BROWN’S HOTEL
【公演スケジュール】
30会場32公演
1980年
5月11日 栃木会館 ※
5月13日 立川市民会館
5月24日 神戸文化ホール
5月27日 神奈川県民ホール 大ホール
5月30日 千葉県文化会館
6月 2日 広島郵便貯金ホール
6月 3日 津山文化センター
6月 4日 鳥取市民会館
6月 5日 島根県民会館
6月 6日 倉敷市民会館
6月 7日 大阪厚生年金会館 大ホール
6月16日 浜松市民会館
6月17日 中野サンプラザホール
6月18日 中野サンプラザホール
6月19日 小田原市民会館
6月25日 名古屋市民会館
6月26日 刈谷市民会館
6月28日 四日市市民ホール
6月29日 大分文化会館
7月 1日 鹿児島県文化センター
7月 2日 宮崎市民会館
7月 3日 北九州・小倉市民会館
7月 4日 福岡市民会館
7月 5日 熊本市民会館
7月10日 北海道厚生年金会館
7月13日 鶴岡市文化会館(追加公演)※
7月14日 山形県民会館
7月17日 静岡市民文化会館 大ホール
7月18日 京都会館第一ホール
7月19日 松山市民会館(追加公演)
7月22日 宮城県民会館
7月23日 中野サンプラザホール
○ 情報はツアープログラムを参考にしています
ただし ※ は一部のプログラムには未掲載。
当初の公演予定:5/26茨城県立県民文化センター、5/28横浜、5/29千葉、5/31桐生産業文化会館、
6/17小田原、6/24静岡文化会館、7/18東京。
茨城・水戸公演、桐生公演、静岡公演は行われず、他の公演は別日程で行われました。
【演奏曲】
雨のステイション
天気雨
中央フリーウェイ
白日夢・DAY DREAM
セシルの週末
地中海の感傷
あの日にかえりたい (インスト)
海を見ていた午後 (弾き語り)
リクエスト曲 (弾き語り)
リクエスト曲 (弾き語り)
5cmの向う岸 (弾き語り)
よそゆき顔で (弾き語り)
ESPER
14番目の月
78
翳りゆく部屋
DESTINY
(EC)
COBALT HOUR
埠頭を渡る風
DESTINY
○ 情報は東京FM出版「地球音楽ライブラリー・松任谷由実編」、98年FC発行の資料より
【出演者】
Drums: 重田真人
Bass: 石井治郎
Guitar: 市川祥治、本田修二
Keyboards: 武部聡志、新川博 (公演によってはどちらかのみ)
Chorus: 桐ヶ谷仁(途中から?)、平塚文子 (途中から?)
○ 情報はツアープログラムを参考にしています
【グッズ】
プログラム
少なくとも2版を確認
1) 初版:スケジュールに栃木会館公演の記載がある
2) ツアースケジュールより栃木会館公演を削除、鶴岡公演を追記(訂正シールを貼ったものもある)
トレーナー (紺、白、グレー、赤)
鍵型ブローチ
バッジ
○ プログラムは実物で確認、その他はFC会報「YUMING VOL.1」に掲載あるいは現物で確認
【主なクレジット】
Cast: Masato Shigeta, Jiro Ishii, Shoji Ichikawa, Shuji Honda, Satoshi Takebe, Hiroshi Shinkawa, Jin Kirigaya, Fumiko Hiratsuoka
Direction: Shizuka Ijuin
Stage Arrangement: Masahiro Ando
Staging: Dai Murata
Art Direction: Shintaro Saiki
Lighting Planning: Jiro Katsushiba
PA: Keisuke Todate
Costume Design: Sachiko Ito
Stage Manager: Masahito Ohashi, Terunobu Otsuka
Supported by Matsushita Electric Industrial Co., Ltd
Cooperated by Kirarasha
Produced by Hands
○ 情報はツアープログラムを参考にしています
【チケット料金】
神奈川公演: S席 ¥3,000、A席 ¥2,500。
【メモ】
・ 80年の春夏ツアー。テーマはホテル。
・
タイトルのBROWN’S HOTELはロンドンにある老舗のホテルで、ツアー中に発売になったアルバム「時のないホテル」のジャケットはここで撮影されました。ツアーは3月より告知されており、その時点ではアルバムタイトルも「BROWN’S HOTEL」にする予定だったようです。当時のユーミンチームは「コンサートからの“帰り道”をどう作るか」をよく話し合っていたそうで、このコンサートの場合は帰り道にお客さんが「一度魅力的な旅のホテルを訪れたいな、と切符を買いに行く」そんなコンサートにしたかったそうです。
プログラムに添えられたユーミンからのメッセージ
「ロンドンは、ヤナギがよく似合う。ヤナギには、ツバメがよく似合う。雨ならば、とりわけ午後の雨がいい。雨の午後、ドーバー・ストリートを見つめながら、小さく、いとおしいアフターヌーンティーの鈴の音に私は、私を映してみる。ロンドンで出逢ったいくつかの風景が、BROWN'S HOTELという名前のコンサートに変わった、それが私のあなたに伝わればいいなと………。」
・ セット自体はまだそこまで大掛かりではありませんでしたが、ステージの両サイドに建物があるミュージカルによくある形式のもので、上手には回転扉、下手にはエレベータが設置されていました。ユーミンはブラウンズホテル滞在時のティータイムを非常に気に入ったこともあり、弾き語りではステージ上にそのティータイムを再現。なんとリクエストコーナーで観客数名をステージにあげて紅茶やケーキが振舞われました。また「ESPER」ではステージ後方のドームが開くと中からユーミンが金色の全身タイツ姿で登場、このコンサートの為に開発された腰につけるタイプのハーネスにより宙を舞いながら歌いました。これは今も小道具や特殊装置を担当するスタジオカオスによる発明で、従来の肩で吊るものよりも見栄えが良く宙乗りができるところがポイント。ステージの詳細が分かる写真があまり残っていないようですが、アルバム「時のないホテル」の歌詞カードの写真で少しこのコンサートの様子を見ることができます。
・ ギター:市川祥治とキーボード・現音楽監督:武部聡志がはじめて参加。市川祥治はこの後、30年以上ユーミンのコンサートに参加し続ける、まさにユーミンバンドのギタリストと言えば彼という存在になります。今も音楽監督を務める武部聡志が毎回参加するようになるのは83年のREINCARNATION TOURからで、その間は新川博がキーボードとアレンジを務めていました。2010年のネット企画Ymodeコンテンツでの武部、新川両氏の会話によると、片方が出れない公演に片方が出るという感じで、必ずしも2人そろって全公演に出演していたわけではないようです。また、80年代のFCのイベントなどではこのコンサートのフィルム上映会を行っており、立川公演の映像が残っていたようですがそこにコーラスの出演はなかったそうです。市川祥治、新川博、重田真人、石井治郎の4人は松任谷由実になってから初めての専属バンドという感じで、この後83年まで、計5つのツアーを一緒に回ります。