明治生命 安田生命YUMING SPECTACLESHANGRILA II 氷の惑星 / |
YUMING SPECTACLESHANGRILA II in Hong Kong |
【公演スケジュール】
― 公開ゲネプロ ―
2003年
6月 6日 国立代々木競技場第一体育館(招待者のみ)
― 本 公 演 ―
7会場51公演
2003年
6月 7日 国立代々木競技場第一体育館
6月 8日 国立代々木競技場第一体育館
6月11日 国立代々木競技場第一体育館(2回公演)
6月13日 国立代々木競技場第一体育館
6月14日 国立代々木競技場第一体育館
6月15日 国立代々木競技場第一体育館
6月17日 国立代々木競技場第一体育館(2回公演)
6月19日 国立代々木競技場第一体育館
6月21日 国立代々木競技場第一体育館(2回公演)
6月28日 名古屋市総合体育館レインボーホール
6月29日 名古屋市総合体育館レインボーホール
7月 1日 名古屋市総合体育館レインボーホール(2回公演)
7月 3日 名古屋市総合体育館レインボーホール
7月 5日 名古屋市総合体育館レインボーホール(2回公演)
7月 7日 名古屋市総合体育館レインボーホール(追加公演)
7月14日 大阪城ホール
7月15日 大阪城ホール
7月17日 大阪城ホール(2回公演)
7月19日 大阪城ホール
7月20日 大阪城ホール
7月21日 大阪城ホール
7月23日 大阪城ホール(2回公演)
7月26日 大阪城ホール(2回公演)
7月28日 大阪城ホール
7月29日 大阪城ホール
7月31日 大阪城ホール(追加公演)
8月 7日 マリンメッセ福岡
8月 9日 マリンメッセ福岡(2回公演)
8月11日 マリンメッセ福岡
8月19日 広島県立総合体育館グリーンアリーナ
8月20日 広島県立総合体育館グリーンアリーナ
8月21日 広島県立総合体育館グリーンアリーナ(追加公演)
8月23日 広島県立総合体育館グリーンアリーナ(2回公演)
8月30日 グランディ・21 宮城県総合運動公園総合体育館
8月31日 グランディ・21 宮城県総合運動公園総合体育館
9月 3日 グランディ・21 宮城県総合運動公園総合体育館(2回公演)
9月10日 横浜アリーナ
9月13日 横浜アリーナ(2回公演)
9月15日 横浜アリーナ
YUMING SPECTACLE SHANGRILA II in Hong Kong
2公演
2003年
10月10日 香港紅磡軆育館(香港コロシアム)
10月11日 香港紅磡軆育館(香港コロシアム)
○ 情報はツアーパンフレット、香港公演の告知フライヤーを参考にしました
【演奏曲】
LOVE WARS
Delphine
砂の惑星
Glory Birdland
ずっとそばに / 守ってあげたい
輪舞曲
夢の中で
ダイアモンドの街角
かんらん車
リフレインが叫んでる
WANDERERS
二人のパイレーツ
Nobody Else
Happy Birthday to You
航海日誌
SHANGRILAをめざせ
(EC)
SWEET DREAMS
雪月花
○ 情報は大阪公演を参考にしました
【出演者】
Drums: 村石雅行
Bass: 田中章弘
Guitar: 市川祥治、中川雅也
Keyboards: 武部聡志
Chorus: 松岡奈緒美、今井正喜、須藤美恵子
Percussion: 小野かほり
エクストラオーディナリー・アイス・ サーカス
○ 情報はツアーパンフレットを参考にしました
日本公演:S席 ¥11,500、A席¥9,800。
香港公演:HK$650、HK$550、HK$450、HK$350
オフィシャルツアー料金:¥89,000〜¥109,800。日本では近畿日本ツーリストのオフィシャルツアーのみの発売でした。
【グッズ】
パンフレット......¥3.000
少なくとも2版を確認。
1) ストーリーパートが50ページ。 ※ ストーリーパートのページ数は透かしシートの次の紺地のタイトルページから綴じ込までで数えています
2) 写真を差替/追加しストーリーパートが66ページに。
うちわ……¥500
携帯ストラップ(A・B)......各¥1.000
キーホルダー(A・B)......各¥1.000
ポップアップポストカード……¥800
バンダナ……¥1,000
フローティングアイスキャンドル……¥1,500
グラスセット(2個)......¥1.500
プチトート付ハンドタオル……¥1,500
ピノキュラー……¥2,000
カイト……¥3,000
TシャツS (ホットピンク/ターコイズ) ……各¥3,500
TシャツM (ホワイト/ブルー/チャコール/ネイビー) ...各¥3,500
長袖Tシャツ……¥4,000
リストウォッチ(スウォッチ社製)……¥8,000
ORINDOシャングリラIIオリジナルクッキー……¥1,500
(横浜公演のみ)
グッズを買うをオリジナルビニルバッグをもらえました。
会場でCDやDVDを買うと先着200名でオリジナルバッグと油取り紙をもらえました。
香港公演会場では日本グッズに加え、香港公演告知ポスターが50HK$で売られていました。
香港公演オフィシャルツアーに参加すると桃源居のオリジナル茶器セットをもらえました。
○ 情報は会場配布のフライヤーを参考にしました
Stage Set Designer: Mark Fisher
Stage Production Manager: Masaaki Nohmi, Kazushi Yoshiue
Prop Designer: Yoshihiko Tanaka
Lighting Designer: Mitsumasa Hayashi
Technical Director: Masatoshi Nakano
Sound Designer: Nobuhiko Tango
Costume Designer: Frank Krenz
Costume Director: Mitsue Mohri
Hair and Make Up Designer: Shin-nosuke Yamada, Eiko Watanabe
Circus Act Choreographer: Irina Filippova, Svetlana Djakeli
Flying Trapeze Director: Victor Lobzov
Aerial Acrobatics Director: Gennady Totoukhov
Staging Director: Hideki “Tomato” Morigami
Music Director: Satoshi Takebe
Artist Manager: Akiyo Oguma, Yukari Suzuki
Producer: Satoshi Ohkubo, Takao Ikuta, Makoto Ohtake, Ryo Kaizu
Circus Producer: Sergey Ryshkoff
Directed by Masataka Matsutoya
Presented by Meiji Life Insurance Company, Yasuda Life Insurance Company (Japan) / East Asia Entertainment Ltd.(HK)
Supported by Toshiba EMI / FNS, Kirara Music Publisher (JAPAN) /
Supported by FM903, Metro Showbiz FM99.7, RTHK, and more (HK)
Co-supported by Lawson Ticket, Chacott (JAPAN) /
Co Supported by Consulate General of Japan at Hong Kong, The Hong Kong Japanese Club,
Co Supported by The Hong Kong Japanese Chamber of Industry, Jetro Hong Kong (HK)
Locally Sponsored by Inter FM, Bay fm, Nack5, WOWOW (Tokyo) /
Locally Sponsored by Sankei Sports News, Yukan Fuji, Sankei Living Simbun (Osaka) /
Locally Sponsored by Nishinihon Living Simbun, fm fukuoka, Cross FM (Fukuoka) /
Locally Sponsored by Sankei Simbun, Sendai Living Simbun (Sendai) /
Locally Sponsored by FM Yokohama, Kanagawa Simbun, WOWOW (Yokohama) /
Locally Sponsored by Canon, Panasonic, Sogo Hong Kong (HK)
Official Air line / Hotel / Travel Agent: JAL / Intercontinental (HK) / Kintetsu International (HK)
Co-produced by Hands On Entertainment /and Kyodo Yokohama (HK)
Produced by Kansai Telecasting Corporation, Kirarasha
○ 情報はツアーパンフレットを参考にしました
【メモ】
・ ロシアのエクストラオーディナリーサーカスと共演したシャングリラ第2弾。総制作費は50億円!だそうです。
・ エクストラオーディナリーサーカスは名前は変わっていますが前回も出演したセルゲイ・リュシコフ率いるサーカス団。彼らは自らのモスクワ・ロングラン公演と世界各地で行うツアーの合間に何度も日本を訪れ、シャングリラIIのためのオリジナルアクトを新規に開発、またユーミンチーム側もモスクワ、KL、トゥーラ、ブリュッセルなど彼らの公演地を追いかけ一緒にアクトを固めてゆきました。前回のシャングリラ終了直後から始まるシャングリラIIの制作過程は、プロデューサーの海津氏によりパンフレットにバッチリ書かれています。
・ 前回同様アリーナ会場の半分をステージに使い、今回はアリーナにリアルアイスを用いた広大なスケートリンクが設置されました(前回は人口アイスのうえをインラインスケートで滑るというアクターにとっては普段行っていない方法でアクトが行われていたそうです。今回は彼らの実力が十分発揮できるリアルアイスが選ばれました。)。リアルアイスは17mx23m、設営にも撤去にも24時間かかり、公演期間は約25m3の氷を24時間冷却をし続けなければならないという大変な物でした。また後方には巨大でリアルな難破船セットを配置。他にもスケートリンクと難破船セットとの間には全背面規模のウォータースクリーンが設置されていたり、巨大な炎柱が上がったり、ステージ前面に上空から雪が降ったり(雪は泡で作りだしていたそうです)とにかく仕掛け満載のステージセットでした。「ハロー!バックステージII」(シミズオクト創業80周年誌,2013)にはステージ制作の吉植氏によるレポートが掲載されていますが、演出の正隆氏、セットデザインのマーク氏とサーカスチームとの間で双方の要求を出来るだけ満たすようこの仕掛け満載のセットにサーカス用の機構を仕込む大変さが語られています。
・ 「Pro Sound」03年8月号(ステレオサウンド)にはこの特殊なコンサートの音響システムが詳しく紹介されています。一般的にコンサート用のスピーカーは、ハウリングを避けるためマイクよりも客席側に設置されますが、このコンサートは美術的な都合、後方の難破船と同じラインに設置され、ユーミンの持つマイクはその手前に大きく広がるアイスリンク上で使用されます。普通に考えればハウリングし放題という大変難しい音環境ですが、マイク、スピーカー共に指向制御の優れたものを使うこと(+もちろんエンジニアリングの妙)により何とか成り立たせたそうです。スピーカーはユーミンのツアーで恐らく初めてラインアレイスピーカーを本格的に採用。メインはJBLバーテックの長いアレイと、サブウーハーはメイヤーの650-R2がこれまた長いアレイ状になって吊られています。ラインアレイは指向性に優れ、狙ったところのみに最小限の音量でサーブでき、不用な残響音をマイクに放り込むことを避けることができます。またマイクはゼンハイザーSKM5000。これも狭指向性かつ高出力なユニットだそう。要はいらないところに音を出さないスピーカーと、要らないところから音を拾わないマイクで、なんとかハウリングを避け運用していたようです。このほか、この特集にはメイン/サブとイヤー/ウェッジモニター、更にはキューシステムの多入出力なミキサーコンソールレイアウトや、イヤモニとウェッジモニターの音量の取り合いの話、ワイヤレスマイクとキューシステムの電波の取り合いの話などなど、このセクションだけで7ページびっちりと記事が書かれています。
・ 02年11月には恵比寿のウエスティンホテルに250名の報道関係者を集めて製作発表記者会見が行われました。これまでゲネプロのあとちょっとした記者会見をすることは恒例でしたが、テレビ局のカメラなどを入れた大規模なものは30年のキャリアの中で初めてのことだったそうです。会見にはユーミンをはじめ、総合演出の松任谷正隆、構成セットデザイナーのマーク・フィッシャー、サーカス演出のセルゲイ・リュシコフ、衣装デザインのフランク・フレンツ、アクターらも参加しました。
・ 「PEARLE PIRCE」以来となる1日2回公演が行われました。14:00開演と19:00開演。
・ 宣伝コピー「松任谷由実&氷上の超人たち。シャングリラ、あの伝説が生まれ変わる。」。
・ 昨年に引き続き香港公演が行われました。会場の香港コロシアムはアイスリンクが出っ張るシャングリラのセットを設置するとアリーナ席が作れず、2階席前方がアイスリンクを取り囲むような日本のどの会場よりもアクトが見やすい会場でした。40フィートのコンテナ55本という大量輸送で海を渡ったそうです。
・ 03年夏はアジア広域でサーズが流行り、香港も渡航規制されました。香港公演の開催はぎりぎりまで検討され8月末に発表されました。香港公演告知とイメージ回復を兼ねた香港政府観光局のCMにはユーミンとジャッキーチェンが揃って出演しました。彼は10月10日の公演のアンコールにも登場しました。
・ 公演の模様は12月にWOWOWで放送、翌年2月には横浜公演を中心に収録したビデオが発売されました。
・ 00年代は他のアーティストやCD業界と相対したときにユーミン史上もっとも自身のCDが売れなくなってしまった10年でしたが、こういったイベントを「ユーミン」の名で出来てしまうところが永年エンターテイメントに尽力してきたユーミンチームの信用と底力だと言えるのではないでしょうか。特に「シャングリラ」はバジェットが十億オーダーと大きく、協賛する企業側はその大転機に合わたプロモーションをこのイベントに託しており、またサーカスチームを誘致する関西テレビ関連の各放送局も絡んだ一大事業で、サーカスの出演はあるものの実質それを「ユーミン」一人の名前で集客しているわけです・・・ユーミンに掛かるプレッシャーは想像を絶します。このイベントも興行的な成功を収め、シャングリラシリーズは07年にも行われました。