1. |
ひこうき雲 |
......s |
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6. |
ベルベット・イースター |
......s1 |
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2. |
曇り空 |
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7. |
紙ヒコーキ |
......tv |
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3. |
恋のスーパー・パラシューター |
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8. |
雨の街を |
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4. |
空と海の輝きに向けて |
......s2 |
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9. |
返事はいらない |
......s2 |
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5. |
きっと言える |
......stv |
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10. |
そのまま |
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11. |
ひこうき雲 |
......demo |
【収録曲備考】
1. |
s… t... |
73年 デビューシングル「きっと言える」B面。13年 配信でもシングル発売。 13年 映画「風立ちぬ」主題歌。 |
2. |
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サイドヴォーカルは松任谷正隆。 |
4. |
s… 2… |
72年 シングル「返事はいらない」B面。 シングルとはアレンジが違う。 |
5. |
s… t… v… |
73年 デビューシングル。 02年アサヒ飲料「旨茶」CMソング。 ビデオ「ユーミン・ヒストリー」収録とは別映像のクリップがある。ユーミンが出演。 |
6. |
s… 1… |
76年 7枚目のシングル「翳りゆく部屋」B面曲。 03年 セルフカヴァーアルバム「Faces」でセルフカヴァー。 |
7. |
t… v… |
02年アサヒ飲料「旨茶」CMソング。 荒井由実当時に作られた映像。 |
9. |
s… 2… |
72年 シングル。 シングルとはアレンジ違い。 |
11. |
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デモテープの音源が短く収録されている。 |
【リリースデータ】
LP
ETP-9083 * 1973.11.20 [1] * エキスプレス/東芝EMI
*¥2,000
銀帯、見開きジャケット。
75年の荒井由実ブーム以前に発売されていた型番で、イニシャルは3,000枚 [2]、オリコンチャートの累積売上は約2,700枚。
初期プレスのものには表ジャケットの「HIKŌ-KI GUMO」という文字の上に原盤制作会社「ALFA」のロゴが大きく描かれている。
ちなみに裏ジャケット中央にも「ALFA」のロゴが描かれており、中ジャケ写真に緑の縁取り(版ずれの様な)がある。
実際に市販されていたようだが、発売元の東芝EMIとの関係もあってこのロゴはすぐに削除することになったそう。
ロゴを削ると同時に東芝EMIの武藤氏をディレクターとしてクレジットに入れるよう言われたそう[3]。
ちなみに80年アルファからの再発時には削られており、01年の東芝EMIからの再発時には裏ジャケにのみ再掲載(削り忘れただけか?)。
また、発売当初より背表紙に「荒井由美」と誤記があり、この型番内で修正されるのだが、
上記の「ALFA」ロゴが削られた後もしばらくは誤記のままジャケットが作られていた。
なお、シングル「きっと言える」と同日発売だった可能性もある。[1]
LP
ETP-72051 * 1975.4.20 [4] * エキスプレス/東芝EMI
* ¥2,300
写真入りのエキスプレス黒帯。オリジナル同様見開きのジャケットだったが、75年10月よりシングルジャケットで発売。[5]
76年度のオリコン集計の推定売上が17万枚あり、恐らく最も市場に出ている型番だが意外と見開きジャケットは見つけにくい。
Cassette Tape
ZA-1578 * 1976.1.25 [6] * エキスプレス/東芝EMI
* ¥2,200
Cartridge Tape
YA-8578 * 1976.1.25 [6] *エキスプレス/東芝EMI
* ¥2,600
side1: 1.2.3(part1).、side2: 3(part2).4.5、side3: 7.9.10、side4: 6.8.11
3.の「恋のスーパー・パラシューター」は途中で分断(フェイドアウト、フェイドインで収録)されている現在では信じられない処理が行われていた。
Cassette Tape [7]
ZT25-326 * 1979.2.5 *
エキスプレス/東芝EMI * ¥2,500
詳細→再発復刻リスト
LP(3枚組 限定発売)
ETP-50051 * 1979.7.5 * エキスプレス/東芝EMI * ¥5,400
詳細→再発復刻リスト
LP
ALR-4006 * 1980.1.21 * アルファレコード * ¥2,000
販売がビクター音楽産業とワーナーパイオニアのものがある。
詳細→再発復刻リスト
ALC-506 * 1980.1.21 * アルファレコード*¥2,000→1,885(1,830)
詳細→再発復刻リスト
CD
35XA-1 * 1983.11. * アルファレコード*¥3,500
詳細→再発復刻リスト
32XA-121 * 1987.2.25 * アルファレコード*¥3,200→3,008(2,920)
詳細→再発復刻リスト
CD(限定発売)
34A2-28 * 1989.9.10 * アルファレコード*¥3,564(3,460)
詳細→再発復刻リスト
CD
ALCA-463 * 1993.3.21 * アルファレコード* \2,700(2,621)
詳細→再発復刻リスト
CD
ALCA-9029 * 1994.6.29 *
アルファミュージック* \2,500(2,427)
詳細→再発復刻リスト
CD(限定発売)
ALCA-5241 * 1998.6.24 * アルファミュージック* \1,575(1,500)
詳細→再発復刻リスト
CD
TOCT-10711 * 2000.4.26 * エキスプレス/東芝EMI →EMIミュージック・ジャパン* \2,500(2,427)
詳細→再発復刻リスト
CD(6枚組 初回限定生産)
TOCT-25350 * 2004.2.18 * エキスプレス/東芝EMI * ¥9,800(9,333)
詳細→再発復刻リスト
PC配信
2005.3.10 * 東芝EMI * ¥2,000 ※1曲ごとの購入も可、価格は¥200。
配信されているのはOMA:132kbps、WMA:128kbps、AAC: 128kbpsなど。CDへの書き込みは10回まで。
モバイル配信(1曲ごと)
2005.3.10 * 東芝EMI * ¥388
CD+DVD (初回限定生産)
TOCT-29190 * 2013.7.31 * ユニバーサルミュージック/EMIレコードジャパン * ¥6,980
スタジオジブリ映画「風立ちぬ」主題歌起用とアルバム発売40周年を記念した限定盤。
CD、DVDのセット。LPサイズ絵本仕様。
CD (TOCT-29190) 収録曲はオリジナルと同じ。2013年デジタルリマスタリング。
DVD (NVD-1636) 「ひこうき雲」ミュージッククリップ、「ひこうき雲」RE-MIX(音声のみ)収録。
詳細→再発復刻リスト
LP+CD+DVD (初回限定生産)
TOJT-29190 * 2013.8.14 * ユニバーサルミュージック/EMIレコードジャパン * ¥10,500
スタジオジブリ映画「風立ちぬ」主題歌起用とアルバム発売40周年を記念した限定盤。
CD、LP、DVDのセット。LPサイズ絵本仕様。
LP (TOJT-29190) 収録曲はオリジナルと同じ。2013年デジタルリマスタリング。180g重量盤
CD (NCD-3092) 内容はTOCT-29190と同じ。
DVD (NVD-1637) 内容はTOCT-29190収録DVDと同じ。
詳細→再発復刻リスト
CD
TYCT-69031 * 2013.10.2 * ユニバーサルミュージック/EMIレコードジャパン * ¥1,980
詳細→再発復刻リスト
PC配信
2018.9.24 * Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン
423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト
ハイレゾ配信
2019.9.18 * Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン
423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト
[1] 公式には11月20日発売ということになっているが、見本盤のレーベル面、73年のライトミュージック11月号の記事には11月5日発売と掲載されている。
一方、74年11月発行の東芝EMI番号順総目録には11月20日発売と記録されている(改めて調べなおし、訂正しました)。
余談になるが、「ミュージックライフ」73年9月号掲載の広告には「最後のシンガーソングライター『荒井由実』ファーストアルバムは9月20日に発売されます」という速報が、
また、73年10月発行の東芝EMIの目録ではリバティの型番で「LTP-9083, 1973年10月5日発売」となっており、何度か延期されたことがうかがえる。
[2] 音楽家村井邦彦の時代, 松木直也, 河出書房新社, 2016
[3] 23年村井氏が日経新聞で連載されていた「私の履歴書」より。
[4] レコード・マンスリー, 日本レコード振興, 1975
[5] YUMIN TIMES 4号, 荒井由実パーソナルF.C., 1975
[6] 東芝音楽テープ・ビデオパック番号順総目録, 1976.3
[7] コンフィデンス・レコード・インデックス 1978-79, オリジナルコンフィデンス
Bass:HARUOMI HOSONO
Keyboard:MASATAKA MATSUTOYA
Guitar:SHIGERU SUZUKI
Drums:TATSUO HAYASHI
Haruomi Hosono: Nylon Strings Guitar(1,5)
Masataka Matsutoya: Side Vocal (2), Percussion (3), Banjo (10)
Shigeru Suzuki: Percussion (3)
Tatsuo Hayashi: Percussion (3,5,9)
Akira Miyazawa: Flute (2)
Singers Three: Chorus (3)
Konosuke Saijo: Tanor Sax (5)
Hiroki Komazawa: Steel Guitar (7,10)
Rei Ohara: Percussion (9)
Recording Staff: Hand Clapping (6)
All songs written and composed by YUMI ARAI
Arranged by YUMI ARAI and CARAMEL MAMA
Strings Arrangement (1,4) : Mitsuo Miyamoto
Chorus Arrangement (3): Singers Three
Produced by KUNIHIKO MURAI
Directed by |
TSUNEO ARIGA |
Engineered by
NORIO YOSHIZAWA
Special thanks to CARAMEL MAMA
DESIGN by TAKESHI KITAMURA
PHOTO by JUNNOSUKE AKITA
オリコン: 売上26.9万枚、最高位9位。初めてTOP100にチャートインしたのは74年10月の57位でこの時点での累積枚数は約1,200枚。
74年LP売上0.3万枚、75年LP売上4.2万枚、
76年LP売上 17.1万枚、相対売上比1.29 (対76年年間TOP50総売上平均)
13年40周年記念盤:0.9万枚 また時折101~300位圏内にランクインするようで、01年以降の通常盤CDは約0.8万枚の累積売上がある。
・ 記念すべき最初のアルバム。
・ ユーミンはもともと作家志望だったそうで、1971年17歳のとき作曲家・村井邦彦が設立した音楽出版社「アルファミュージック」と作家契約をします。アルファ社内で彼女が描く独特の世界を表現するのは彼女自身の歌が一番良いということでシンガーとしてデビューさせようという機運が高まっていったそうです。ちなみに歌うことに抵抗のあったユーミンは74年、デビュー直後のインタビューでは「あと2,3年で歌手業は引退するつもり」と語っていました。
・ 72年村井氏はヤナセとの合弁で最新鋭の機器を備え、スタジオ内でミュージシャンが音楽を作ってゆくスタイルに適した”STUDIO A”を芝浦に設立、同時にその管理と原盤製作専用の会社として「アルファ・アンド・アソシェイツ」を設立します。「ひこうき雲」はオープンしたばかりのSTUDIO Aで作られた第1作目のアルバムでした。荒井由実時代76年まではこのアルファ・アンド・アソシェイツで原盤製作、東芝EMIエキスプレスレーベルより発売という形でレコードが出されます。
・ もともと歌手志望ではなかったユーミンのヴォーカル録りはディレクターが厳しかったこともあり、かなりの時間がかけられました。後に村井氏は自社スタジオで時間をかけれたことがこの作品の色あせないクオリティに大きく関わっていると振り返っています。ちなみにヴォーカル録音にOKが出なかったため、発売が11月にずれこんだという説がありますが、22年の「ユーミンミュージアム」に展示されていたマルチテープの箱に記録された日付は73年7月10日(各トラックのタイトルに添えられているのは4月~5月)、2MIXマスターの日付は8月25日(これが最終マスターかどうかはわかりませんが)。最初の告知では9月20日が発売日で、ユーミン自身も林パックでPRを始めたのが9月後半のようなので、音源自体はやはり9月には出来ており、発売が11月までずれ込んだのは別の理由があったのかもしれません。
・
本作発表直後のユーミンがこのアルバムに宛てたコメント(74年8月発行 協楽社「荒井由実 ひこうき雲 ピアノ伴奏」掲載):
あのL.P.はなぜか徹夜明けのカンジがすると、誰かに言われたことがある。よく考えてみると、確かに、徹夜した後、ふっとできたような曲が多い。小学校、中学校と、親も泣いて喜ぶ優等生だったのに、高校から乱れ出して、よく夜中、家をぬけだしたものだ。八王子なんて田舎に住んでいるものだから、始発でのこのこ帰ると、誰もいない暗い町に、やわらかい雨がふっていたりして、やたらに感激した。まるで別世界のようだった。L.P.「ひこうき雲」は、それを録音していた19才の私というより、もっともっと前・・・・・・いちばん感受性の強かったころの私のモニュメントという気がする。(中略)L.P.「ひこうき雲」には、もう二度と書けない曲ばかり入っていることを誇りに思っている。そして、これから私は、ちがうかたちで進歩していかなくてはいけないと思う。
・ ジャケットはユーミンが好きだった教会音楽のレーベル、アルヒーフ・プロダクションのデザインを模して作ったそうで、「HIKŌ-KI GUMO」という表記のおさまりが良かったのでタイトルにしたそうです。最初のLPジャケットにはタイトルの上に「ARCHIV」を真似て「ALFA」の文字が大きく描かれていました。上述の通り、レコードの製作・発売・販売は東芝EMIが行っていたため東芝EMIからクレームが入り、この「ALFA」の文字は発売後すぐに削られることになったようです。無名時代に出されたこの初期ジャケットですが、「ALFA」の部分にガムテープが貼られた見本盤を見ることもあり、当時としては大きな問題だったようです。
・
帯コピー「魔女か!スーパーレディーか!新感覚派
荒井由実登場」。作ったのは富沢一誠。
宣伝コピー「あなたの感じる、そのまろやかな香りも、あなたに聞こえる、胸のときめきも 夢の中の出来事ではないのです。確かに、初めてのことかもしれません。でも、そんな体験ができるのです。荒井由実の世界は・・・・・・・・・」。
・ このアルバムは邦楽史の金字塔とも言われているだけあって、比較的詳しく調べられた記録があります。その一部を紹介します。
・
2010年NHKBSで放送された「MASTER TAPE ~
荒井由実「ひこうき雲」の秘密を探る~」
NHKBS「名盤ドキュメント」シリーズのきっかけとなったような番組で、本作のマスターテープをトラックごとに聴きながら当時の関係者が本作を振り返るという内容。
出演はユーミンのほか、松任谷正隆、細野晴臣、林立夫、駒沢裕城、有賀恒夫、吉沢典夫、村井邦彦、雪村いづみ、シー・ユー・チェン。1時間と短いながらもレア音源と共に当時の業界の流れとSTUDIO Aのこと、ボーカル録りのこと、キャラメルママとの出会いや松任谷正隆とのエピソードなど本作にまつわる事柄が非常によくまとまめられています。
・
2016年 河出書房より発売の松木直也著「アルファの伝説 音楽家村井邦彦の時代」
村井邦彦の業界活動開始40周年の年に出された活動録。ユーミンのデビューから本作の製作にも多くのページが割かれており、村井邦彦本人や川添象郎、細野晴臣、かまやつひろし、有賀恒夫、吉沢典夫らが語ったエピソードを挟み、これまで出されたどの文献よりも詳しく生々しく記録されているのではないかと思います。とくにアルファ全社での無名の荒井由実にかけていた期待感や、ヴォーカル録りのシビアさ伝わってくるので本作をより深く知りたい方は読まれるべきかと思います。
・
2012年 ミュージックマガジンより発行の「レコードコレクターズ増刊 レココレアーカイブス 日本のロック/ポップス」
過去の「レコードコレクターズ」よりのユーミン、矢野顕子、吉田美奈子、大貫妙子、早川義夫とジャックス、遠藤堅司、小坂忠、URCの特集を抜粋しまとめたもの。ユーミンの記事は96年10月号からで、短いものの恐らく初期のユーミンと「ひこうき雲」制作にスポットを当てた最初の特集だったのではないかと思います。基本的には上述の「音楽家村井邦彦の時代」のカバー範囲内ではありますが、こちらのほうは村井氏と聞き手のインタビュー方式で書かれており、より氏の色が強い印象です。また、この特集は詳細な提供曲一覧が載ったことでもマニアの中では有名。