BROWNS HOTEL

 

 

【公演スケジュール】

 

30会場32公演

1980

     511  栃木会館 ※

     513  立川市民会館

     524  神戸文化ホール

     527  神奈川県民ホール 大ホール

     530  千葉県文化会館

     6 2  広島郵便貯金ホール

     6 3  津山文化センター

     6 4  鳥取市民会館

     6 5  島根県民会館

     6 6  倉敷市民会館

     6 7  大阪厚生年金会館 大ホール

     616  浜松市民会館

     617  中野サンプラザホール

     618  中野サンプラザホール

     619  小田原市民会館

     625  名古屋市民会館

     626  刈谷市民会館

     628  四日市市民ホール

     629  大分文化会館

     7 1  鹿児島県文化センター

     7 2  宮崎市民会館

     7 3  北九州・小倉市民会館

     7 4  福岡市民会館

     7 5  熊本市民会館

     710  北海道厚生年金会館

     713  鶴岡市文化会館(追加公演)※

     714  山形県民会館

     717  静岡市民文化会館 大ホール

     718  京都会館第一ホール

     719  松山市民会館(追加公演)

     722  宮城県民会館

     723  中野サンプラザホール

  

                                ○ 情報はツアープログラムを参考にしています 

ただし ※ は一部のプログラムには未掲載。

当初の公演予定:5/26茨城県立県民文化センター、5/28横浜、5/29千葉、5/31桐生産業文化会館、

6/17小田原、6/24静岡文化会館、7/18東京。

茨城・水戸公演、桐生公演、静岡公演は行われず、他の公演は別日程で行われました。

                

 

【演奏曲】

 

雨のステイション

天気雨

中央フリーウェイ

白日夢・DAY DREAM

セシルの週末

地中海の感傷

あの日にかえりたい (インスト)

海を見ていた午後 (弾き語り)

リクエスト曲  (弾き語り)

リクエスト曲  (弾き語り)

5cmの向う岸  (弾き語り)

よそゆき顔で (弾き語り)

ESPER

14番目の月

78

翳りゆく部屋

DESTINY

EC

COBALT HOUR

埠頭を渡る風

DESTINY

 

                                          ○ 情報は東京FM出版「地球音楽ライブラリー・松任谷由実編」、98FC発行の資料より 

 

 

【出演者】

 

Drums: 重田真人
Bass
: 石井治郎
Guitar
: 市川祥治、本田修二
Keyboards
: 武部聡志、新川博 
(公演によってはどちらかのみ)
Chorus: 桐ヶ谷仁(途中から?、平塚文子 (途中から?

 

                                          ○ 情報はツアープログラムを参考にしています 

 

 

【グッズ】

 

プログラム

少なくとも2版を確認

  1) 初版:スケジュールに栃木会館公演の記載がある

  2) ツアースケジュールより栃木会館公演を削除、鶴岡公演を追記(訂正シールを貼ったものもある)

トレーナー (紺、白、グレー、赤)

鍵型ブローチ

バッジ

                                          ○ プログラムは実物で確認、その他はFC会報「YUMING VOL.1」に掲載あるいは現物で確認

 

 

 

【主なクレジット】 

 

Cast: Masato Shigeta, Jiro Ishii, Shoji Ichikawa, Shuji Honda, Satoshi Takebe, Hiroshi Shinkawa, Jin Kirigaya, Fumiko Hiratsuoka

 

Direction: Shizuka Ijuin

Stage Arrangement: Masahiro Ando

Staging: Dai Murata

Art Direction: Shintaro Saiki

Lighting Planning: Jiro Katsushiba

PA: Keisuke Todate

Costume Design: Sachiko Ito

Stage Manager: Masahito Ohashi, Terunobu Otsuka

 

Supported by Matsushita Electric Industrial Co., Ltd

Cooperated by Kirarasha

Produced by Hands

 

                                          ○ 情報はツアープログラムを参考にしています 

 

 

【チケット料金】

 

神奈川公演: S席 ¥3,000A席 ¥2,500

 

 

 

【メモ】

 

   80年の春夏ツアー。テーマはホテル。

   タイトルのBROWNS HOTELはロンドンにある老舗のホテルで、ツアー中に発売になったアルバム「時のないホテル」のジャケットはここで撮影されました。ツアーは3月より告知されており、その時点ではアルバムタイトルも「BROWNS HOTEL」にする予定だったようです。当時のユーミンチームは「コンサートからの“帰り道”をどう作るか」をよく話し合っていたそうで、このコンサートの場合は帰り道にお客さんが「一度魅力的な旅のホテルを訪れたいな、と切符を買いに行く」そんなコンサートにしたかったそうです。
プログラムに添えられたユーミンからのメッセージ
「ロンドンは、ヤナギがよく似合う。ヤナギには、ツバメがよく似合う。雨ならば、とりわけ午後の雨がいい。雨の午後、ドーバー・ストリートを見つめながら、小さく、いとおしいアフターヌーンティーの鈴の音に私は、私を映してみる。ロンドンで出逢ったいくつかの風景が、BROWN'S HOTELという名前のコンサートに変わった、それが私のあなたに伝わればいいなと………。」

   セット自体はまだそこまで大掛かりではありませんでしたが、ステージの両サイドに建物があるミュージカルによくある形式のもので、上手には回転扉、下手にはエレベータが設置されていました。ユーミンはブラウンズホテル滞在時のティータイムを非常に気に入ったこともあり、弾き語りではステージ上にそのティータイムを再現。なんとリクエストコーナーで観客数名をステージにあげて紅茶やケーキが振舞われました。また「ESPER」ではステージ後方のドームが開くと中からユーミンが金色の全身タイツ姿で登場、このコンサートの為に開発された腰につけるタイプのハーネスにより宙を舞いながら歌いました。これは今も小道具や特殊装置を担当するスタジオカオスによる発明で、従来の肩で吊るものよりも見栄えが良く宙乗りができるところがポイント。ステージの詳細が分かる写真があまり残っていないようですが、アルバム「時のないホテル」の歌詞カードの写真で少しこのコンサートの様子を見ることができます。

   ギター:市川祥治とキーボード・現音楽監督:武部聡志がはじめて参加。市川祥治はこの後、30年以上ユーミンのコンサートに参加し続ける、まさにユーミンバンドのギタリストと言えば彼という存在になります。今も音楽監督を務める武部聡志が毎回参加するようになるのは83年のREINCARNATION TOURからで、その間は新川博がキーボードとアレンジを務めていました。2010年のネット企画Ymodeコンテンツでの武部、新川両氏の会話によると、片方が出れない公演に片方が出るという感じで、必ずしも2人そろって全公演に出演していたわけではないようです。また、80年代のFCのイベントなどではこのコンサートのフィルム上映会を行っており、立川公演の映像が残っていたようですがそこにコーラスの出演はなかったそうです。市川祥治、新川博、重田真人、石井治郎の4人は松任谷由実になってから初めての専属バンドという感じで、この後83年まで、計5つのツアーを一緒に回ります。