YUMI MATSUTOYA CONCERT TOUR 1998
レジェンド・オブ ・ザ・スユア
【公演スケジュール】
31会場55公演
1998年
1月 9日 大宮ソニックシティ大ホール
1月10日 大宮ソニックシティ大ホール
1月13日 宇都宮市文化会館大ホール
1月14日 群馬県民会館大ホール
1月17日 市川市文化会館大ホール
1月18日 市川市文化会館大ホール
1月21日 アクトシティ浜松大ホール
1月22日 アクトシティ浜松大ホール
1月24日 和歌山県民文化会館大ホール
1月26日 鹿児島市民文化ホール第1ホール
1月28日 熊本市民会館大ホール
1月30日 鳥取県立県民文化会館梨花ホール
2月 2日 新潟県民会館大ホール
2月 3日 新潟県民会館大ホール
3月 5日 福井・フェニックスプラザ大ホール
3月 6日 金沢市観光会館ホール
3月 8日 長野県松本文化会館大ホール
3月 9日 長野県松本文化会館大ホール
3月12日 香川県民ホールグランドホール
3月13日 アスティとくしま多目的ホール
3月15日 愛媛県県民文化会館メインホール
3月16日 高知県立県民文化ホールオレンジホール
3月19日 京都会館第一ホール
3月20日 京都会館第一ホール
3月25日 帯広市民文化ホール大ホール
3月26日 釧路市民文化会館大ホール
3月30日 岩手県民会館大ホール
4月 1日 青森市文化会館大ホール
4月18日 横浜アリーナ
4月19日 横浜アリーナ
4月20日 横浜アリーナ
4月25日 ワールド記念ホール(神戸ポートアイランドホール)
4月26日 ワールド記念ホール(神戸ポートアイランドホール)
5月 9日 広島サンプラザホール
5月10日 広島サンプラザホール
5月15日 マリンメッセ福岡
5月16日 マリンメッセ福岡
5月21日 仙台市体育館
5月22日 仙台市体育館
5月27日 大阪城ホール
5月28日 大阪城ホール
5月30日 大阪城ホール
5月31日 大阪城ホール
6月 5日 札幌・真駒内アイスアリーナ
6月 6日 札幌・真駒内アイスアリーナ
6月20日 国立代々木競技場第一体育館
6月21日 国立代々木競技場第一体育館
6月23日 国立代々木競技場第一体育館
6月24日 国立代々木競技場第一体育館
6月26日 国立代々木競技場第一体育館
6月27日 国立代々木競技場第一体育館
7月 8日 名古屋市総合体育館レインボーホール
7月 9日 名古屋市総合体育館レインボーホール
7月11日 名古屋市総合体育館レインボーホール
7月12日 名古屋市総合体育館レインボーホール
【演奏曲】
やさしさに包まれたなら
Miss BROADCAST
恋の一時間は孤独の千年
夢の中で
TUXEDO RAIN
結婚式をブッ飛ばせ
きみなき世界 (アンプラグドスタイル) / 守ってあげたい (アンプラグドスタイル)
セイレーン (アンプラグドスタイル)
砂の惑星
WANDERERS
LOVE WARS
満月のフォーチュン
春よ、来い
Sunny day Holiday
REINCARNATION
Woman
Saint of Love
(EC)
SWEET DREAMS
青春のリグレット
Cowgirl Blues
【出演者】
Dancers: 赤地寿美、中村泰子、江口純代、中村直美、中村康子、
Dancers: 藤元景子(4/18 まで)、星野直子(4/19から)、蜂谷庫都(4/18から)
Guest/Nodouta:嵯峨晴彦 (札幌公演)
【グッズ】
ツアーパンフレットCD-ROM付......¥3,000
※ 内容変更あり:写真・記事差換え、CD-ROM内容変更
テレフォンカード......¥1,000
キーホルダー......¥1,000
マグカップ......¥1,200
スカーフ (エンジ/ネイビー)......各¥1,500
CDケース......¥2,000
キャップ......¥3,000
バッグ......¥3,800
Tシャツ ライトブルー(L)、レッド(L/チビT)......各¥3,500
トレーナー (ゴールド/モスグリーン/グレー) ......各¥5,800
スタジアムジャンパー. (限定品).....¥12,000
<YUMING JEWERY>
シルバーリング(台座付)……¥4,000
CASIO
Baby-G ユーミンモデル
"HEART OF THE ZUVUYA"......¥17,000
(会場毎個数限定抽選発売)
オペラグラス.....¥1,800
(一部会場のみ会場限定発売)
オペラグラス......¥17,000
(一部会場のみ会場限定発売)
ウチワ......¥500
(一部会場のみ)
グッズを買うとオリジナルビニルバッグをもらえました。
【主なクレジット】
Cast: Satoshi Takebe, Shoji Ichikawa, Masaya Nakagawa, Akihiro Tanaka, Masayuki Muraishi,
Cast: Naomi Matsuoka, Yukiko Tanaka, Noriko Saito, Hisami Akachi, Naoko Hoshino, Yasuko Nakamura,
Cast: Yasuko Nakamura, Sumiyo Eguchi, Naomi Nakamura, Keiko Fujimoto, Koto K. Hachiya
Stage Set Designer: Mark Fisher
Stage Production Manager: Hikaru Hayashi
Prop Designer: Yoshihiko Tanaka
Lighting Designer: Mike “OZ” Owen
Sound Designer: Norihiko Tango
Technical Director: Masatoshi Nakano
Costume Designer: Frank Frenz
Costume Director: Mitsue Mohri
Hair Make-up Designer: Akihiko Asai
Music Director: Satoshi Takebe
Choreographer: Hisami Akachi, Hideki Morigami, Zhang Xiao Cheng
General Producer: Makoto Ohtake
Artist Manager: Asuka Hamaguchi
Producer: Ryo Kaizu
Directed by Masataka Matsutoya
Presented by Kirin
Supported by Toshiba EMI, Kirara Music Publisher
Produced by Kirarasha, Hands
【チケット料金】
S席 ¥6,825、A席¥6,300
【メモ】
・ アルバム「スユアの波」リリースに伴うコンサートツアー。アルバムとはやや異なるタイトルがつけられました。ちなみに大宮公演の最初の告知では「スユアの伝説」というサブタイトルもつけられていました。
・
ドーンパープルツアー以来となるホールスタート・ホールメインに制作されたショウ。これまでのように大型セットを設えそれを終始使うのではなく、シーンごとにつぎ次と舞台転換してゆく演劇のような雰囲気に。ステージはドレープのついた緞帳で飾られ、シーン転換ごとに幕が閉まります(これが唯一の決まったセットだったのかもしれません)。コンサートは双子のダンサー・中村姉妹が扮する時の精によるナビゲートからスタート。観客視点でわかるような固定セットが無い分、緻密にペインティングされた書割や背景幕が使われました。「LOVE WARS」「満月のフォーチュン」間ではダンサーによる京劇が行われますが、その裏ではボイラーシーンからチャイニーズシーンへの人力による大転換が行われています。このシーン、最初の場当たりでは20分以上もかかったとか。ネットで本番中の動画が公開されましたが、大人数のスタッフがまるでロボットのように無駄のない転換をおこなっていました。
また、かなりテンポラリー度の強い変わったセット(?)も登場。「結婚式をぶっ飛ばせ」ではバボット(バルーン+ロボット)という風船のように空気を入れて膨らませるセットが使われ、イントロのわずかな時間でコミカルな教会が建ち上がりました。シミズオクトの周年誌によると、セットデザイナーのマーク・フィッシャー氏はもともと建築家で持ち運びが容易な”風船”建築を研究していたとか。70年代にピンクフロイドがこの風船(バボット)をセットに採用したことが彼がステージに携わるきっかけになったそうです。また「SWEET
DREAMS」では今も語り草になっているステージ全体を覆うような波のドレスが登場。ちなみにユーミンはドレスの後ろでは次の衣装のカゥガールパンツ姿で足を広げてリフターに立っているそうです(笑)。
・・・決まったセットが無い(あくまで観客目線での話ですが)というスタイルは、振り返ると後にも先にもこのツアーだけだったかもしれません。地味な印象のスユアツアーですがこの点でとても特別な尖ったツアーだったと言えるかもしれませんね。これまでユーミンのステージはひたすらにハイテク化されてきましたが、このツアーをきっかけに小道具や背景のペインティングなどによってそのシーンを具体的に見せる演出に重きが置かれるようになっていったと思います。
・ アリーナ公演も細かい違いは無数にあるようですが、ほぼ同じ構成・演出で行われました。一番の大きな違いは「砂の惑星」〜「LOVE WARS」のボイラーシーンのセットや演出でしょうか。アリーナ公演では「Cowgirl Blues」でユーミンが客席に降り、中ほどのお立ち台に上りますが、4月20日、26日の東京公演ではこのシーンで全員がサッカーワールドカップ日本代表のユニフォーム姿に。
・ 今回もツアーパンフレット付属のCD-ROMと連動したインターネット企画「BIRTH OF THE ZUVUYA」が行われました。CD-ROM内には本番開演までのリハーサルなどの動画が多数収録されており、ツアー開始後のレポートはなんと専用ブラウザを使ってインターネットからダウンロードして見るスタイルでした。
・ リハーサルはよこすか芸術劇場で行われました。このときホテルから直結したこの会場をユーミンチームが気に入り、以後ホールツアーはこの会場を皮切りにスタートするようになりました。また、最終公演地は恒例の代々木体育館が毎年7月よりプール営業を始めるため、名古屋で行われました。
・ ハードチケット(オリジナルデザインのチケット)が発行された最後のツアーになりました。確認できているのは、キョードー北陸が扱った松本公演とキョードー東北が扱った盛岡公演。松本は2公演あったため、青と赤の2色がありました。ユーミンの場合は、80年代より各ツアーオリジナルの統一デザインでチケットが発行されていましたが、90年代前半よりチケットぴあやチケットセゾンなどの大手プレイガイドがオンラインシステムを導入し、備付け用紙に印字したチケットを発行し始めたため、急速にハードチケットが発行される公演が少なくなっていきました。次に地方を回ったFrozen Roses Tourでは長野公演、盛岡公演も備え付け用紙への印字にかわり、現在では苗場公演のみオリジナルデザインのチケットが発行されています。
・ 当時から初日のスポーツ紙にユーミンの怖〜い写真とともにゲネプロの記事が載るのが恒例でしたが、このときは「ユーミン2013年に引退」と大きく掲載されました。記者会見時に「あと15年くらい」と口にしたことを拾われてしまったようですが、ユーミンとしては半永久的の喩えとして15年と言ったそうです。ユーミンにそのつもりはなかったようですが、2013年は実はマヤ文明からくる終末信仰の重要な年で、「スユア」でマヤに触れていたファンはちょっとザワザワしていたように思います(笑)