松任谷由実全国縦断コンサート’77
【公演スケジュール】
14ヶ所14公演
1977年
11月 9日 新潟県民会館
11月10日 金沢市観光会館
11月14日 北海道厚生年金会館
11月15日 帯広市民会館
11月20日 倉敷市民会館
11月21日 広島郵便貯金ホール
11月26日 福岡・電気ビル・電気ホール
11月28日 北九州・小倉市民会館
11月30日 名古屋市公会堂
12月 4日 大阪厚生年金会館・大ホール
12月 9日 宮城県民会館
12月11日 京都会館第一ホール
12月13日 中野サンプラザホール
12月25日 神奈川県民ホール大ホール
○ 情報はツアープログラムを参考にしました。
【演奏曲】
(第1部)
やさしさに包まれたなら
中央フリーウェイ
晩夏
さみしさのゆくえ
何もなかったように
さざ波
Good luck and Good-bye
(第2部)
消灯飛行
遠い旅路
新曲 (タイトル未定、大阪公演まで)
紅雀 (新曲、仙台公演より)
ハルジョオン・ヒメジョオン(新曲、仙台公演より)
海を見ていた午後
COBALT HOUR
きっと言える
あの日にかえりたい
~ 天気雨
~ 返事はいらない
~ 避暑地の出来事
~ 曇り空
~ 12月の雨
アフリカへ行きたい
卒業写真
○ 情報は当時のFC会報や「地球音楽ライブラリー松任谷由実」などを参考にしました。
当時ソロ作品を出していた松任谷正隆や鈴木茂が1曲歌った公演もあったようです。(情報ありがとうございます)
【出演者】
Guitar: 鈴木茂 (横浜公演のみ松原正樹*)
Bass: 高水健司
Drums: 渡嘉敷祐一
Keyboards: 田代真紀子、松任谷正隆(倉敷公演から**)
Percussion: 斉藤ノブ
Saxophone: ジェイク コンセプション(一部会場のみ)
Strings: トマト ストリングス アンサンブル
○ 情報はツアープログラムを参考にしました。 ただし *はFC会報、**は「Guts」 78.2号掲載情報より
【チケット料金】
東京公演: S席¥3,000
○ 情報は告知ポスターの情報より。
【グッズ】
プログラム
○ 情報は現物を確認しました。
【主なクレジット】
Musicians: Shigeru Suzuki, Kenji Takamizu, Yuichi Togashiki, Masataka Matsutoya, Makiko Tashiro,
Musicians: Nobu Saito, Jake H. Concepcion, Tomato Strings Ensemble
Direction: Yumi Matsutoya
Musical Direction: Masataka Matsutoya
Stage Management: Masahito Ohashi
Lighting Planning: Jiro Katsushiba
PA: Gingham Sound
Produced by Music Unlimited
○ 情報はツアープログラムを参考にしました。
【メモ】
・ 松任谷由実になってから初の全国ツアー。
・ 77年はオリジナルアルバムの発売がなく、とくに決まったタイトルはつけられていなかったようです。「松任谷由実リサイタル」「ユーミン・ファッショナブルステージ」など場所によって様々でした。地方公演のポスターでは「松任谷」を消して上から「荒井」に書き換えられていたなんてこともあったようで、倉敷公演は最初から「荒井由実」で告知が打たれていました。チケットや告知ポスターにはシングル「遠い旅路」のジャケットと同じ衣装の写真が使われていました。
・ サンデー毎日78.1.8号掲載のレポートによると、東京公演は満員で立ち見が出るほど。1部はしっとりした雰囲気、2部は頭に大きな羽飾りを付けた衣装で登場。セットなどの美術費は一般的なコンサートよりも少ない予算でやっているように見えるが、2部の衣装が大変インパクトがあったとのこと。歌っている内容とは全く関係がないが、派手な衣装が雰囲気づくりに一役買っているとの評でした。別の雑誌のレポートでは、1部はミリタリールックで登場、2部はやはり羽飾り衣裳だったとのこと。アルバム「紅雀」の特典カレンダーの写真はこのツアーの写真のようです。また当時のFC会報によると、新潟、金沢はイマイチ盛り上がらなかったようですが、札幌、名古屋、大阪、京都、仙台など都市部では大盛況だったようです。大阪は前売りで完売したようですが、当日券を求めて100名以上が並んだとか。
・ バックバンドはコズミックララバイではなく、松任谷由実になってからレコーディングに参加してゆくスタジオミュージシャンで構成。
・ 秋頃の告知では地方公演12か所に加え、東京公演は12/23~26日生劇場で行われる予定でした。この時期の話かは定かではありませんが、87年放送の渋谷陽一の番組「松任谷由実のすべて」の中で蜷川幸雄により日生劇場でユーミンの演出を行うという案があった事が紹介されています。また「近代映画」79年8月号掲載のインタビューでもユーミンが蜷川さんに演出を頼もうとしたが、コンサートと芝居にはギャップがありダメになったと紹介しているので、おそらくこのツアーの最後に蜷川氏演出の東京特別公演が予定されていたようです。