松任谷由実全国縦断コンサート’77

 

 

【公演スケジュール】

 

14ヶ所14公演

1977

    11 9  新潟県民会館

    1110  金沢市観光会館

    1114  北海道厚生年金会館

    1115  帯広市民会館

    1120  倉敷市民会館

    1121  広島郵便貯金ホール

    1126  福岡・電気ビル・電気ホール

    1128  北九州・小倉市民会館

    1130  名古屋市公会堂

    12 4  大阪厚生年金会館・大ホール

    12 9  宮城県民会館

    1211  京都会館第一ホール

    1213  中野サンプラザホール

    1225  神奈川県民ホール大ホール

 

○ 情報はツアープログラムを参考にしました。 

 

【演奏曲】

 

(1)

やさしさに包まれたなら

中央フリーウェイ

晩夏

さみしさのゆくえ

何もなかったように

さざ波

Good luck and Good-bye

 

(2)

消灯飛行

遠い旅路

新曲 (タイトル未定、大阪公演まで)

紅雀 (新曲、仙台公演より)

ハルジョオン・ヒメジョオン(新曲、仙台公演より)

海を見ていた午後

COBALT HOUR

きっと言える

あの日にかえりたい

~ 天気雨

~ 返事はいらない

~ 避暑地の出来事

~ 曇り空

12月の雨

アフリカへ行きたい

卒業写真 

 

○ 情報は当時のFC会報や「地球音楽ライブラリー松任谷由実」などを参考にしました。 

  当時ソロ作品を出していた松任谷正隆や鈴木茂が1曲歌った公演もあったようです。(情報ありがとうございます)

 

 

【出演者】

 

Guitar: 鈴木茂 (横浜公演のみ松原正樹*

Bass: 高水健司

Drums: 渡嘉敷祐一

Keyboards: 田代真紀子、松任谷正隆(倉敷公演から**

Percussion: 斉藤ノブ

Saxophone: ジェイク コンセプション(一部会場のみ)

Strings: トマト ストリングス アンサンブル

 

○ 情報はツアープログラムを参考にしました。 ただし *FC会報、**は「Guts 78.2号掲載情報より

 

【チケット料金】

 

東京公演: S席¥3,000

 

○ 情報は告知ポスターの情報より。 

 

 

【グッズ】

 

プログラム

○ 情報は現物を確認しました。 

 

【主なクレジット】

 

Musicians: Shigeru Suzuki, Kenji Takamizu, Yuichi Togashiki, Masataka Matsutoya, Makiko Tashiro,

Musicians: Nobu Saito, Jake H. Concepcion, Tomato Strings Ensemble

 

Direction: Yumi Matsutoya

Musical Direction: Masataka Matsutoya

Stage Management: Masahito Ohashi

Lighting Planning: Jiro Katsushiba

PA: Gingham Sound

Produced by Music Unlimited

 

○ 情報はツアープログラムを参考にしました。 

 

 

【メモ】

 

   松任谷由実になってから初の全国ツアー。

   77年はオリジナルアルバムの発売がなく、とくに決まったタイトルはつけられていなかったようです。「松任谷由実リサイタル」「ユーミン・ファッショナブルステージ」など場所によって様々でした。地方公演のポスターでは「松任谷」を消して上から「荒井」に書き換えられていたなんてこともあったようで、倉敷公演は最初から「荒井由実」で告知が打たれていました。チケットや告知ポスターにはシングル「遠い旅路」のジャケットと同じ衣装の写真が使われていました。

   サンデー毎日78.1.8号掲載のレポートによると、東京公演は満員で立ち見が出るほど。1部はしっとりした雰囲気、2部は頭に大きな羽飾りを付けた衣装で登場。セットなどの美術費は一般的なコンサートよりも少ない予算でやっているように見えるが、2部の衣装が大変インパクトがあったとのこと。歌っている内容とは全く関係がないが、派手な衣装が雰囲気づくりに一役買っているとの評でした。別の雑誌のレポートでは、1部はミリタリールックで登場、2部はやはり羽飾り衣裳だったとのこと。アルバム「紅雀」の特典カレンダーの写真はこのツアーの写真のようです。また当時のFC会報によると、新潟、金沢はイマイチ盛り上がらなかったようですが、札幌、名古屋、大阪、京都、仙台など都市部では大盛況だったようです。大阪は前売りで完売したようですが、当日券を求めて100名以上が並んだとか。

   バックバンドはコズミックララバイではなく、松任谷由実になってからレコーディングに参加してゆくスタジオミュージシャンで構成。

   秋頃の告知では地方公演12か所に加え、東京公演は12/2326日生劇場で行われる予定でした。この時期の話かは定かではありませんが、87年放送の渋谷陽一の番組「松任谷由実のすべて」の中で蜷川幸雄により日生劇場でユーミンの演出を行うという案があった事が紹介されています。また「近代映画」798月号掲載のインタビューでもユーミンが蜷川さんに演出を頼もうとしたが、コンサートと芝居にはギャップがありダメになったと紹介しているので、おそらくこのツアーの最後に蜷川氏演出の東京特別公演が予定されていたようです。