時のないホテル

 

オリジナル発売日:1980.6.21

発売中のCDTOCT-10642 [EXPRESS/TOSHIBA EMI]

 

【収録曲】

 

1.

セシルの週末

 

 

6.

よそゆき顔で

......s

2.

時のないホテル

 

 

7.

5cmの向う岸

 

3.

Miss Lonely

 

 

8.

コンパートメント

 

4.

雨に消えたジョガー

 

 

9.

水の影

……t

5.

ためらい

……s 

 

 

 

 

 

a…オリジナルアルバム未収録、s…シングルカットされた曲、t…テーマソング、CM曲など、

v...ビデオクリップの作られた曲、数字...その数字回数目のアレンジ、r...リミックス

 

【収録曲備考】

5.

 

s

77年に萩尾みどりに提供した曲のセルフカヴァー。

アルバムリリース直前の5月に発売された15枚目のシングル「白日夢・DAY DREAMB面でカット。

ちなみに「白日夢・DAY DREAM」はこのアルバムには収録されなかった。

6.

s

 

リリース同年の803月に発売した14枚目のシングル「EsperB面。このアルバムでは冒頭のドラムが一部カットされている。ちなみに「Esper」はこの時点ではアルバムには収録されなかった。

9.

 

t

78年にシモンズに提供した曲のセルフカヴァー。

05 NHK「探検ロマン世界遺産」エンディング曲。

 

 

【リリースデータ】 (ディスクナンバー * 発売日 * 発売元 *表示価格)

 

LP
ETP-90002
1980.6.21 * エキスプレス/東芝EMI * \2,800  (訂正ありがとうございます)

本作より型番が90000番台になり価格が2,800円に。

ちなみに90000番台はこの時にできたのではなく、ET-9000174年チューリップの「ぼくがつくった愛のうた」で価格は同じ2,800円。

理由はわからないが、この90000番台・2,800円枠は本作まで後続型番が制作されなかった模様。(情報ありがとうございます)

 

Cassette Tape
ZT28-631
1980.6.21 * エキスプレス/東芝EMI * ¥2,8002,637(2,560)
後にXDRテープになったときラベルのデザインが変わる。

 

Cassette Tape
ZT30-715
1980.12.21※ * エキスプレス/東芝EMI * ¥3,000
THE COMPO」シリーズ。

 

CD

CA32-1135 1985.6.1 * エキスプレス/東芝EMI *¥3,2003,008(2,920)

詳細→再発復刻リスト

 

CD(発売中止)

TOCT-10329 1998.7.16 * エキスプレス/東芝EMI * \2,000(1,905)

詳細→再発復刻リスト

 

LP(発売中止)

TOJT-10329 1998.7.16 * エキスプレス/東芝EMI * \3,000(2,857)

詳細→再発復刻リスト

 

CD(発売中止)

TOCT-10360 1998.7.16 * エキスプレス/東芝EMI * \2,500(2,381)

詳細→再発復刻リスト

 

CD17枚組 初回限定生産)

TOCT-10625 1999.1.27 * エキスプレス/東芝EMI * \38,000(36,190)

詳細→再発復刻リスト

 

CD

TOCT-10642 1999.2.24 * エキスプレス/東芝EMI * \2,500(2,381)

詳細→再発復刻リスト

 

LP初回限定生産)

TOJT-10642 1999.2.24 * エキスプレス/東芝EMI * \3,000(2,857)

詳細→再発復刻リスト

 

CD(期間限定発売)
TYCT-69039 * 2013.10.2 * ユニバーサルミュージック/EMIレコードジャパン * ¥1,980
詳細→再発復刻リスト

 

PC配信

2018.9.24 Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン

423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト

  

ハイレゾ配信

2019.9.18 Universal Music LLC / EMIレコード・ジャパン

423曲を一斉配信 詳細→再発復刻リスト

  

 

                                       ○ 情報はすべて実物あるいはその写真で確認しています。 

                                                     ※印は '82-'83 音楽テープ番号順送目録, 東芝EMI, 1981.10 を参考にしています。

 

 

 

【クレジット】

 

All songs written by Yumi Matsutoya

Rhythm Section
keyboards : Masataka Matsutoya
drums : Tatsuo Hayashi, Jun Aoyama, Yuichi Togashiki
percussion : Nobu Saito (courtesy of Columbia)
bass : Kenji Takamizu, Tsugutoshi Goto (courtesy of Victor Invitation)
electric guitar : Masaki Matsubara,
Shigeru Suzuki (courtesy of Crown Records.), Tsuyoshi Kon (courtesy of Canyon Records.)
acoustic guitar : Chuei Yoshikawa (courtesy of Nippon Columbia),
Hiromi Yasuda
mandolin : Chuei Yoshikawa


Woodwinds
saxophone : Jake Conception, Kiyoshi Saito, Shunzo Sunahara
flute : Yukio Eto
horn :Sakae Yamada, Yasuhiro Okita
Strings : Tomato Strings Ensemble
violin solo : Juinichi Hiiro
chorus : Masamichi Sugi (courtesy of CBS/SONY INC.), Leona, Clara, Lilika
synthesizers (compute programming) : Hideki Matsutake


All arranged & conducted by Masataka Matsutoya
except chorus arrangements for "YOSOYUKIGAODE" & "TAMERAI" by Masamichi Sugi

Directed by Seizo Shimokobe & Hiroshi Abe
Recorded & mixed by Yasuo Morimoto
Assisted by Takanobu Arai
Recorded at ONKIO HAUS 1st & 6th studio from February to May 1980

Art direction & Design : Makoto Yoshimi
Photographs : Tadayuki Kawahito, Yasukuni Iida

Co-ordinator : Mariko Hori, Yuki
Hair Make : Alister
Typography : Yutaka Matsumoto
Illustration : Kazuo Ozawa

Special thanks to Shizuka Ijuin, Masamichi Sugi, Lloyd "Zen" Tanaka, Kathy Tanaka, Ryoichi Kuniyoshi, Seiji Kuniyoshi and BROWN'S HOTEL for make this album possible.
Also thanks to Okimura-san for brought great musicians here to help us.
Produced by Masataka Matsutoya for KIRARA-SHA

 

                                             ○ 情報はアルバムのライナーを参考にしています。 

 

【主な売上記録】

 

オリコン: 売上21.1万枚、最高位3

                    80年売上20.6万枚、相対売上比0.66 (80年年間TOP50総売上平均)

 

不明: 売上45万枚  週刊現代902月号、サピオ903月号に掲載 数値の参照元は未掲載だが同一の参照元があると思われる

 

 

【メモ】

 

   9枚目のアルバム。

   801月のロンドン旅行でアルバムイメージを作り上げたそうです。その際訪れたブラウンズホテルでジャケットを撮影。803月のシングル「ESPERの告知ではこのアルバムタイトルも「BROWNS HOTEL」とされていました。松任谷時代初期のLPはレコードの紙スリーブに歌詞が書かれていたのですが、この作品のLPにはブックレットが付属されました。ブックレットには歌詞のほか、ユーミンによるロンドンやブラウンズホテルでのティータイムの紹介、コンサートツアーの写真などが掲載されています。当時ユーミンは「サンデー毎日」で「おんなの午後」という連載を持っていましたが、この紹介文は803月号掲載のものからの抜粋です。

   タイトル「時のないホテル」は激動の時代の中にある、そこだけ時間の止まった享楽の世界というようなニュアンスなんだそうです。
宣材に書かれた紹介文:
人生の場末に来たギャンブラーが、こめかみに小銃をあてようとしていた。壁ひとつ向う側では、シルクのドレスの女とタキシードの男がくちづけをしている。シャンペンを抜く音と、銃声が同時に響いた―― ホテルとは、様々な人間の感情と時間をひとつの場所に集めた不思議な、そして魅力的な場所である。ユーミンの感性が時を超えて語り綴ってきた男と女の物語。ある時は月明かりの下の中庭で、ある時は海の見えるバルコニーで。

   この頃はコンサートもアルバムもかけている労力の割に結果が伴わないこともあってか、ユーミンはときおり孤独感に襲われるなど、あまり精神状態が良くない状況で本作を制作していたようで、それが吹っ切れた81年のインタビューでは「自分自身では重くてちょっと聴けない感じ」、94年のインタビューでも「見るだけで怖い(笑)自分では絶対聴かない」と語っているほどです。

   宣伝コピー「時が流れるほどにオンリー・ユー。ユーミン!」、「ユーミン、また時代さばきの震源地!」。