                 

【演奏曲】                             

 

 

 

 

REINCARNATION

オールマイティー

NIGHT WALKER

星空の誘惑

 

 

 

 

* 武道館アンコール公演の差替え

 

(日替わりの弾き語り)

ベルベット・イースター 2/7

雨の街を2/8 / 海を見ていた午後 (2/9)

ノーサイド (提供曲)

 「いちご白書」をもう一度 2/7・提供曲)

 

雨のステイション (弾き語り)

ダンデライオン    (弾き語り)

 

 

航海日誌 (途中まで弾き語り)

灼けたアイドル

夕涼み

 

 

稲妻の少女

天気雨

キャサリン

 

 

ハートブレイク

結婚ルーレット

不思議な体験

埠頭を渡る風

カンナ8号線

REINCARNATION

(EC)

 

 

 

 

 

(EC)

VOYAGER

DANG DANG

14番目の月

DESTINY

(EC)

オールマイティー

(EC)

ひこうき雲 (2/8,9)

ノーサイド (2/7,8・提供曲) /

卒業写真 (2/9)

DANG DANG

14番目の月/時をかける少女

DESTINY

(EC)

オールマイティー

 

 

 

                                           ○ 情報はFC会報「YUMING vol.19」および福岡公演などを参考にしました。

 

【出演者】

 

7月武道館公演> 

Drums:菊池丈夫

Bass:伊藤広規

Guitar:市川祥治、鳥山雄司
Keyboards
:武部聡志、中西康晴

Chorus:桐ヶ谷仁、平塚文子

<全国ツアー>

Drums: 風間幹也

Bass: 田中章弘

Guitar: 市川祥治、窪田晴男
Keyboards
: 武部聡志、石川清澄

Chorus: 松木美和子、秋元薫 

 

 

○ 情報はツアープログラム、FC会報「YUMING vol.19」を参考にしました

*

2月の武道館公演は「ハートブレイク」「結婚ルーレット」でジェイク・コンセプションら6名のホーンプレーヤーが登場。

                                             

             

 

【チケット料金】

 

日本武道館公演: S席¥3,000A席¥2,500

 

                                           ○ 情報は半券より。

 

 

【グッズ】

 

プログラム 

少なくとも3版を確認:

1) Band紹介に武道館メンバーを掲載、過去ツアーとリハの写真掲載、日程を群馬音楽センターまで掲載

2) Band紹介に全国ツアーメンバーを掲載、本ツアー武道館公演の写真に差替え

3) 2)の日程に12月の大阪公演、2月の武道館公演などを追記

オペラグラス 

 

                                           ○ 情報は現物を確認しました。その他のグッズ情報をお待ちしています。

 

 

【主なクレジット】

 

Artists: Takeo Kikuchi, Kanya Kazama, Kohki Ito, Akihiro Tanaka, Shoji Ichikawa, Yuji Toriyama,

Artists: Haruo Kubota, Satoshi Takebe, Kiyozumi Ishikawa, Yasuharu Nakanishi,

Artists: Jin Kirigaya, Fumiko Hiratsuka, Miwako Matsuki, Kaoru Akimoto

 

Composition: Masataka Matsutoya

Direction: Akira Kuroda, Masataka Matsutoya

Musical Direction: Masataka Matsutoya

Stage Arrangement: Satoshi Takebe

Staging: Kumi Nakagawa

Costume Design: Takeo Kikuchi

Hair & Makeup: Saburo Watanabe

Light Planning: Mitsumasa Hayashi

PA: Yasuo Kawada

Electrical Effect: Masanori Fujiwara

Stage Manager: Terunobu Otsuka

General Manager: Masahito Ohashi

 

Produced by Kirarasha, Hands

Supported by Toshiba EMI

 

                                           ○ 情報はツアーパンフレットを参考にしました

 

3Dステージ】

 

 

 

【メモ】

 

   アルバム「REINCARNATIONのコンサートツアー。ただし、2月のアルバム発売後「ワンダフルムーン」ツアーなどを挟み、7月に初の武道館コンサートとして行われました。全国ツアーは逗子マリーナ公演を挟み、更に1カ月あとからスタート。武道館7月公演のコピーは「奇跡…!!! ユーミン レーザリューム」。

   初の武道館を念頭にステージ演出が考えられ、遠くから見ても細かいものは見えないだろうという事であえてステージ上にはオブジェ的なものは置かれませんでした。会場入りすると、ステージ上に「昨晩お会いしましょう」で初登場した電飾フロアによるデジタルカウントダウンが表示され、00:00と共にステージがスタート。シンプルなステージにテニスウェアや切れ込みの鋭いレオタードにボクサーシューズを履いたユーミンが駆け回るスポーティーな印象のツアーでした。「初の武道館公演」が話題だったことや、この時期FCがうまく活動できていなかったこともあり、残念ながらホールで行われた公演の様子が分かる写真や記事がほとんど残されていません。「SOUND&RECORDING magazine842月号(リットーミュージック)には八王子市民会館でのレポートが載っていますが、武道館同様、電飾フロアによるカウントダウンや、背面一面の星空のような電飾演出はあったようです。また、大阪公演をご覧になった方からは9月、12月公演ともレーザー光線による演出があったという情報をいただいております。

   武道館公演はライティングにおいてイノベーティブな演出が行われました。当時コンサートはイントレで背面と天井を作って舞台を囲い、そこに照明機材を仕込み、演出はその囲いの中で行うことが常識だったそうですが、演出の黒田明は別の業界から来た事もあり、会場の天井が高いのにわざわざ低い天井を作ることに疑問を感じたそうです。そこで彼はステージ上空を開けることを条件に照明を依頼した林光政のアイディアを取り入れ、ステージ背面から照明をあてる演出を行いました。ステージ後方と2階席に組まれたイントレ上には巨大なピンスポットと操作スタッフを何組も配置、曲の進行に合わせ振付のようにライトを操作したり色を入れ替えたりすることで、当時まだ日本で扱うのが難しかったバリライトのようなライティングを行ったそうです。背面から15機のピンスポットが一斉に、ランダムに動くユーミンを追うようなライティングは現在でも手動でしか出来ないのではないでしょうか。(マドラ出版「広告批評」92.1号掲載記事を参考にしました。また音響を担当するアルテ社のサイトPast Work Highlightのページではステージ背面のイントレの様子がわかる写真が掲載されています。)。また2階席の壁にもレーザー光線の装置を設置、蜘蛛の巣状に面でレーザー演出が行われました。林氏はこのコンサートから本格的にユーミンコンサートに参加(過去には79年のツアーに参加されてます)17年のコンサートまで長きにわたり照明を担当します。HAYASHI OFFICEのページでは近年のユーミンのライティングに関する情報が提供されています。

   このツアーより現在も音楽監督を務める武部聡志がバンドマスターとして参加。バンドも市川祥治を除き、彼が集めたミュージシャンに一新されました。2212月放送のNHK「夜のプレイリスト」によると前回のツアー最終日、松任谷正隆からメンバーの選定含めすべて任せると次期ツアーの打診を受けたとのこと。また、田中章弘もこのツアーより参加。この時すでにスタジオミュージシャンとして有名だった彼がステージでユーミンと共にステップを踏む姿にファンは驚いたそうです。ユーミンファンから見ると意外な感じがしますが、彼はミュージシャン人生のルーツに関西ブルースがあり、ポップミュージックに関わるようになったころ、大阪の友達から「お前、東京のそんな、山の手ミュージシャンたちと一緒にやりよるんか!」ってボロクソに言われたとか()BASS magazineの田中さんのインタビュー

   SOUND&RECORDING magazine842月号サン&レコアーカイブへのリンクにはPAレポートが掲載されており、まだ1機能1ユニット時代の機材が紹介されています。メインコンソール: YAMAHA PM-2000, M1516A,  COMP/Limiter: Urei LA4, Quad Eight,  GEQ: YAMAHA Q1027, Technics SH-8065, 8075,  Reverb: Lexicon 224X, スプリングリバーブ,  Delay: Roland SDE-2000,  Noise Gate: KEPEX II,  Noise Reduction: dbx224,  SE用テレコ: TASCOM 33-4スピーカーは新時代をもたらしたメイヤーのMSL-3を採用。一般的に音量を増やすためにスピーカーを並べると、干渉(ある場所は音が増えるがある場所は音がなくなってしまう現象)が起きてしまうのですが、このMSL-3は指向制御がしっかりしており、複数並べてもあたかも1つのスピーカーかのように扱うことができます。また、MSL-3専用のアクティブコントローラf特キャンセルやアライメント補正可能なチャンデバを内蔵)と共に使用するよう決められており、MSL-3単体の範囲であればどこでもエンジニアの介在なしに最適な状態で使用できるよう設計されていました。

   日本初のハンドヘルドコンピュータ*・エプソンHC-20の広告でこのツアーが紹介されています。電飾フロアに仕込まれた約700本あるラビッド(調光点滅蛍光灯)の操作をHC-20で行っていたとのこと。* 可搬型のコンピュータ。当時はまだノートPCと呼ばれるものは無く、PCにおいても据え置き型の機種がほとんどだった。この広告は「ラジオ技術」83.12号や「ASCII83.11号に掲載されています。当時のチーフエンジニア・久留米さんがQiitaに書かれている記事にこのエプソンの広告が掲載されています。

   REINCARNATION」の共通ロゴが登場、アルバムのプロモーションにも使われていた黒い長方形の一辺が破れたような図形の仮名に白抜きでタイトルが書かれたもの。チケットのデザインもこのロゴを使用したものに、ほぼ全公演統一されることになりました。これまでもロゴはありましたが、一貫してつかわれるということはあまりなかったように思います。

   京都公演初日では電源が落ちて電飾フロアが使えなくなるというアクシデントがあったそうです(情報ありがとうございます)。2月の武道館公演は告知物やチケットに「アンコール」と書かれていました。当時まだ提供のみだった曲の弾き語りや、ツアー中発売になったアルバムやシングルからの新曲も演奏されました。