逗子マリーナ 3Dモデル

 

文字ばかりの当サイトが贈るメタバース&ミュージアム企画(と言うにはおこがましいですが)、逗子マリーナの3Dモデルを作ってみました。

逗子のコンサートはプールに設えられた特設会場で行われていました。

もともとコンサート会場ではないところに、巨大ステージと巨大な客席を仮設しており、

ユーミンのコンサートとしてだけでなく、仮設会場としてもユニークなものだったのではないかということで記録に残したいと思いました。

画像をクリックすると3Dが立ち上がります。 (ツアー編はこちらにあります。)

 

89 Vol.10

屋外, 水, 乗る, 板 が含まれている画像

自動的に生成された説明 水, テーブル が含まれている画像

自動的に生成された説明

この頃はもうすでに巨大セットが組まれていました。

ステージがパカッと開いて中から光る階段が出てくるのですが、その状態はVol.11で描いています。写真やキョードー横浜の案内チラシを見るとプール周りには席がなく、地面に座っていたのかもしれません。また、開演前は14時までプールで泳ぐことができました。ステージセットは写真から目分量で作っています。

 

91 Vol.11

テーブルの上にあるプール

中程度の精度で自動的に生成された説明 テーブル が含まれている画像

自動的に生成された説明

ユーミンには珍しいケースですが、前回と同じようなセットが組まれました。ただし、上部にセットが追加されていて、これがめちゃめちゃ高くて怖い。ぜひ登ってみてください。やはり図面がないため、ステージは写真から起こしました。平面、立面ともに目分量です。客席はキョードー横浜が配布したものから。プールサイドにも椅子が並べられるようになったようです。

 

93Vol.12

コンピュータ, テーブル, キーボード, フロント が含まれている画像

自動的に生成された説明 家具, テーブル, 手術台, ベッド が含まれている画像

自動的に生成された説明

セットは大階段、写真で見るとかなり巨大に見えるのですが、実際はそこまで大きくはなかったのかもしれません。この回は、ステージだけでなく、客席も資料がないため想像です。当時の写真を見ると、おそらくこのあたりからガーデンプール自体の区画が変わったのではないかとおもいます。

 

95 Vol.13

屋外, 手のひら, 木, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明 水に浮かんでいる船

低い精度で自動的に生成された説明

手前のブルーブロックの座席が大幅に増えました。

逗子には珍しく非常にパッと見の把握がしにくいセットでした。3Dに使用している.kmzフォーマットは透明色が使えないため、背面セットの用にメッシュを作ってみましたが、処理がしづらかったです。

 

 

97Vol.14

水の中にあるプール

低い精度で自動的に生成された説明 水に浮かんでいる船

低い精度で自動的に生成された説明

ブルーブロックの座席数が更に大幅に増えました。

セットは上に行くほど狭い3階層になっており、非常に見栄えのするものでした。天気の悪い年だったので、空の色を曇りカラーにしています。

 

00Vol.15

テーブル, 建物, ベッド, 大きい が含まれている画像

自動的に生成された説明 水, テーブル が含まれている画像

自動的に生成された説明

この回よりステージがプールのコーナーに移動しました。ブルーブロックが更に左右に広がりました。

セットも広くなりましたが構造的にはシンプルになり、会場入りした瞬間は今年は手抜きかな?と思いましたが、シンクロも登場した豪華絢爛な回でした。

 

02 Vol.16

建物の前にあるプール

中程度の精度で自動的に生成された説明 ボート が含まれている画像

自動的に生成された説明

Vol.16は本公演がたった2日に。座席数も恐らく最大席数で、ブルーブロックが更に左右が広がり、ステージも広い角度から見れるようなセットになっています。DVD撮影があるものの、たった2日の公演でここまでのセットを組めるのがすごいです。

 

04Vol.17

屋外, スポーツ, スポーツゲーム, 建物 が含まれている画像

自動的に生成された説明 ボート が含まれている画像

自動的に生成された説明

最終回となったVol.17はステージが海側に移動。会場にチャペルが建ち(図右側)これまでどおりの座席配置が取れなくなりました。ガーデンプールの周りがいろいろ変わり始めた時期でした。

 

もちろん、実際に制作に使われた資料は無いので、正確な再現ではありません。当時、プレイガイドが配っていた座席図から起こしています。

なので平面上の情報は大きくは違わないのですが、高さの情報はテキトーです。管理人がなんとなくで決めています。

木はモデルではヤシの木を使っていますが、実際はシュロの木が植わっており、公演期間中は葉が縛られていました。

また、モデル内の一部の木は実際は木ではなく屋外用の電燈だった可能性があります(平面図からは判断できませんでした)。

 

 

是非、味わっていただきたいのが逗子の会場の雰囲気です。

逗子は開場の時刻はまだ日が落ちておらず、人もまばらで、開けっ広げなステージと広大なウッド床の客席、

何よりドーンと広がる海を見て「逗子に来たぞー!!」と目いっぱい思うのが最初のイベントではないでしょうか。

是非、その感じを想い出して、あるいは逗子に行けなかった方は追体験して頂きたいのです。

是非、空からだけではなく、客席に降りて見てください(ちょっと操作に慣れが要りますが)。

また、リゾートとはいえ、基本的にはそう大きいわけでもない普通のプールにこんなに大きな客席を作ってしまう、とんでもない感じ、

(一番大きな”ブルーブロック”はかなりの高さもあり、リズムに合わせて揺れる少し怖いものでした)

またこれだけの客(最大で約8,000人収容)が半島の一角に連日集まるので、いろんな面でかなり無理してきたイベントだったであろうし、

ある程度ラフな時代に徐々にエスカレートしてきたからこそ許された、・・・という感じがなんとなく伝わるのではないでしょうか。

 

過去のステージ図面や客席図をお持ちの方、いらっしゃいましたらご一報ください。

(店頭でのオンライン発券をやっていたころは、意外とステージセット入りの座席表を配っていましたよね。Faxでガタガタの物でしたが。)

ステージセットは闇やライトを纏って成立しているので、3Dモデルを作ってみると意外と詰まらないのですが、

逗子は特殊な会場なこともあって面白いなぁと思っています。

 

 

今回、3DSketchupを、WebビューアはSketchfabを使用しています。

後者はどうも小さなプロダクトを見ることを想定しているようで、こういった大きなフィールド向きでなく、

ちょっと操作がしにくいかもしれません。

3D画面の右下の設定(歯車マーク)の「Navigation」から二つの操作を選べます。

Orbit                 : 空飛ぶカメラのような動作

          マウスの右キーでパン/チル操作、左キーで上下/左右の平行移動、スクロールでズーム/アウト

First Person      : 人間のような動作

          マウスの右or左キーでパン/チル操作、左右キーで左右の平行移動、上下キーでズーム/アウト

          スクロールキーは移動速度の切換えに使います

 

 

< ユーミンファンに関わらず、3Dモデルの公開を検討されている方へ情報共有です。 >

202211月現在、Sketchfab10MB以下のファイルであれば無料会員としてモデルの掲載が可能です。

今回のモデルは、Sketchup2007.skp段階で11MB程度、これをGoogleEarth用の3Dデータ.kmzに書きだすと3MB程度に落ちます。

Sketchfab.kmzに対応していますので、そのままアップできます。

Youtubeのガイドなどでは「Skechup to Sketchfab」というSketchup用のプラグインを使う事が案内されていますが、

これを使うと恐らくファイルサイズが大きくなり過ぎて、Sketchfabから弾かれてしまうようです(エラーが出ます)。

また、.3dsなどに書き出した場合は600MB近くになるため(.kmzとえらい違い)Sketchfabの無料会員ではアップできなくなります。

 

 

逗子マリーナ・特設会場ヒストリー

 

どこが何ブロックだったのか?

逗子マリーナのコンサートは座席がブロック分けされており、色でブロック名が付けられていました。

 

 

89 vol.10

 

91vol.11

 

97Vol.14

 

00 Vol.15

 

当サイトで確認している範囲になりますが、

87Vol.8あたりからほぼ左図Vol.10の配置と同じだったようです。

 

80年代よりか分ってる情報を書きますと、

 

83年:ステージが左図vol.10とは逆側、丁度「オレンジ」と書かれたあたりの座席の隙間の位置くらいにあったようです。

 

84年:ステージがほぼ左図vol.10と同じ位置に。

    少なくともイエロー、オレンジ、ピンクブロックが存在。

    座席や特設の床は無く、プールの床に直接座る形でした。

 

85: ピンクとオレンジは無く、レッド、イエロー、ブルー、グリーンが存在しました。

 

86年:少なくともブルー、グリーン、レッド、ピンクが存在。

    ブルー、グリーン、レッドは座席指定がなく、整理番号順入場でした。

 

87年:Vol.10と同じ4ブロックが存在。座席指定はピンクのみ。

ブルー前方には丸いサブプールがあるのですが、当時の写真を見ると

このサブプールのうしろから特設床が張られていたようです。

また、この回は客席床に赤いシートが張られていたようで、華やかな雰囲気です。

 

88年:恐らくこの回からサブプールの上にも床が張られます。

 Vol.10の図のように下側の座席の左半分がブルーブロック、右半分がオレンジブロックの範囲になっていました。

 

89年:グリーンが指定席に。

    ブルーとオレンジのプール周りには椅子がなかったのかもしれません。

 

91年:図下側の座席群がブルーと自由席に。ブルーのスタンド部分と、オレンジの木の後ろ、

ピンクの海側(図の上方)が自由席でした。プール上にもオレンジが作られました。

 

 

 

 

 

95年:ブルーの座席が大幅に増え、左図の97Vol.14と同じような配置に。

    恐らくこの時ブルーブロックが全席指定席に。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

00年:ステージがコーナーに移り、ブルーブロックのスタンドが更に拡大。

    グリーンはやや狭くなり席数が減ります。 座席数は約7,500席。

 

02年:更にブルーブロックが拡大。恐らく最大席数で、約8,000席あったと思われます。

    DVDのメイキングを見ると「ブルーA」「ブルーB」という内訳がありますが、

    観客には同じ「ブルーブロック」として案内されていました。

 

04 Vol.17

04年:ステージが海側に移動。

    リビエラのチャペルが建ち、ピンクブロックが元の位置に作れなくなりました。

    ステージがあった位置に新ピンクブロックが。

    また、ステージ前にはピンクBブロックが作られています。

 

 

いつまでお客さんも泳げたのか?

 逗子コンサートはもともとコンサート券とプール券が両端についたチケットが売られており、

 コンサートに来たお客さんがプールで泳げるようになっていましたし、

 なんとユーミンもお客さんにまじって泳いでいたようです。

 このプール券付きチケットが発売されていたのは86Vol.7までのようです。

 ただし、その後も¥1,000でプールには入れたようで、

 89Vol.10の案内チラシにはコンサート期間中も9:00-14:00まではプール営業を行っていることが書かれています。

 次回、91Vol.11はコンサート開催日はプールの利用が出来ない旨が書かれていますが、

 仕込みやリハーサル中、公演の中日は利用が出来たのではないでしょうか。おおらかな時代ですね。

 93年、95年は情報がありませんが、少なくとも97年には泳げなくなっていました。

 最近、資料が見つかりそれによると97年までは91年と同じく「公演日は」プールの利用ができないという案内がされていたことがわかりました。

 ただ、やはりリハ期間や中日がどうなのかが明記されていないのですが、この頃は水中への仕込みも多く、

さすがに泳げなかったのではないかと思うのですがどうなんでしょう???

 00年の案内には7/30-8/8までプールの利用ができないことが明記されています。

 

 

リハーサルは見放題だったのか?

 逗子マリーナのガーデンプルーは特にコンサート用に隔離された場所ではないので、見放題でした。

 初日は会場に早めに行き、堤防側からリハーサルも見るのが恒例というファンも多かったのではないかと思います。

 また、ブルーブロックが小さかったころは、マンションからもステージが見えました。

 ベランダでリハどころか本番を優雅に楽しんでいる方もいらっしゃったと思います。