デイリーヤマザキ

YUMING SPECTACLE

SHANGRILA

 

 

【公演スケジュール】

 

5会場44公演

1999

     612  国立代々木競技場第一体育館

     613  国立代々木競技場第一体育館

     615  国立代々木競技場第一体育館

     616  国立代々木競技場第一体育館

     618  国立代々木競技場第一体育館

     619  国立代々木競技場第一体育館

     620  国立代々木競技場第一体育館

     622  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     623  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     625  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     626  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     627  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     7 2  名古屋市総合体育館レインボーホール

     7 3  名古屋市総合体育館レインボーホール

     7 4  名古屋市総合体育館レインボーホール

     7 6  名古屋市総合体育館レインボーホール

     7 7  名古屋市総合体育館レインボーホール

     7 8  名古屋市総合体育館レインボーホール(追加公演)

     710  名古屋市総合体育館レインボーホール(追加公演)

     711  名古屋市総合体育館レインボーホール(追加公演)

     712  名古屋市総合体育館レインボーホール(追加公演)

     717  大阪城ホール

     718  大阪城ホール

     719  大阪城ホール

     720  大阪城ホール

     722  大阪城ホール

     723  大阪城ホール

     724  大阪城ホール

     725  大阪城ホール

     727  大阪城ホール

     728  大阪城ホール

     729  大阪城ホール

     730  大阪城ホール(追加公演)

     731  大阪城ホール(追加公演)

     8 6  横浜アリーナ(追加公演)

     8 7  横浜アリーナ(追加公演)

     8 8  横浜アリーナ

     8 9  横浜アリーナ

     811  横浜アリーナ

     817  マリンメッセ福岡(追加公演)

     818  マリンメッセ福岡(追加公演)

     820  マリンメッセ福岡

     821  マリンメッセ福岡

     822  マリンメッセ福岡

 

 

【演奏曲】

 

もう愛は始まらない

真夏の夜の夢

人魚になりたい

無限の中の一度

新曲 (Raga #3※ 公演中はタイトル未定でした

スラバヤ通りの妹へ

BABYLON

破れた恋の繕し方教えます

Lost Highway (新曲)

不思議な体験

ESPER

ANNIVERSARY

真珠のピアス

DESTINY

水の影

EC

VOYAGER

オールマイティー

 

 

【出演者】

 

Drums: 村石雅行
Bass
: 田中章弘
Guitar
: 市川祥治、中川雅也
Keyboards
: 武部聡志
Chorus
: 松岡奈穂美、今井正喜、佐藤友香

Percussion: 小野かほり
モスクワサーカスオンアイス

シャングリラのために編成されたシンクロナイズドスイマーチーム

 

 

【グッズ】

 

ツアーパンフ(5冊セット)....3,000 

オレンジのケースがビニルパッケージされ銀のタイトルステッカーが貼ってありました

 少なくとも3版を確認:

1) Mysterious Caveのユーミンイラストの服の模様が赤、Aerial Actの掲載メンバーが5名、補強段ボールの印刷がオレンジ

2) 写真差換え/追加、 Mysterious Caveのユーミンイラストの服の模様が青、補強段ボールの印刷が青

3) Aerial Actメンバーに Oleg Faleev追加で6名掲載に、補強段ボールの印刷が赤 (※ 情報修正しました)

テレカ ......1,000

うちわ ......300

オペラグラス ......500

ミニコンパス ......600

ストラップ ......1,000
(ネイビー / グリーン / レッド / ブルー)

トランプ(缶入り) ......3,000

Tシャツ .........4,000
(ブラック・カラー)

Tシャツ ......3,800
(ブラック・トランプ/ モスグリーン)

Tシャツ .........3,500
(ホワイト)

ちびT......3,500
(ブラック / ホワイト・ロゴ / イエロー)

ちびT ........4000
(ホワイト・カラー)

ナイロンハット ......3,500

ビーチタオル ......6,000

ウィンドブレーカー ......12,000

 

(Yuming Jewelry
懐中時計 ......5,800

 

グッズを買うとオリジナルビニルバッグをもらえました。 

 

 

【チケット料金】

 

S席¥11,500A席¥9,500B席¥7,500

 

 

【主なクレジット】

 

Artist:

Clown: Oleg Danilov, Andrey Listratov, Pavel Egorov, Vadim Raevsky

Solo: Alexandre Bekich, Elena Shpagina, Alexandra Denisova, Oxana Denisova

Synchronized Swimming: Natalia Gruzdeva, Anna Maslova, Gioulnara Paskevitch, Karyna Volkova,

Synchronized Swimming: Anna Yuryaeva, Anastassia Sizova, Olga Ossipova, Elena Usik

Aerial Act: Gennady Djoussoev *, Vladimir Naoumenko, Valery Oliyar, Yury Zaltszeler, Denis Partsvania, Oleg Faleev **

Circus Artist: Maxim Frossin, Vladimir Vzdornov, Evelina Orlova, Sergey Malyanov, Anatoly Kustov, Yuri Abrossimov,

Circus Artist: Irina Fedorova, Circus Artist: Elena Sidorenko, Dmitry GriGoriev, Evgenia Ignatova, Irina Oshkalo, Mikhail Goryachev,

Circus Artist: Svetlana Djakeli, Yury Tsetsartsev, Andrey Korotchenia, Vladimir Denisov, Vladislava Kovalenko, Aleksandr Belov

Circus Artist: Andrey Vakhtin, Petr Naoumenko, Polina Lychkataya, Svetlana Gurieva, Andriy Chapaykin

Band: Satoshi Takebe, Shoji Ichikawa, Masaya Nakagawa, Akihiro Tanaka, Masayuki Muraishi, Kaori Ono

Band: Naomi Matsuoka, Yuka Satoh, Masaki Imai

                               * 6/15-20は怪我により休演  ** 恐らく代々木でバックアップで出演、大阪公演よりレギュラー出演、怪我の為6/11および福岡公演は不参加

 

Stage Set Designer: Mark Fisher

Prop Designer: Yoshihiko Tanaka

Stage Production Manager: Masaaki Nohmi

Chief Circus Technical Director: Alexandre Charov

Lighting Designer: Mitsumasa Hayashi

Technical Director: Masatoshi Nakano

Sound Designer: Norihiko Tango

L.E.D. Vision Visual Director: Suguru Ohmura, Yusuke Fujikawa

L.E.D. Vision Visual Producer: Chizuru Suematsu

Special Effect: Takeshi Hagino, Yoshie Toya

Costume Designer: Frank Krenz

Costume Director: Mitsue Mori

Hair Make Up Designer: Shin-nosuke Yamada, Jin Sakaya

Circus Act Choreographer: Elena Bogdanovitch

Aerial Acrobatics Designer: Victor Lobzov

Synchronized Swimming Choreographer: Irina Potemkina

Staging Designer Hideki Morigami

Music Director: Satoshi Takebe

Stage Producer: Masahito Ohashi

 

Artist Manager: Asuka Hamaguchi 

Executive Producer: Haruyoshi Totsukawa

Producer: Satoshi Okubo, Makoto Ohtake

Assistant Producer: Takao Ikuta, Yasuo Hiruko, Ryo Kaizu

 

Circus Producer: Sergey Ryshkoff

 

Directed by Masataka Matsutoya

 

Presented by Daily Yamazaki

Sponsored by Kirin Brewery Co.,Ltd.

Supported by FNS, Toshiba EMI, Kirara Music Publisher /, Sankei Simbun, Sankei Living Simbun (Osaka) /,

Supported by Fukuoka City, Nishinippon Living Simbun Co.,Ltd., Cross FM, FM Fukuoka (Fukuoka)

Co-produced by Hands

Produced by Kansai Telecasting Corporation, Kirarasha

 

 

3Dステージ】

 

 

 

【メモ】

 

   ロシアからサーカス団と特別編成のシンクロナイズドスイミングのチームを迎えてのコラボレーションショー。構想4年、総製作費30億円だそうです。ユーミンが歌うそばでサーカスアクトやシンクロナイズドスイミングが繰り広がれるこのショウはプロデューサーの松任谷正隆氏の長年の夢だったそうです。ステージの至る所でシンクロや空中ブランコなどのアクトが繰り広げられ、各シーンの繋ぎには4人のクラウンが客席も巻き込んだコミカルなショウを展開、公演時間は当時最長の2時間40分。

   出演者だけでも40名以上のロシア人アクターがいました。ショウのクライマックスではユーミンが全員の難しい名前をカンペなしに読み上げ紹介。これは後のシャングリラでも行われ、期せずしてこのシリーズの見せ場の一つに?なっていました。パフレットでユーミンは「私は一日も早くみんなの名前を覚えたかった。どんな言葉よりも、それぞれにとって多くを物語る大切な響きを、毎回ステージの最後に、心を込めて呼びたい。」と語っています。

   セットは会場の半分のスペースを使って床面にスケートリンクを持つ洞窟をイメージしたステージが組まれ、アリーナに張り出す形で巨大なプールが設えられました。スケートリンクは実は人工アイスでアクターたちは慣れないインラインスケートでアクトをしていたそうです。(ちなみにIIはリアルアイスで行われました)。シミズオクトの周年誌「ハロー!バックステージ」(周年ごとにIIIIIIと発刊されていますが、同じ記事が掲載されています)にはStage Production Managerの能美氏による様々な機構やシーンの解説、苦労話や日米英露四か国のスタッフが喧々諤々してきた様子が寄稿されていて面白いです。

   ユーミンの通常のツアーとは違い、関西テレビとの共同制作イベントでした。07年発行のフリーペーパー「REAL YUMING EYES v.20」掲載の松任谷正隆の裏話によると、94年に開催された関西テレビの誘致イベント「シレラ」で億の単位をかけて作られた仮設プールの使い道を関西テレビサイドが探していたことがこのショウが作られるきっかけになったそうです。また特別協賛のデイリーヤマザキは991月、ヤマザキデイリーストアとサンエブリーを統合して新たに生まれたばかりのブランドで、新ブランド1年目のビッグイベントがこのシャングリラでした。パンフレットも冒頭より関西テレビとデイリーヤマザキをはじめ各フジテレビ系局の代表取締役のあいさつで始まっています。

   ツアーの運営や販売形態もこれまでのツアーと全く違っていました。当時のユーミンプロジェクトは例年年末にアルバムを発売し、これに伴いツアーが始まっていましたが、このシャングリラはニューアルバムとは関係なく6月にスタートし夏にかけて開催場所を5都市に限定し滞在型の公演で行われました。最初の告知はスタート半年前の9812月、各スポーツ紙が「ユーミン30億円コンサート!」と見出しを出してイメージイラストとともに大きく掲載しました。更にユーミンのコンサートでは初めて全国一斉の先行予約やデイリーヤマザキの招待キャンペーンなどが行われ、これらに伴うTVCMもかなりの数うたれています。ちなみにこれまでほとんどテレビカメラが入らなかったユーミンコンサートですが、関西テレビ深夜枠のイベント番組でも毎週特集が組まれていました。

   横浜公演を中心に収録したビデオが発売されています。また、制作過程のドキュメント番組が作られ関西テレビで放送されました。CSのフジ721では3時間近い特集が組まれ、その一部はシャングリラIIIのDVDに特典として収録されています。

   これまで15年以上、年末にニューアルバムを発売し、それに伴いツアーを行ってきたユーミンでしたが、98年末はニューアルバムが発売されず(代わりにこれまでどちらかというと否定的だったベストアルバムを約20年ぶりに発売)、コンサートツアーも開催されませんでした。また88年より続いたライフワークのようなオールナイトニッポンのパーソナリティも降板し、まるでこれまでのルーチンを終了させ新たな活動へシフトしようとしているかのような時期でした。この「シャングリラ」はその幕開けを告げるイベントだったと言えるかもしれません。