THE DANCING SUN

 

オリジナル発売日:1994.11.25

発売中のCDTOCT-8600 [EXPRESS/TOSHIBA EMI]

 

【収録曲】

 

1.

Sign of the Time

 

 

6.

Hello, my friend

......stvr

2.

砂の惑星

......t

 

7.

RIVER

 

3.

Good-bye friend

......str

 

8.

Lonesome Cowboy

 

4.

Bye bye boy

 

 

9.

Oh Juliet

......t

5.

GET AWAY

......t

 

10.

春よ、来い

.....stvr

 

a…オリジナルアルバム未収録、s…シングルカットされた曲、t…テーマソング、CM曲など、

v...ビデオクリップの作られた曲、数字...その数字回数目のアレンジ、r...リミックス

 

【収録曲備考】

2.

t...

94 TBSドラマ「私の運命」主題歌。

95年に発売中止となったシングル「命の花」のカップリングとしてカットされる予定だった。

3.

s...

t...

 

r...

9425枚目のシングル「Hello, my friendのカップリング曲。

94 CXドラマ「君といた夏」挿入歌。
もともとは主題歌としてつくられたがドラマ制作サイドからNGが出たため6.をつくることになった。

シングルとはミックスが違う。

5.

t...

94年キリン「キリンラガービール」CMソング。

6.

s...

t...

v...

r...

9425枚目のシングルとしてリリース。

94 CXドラマ「君といた夏」主題歌。

PV情報はこちら

シングルとはミックスが違う。

9.

t...

94年 コクド「苗場プリンスホテル」CMソング。

10.

s...

t...

  

.

v...

r...

1...

26枚目のシングルとしてリリース。

94NHK朝の連続テレビ小説「春よ、来い」主題歌。

08年 読売新聞「メガ文字キャンペーン」CMソング。

12 ANA企業広告

PV情報はこちら

シングルとはミックスが違う。曲の終了後、余韻のように約1分半のインストを収録。(ただし配信ではカットされている。)

11年にリメイク曲「(みんなの)春よ、来い」をリリース。

 

 

 

【リリースデータ】 (ディスクナンバー * 発売日 * 発売元 *表示価格)

 

CD
TOCT-8600
1994.11.25 * エキスプレス/東芝EMI EMIミュージック・ジャパン * \3,000(2,913) 3,059(2,913)
本作よりレーベル面のデザインがオリジナルデザインになる。


Cassette Tape

TOTT-8600 1994.11.25 * エキスプレス/東芝EMI \2,800(2,718)

本作よりラベル面のデザインがオリジナルデザインになる。またXDRの表示が無くなる。

なお、ジャケットは久しぶりの巻きジャケで、裏ジャケは黒地にタイアップ情報が書かれた宣材っぽい感じでした。

 

CD(期間限定発売)
TYCT-69056 * 2013.10.2 * ユニバーサルミュージック * ¥1,980
詳細→再発復刻リスト

 

PC配信

2018.9.24 Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン

423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト

   

ハイレゾ配信

2019.9.18 Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン

423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト

 

                                                        ○ 情報はすべて実物で確認しています。

 

 

【クレジット】

 

All songs & lyrics written by 

Yumi Matsutoya
10, inspired by ”春よ、来い”(作詞 相馬御風、作曲 弘田龍太郎in ending chorus

All songs arranged by 

Masataka Matsutoya

 

Keyboards & Programming:

Synthesizer Programming & Operating:

Drums:

Hi-hats & Cymbals / Toms:

Bass:

Fretless Bass:

Electric Bass:

Electric Guitars:

 

Acoustic Guitars:

Percussion:

Sax:

Trumpet:

Trombone:

Horn Arrangement:

Background Vocals:

 

 

Masataka Matsutoya

Masafumi Yamanaka

John Robinson (1,5,7)

Eiji Shimamura (3,6,8,10/6)

Leland Sklar (1,8,10) / Abraham Laboriel (5,9)

Leland Sklar (3) / Kenji Takamizu (3)

Kenji Takamizu (6)

Michel Landau (1,7,8) / Paul Jackson Jr. (4,9) /

Masaki Matsubara, Shigeru Suzuki (6) / Dean Parks (5)

Dean Parks (1) / Masaya Nakagawa (2)

Michel Fisher (1,3,5,7,8,9,10) / Motoya Hamaguchi (3,6)

Dan Higgins (5,9)

Jerry Hey, Gary Grant (5,9)

Bill Reichenback

Jerry Hey (5,9)

Gisa Vatcky (5) /

Yasuhiro Kido, Kiyoshi Hiyama, Junko Hirotani, *Rajie (9) /

Yumi

 

Directed by

Ken-Ichi Nomura / Yukari Suzuki

Recorded by

Yoshinori Waraya (TOKYO)
Matt Forger (L.A.)

 

 

Pre-Production Engineered by 

Masafumi Yamanaka

Assistant Engineers:

Yukio Kobashi / Katsuhiro Odashima / Yuko Suzuki /
Mitsuyoshi Kishida(Tokyo)
Mark Hagen / Brian Kinkel /
Bardy Schwartz for Digital Editing (L.A.)

Recorded at

MICA Studio / HEART BEAT Recording Studio /
SOUND INN STUDIOS (Tokyo)
Westlake Audio (L.A.)

Mixed by

Matt Forger

Mixed at

Westlake Audio

Mastered by

Bernie Grundman at Bernie Grundman Mastering
Assisted by Jimmy McKeever
HS-2088 Operated by Masanori Matsubara & Masahiko Uchihira

Synthesizer Assistants:

Hideyuki Hiraki / Kohtaro Hayashi

Production Coordination:

Shun Suzuki, Naoki Taya, 
Reiko Hara & Naoki Yanai for EXCELLPRODUCTIONS (L.A.)

 

 

Art Work & Direction:

Tadanori Yokoo

Design:

Contemporary Production

CG Operation:

Shigeki Kazama

Design Coordination:

Hajime Kobayashi

 

 

Artist Management:

Makoto Ohtake / Chihiro Watanabe

General Management:

Hiroshi Abe

Executive Producer:

Seizo Shimokobe

 

 

Special Thanks to:

Asuka Takayama for TADANORI YOKOO ATELIER / Anne Mihara /
Kin-ichi Ishi-i for SONY / Kota & Pon G for MICA MUSIC LABORATORY /
Shoji Ichikawa / Masaya Nakagawa / Sachiko Kumagai / Norihiko Tango /
Mitsuo Shindo / Akira Maejima & Keijiro Matsuo for FITZ ROY /
Ryuji Suzuki / Yoichi Endo/Jun Asonuma / I to I communications, inc. /
Koji Kubota for HEART BEAT Recording Studio / Seisuke Hara for TOSHIBA EMI R&D /
Chihiro Kameyama, Hiroyoshi Koiwai & Ohiko Honma for FUJI TELEVISION NETWORK, INC. /

Koji Nakazawa, Hiroyuki Eguchi & Takashi Komatsu for Japan BROADCASTING CORPORATION /

Sei-ichiro Kijima, Hiroki Ueda & Katsuo Fukuzawa for TOKYO BROADCASTING SYSTEM, INC. /

Ichiro Asatsuma for FUJIPACIFIC MUSIC INC. /

Kazumaro Miyashita for JAPAN BROADCAST PUBLISHING CO.,LTD./
Mitsuaki Tsunekawa & Hideo Kubota for NICHION, INC.

 

 

Produced by

Masataka Matsutoya

Co-Produced by

Matt Forger / Masafumi Yamanaka / Yoshinori Waraya

  

                                                        ○ 情報はCD付属のブックレットを参考にしています。

                                                                      *…アルバムのブックレットにはRaji と記載。

 

 

【ノベルティーグッズ】

 

バッグ、ランチバッグ、バンダナなど。

派手なアートワークだったがそれを活かしたノベルティが作られなかった。

                                                        ○ 情報はすべて実物で確認しています。

 

 

【主な売上記録】

 

オリコン: 売上217.2万枚、最高位1位、相対売上比2.28 (95年年間TOP50総売上平均)

                オリジナルアルバムでは最高売上。CD、カセットの売上比率はおおまかに9.8 : 0.2 。カセットの売上は3.9万枚ほど。

 

     

日本レコード協会:200万枚以上

 

【メモ】

 

   26枚目のオリジナルアルバム。

   本作も前作同様、決まった言葉でアルバム全体のコンセプトやテーマが語られることはありませんでした。雲母音楽出版発行のフリーペーパー「Yuming Real Voice special」によると、とにかくポジティブなものを作りたかったそうで、タイトルも“SUNDANCE”というネイティブ・アメリカンの儀式の名前をより動的なイメージにしたものなんだそうです。  ""の時で、喜怒哀楽のいちばん遠い所まで到達したアルバムです。いわゆる特別なテーマといったものはありません。強い曲たちが結集しひとつのことに向かっていて、聴く人の”今”の気持ちや心境を如実に鏡のように映す…そんなアルバムだと思います。」

   94年は春から一年間NHK、夏はフジテレビ、秋はTBSと次々とドラマ主題歌を担当。冬には恒例のキリンラガーと苗場プリンスのCMも加わり、当時のユーミンとしては異例の、同じ年に1枚のアルバムから6曲ものタイアップがありました。それも手伝い本作はユーミンのオリジナル最高売上を記録しましたが、当時はCDバカ売れ時代だったことや、所謂“ユーミンブーム”が下火になっていたこともあり、売上のそのものが話題になることはそんなにありませんでした。ちなみに200万枚突破の記念にピクチャーレーベルの非売品CDTOCT-8600A)が作られています。
グラフ, 散布図

自動的に生成された説明
217
万枚は当時の最高売り上げではありますが、年間TOP50位の売上平均に対するユーミンの売上比率(上図黒線の対TOP50位相対比)を見てみると、90年代のユーミンはこの比率を年々落としていきます。本作は一時的にこの相対比を上昇させたものの、全体的には88年「Delight Slight Light KISS」の3.64から毎年低下してゆきながら97年「カゥガールドリーミン」で1.0を割り込み、01年「アケイシャ」では0.20にまで落ち込みます。このあたりのトレンド傾向がこれまでの3度のブームとは全く異なるものでした。管理人の個人的な印象ですが、巷のユーミンに対する雰囲気もなんとなくこの状況に沿うようなものだった印象があります。管理人は中学生でしたが、売れてるはずなのにクラスにユーミンを聴いている人は皆無という感じ。ドリカム、B’z、ビーイング系など当時の若手アーティストの勢いがすさまじく、ユーミンは知ってるけど上の世代が聴くアーティストでしょという雰囲気でした。この後くらいによく「ファンの世代継承が上手くいってない」とか書かれてるのを目にしたような気がします。

   ユーミンは17年ぶりに実家の八王子で曲を書いたそうです。

   ジャケット、ライナー、レーベル面を横尾忠則がデザイン。依頼時に渡された数曲から触発した太陽を描いたところ、たまたまユーミンサイドでもこのアルバムのタイトル案が出ていたとか。ダンスをする鹿と女性は、世界中に伝わっている神のうたを歌う鹿の伝説から想起、その姿を神の意志を代弁するアーティストになぞらえたそうです。ちなみにこの女性はポンペイの秘儀荘壁画に、鹿はトロワ・フレール洞窟に描かれている半獣半人“呪い師”がモチーフになっています。歌詞カードには当時はやっていた3Dアートのページがあり、「Be Here Now Y+Y」という文字が浮かび上がります。レーベル面はCD、カセット共に前作まで統一のデザインでしたが、このアルバムから作品独自のデザインが施されるようになりました。

   東芝EMIが独自開発した録音編集システムHS-2088を採用した第1号作品になりました。このシステムはアナログ信号を20bit/88kHzA/DHDDに保存、この領域での編集とCD-ROMへの書き出し及びモニタ用のD/A、更に16bit/44.1kHzにコンバートしCD-DAへの書き込みが可能。当時としては周波数領域での88kHzサンプリング(CDの約2)というところがユニークだったようです。「Pro Sound953月号(ステレオサウンド)によると7月に東芝EMI側からユーミンサイドに提案、まだHS-2088がプロトであったことや、制作の時間的制約があったため、マスタリングの段階で使用することで話がすすみ、最終的にL.A.で松任谷正隆、マットフォージャー、バーニーグランドマンの3氏によるブラインドテスト(アポジーとGMLとの比較)により採用を決定したそうです。ブラインドテストに使用したのは「Oh Juliet」と「春よ、来い」。ヴォーカルのクオリティー、ブラスの響き、F.O.のリニアリティーが決め手になったようです。ちなみにHS-2088はこの後クラシックCDのリマスターに多く使われ評判を落としていったようですが、改めてネットのレビューを見るとタイトルにより賛否両論あるようですし、マスタリングの良し悪しにはシステムだけでなくエンジニアの技能やリスナー側の環境も大きく影響するでしょうから、一概に「HS-2088はこうだった」とは誰も明確に言えないのではないかと思います。ただ、クラシックが再現したい音の段階と、本作のようなスタジオ物のポップスが再現したい段階は別でしょうから、この話は実は本作にはあまり関係のない話かもしれません。

   今回も「Yuming FESTA」、「ユーミン聴いてゲネプロ行こう」、前作の試聴機企画が「Yumins STATION」となり引き続き行われました。

   TVCMには「春よ、来い」のPVが使われました。