TOTO 90th ANNIVERSARY

YUMING SPECTACLE

SHANGRILA III ドルフィンの夢

 

 

【公演スケジュール】

 

6会場37公演

2007

     630  横浜アリーナ

     7 1  横浜アリーナ

     7 3  横浜アリーナ

     7 4  横浜アリーナ

     7 7  横浜アリーナ2回公演)

     714  広島県立総合体育館グリーンアリーナ (台風の影響で716日に延期)

     715  広島県立総合体育館グリーンアリーナ

     716  広島県立総合体育館グリーンアリーナ714日の振替公演)

     717  広島県立総合体育館グリーンアリーナ

     723  大阪城ホール

     724  大阪城ホール

     725  大阪城ホール

     727  大阪城ホール

     728  大阪城ホール

     729  大阪城ホール

     731  大阪城ホール

     8 1  大阪城ホール

     8 2  大阪城ホール

     8 4  大阪城ホール

     811  名古屋・日本ガイシホール

     812  名古屋・日本ガイシホール

     814  名古屋・日本ガイシホール

     815  名古屋・日本ガイシホール

     816  名古屋・日本ガイシホール

     818  名古屋・日本ガイシホール

     825  マリンメッセ福岡

     826  マリンメッセ福岡

     828  マリンメッセ福岡

     829  マリンメッセ福岡

     9 8  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     9 9  国立代々木競技場第一体育館

     911  国立代々木競技場第一体育館

     912  国立代々木競技場第一体育館(追加公演)

     913  国立代々木競技場第一体育館

     915  国立代々木競技場第一体育館(追加・2回公演)

     917  国立代々木競技場第一体育館2回公演)

     

 

【演奏曲】 

 

グレイス・スリックの肖像

Happy Birthday to You

ようこそ輝く時間へ

ハルジョオン・ヒメジョオン

インカの花嫁

朝陽の中で微笑んで

時のないホテル

BABYLON

12階のこいびと

別れのビギン

Delphine

Northern Lights

時はかげろう

SAVE OUR SHIP

SHANGRILAをめざせ

真夏の夜の夢

EC

人魚姫の夢 (新曲)

Carry on

 

 

【出演者】

 

Drums: 村石雅行
Bass
: 田中章弘
Guitar
: 市川祥治、中川雅也
Keyboards
: 武部聡志
Chorus
: 松岡奈穂美、今井マサキ、須藤美恵子

Percussion: 小野かほり

Actors: ヴィルジニー・デデュー、武田美保、

Actors: シンクロナイズドスイミングチーム、国立グレートモスクワサーカス

 

 

【チケット料金】

チケット料金:S席¥12,000A席¥9,800

 

 

【グッズ】

 

パンフレット(スリーブケース入り2冊セット)......3,000

うちわ......500

ミラー......600

メモスタンド......800

歐林洞缶入りクッキー......1,000

キーホルダー(十字架/チャーム)......各¥1,000

携帯ストラップ(黒/赤)......各¥1,000

ハンドタオル・ポーチ入り......1,200

ショッピングバッグ......1,800

キャップ......2,800

ご当地タンブラー......各¥2,800

(横浜/名古屋/大阪/広島/福岡/代々木)

Tシャツ ロゴ......各¥3,500

(紺:M,L,レディース/白:M,レディース )

Tシャツ ドルフィン......3,500

(ミントグリーン:S/シティグリーン:M/イエロー:キッズ/チャコールグレー:キッズ)

模様替えTシャツ かすれロゴ......3,500

(在庫がなくなるとデザイン変更)

模様替えTシャツ フォト......3,500

(ピンク:S/白:M、在庫がなくなるとデザイン変更)

模様替えTシャツ レプリカ タンクトップ......3,500

S、在庫がなくなるとデザイン変更)

模様替えTシャツ レプリカ......3,500

(ライトブルー:M、在庫がなくなるとデザイン変更)

ベビーロンパース......4,000

ネックレス(シルバー/ゴールド) 数量限定各300......各¥12,000

 

グッズを買うとオリジナルビニルバッグをもらえました。

会場でベストアルバム「SEASONS COLOURS 春夏撰曲集」DVD「THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006を購入、
またはベストアルバム「SEASONS COLOURS 秋冬選曲集」を予約すると
「シャングリラIII」オリジナルネームタグをもらえました。

 

 

【主なクレジット】

 

Cast:

 

Virginie Dedieu

Gymnasts on Horizontal Bar: Nikolay Leontiev, Eduard Tyuvaev, Nadezhda Leontieva, Anastasiya Protsenko,

Gymnasts on Horizontal Bar: Yaroslav Leontiev, Roman Protsenko, Nikolay Novokshonov, Evgeny Semyonov

Aerial Rhonrad: Natalia Kazantseva, Zoya Barkova, Natalia Grushenko

Dancers: Veronica Zakharova, Veronica Shevtsova, Anastasia Bilyakevich, Natalia Gololobova,

Dancers: Olga Poltarak, Anna Zgurovskaya, Lilia Davletkulova, Elena Lysenko,

Dancers: Evgeny Shevtsov, Evgeny Greshilov

Highwire: Sergey Makarov, Mikhail Bobitko, Elina Makarova,

Highwire: Karina Makarova, Sergey Garmashov, Oleg Cheremisov

Aerial Acrobat on Swing: Vladimir Vavilov, Ruslan Suleymanov, Sergey Evtushenko, Alexey Shiryaev

Aerial Acrobat on Swing: Vladimir Efimov, Vasiliy Onishchenko, Antonina Vavilova

Synchronized Swimming: Irina Golivets, Irina Bukreeva, Anastasia Oskina, Alexandra Sergeeva,

Synchronized Swimming: Olga Khalkina, Anastasia Zaytseva, Olga Smal, Lyudmila Gnatyuk, Anna Vavrinyuk,

Synchronized Swimming: Miho Takeda

Rose Balance: Natalia Rukol, Yuriy Volkov

Aerial Duet on Straps: Irina horkova, Evgeny Greshilov, Nikolay Studyonov

Handstand Equilibrists: Dmitry Poklad

Parallel Flying Trapezes: Alexandr Selifanov, Andrey Polevich, Evgeny Selifanov, Domitry Malyshev

Parallel Flying Trapezes: Alla Saradyan, Pavel Komlik, Andrey Zubakin, Alexey Yatsyk

Band / Chorus: Masayuki Muraishi, Akihiro Tanaka, Shoji Ichikawa, Masaya Nakagawa, Satoshi Takebe

Band / Chorus: Naomi Matsuoka, Masaki Imai, Mieko Sudo

 

 

Stage Set Designer: Mark Fisher

Stage Production Manager: Masaaki Nohmi, Kazushi Yoshiue

Scenic Painter: Christine Giguere

Prop Designer: Yoshihiko Tanaka

Illusion Director: Mr.Maric, Takanori Araki

Circus Technical Director: Dmitry Poklad

Lighting Designer: Mitsumasa Hayashi

Sound Designer: Nobuhiko Tango

Costume Designer: Frank Krenz

Costume Director: Mie Kanazawa

Hair and Make Up Designer: Shin-nosuke Yamada, Zin Sakaya

Circus Act Choreographer: Evgeny Shevtsov

Synchronized Swimming Choreographer: Irina Potemkina

Staging Designer: Hideki Tomato Morigami

Music Director: Satoshi Takebe

Artist Manager: Manami Ito, Yukari Suzuki

 

Executive Producer: Yoshitomi Shimura

General Producer: Satsuo Shimoda

Producer: Satoshi Ohkubo, Yasuo Hiruko, Hideki Somei, Makoto Ohtake, Ryo Kaizu

Circus Producer: Leonid Kostyuk, Tatiana Kokhanova

 

Directed by Masataka Matsutoya

 

Presented by TOTO

Supported by Toshiba EMI, FNS, Kirara Music Publisher, WOWOW

Co-supported by Lawson Ticket, Chacott

Locally Sponsored by Inter FM, Bay fm, Nack5 (Tokyo) /

Locally Sponsored by Sankei Sports News, Yukan Fuji, Sankei Living Simbun (Osaka) /

Co-produced by Hands

Produced by Kansai Telecasting Corporation, Kirarasha

 

 

3Dステージ】

 

テーブル, フロント, 明かり, 光 が含まれている画像

自動的に生成された説明

 

 

【メモ】

 

   ロシアからサーカス団とシンクロナイズドスイミングチームを招いてのシャングリラ第3弾。制作費40億円!今回は約12秒で床面がプールに変わるステージセットを会場のセンターに設置。

   3回目にしての大きな変化はユーミンがサーカスアクトに参加するようになったことです。「ハルジョオン・ヒメジョオン」ではフライングフープで上空へ。回転しながら降りた直後にまっすぐ歩きだしながら歌うというサーカスアクターでもなかなか難しい演技をこなしました。また、「時のないホテル」では振り子のように左右に揺れるリフターでやはり上空へ、その後、上空にあげられたままのリフター上で、天井部から下りてくる縄梯子につかまりそのままリフターから離れ15m上の天井部にはけるというアクトにも挑戦。また最後の「Carry on」ではユーミン自身が綱渡りをしてはけてゆくという演出プランもあり、ユーミンはこれも完全にマスターしていたそうですが、プラン変更により使われなかったそうです。DVDとBDの特典ディスクにユーミンが綱渡りしている映像が残されています。ちなみにサーカス団はI, IIとは別の今回新たに組んだチームだそうです。

   関西テレビからの紹介で世界水泳3連覇の実績を持つシンクロナイズドスイマーのビルジニー・デデューが参加。ユーミンのコンサートではあるものの、彼女を主役としたストーリー作りが行われました。彼女もまたシンクロの演技だけではなくサーカスアクトにも挑戦。さらに日本選手権7連覇、オリンピック3大会のメダリストでもある武田美保もデデューとパートナーを組む形で出演。

   完全に床面に置き換わる変形型のプールを使ったショウはラスベガスの「O」やマカオの「水舞間」が有名ですがこれらが常設設備を使ったものであるのに対し、シャングリラIIIはこれを移動型セットで実現させた世界的にもかなり珍しい事例だと思われます。テレビ朝日系「報道ステーション」ではこのセットの大道具を担当したシミズオクトの吉植氏とその制作秘話を特集。円形に見えるプールは実は八角形になっており、わざと水圧が強くかかる場所をつくりそこを補強しているそう。この特集はJACE(一般社団法人日本イベント産業振興協会)のYoutubeチャンネルがアップしている動画で短縮版を見ることができます。このセットはJACEの日本イベント大賞特別賞を受賞しています。アリーナ座席はステージの3方向に配置(ステージは真ん中ではなく、アリーナ長辺側に寄って配置されており、寄った方向に座席はなく、おそらくバックステージになっていたのではないかと思われる)。プールが見えるよう全席が底上げされていました。

   「ステージ&ライティングの現場2(リットーミュージック,2008)には本公演の照明の情報が照明デザインチームによりにより紹介されています。興味深いのは照明プランを作るライティングデザイナーと、様々な制約のなかでデザインを実現しツアー期間中そのデザインを担保するライティングディレクターとに役割が分かれているという点。また、シャングリラにおける照明の難しさ(照明はアクターをオーディエンスに見せること、アクターに機材や足場などを見せることが目的ですが、同時に照明がアクターとオーディエンス、それにアクターの安全確保と非常時の救出を担うセキュリティスタッフの目を塞いではいけない)が語られているところも興味深いです。資料としてはIIIIIIすべての照明の2D図面と3D図面が掲載されています。また、照明学会誌/95 (2011) 6 「コンサートの照明 : この10年」には詳しい機材一覧が掲載されています。合計12機種、234台! [*CP]Copilot (AI) による情報のため、間違っている可能性があります。また用途は本公演でのそれではありません。

機材名

使用

台数

メーカー名 [*CP]

機能 [*CP]

一般的な用途 [*CP]

VL3000 Spot

74

Vari-Lite

ムービングスポットライト。

高出力ランプ、CMYカラー、ズーム、ゴボ搭載。

主役や重要なシーンの強調に最適。ゴボやカラーで空間演出を細かく作り込める。動きも滑らかで、ダイナミックな演出に対応。

MAC2000 Wash

16

Martin Professional

ムービングウォッシュライト。

広範囲照射、CMYカラー、スムーズなパン・チルト。

舞台全体の色彩トーンを作るためのベースライト。柔らかく広がる光で、人物やセットを自然に照らす。色温度調整も可能。

VL1000 Arc

10

Vari-Lite

アークランプ搭載のムービングスポット。

カラー・ゴボ・フレーミング機能あり。

演劇やオペラなど、繊細な演出に向く。フレーミングシャッターで空間を切り取るような照明が可能。静音性も高く、セリフ重視の演目に最適。

Syncrolite SX3K

16

Syncrolite

大型アークサーチライト。

高輝度、広範囲照射、屋外イベント向け。

屋外イベントや大規模ステージでの「遠距離からの強烈な一撃」。空に向けたビームや建築照明にも使われ、インパクト重視の演出に。

DL2

12

High End Systems

デジタルプロジェクションライト。

映像投影と照明を融合、内蔵メディアサーバー。

映像と照明の融合。背景に映像を投影しながら、ムービングで空間に動きを与える。コンテンツ演出に革命をもたらす存在。

Atomic 3000

24

Martin Professional

ストロボライト。

3000Wの高出力、調光・DMX制御対応。

ライブやダンス系演目での「爆発的な瞬間」を演出。ビートに合わせたストロボで観客のテンションを一気に引き上げる。

Pixel Line

47

James Thomas Engineering

LEDラインバー。

ピクセルマッピング可能、カラー演出に最適。

背景やセットにグラフィカルな動きを加える。ピクセルマッピングで映像的な演出が可能。モダンな舞台やライブに最適。

SuperCYC

18

Silver Star

シクロライト。

ホリゾント照明用、広角で均一な光を提供。

ホリゾントや背景幕の色彩演出に欠かせない。舞台の「空気感」や「時間帯」を色で表現するための基礎照明。

Lycian

4

Lycian Stage Lighting

フォロースポット。

高出力クセノンランプ、精密な照射制御。

手動操作によるフォロースポット。俳優や歌手の動きに合わせて、的確に照射。人間の判断による「間」が演出に深みを与える。

3Kw Follow Spot

4

Ushio LightingXebex

クセノンフォロースポット。

高演色性、自然光に近い色温度。

大劇場や野外ステージでの長距離追尾に対応。クセノン光源による自然な肌色再現が魅力。主役の存在感を際立たせる。

Cyber Light

6

High End Systems / ETC

ムービングミラーライト(LED)。

高速パン・チルト、CMYカラー、ゴボ搭載。

高速ミラーで瞬間的なビーム演出が可能。ライブやショーでの「スピード感」「切れ味」を演出するのに最適。

Per Light (5N)

3

東芝ライテックなど複数社

PAR64タイプのパーライト。

500Wナロータイプ、狭角照射に適した定番機材。

ロックライブやコンサートの定番。直線的な光筋で「熱量」や「勢い」を表現。シンプルながら力強い演出が可能。

更に、ステージ制作と設営を担当したシミズオクトの80周年誌「ハロー!バックステージ」(市販本です)にも、プール機構の制作や、体を張ったユーミンのアクトのこと、ユーミンだけでなくアクター自身も新しいアクトに挑戦していたことなどなど制作秘話が紹介されています。

   2006126日には東京全日空ホテルで大規模な製作記者会見が開かれました(残念ながら別の芸能人のスキャンダルが優先されてしまい報道はあまりされませんでした)。リハーサルは和歌山ビッグホエールで行われたそうです。

   07年秋にWOWOWで放送、08年にはほぼ全編を収録したDVDとBDが発売されました。