曲のヴァージョンの違いについて

 

ここ数年、同一曲の中で編曲やミックスの異なる曲が増えてきましたので、情報をまとめておきます。

ヴァージョンの違いについては様々な呼ばれ方がありますが、当サイトでは下記の3つに分類します。

1.アレンジの違い 2.ミックスの違い 3.マスタリングの違い

これは音源制作の工程に基づいた分類です。詳しくはこのページの下部を見てください。

最終的に出来上がった音を聴き比べて、どの段階で違いが生じたかを想像し分類してみました。

ただし、公式に発表されたものではなくあくまで当サイトで勝手に分類したものですので、転載等されないようお願いします。

 

 

 

1.     アレンジの違い

       下記をアレンジ違いと分類します。

·      もともとの編曲が大きく異なっている場合。

·      編曲プランは同じでも、レコーディングされている音が違っている場合。

·      使用している音源が同じであっても、楽曲の進行上の構成が異なっているもの

·      23年の「ユーミン乾杯!!ではオリジナルマルチの音源が使用されており、世間的には「リミックス」と呼ばれることが多い形態のようですが、
やはり編曲が全く違うと感じられるものは、当サイトでは「アレンジ違い」に分類しています。

ユーミンの場合、キャリアの割にアレンジが異なる同一曲は少ないほうです。

これら編曲の違いはライナーなどに明記されていないことが多いため、当サイトではリリース順に「ヴァージョン1」「ヴァージョン2」などと表記しています。

(なお、00年以降のアルバムジャケットや歌詞カードなどには、後述の「2.ミックスの違い」も含めてまるっと「album version」と付記されるようになっています。)

1972

返事はいらない (1973)

空と海の輝きに向けて (1973)

1973

ベルベット・イースター (2003)

1974

やさしさに包まれたなら (1974, 2003)

魔法の鏡 (1974)

1975

卒業写真 (1998)

あの日にかえりたい(2002, 2007)

1976

翳りゆく部屋 (2011)

避暑地の出来事 (1976)

1977

潮風にちぎれて (2011)

1979

影になって (2023)

1980

ESPER (1983)

1981

守ってあげたい (2023)

1982

真珠のピアス (2023)

1985

今だから (1985)

1987

ダイアモンドダストが消えぬまに(2024)

1993

真夏の夜の夢 (2023)

1994

春よ、来い (2011)

1995

輪舞曲 (2023)

2000

PATNERSHIP (2001)

2003

オーシャン・ブルー (2003)

2007

ミュージック (2014)

2015

気づかず過ぎた初恋 (2015)

 

 

 

 

                                                ( ) 内はリアレンジが発売された年

 

2.     ミックスの違い

使用している音源はだいたい同じであっても、ミックスダウンされる段階で、違いが生じたと思われる楽曲をミックスによる違いと分類しています。

例えば下記のように部分的な違いが生じている場合です。

    ヴォーカルテイクが違う、新たな音が追加されている、あるいは削られている

    ある楽器だけ定位が異なっている、あるいは音量が大きくなっている

    使われている音や、その定位が同じであっても、極端に高低バランスの異なるもの

シングルで発売した曲をアルバムに収録する際、ミックスを変えるというパターンが多いのですが、

ユーミンの場合、今のところシングル集の発売がないため、シングルが廃盤になっている場合はシングルミックス音源の入手が困難になります。

18年にスタートした配信にはシングル形態も含まれてはいましたが、多くの楽曲はアルバムミックスが選ばれていました。

 2022年のベストアルバ「ユーミン万歳!」は全曲リミックスと表記されていますが、この中から、あくまでリスナーレベルでミックスが違うと判断できるもののみをこちらに分類しました。

また、同作ではDolby AtmosMIX音源が制作されていますが、これらは下表には含まれていません。

当サイトの「●リリース記録」内ではリミックスされた楽曲には「...r」を付けて解説を入れています。 

1973

ひこうき雲 (1989,2013,2022)

ベルベット・イースター (2022)

1974

やさしさに包まれたなら (2022)

海を見ていた午後 (2022)

12月の雨 (2024)

1975

COBALT HOUR (1975, 2024)

卒業写真 '75ver. (1975, 2002)

少しだけ片想い (1975, 2024)

雨のステイション (1975)

アフリカへ行きたい (1975)

あの日にかえりたい '75ver. (1989,2022)

1976

翳りゆく部屋 '76ver. (1976,2022)

14番目の月 (2024)

中央フリーウェイ (2022)

1978

入江の午後3時 (1978)

静かなまぼろし (1978)

1979

青いエアメイル (2022)

DESTINY (2022)

1980

恋人がサンタクロース (2022)

1981

守ってあげたい (2022)

1982

真珠のピアス (2022)

1983

ダンデライオン (1983,2022)

時をかける少女 (1983)

1984

VOYAGER (2022)

ノーサイド (2022)

DOWNTOWN BOY (2022)

BLIZZARD (2024)

1985

メトロポリスの片隅で (1985)

パジャマにレインコート (1986)

青春のリグレット (2022)

1986

Autumn Park (2024)

1987

SWEET DAREAMS (1987)

SUTURDAY NIGHT ZOMBIES (1987,2023)

ダイアモンドダストが消えぬまに(2022)

1988

リフレインが叫んでる (2022)

1989

ANIIVERSARY (1989,2022)

ホームワーク (1989)

WANDERERS (2022)

Valentine's RADIO (2022)

1990

満月のフォーチュン (2022)

1991

情熱に届かない (2022)

1993

真夏の夜の夢 (1993,2022)

1994

Hello, my friend (1994,2022)

Good-bye friend (1994)

春よ、来い '94ver. (1994,2022)

1995

輪舞曲 (1995,2022)

Midnight Scarecrow (1995)

1996

まちぶせ (1997)

最後の嘘 (1997)

忘れかけたあなたへのメリークリスマス (1997)

1997

Sunny day Holiday (1997)

夢の中で (1997)

時のカンツォーネ (1997)

2000

So long long ago (2001)

2004

永遠が見える日 (2004)

2005

ついてゆくわ (2006)

あなたに届くように (2006)

Smile again (2006)

2007

人魚姫の夢 (2009)

2010

ダンスのように抱き寄せたい (2011)

バトンリレー (2011)

2011

(みんなの) 春よ、来い (2011, 2012)

2012

愛と遠い日の未来へ (2013)

                                                 ( ) 内はリミックスが発売された年。

 

 

3.     マスタリングによる違い

楽曲が作られる最終段階で行われるマスタリングにより違いが生じたと思われる物。ミックス後の音源に対し処理が行われるため全体的な違いが生じます。

マスタリングにはいくつか目的がありますが、その1つは楽曲間で音の均一感を持たせることです。

オリジナルアルバムでもマスタリングという工程はありますが、ベスト盤のように異なるアルバムに収録されていた楽曲を集めて1枚のアルバムを作るときにも

ほぼ必ずこの作業が行われます。各オリジナルアルバムの音質や音量がばらばらだからです。

また、収録時間の制約や、続けて聴いたときの感覚を考慮してフェイドアウトのタイミングを早くしたり、イントロを短くしたりすることもあります。

マスタリングによる違いはベスト盤が出る度に生じ、あまりに沢山あるので、このページや「リリース記録」ではとくに言及しないことにしています。

また、この目的とは別に99年、00年のCD再発や、18年、19年の音源配信の際には音質向上を主目的としたリマスタリングが行われました。

基本的にはこれらの違いもこのページや「●リリース記録」の中では扱わないのですが、近年のツールとエンジニアリングの向上で、明らかな音質向上がわかる楽曲が多く、

中にはもはやミックス違いではないかと思わされる楽曲すらあります。「マスタリング聴き比べ」でその違いの聴き比べを紹介しています。

 

 

 

 

 

以下、楽曲の詳細です。

聴いてわかる範囲での解説です。 

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1.    アレンジの違い

 

返事はいらない

収録

メモ

ヴァージョン1

72シングル04年の荒井由実BOX

デビューシングルではユーミン本人が編曲。

本格的にデビューが決まった後のアルバム「ひこうき雲」ではキャラメルママとの共同編曲に。

ヴァージョン2

73アルバム「ひこうき雲」

 

空と海の輝きに向けて

 

収録

メモ

ヴァージョン1

72シングル04年の荒井由実BOX

デビューシングルではユーミン本人が編曲。

本格的にデビューが決まった後のアルバム「ひこうき雲」ではキャラメルママとの共同編曲に。

ヴァージョン2

73アルバム「ひこうき雲」

 

ベルベット・イースター

 

収録

メモ

ヴァージョン1

73アルバム「ひこうき雲」76シングル

76ベストアルバム「YUMING BRAND

07春夏ベスト

荒井由実の代表曲で収録アイテムも多いが、ほとんどがアルバム「ひこうき雲」に収録されたオリジナルバージョン。

ヴァージョン2に当たるのは、セルフカバーアルバム「Faces」に収録されたリッキー・ピーターソン編曲のもの。

ヴァージョン2

ベルベット・イースター
   beyond 30years

03セルフカヴァーアルバム「Faces

 

やさしさに包まれたなら

 

収録

メモ

ヴァージョン1

74シングル

76ベストアルバム「YUMING BRAND

これもシングルリリースとアルバムリリースでアレンジの異なるパターン。

映画「魔女の宅急便」で使われたのはヴァージョン2で、このバージョンはその後もCMで多く使われており、広く知られている。

ヴァージョン3はセルフカバーアルバム「Faces」のために作られたもので、2003年にレコーディングされたボーカルと、ヴァージョン1のボーカルがミックスされた荒井由実&松任谷由実のデュエットバージョンになっている。

もとは74年の不二家ソフトエクレアのCMソングで、CM用に録ったテイクが何バージョンか使われていた。

ヴァージョン2

74アルバム「MISSLIM

01ベストアルバム「sweet, bitter sweet

07春夏ベスト

ヴァージョン3

03セルフカヴァーアルバム「Faces

 

魔法の鏡

 

収録

メモ

ヴァージョン1

74シングル

76ベストアルバム「YUMING BRAND

これもシングルリリースとアルバムリリースでアレンジの異なるパターン。

編曲プランはほぼ同じなのだが、完全に別テイク。

歌詞が1フレーズだけ違うことはファンの間では有名な話。

ヴァージョン2

74アルバム「MISSLIM

 

卒業写真

 

収録

メモ

ヴァージョン1

75アルバム「COBALT HOUR

01ベストアルバム「sweet, bitter sweet

07春夏ベスト

 

アルバム「COBALT HOUR」収録の荒井由実バージョンが広く知られている。

バージョン220年ぶりに発売された松任谷由実の総決算的なベスト「ノイエ ムジーク」の初回盤のみに収録された「卒業写真 (special track)」。松任谷正隆のキーボードとユーミンのコーラスのみのシンプルな編曲。

ちなみにステージでよく演奏されるアレンジ(ハイファイセット提供時の編曲に近い)はライヴ盤含めリリースされたことがない。

また、03年キリンラガーCM用におそらくフルサイズ録音されたバージョンがあるが、未発売。同企画で作られた「あの日にかえりたい」は発売された。

ヴァージョン2

「卒業写真 (special track)

98ベストアルバム「ノイエ ムジーク」

初回盤(TOCT-24002A)にのみ収録

 

あの日にかえりたい

 

収録

メモ

ヴァージョン1

75シングル

76ベストアルバム「YUMING BRAND

75年ドラマ「家庭の秘密」放映時にリリースのシングルに収録されたヴァージョン1が広く知られている。実際、ドラマにはほぼ同じアレンジのドラマ用に録音したテイクが使われていた。

ヴァージョン2はベストアルバムの初回盤収録で、小野リサがギターで伴奏をしている。

ヴァージョン303年キリンラガーCM用に録音されたもので、やはりベストアルバムの初回盤のみに収録されている。

ヴァージョン2

acoustic version

01ベストアルバム「sweet, bitter sweet

初回盤(TOCT-24702A)にのみ収録

ヴァージョン3

CM Version

07秋冬ベスト

初回盤 (TOCT-26370)にのみ収録

 

翳りゆく部屋

 

収録

メモ

ヴァージョン1

76シングル

ベストアルバム「YUMING BRAND

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、11年発売の歌詞集「367+1」や別冊の写真集とセットになった「YUMING BOX」の付属CDにピアノ伴奏と歌のみの新録音を収録。

ヴァージョン2

「翳りゆく部屋 2011

11YUMING BOX、本「367+1

 

避暑地の出来事 / You are my sunshine

 

収録

メモ

避暑地の出来ごと

76アルバム「14番目の月」

「避暑地の出来事」としては76年アルバム「14番目の月」に収録された物しかないが、76年伊勢丹CMにはCM用に録音した音源が使われていた。このCMバージョンは「You are my sunshine」というタイトルで雑誌などに紹介されており、サビの部分だけ3コーラス分録音されている。ちなみに3コーラス目の歌詞は「避暑地の出来事」には採用されなかった。80年代に一度カセットボックスでリリースされていたが、11年に伊勢丹創業125周年記念したCMソング集でCD化された。その際、「You are my sunshine」でJASRAC登録もされている。なお、FC会報7号の記事によるとベースはまだユーミンバンドに加わる前の田中章弘。

You are my sunshine

11 ISETAN Songs Collection 1972-1986

 

潮風にちぎれて

 

収録

メモ

ヴァージョン1

77シングル

01ベストアルバム「sweet, bitter sweet

77年に松任谷由実第一弾シングルA面曲としてリリース。長年、ひとつのアレンジしかなかったが、11年発売の歌詞集と写真集がセットになった「YUMING BOX」の付属CDにピアノ伴奏と歌のみの新録音を収録。

ヴァージョン2

「潮風にちぎれて 2011

11YUMING BOX

 

影になって

 

収録

メモ

ヴァージョン1

79アルバム「悲しいほどお天気」

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」では岡村靖幸によるリメイクヴァージョンを収録。オリジナルマルチの音源が使用され、当時のユーミンと岡村靖幸とのデュエットのなっている。

ヴァージョン2

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

  

ESPER

 

収録

メモ

ヴァージョン1

80シングル

80年にシングルA面曲としてリリース。その年のアルバム「時のないホテル」には収録されなかった。83年のアルバムでアレンジを大幅に変えて収録。ユーミン初のリメイク曲。

ヴァージョン2

83アルバム「REINCARNATION

 

守ってあげたい

 

収録

メモ

ヴァージョン1

80シングル

81アルバム「昨晩お会いしましょう」

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」では小室哲哉によるリメイクヴァージョンを収録。オリジナルマルチのヴォーカルが使用され、乃木坂466人とのコラボになっている。

ヴァージョン2

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

 

真珠のピアス

 

収録

メモ

ヴァージョン1

82アルバム「パールピアス」

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」ではヨンスによるオリジナルマルチを使用したリメイクヴァージョンを収録。

ヴァージョン2

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

  

今だから

 

収録

メモ

ヴァージョン1

85シングル

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

シングルA面とB面で違うアレンジで収録。another version1コーラスしかないおまけ的な感じ。

ヴァージョン2

another version

 

ダイアモンドダストが消えぬまに

 

収録

メモ

ヴァージョン1

87アルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、24年発売のベストアルバム「ユーミン万歳!」のLPのみにロングヴァージョンが収録されました。22年発売の同タイトルのCDに収録されたリミックスとほぼ同じ音源を使用してるため、リミックスのリ・リミックスとも言えるのですが、進行上の構成が大きく異なるのでこちらに分類しました。

ヴァージョン2

24ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

GOH HOTODA 2024 remix

 

真夏の夜の夢

 

収録

メモ

ヴァージョン1

93シングル

93アルバム「U-miz

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」にはグリムスパンキーによるオリジナルマルチを使用したリメイクヴァージョンを収録。

ヴァージョン2

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

 

春よ、来い / (みんなの)春よ、来い

 

収録

メモ

ヴァージョン1

94シングル

    アルバム「THE DANCING SUN

94年のヒットシングルで松任谷由実代表曲として知られているのはヴァージョン111年、東日本大震災のためのチャリティー企画でヴァージョン2を制作。これは世界中から投稿されたコーラスがミックスされた新録音で「(みんなの)春よ、来い」というタイトルがつけられている。

ヴァージョン2

(みんなの) 春よ、来い」

11シングル

 

輪舞曲

 

収録

メモ

ヴァージョン1

95シングル

95アルバム「KATHMANDU

長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」にはくるりによるオリジナルマルチのヴォーカルを使用したリメイクヴァージョンを収録。

ヴァージョン2

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

 

PARTNERSHIP

 

収録

メモ

ヴァージョン1

00シングル

00年シドニー五輪関連番組のテーマソングとしてリリース。五輪終了後の意味もあってか01年のアルバムに「after」とつけられたアレンジの異なるものを収録。「ESPER」以来約20年ぶりにシングルとはアレンジの異なるバージョンが発売された。

ヴァージョン2

PARTNERSHIP[after]

01アルバム「acacia

 

オーシャン・ブルー

 

収録

メモ

ヴァージョン1

Ocean Version

03セルフカヴァーアルバム「Faces

両方ともリッキー・ピーターソンによる編曲。アップテンポのOcean Version03年のセルフカバーアルバムにレギュラー収録し、スローテンポのBlue Versionは初回盤にのみボーナストラックとして収録。

ヴァージョン2

Blue Version

03セルフカヴァーアルバム「Faces

初回盤(TOCT-24000)のみに収録

 

ミュージック / 忘れられぬミュージック

 

収録

メモ

ヴァージョン1

07シングル

ユーミンがゲスト参加した寺岡呼人主宰のライヴイベント「Golden Circle Vol.10」のために書き下ろされた曲。ユーミン、ゆず、寺岡呼人のヴォーカルで07年にシングル発売。14年にはニッポン放送開局60周年記念ソングとしてリメイク版を配信。

ヴァージョン2

「忘れられぬミュージック」

14年 シングル

 

 気づかず過ぎた初恋

 

収録

メモ

ヴァージョン1

15シングル

ヴァージョン1は配信で発売。215年発売のベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」の100万枚出荷記念盤にボーナストラックとして収録。リミックスを手掛けたHotoda Gohが全面的に参加した16年のアルバム「宇宙図書館」にもヴァージョン2が選ばれている。

ヴァージョン2

Winter Extra Version

15ベストアルバム

16アルバム「宇宙図書館」

 

 おまけ

 

 

番外

 

ライヴヴァージョンについて

ライヴヴァージョンについては、ユーミンはライヴ盤自体が2枚しかないため割愛します。収録曲についてはリンク先を参照してください。

また下記2作以外へのライヴ音源の収録はありません。

「YUMING VISUALIVE DADIDA 「Yumi Arai the Concert with old Friends

 

16年のLoft企画について

Loftが行ったクラウドファンディング企画「ミライ ユーミン」で"未完成"をテーマにした吉水卓氏による37作のジャケットアートピース、メッセージカードなどが掛けられました。

アートピース+メッセージカードセットは1セット¥25,000と高額でしたが、支援特典として1セットにつき1曲のレア音入りカセットが貰えました。

達成額も300万円という高額でしたが、合計597人が支援、支援総額は¥16,379,350にのぼりました。

最高額セット¥850,000(アートピース+メッセージカード37セット)の支援者はなんと13名!

なお、この企画対象はアートピースやメッセージカードなどで、このカセットテープ自体の市販はありませんでした。

管理人の私見ですが対象となるユーミングッズ制作に賛同したというよりはこのレア特典欲しさに支援が集まってしまったのでは??とも思えるようなクラファン企画でした。

レア音源集のクラファンでよかったのに・・・。

セットのアルバム名

レア音入りカセット収録曲

備考

ひこうき雲

雨の街を

19740630日 野外コンサート@千葉中央公園 with パパレモン

MISSLIM

海を見ていた午後

19771128日 全国コンサートツアー@北九州市小倉市民会館

COBALT HOUR

卒業写真

19771128日 全国コンサートツアー@北九州市小倉市民会館

14番目の月

14番目の月

19820902日 ワンダフルムーンジョイントコンサート@渋谷公会堂

紅雀

ハルジョオン・ヒメジョオン

19780629日 大衆的時事歌劇リサイタル@大阪厚生年金会館

流線形’80

埠頭を渡る風

19830707日 REINCARNATIONツアー@日本武道館

OLIVE

冷たい雨

19830206日 PEARL PIERCEツアー@NHKホール

悲しいほどお天気

DESTINY

19830206日 PEARL PIERCEツアー@NHKホール

時のないホテル 

時のないホテル

19810729日 水の中のASIAへツアー@北海道厚生年金会館

SURF & SNOW

灼けたアイドル

19830706日 REINCARNATIONツアー@日本武道館

水の中のASIA

わき役でいいから

19810729日 水の中のASIAへツアー@北海道厚生年金会館

昨晩お会いしましょう

Y1(守ってあげたい)

デモ音源

PEARL PIERCE

Y2DANG DANG

仮歌音源

REINCARNATION

Y1(心のまま)

デモ音源 

VOYAGER

ダンデライオン

19830706日 REINCARNATIONツアー@日本武道館

NO SIDE

Y7(破れた恋の繕し方教えます)

仮歌音源

DADIDA

青春のリグレット

19870327日 ALARM a la modeツアー@山形県民会館

ALARM a la mode

Autumn Park

19870327日 ALARM a la modeツアー@山形県民会館

ダイアモンドダストが消えぬまに

LATE SUMMER LAKE

20011024日 acaciaツアー@代々木第一体育館

Delight Slight Light KISS

リフレインが叫んでる

199307月 SURF & SNOW@逗子マリーナ(ラジオ放送音源)

LOVE WARS

Good-bye Goes by

20030223日 SURF & SNOW@苗場

天国のドア

Y5(ホタルと流れ星)

デモ音源

DAWN PURPLE

情熱に届かない

20011024日 acaciaツアー@代々木第一体育館

Tears and Reasons

恋の一時間は孤独の千年

199307月 SURF & SNOW@逗子マリーナ(ラジオ放送音源)

U-miz

Y3(自由への翼)

デモ音源

THE DANCING SUN

Y6Sign of the time

デモ音源

KATHMANDU

Y1Take me home

デモ音源

Cowgirl Dreamin'

Y9(ありのままを抱きしめて)

デモ音源

スユアの波

Y8Sunny day Holiday

デモ音源

FROZEN ROSES

Y98月の日時計)

デモ音源

acacia

Y5PARTNERSHIP

デモ音源

Wings of winter, Shades of summer

Y3Northern Light

デモ音源

VIVA! 6x7

Y2Invisible Strings

仮歌音源

A GIRL IN SUMMER

Blue Planet

20060410日 アルバム発売記念ライヴ@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

そしてもう一度夢見るだろう

Y1Flying Messenger

スケッチ音源(歌われているメロディは「ハートの落書き」になるものです)

Road Show

Y1(ダンスのように抱き寄せたい)

仮歌音源

POP CLASSICO

Y7Hey girl! 近くても)

仮歌音源

 

 

 

 

 

 ▲TOP

 

 

2.    ミックスの違い

 

 

ひこうき雲

 

収録

メモ

オリジナル

73シングルアルバム「ひこうき雲」

04荒井由実BOX、他

73年にリリースされたものはアルバム、シングルともに同じミックスのものだが、89年にアルファレコードから発売されたシングル「きっと言える」のCDS(09A3-20)、アルバム「ひこうき雲」(34A2-28)にはオリジナルとは別ミックスが差し替え収録された。ヴォーカルテイクとハモンドやストリングスの音量が違う。両者とも既発品の復刻のため、本来オリジナル音源を収録すべきだが、音源を差し替えた理由はわからない。なおアルバム「ひこうき雲」CD87年版 32XA-121および98年版 ALCA-5241にはオリジナルミックスが収録されているため、89年版を除いてはオリジナルミックスが収録されているのではないかと思われる。13年のアルバム「POP CLASSICO」の初回盤付属のDVDには新たにレコーディングされたヴォーカルも含めたリミックスヴァージョンを収録。22年のベストでは新たなリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

別ミックス

89年 シングルCDS (09A3-20)

89年 アルバム「ひこうき雲」(34A2-28)

他にもあるかもしれないが、少なくとも上記型番に収録

RE-MIX

13アルバム「POP CLASSICO初回盤にのみ収録

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

ベルベット・イースター

 

収録

メモ

オリジナル

73アルバム「ひこうき雲」 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

海を見ていた午後

 

収録

メモ

オリジナル

74アルバム「MISSLIM 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

やさしさに包まれたなら

 

収録

メモ

オリジナル

74アルバム「MISSLIM 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

12月の雨

 

収録

メモ

オリジナル

74アルバム「MISSLIM 

各ベストアルバム

24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにのみリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!LP mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

  

COBALT HOUR

 

収録

メモ

オリジナル

75アルバム「COBALT HOUR

これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。パーカッション、ギター、キーボードのフレーズが所々違っている。

別ミックス

75アルバム「COBALT HOUR

       テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ

 

卒業写真 (ヴァージョン1

 

収録

メモ

オリジナル

75アルバム「COBALT HOUR

各ベストアルバム

これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスは1コーラス目のサビからストリングスが入る。

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

別ミックス

75アルバム「COBALT HOUR

       テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

少しだけ片想い

 

収録

メモ

オリジナル

75アルバム「COBALT HOUR

これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスは間奏のギターが違うような気がするが当サイトで確認したテープの劣化が激しくよくわからない。

別ミックス

75アルバム「COBALT HOUR

       テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ

 

雨のステイション

 

収録

メモ

オリジナル

75アルバム「COBALT HOUR

これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスはパーカッションの定位が違う。

別ミックス

75アルバム「COBALT HOUR

       テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ

 

アフリカへ行きたい

 

収録

メモ

オリジナル

75アルバム「COBALT HOUR

これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスはギターとキーボードの定位が違う。また、エンディングでセスナの音がかぶさっていない。

別ミックス

75アルバム「COBALT HOUR

       テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ

 

あの日にかえりたい (ヴァージョン1

 

収録

メモ

オリジナル

75シングル

76ベストアルバム「YUMING BRAND

04荒井由実BOX、各ベストアルバム

ユーミンサイド公認でリリースされた物はオリジナルミックスしかなかったが、87年にアルファレコードから発売された「Yuming Singles 1972-1976(32XA-137)89年に同じくアルファレコードから発売されたCDS(09A3-24)にはオリジナルとは別ミックスが差し替え収録された。パーカッションの定位とヴォーカルに対してのコーラス、フルートの音量が違う。7"の復刻として発売された物のため、本来オリジナル音源を収録すべきだが、音源を差し替えた理由はわからない。なお、「Yuming Singles 1972-1976」は93年発売のALCA-470以降はオリジナルミックスが収録されている。

22年のベストでは新たなリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

別ミックス

87年 アルファ企画「Yuming Singles 1972-1976

                   (CD: 32XA-137, 34A2-32)

89年発売CDS (09A3-20)

他にもあるかもしれないが、少なくとも上記型番に収録

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

翳りゆく部屋 (ヴァージョン1

 

収録

メモ

オリジナル

76シングル

87年 アルファ企画「Yuming Singles 1972-1976*

オリジナルとリミックスとはドラムの左右の振分けが違う。またヴォーカルも違うテイクと思われる部分がある。

オリジナルミックスはシングルのほか、いくつかのアルファ企画ベストに収録。ちなみに87年のアルファ企画シングル集「YUMING SINGLES 1972-1976」にはオリジナルミックスで収録しているが*04年の荒井由実BOXに入っているシングル集には残念ながらリミックスが収録された。

22年のベストでは新たなリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

76ベストアルバム「YUMING BRAND

04荒井由実BOX、各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

                           * 「一部の型番にはリミックスが収録されている」という情報を頂いているが、当サイトで聴き比べた限りCDはどの型番にもオリジナルミックスで収録されている。

 

14番目の月

 

収録

メモ

オリジナル

74アルバム「MISSLIM 

各ベストアルバム

24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにのみリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!LP mix

24ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

  

 中央フリーウェイ

 

収録

メモ

オリジナル

76アルバム「14番目の月」 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

入り江の午後3

 

収録

メモ

オリジナル

78シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。ストリングスやホーンの音量や音質が違い、各楽器の左右の振分けの度合いも違う。

リミックス

78アルバム「流線型'80

 

静かなまぼろし

 

収録

メモ

オリジナル

78シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはストリングスの音量、ヴォーカルの音質、ギターのフレーズなど。

リミックス

78アルバム「流線型'80

 

青いエアメイル

 

収録

メモ

オリジナル

79アルバム「OLIVE 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

DESTINY

 

収録

メモ

オリジナル

79アルバム「悲しいほどお天気」 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

恋人がサンタクロース

 

収録

メモ

オリジナル

80アルバム「SURF & SNOW 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

守ってあげたい

 

収録

メモ

オリジナル

81アルバム「昨晩お会いしましょう」 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

真珠のピアス

 

収録

メモ

オリジナル

82アルバム「PEARL PIERCE 他

22年のベスト「ユーミン万歳!」にはリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳! mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

ダンデライオン〜遅咲きのタンポポ

 

収録

メモ

オリジナル

83シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはハープにかけられたエフェクトやドラムの左右の振分けなど。

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

83アルバム「VOYAGER

各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

時をかける少女

 

収録

メモ

オリジナル

83シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラム、パーカッションの左右の振分け。またアルバムのほうは左chのほうにアコギがミックスされている。

リミックス

83アルバム「VOYAGER

各ベストアルバム

 

VOYAGER 〜日付のない墓標〜

 

収録

メモ

オリジナル

84シングル 他

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

ノーサイド

 

収録

メモ

オリジナル

84アルバム「NO SIDE 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

DOWNTOWN BOY

 

収録

メモ

オリジナル

84アルバム「NO SIDE 他

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

BLIZZARD

 

収録

メモ

オリジナル

84アルバム「NO SIDE 他

24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!LP mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」 LP

 

  

メトロポリスの片隅で

 

収録

メモ

オリジナル

85シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラムの左右の振分けやフレーズ。またシングルにはずっとピコピコという感じのループ音が入っている。

リミックス

85アルバム「DADIDA

 

パジャマにレインコート

 

収録

メモ

オリジナル

85シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いは打楽器の左右の振分け。またリミックスはアルバムの雰囲気に合わせヴォーカルが控えめなミックスが施されている。

リミックス

86アルバム「ALARM a la mode

 

青春のリグレット

 

収録

メモ

オリジナル

85アルバム「DADIDA 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録。

また、24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPに更に低域を増したヴァージョンを収録(それぞれこちらに違いを掲載しています)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

ユーミン万歳!LP mix

24ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

 

Autumn Park

 

収録

メモ

オリジナル

85アルバム「DADIDA 

各ベストアルバム

24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにリミックスヴァージョンを収録。

そこちらに違いを掲載しています)。

ユーミン万歳!LP mix

24ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

 

SWEET DREAMS

 

収録

メモ

オリジナル

87シングル

ただし88CDS:CT10-2003はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラムの音質とフレーズ、ヴォーカルの音質もかなり違う。また、シングルはイントロにコーラスが入っている。

 

 

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

87「ダイアモンドダストが消えぬまに」

各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

SATURDAY NIGHT ZOMBES

 

収録

メモ

オリジナル

87シングル  

ただし88CDS:CT10-200318年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラムやストリングスのフレーズが違う。ヴォーカルの音質もかなり違う。

 

23年のコラボベストにはライムスターによるリミックスヴァージョンを収録。

リミックス

87「ダイアモンドダストが消えぬまに」

各ベストアルバム

ユーミン乾杯!! mix

23コラボアルバム「ユーミン乾杯!!

 

ダイアモンドダストが消えぬまに

 

収録

メモ

オリジナル

87アルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

リフレインが叫んでる

 

収録

メモ

オリジナル

88アルバム「Delight Slight Light KISS 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

ANNIVERSARY

 

収録

メモ

オリジナル

89シングル  

アルバム収録時にリミックスされたパターン。ドラムの左右の振分けが違う。ヴォーカルにかけられたエフェクトもかなり違う。

 

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

89アルバム「LOVE WARS

01シングル 、各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

ホームワーク

 

収録

メモ

オリジナル

89シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。ドラムのフレーズ、左右の振分けが違う。

リミックス

89アルバム「LOVE WARS

 

Valentine's RADIO

 

収録

メモ

オリジナル

89アルバム「LOVE WARS 他

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

WANDERERS

 

収録

メモ

オリジナル

89アルバム「LOVE WARS 

各ベストアルバム

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

満月のフォーチュン

 

収録

メモ

オリジナル

90アルバム「天国のドア」 他

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

情熱に届かない

 

収録

メモ

オリジナル

91アルバム「DAWN PURPLE 

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

  

真夏の夜の夢

 

収録

メモ

オリジナル

93シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。パーカッション、ヴォーカルの振分けなどが違う。

 

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

93アルバム「U-miz

各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

Hello, my friend

 

収録

メモ

オリジナル

94シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。コーラスの音量、キーボードの振分け、打楽器の有無などの違いがある。

 

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

94アルバム「THE DANCING SUN

各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

 

Good-bye friend

 

収録

メモ

オリジナル

94シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。パーカッションとベースのフレーズが違う。

リミックス

94アルバム「THE DANCING SUN

 

春よ、来い (ヴァージョン1

 

収録

メモ

オリジナル

94シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。シングルミックスはジャケットにクレジットはないが、発売当時発行されたフリーペーパー「Yuming Voice」によると藁谷義則によるミックス。ドラムやヴォーカルのディレイの振分け、音量などが違う。

22年のベストではリミックスヴァージョンを、24年の同タイトル限定LPにはまた異なるリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

94アルバム「THE DANCING SUN

各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

ユーミン万歳!LP mix

24ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

 

輪舞曲

 

収録

メモ

オリジナル

95シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。パーカッションとヴォーカルの音量が違う。

 

22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。

リミックス

95アルバム「KATHMANDU

各ベストアルバム

ユーミン万歳!mix

22ベストアルバム「ユーミン万歳!」

ユーミン万歳!LP mix

24ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP

 

 

Midnight Scarecrow

 

収録

メモ

オリジナル

95シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。コーラスのフレーズ、ヴォーカルの音量、シンセの振分けなどが違う。

リミックス

95アルバム「KATHMANDU

各ベストアルバム

 

まちぶせ

 

収録

メモ

オリジナル

96シングル  ただし18年配信はリミックス

シンセで先行ミックスし、アルバム収録時に生楽器に差し替えたパターン。リミックスではドラム、ギター、ベースなどの生楽器がミックスされている。

リミックス

97アルバム「Cowgirl Dreamin'

 

最後の嘘

 

収録

メモ

オリジナル

96シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。ヴォーカルのリバーブ、ドラムとベースの音量と左右の振分けが違う。

リミックス

97アルバム「Cowgirl Dreamin'

各ベストアルバム

 

忘れかけたあなたへのメリークリスマス

 

収録

メモ

オリジナル

96シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。オリジナルはイントロからギターがミックスされている。ヴォーカルのエフェクトと音量が違う。

リミックス

97アルバム「Cowgirl Dreamin'

 

Sunny day Holiday

 

収録

メモ

オリジナル

97シングル

アルバム収録時にリミックスされたパターン。ギターとドラムの振分けが違う。リミックスはエンディング部分にコーラスがミックスされている。

リミックス

97アルバム「スユアの波」

 

夢の中で〜We are not alone, forever

 

収録

メモ

オリジナル

「映画ヴァージョン」

97シングル

97年「時をかける少女」サウンドトラック

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。シンセ、ギター、打楽器の振分けが違う。歌詞も変えているため一部ヴォーカルがさしかわっている。

シングル、サントラ収録のものは「映画ヴァージョン」と明記されている。

リミックス

97アルバム「スユアの波」

 

時のカンツォーネ

 

収録

メモ

オリジナル

「映画ヴァージョン」

97年「時をかける少女」サウンドトラック

映画のサントラとアルバムでミックスが違うというユーミンでは珍しいパターン。オリジナルがほぼシンセによる演奏だったのに対し、リミックスには生楽器の演奏がミックスされている。打ち込みによる骨組みを残してギターとユーミンのヴォーカルが全編差し替わっており、もはやアレンジの違いに近いものがある。「時をかける少女」サウンドトラックは13年にユニバーサルより限定盤で再発(TOCT-11605)されている。

リミックス

97アルバム「スユアの波」

 

So long long ago

 

収録

メモ

オリジナル

00シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。ピアノが全編差し替え、ストリングスの振り分けなどが違う。ちなみにオリジナルのピアノは20年ぶりに採用されたユーミンの演奏。

リミックス

01アルバム「acacia

 

永遠が見える日

 

収録

メモ

オリジナル

04DVDシングル

ほぼシンセの演奏で先行ミックスし、アルバム収録時に生楽器に差し替えたパターン。リミックスではドラム、ギター、ベースなど生楽器の演奏がミックスされている。

この曲以降アルバム用リミックス音源に「Album Vision」と明記されるようになる。

リミックス

album version

04アルバム「VIVA! 6x7

 

ついてゆくわ

 

収録

メモ

オリジナル

05シングル

アルバム収録時にリミックスされたパターン。歌詞が新たに書き下ろされたためヴォーカルが全編差し替わっている。

リミックス

album version

06アルバム「A GIRL IN SUMMER

 

あなたに届くように

 

収録

メモ

オリジナル

05シングル

アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。リミックスのほうはギターが追加ミックスされ、ヴォーカルも全編差し替わっている。また主題歌になったテレビ番組では当初番組用に先行ミックスした音源が使われていた。

リミックス

album version

06アルバム「A GIRL IN SUMMER

 

Smile again

 

収録

メモ

オリジナル

05シングル

06シングル  ただし18年配信はリミックス

オリジナルはイム・ヒョンジュ、amin、ディック・リーと4人で歌ったもの。リミックスはユーミンひとりのヴォーカルがミックスされている。同時期にイム・ヒョンジュ、amin、ディック・リーの独唱によるものも発売された。

リミックス

Yuming Version

06アルバム「A GIRL IN SUMMER

 

人魚姫の夢

 

収録

メモ

オリジナル

07  シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。

リミックス

Album Version

09「そしてもう一度夢見るだろう」

 

ダンスのように抱き寄せたい

 

収録

メモ

オリジナル

10  シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。リミックスにはギターとストリングスが追加ミックスされている。またヴォーカルの処理もかなり違う。

リミックス

Album Version

11「Road Show

 

バトンリレー

 

収録

メモ

オリジナル

10  シングル  ただし18年配信はリミックス

アルバム収録時にリミックスされたパターン。リミックスにはギターとストリングスが追加ミックスされている。

リミックス

Album Version

11「Road Show

 

(みんなの)春よ、来い

 

収録

メモ

オリジナル

11  シングル

リスナー参加型のチャリティ企画でコーラスを募集。リミックスは企画で募集したコーラスが追加ミックスされたもの。合計3種類のミックスをリリース。

リミックス

(みんなの)春よ、来い

 〜2011年秋編

11  シングル

リミックス

(みんなの)春よ、来い2012

12年 シングル

 

愛と遠い日の未来へ

 

収録

メモ

オリジナル

12年 映画「虹色ほたる」サウンドトラック

映画のサウンドトラックに先行収録、アルバム収録時にリミックスされた。ヴォーカルが全て差し替わっている。

リミックス

Album Version

13アルバム「POP CLASSICO

 

 

 

番外1: 発売音源の中で、定位までは変えてないけど、ミックス違いなのかも・・・というもの

 

■ フィメール・ボーカルシリーズ

70年代に発売された東芝EMIのエンジニア行方洋一氏監修のプロユースLPシリーズ。ミックスから生産工程までを拘りぬいて最高品質のLPを作ろうという企画。

このシリーズの中に歌謡曲やポピュラージャンルの女性歌手のオムニバスがあり、何曲かユーミンの曲が選ばれている。

具体的にユーミンの曲を指しているかは分からないが、このLPの解説によると、マルチを入手できたものはこのLPのためにマルチからミックスをやり直しているとのこと。

 

翳りゆく部屋

Vol.IV (LF-91015)に収録。シングルミックスのリミックスということになるのか? まだしっかりと聴き比べ出来ていない。

7”と比べたが、定位までは違わない。MIXエンジニアはシングルと同じ吉沢さん。

 

朝日の中で微笑んで / 中央フリーウェイ / Good luck and Good-bye

Vol.VI (LF-91024)に収録。聴き比べ出来ていないが低域が良い感じ。MIXエンジニアは「14番目の月」と同じ吉沢さん。

 

LAUNDRY-GATEの想い出

Vol.VII (LF-91043)に収録。当時「紅雀」はオリジナルLPしかなかったのでそれと聴き比べると明らかに高域が出ており、低域もリッチ。
正直、今ならマスタリングでもこのくらいのアップデートが出来るのかもしれないが、当時としてはリミックスによる驚きの音の違いだったと思います。

目立った定位の変更はなく、MIXエンジニアは「紅雀」と同じ蜂谷さん。

 

埠頭を渡る風 / 静かなまぼろし / キャサリン

Vol.VIII (LF-90147)に収録。「流線形’80」より高域は落としているが、そのぶん低域がものすごくリッチに。

MIXエンジニアは「流線形’80」が森本さんなのに対して、こちらは蜂谷さん。

 

別シリーズの同じような規格で「あの日にかえりたい」「ルージュの伝言」を収録したオムニバスがあるがそちらは未聴。

 

 

18年と19年の配信版

配信用の音源にはオリジナルには無い音がミックスされている楽曲が何曲かあります。

この企画はリマスタリングということではありますが、ミックス違いと言えなくも無いかもしれません。

 

時のないホテル

ユーミンの加工ヴォーカルにリバーブがかかっています。

 

自由への翼 と HOZHO GHO

数は多くないですが、ユーミンの曲の中には前の曲のF.O中に次の曲のF.I.があえて被せられているものがあります。

18年の全曲配信では単曲購入や他のアーティストの曲と混ざることを考慮してか、この被りが解消されています。

方法としては前の曲は次の曲のイントロが被る前にF.O.を終わらせ、次の曲は前の曲のエンディングが聴こえないようF.I.のスタートを遅くするというものです。

アルバム「U-mizに収録された「自由への翼」のエンディングにも次の「HOZHO GHO」のイントロとも言えるナバホ族のおばあさんの語りがかぶさっていますが、

18年の全曲配信では、おばあさんの語りのみの音源が使用出来たようで、「自由への翼」のエンディングが被ることなく、「HOZHO GOH」の冒頭に収録されています。

 

時空のダンス

18年,19年の全曲配信の「時空のダンス」はイントロにこの音源にしかない風切り音のような音がミックスされています。

ただ、「A GIRL IN SUMMERのオリジナルCD収録の同曲の該当箇所はもともと波のSEが入っており、こういった雑音系の音はデジタル処理の影響を受けやすいため、

故意に入れたものかどうか測りかねるところがあります。 

 

Miss BROADCAST

19年の全曲配信のこの曲の間奏部分には「天国のドア」オリジナルCDおよび18年配信収録の物には無い喧騒のような音がミックスされています。 

 

Happy Birthday to You と 千一夜物語

19年の全曲配信のこの曲の間奏部分には「DAWN PURPLEオリジナルCDおよび18年配信収録の物には無い風切り音のような音がミックスされています。 

 

その他、19年配信版の傾向

19年配信版は下記の変化があります。@は大部分の曲で、Aは一部の曲です。

@    低域の付加

A    ヴォーカルの浮かし

@はほとんどの曲に施されていて、主にバスドラやタム、ベースの低域が盛ってあります。

EQで全体的に持ち上げたというよりは、楽器個別に付加しにいってる感じで、昔ならリミックしないとこんなことは出来ないと思うのですが、

現在の技術だと2MIXの上からできるのかもしれませんし、もしかしたらこの段階でマルチを出してきていたのかもしれません。

Aはオケの上に紗幕があって、そこにヴォーカルを投影したかのように、ヴォーカルが浮いた状態。

例えば@や楽器の強調をやるとオケが混み混みになりヴォーカルが埋もれてしまうのですが、不思議とそうならずオケの上に薄く広く浮き出たようになっている曲があります。

良い所はヴォーカルがクリアに聴こえるところですが、悪いところはオケの中にヴォーカルがある感じがしないことです。

ですから元からデジタル感ある硬質なMIXの曲には合うのですが、アナログとかバンドっぽい音作りの曲ではちょっと不自然ですね。

1曲ずつ例を出すと       合っていると思う曲: パジャマにレインコート    不自然だと思う曲: 残されたもの

このあたりの合う/合わない、感じる/感じない は個人差があるかもしれません。

なお、これら@Aはハイレゾにしたことにより起こっている変化ではなく、CD品質や256kbpsAACで聴いても十分に分かる変化なので、

マスタリングによる違いだと思われます。ただし、管理人はハイレゾ環境で聴いていないので、エンジニアの意図通りの音を聴いていない可能性もあります。

 

 

■ ユーミン万歳!LP

ユーミン万歳!のLPは全体的にCDよりも低域増しなマスタリングがされているようです。

中には楽器というか “この音” 単位で音量が違っているものもあって、こういうのはこのLP用のMIXとしてしまっても 良いかなと思います。

ただ、LP全体が低域増しなのと、中には高域が上手く収録できておらず相対的に低域増しに聴こえるのかな?という楽曲もあったりで、

グラデーションというかどこからがMIX違いだと判断しずらいところがあります。

 

青春のリグレット / 輪舞曲 / 情熱に届かない / DESTINY / 星空の誘惑

まとめて書いてしまいましたが、CDと比べてドラムやベースなどが明らかに大きいです。この帯域をEQで上げたというよりは楽器単位で変わってる気がします。

 

春よ、来い

イントロのハープの音が、エレピに対して大きくミックスされているように思います。

 

 

 

 

番外2: 通常のステレオMIXではない音源。オーディオ史上、スタジオ物オーディオのマルチチャンネルフォーマットは何度か考えられていますがなかなか普及しない。

Dolby Atmosはスタンダードになりうるだろうか?

 

雪月花 / NORTHEN LIGHTS

02年展示会の企画で5.1chリミックスを制作。03シングル「雪月花」の特典DVDにビデオクリップの音源として収録された。

5.1ch規格はいつの間にかなくなってしまいましたが、当時は映画のDVDには必ずと言ってよいほど2MIXの他に5.1ch音声が収録されていました。

中高域用の前方L/C/R+リアL/R5chに加え、低域用にウーハーがある構成。02年当時はいよいよオーディオにも?という雰囲気がありました。

 

ベストアルバム「ユーミン万歳!」収録の51

22年発売のベストアルバム「ユーミン万歳!」Apple musicサブスク配信用にDolbyAtmos用の音源が制作されています。詳しくはこちら

 

 

 

番外3: 80年代にカラオケブームが訪れた時、まずは家庭用の機器で流行ったのですが、主流メディアだったシングル・カセットテープにカラオケを収録するのが常でした。

ユーミンはほとんどシングルカセットでのシングル発売は行っていませんが、90年代のCDSにはこの流れを組んで毎度オリジナルカラオケが収録されていました。

 

Sweet Dreams / SATURDAY NIGHT ZOMBIES: カセット(ZX10-6013

ANNIVERSARY〜無限にCalling You / ホームワーク: カセット (ZT10-2371)

愛のWAVE: CDS (TODT-3000およびSRDL-3593)

オリジナルカラオケに加え、TODT(東芝EMI盤)にはユーミンのボーカルのみ残したミックス、

SRDLSME盤)にはカールスモーキー石井のボーカルのみ残したミックスが収録されている。

真夏の夜の夢: CDS (TODT-3070) ※「風のスケッチ」のオリジナルカラオケの収録はなし

Hello, my friend / Good bye friend: CDS (TODT-3300)

 (制作途中)

 

 

 

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未発売音源について

発売はされていないが、プロモーション用ディスクに収録されていたり、放映されていた音源の紹介。

ちゃんと1曲分作られているものからCM用に十数秒しか作られていないものまで様々です。ただし製作過程の音源などのちょっと出しは省いています。

 

 

1.アレンジの違い

 

やさしさに包まれたなら CMヴァージョン

74年シングルとアルバム「ミスリム」に収録。89年の映画「魔女の宅急便」で有名になったが、もともとは74年「不二家ソフトエクレア」CMソングだった。

このCMには発売されたものではなく、CM用に録音された短いテイクがいくつか使われていた。当時の不二家ソフトエクレアCMではオリジナルソングもユーミンが歌っていました。

 

瞳を閉じて ラジオヴァージョン

74年シングルとアルバム「ミスリム」に収録。

当時のニッポン放送「オールナイトニッポン(ANN)」にはリスナーのリクエストに応えて楽曲製作を行うコーナーがあったようで、

長崎県五島列島・奈留高校の学生の校歌を作ってほしいという依頼にユーミンが同年3月に特番出演して応えることになりこの曲が作られた。

当時のユーミンバンド「パパレモン」のドラマー平野肇の著作「僕の音楽物語」によると742月にパパレモン+松任谷正隆でANNオンエア用に録音した音源があるとのこと。

これは88年にこの楽曲を特集したNHK「九州特集・ユーミンが贈った島の歌」、18NHK FM「今日は一日”ユーミン”三昧」などで放送された音源と同じものではないかと思われる。

 

あの日にかえりたい ドラマヴァージョン

75年のドラマ「家庭の秘密」にはドラマ用に録ったテイクが使われていた。またユーミンのハミングのみのテイクも使われていた。

 

ひとりの季節

リリースされた物は76年アルバム「14番目の月」に「晩夏(ひとりの季節)」として収録された物しかないが、76年のNHKドラマでは別テイクのものが1コーラス分だけ使われていた。

NHKの広報誌や7611月発行の「ミュージックピープル vol.2」には「ひとりの季節」というタイトルで紹介されており、歌詞は2番まであってリリースされたものと同じ。

 

甘い予感 ラジオヴァージョン

79年アルバム「OLIVE」に収録されているが、もともとは77年にアンルイスに提供された楽曲。

実は同年ユーミンがパーソナリティを務めていたラジオ番組「ニューミュージックスペシャル」のオープニングソング用にレコーディングされている。

番組中に楽曲ができるまでを紹介する企画があり、歌詞のない状態から何週かにわたってエアーズと共に楽曲がレコーディングされる様子が放送された。

 

まぶしい草野球 CMヴァージョン

不二家ソフトエクレアのCMではCM用に録ったと思われる音源が使われていました。

 

紅雀〜暁のシュプール〜

リリースされた物は78年アルバム「紅雀」に収録された物しかないが、93年アルペンスキー世界選手権盛岡雫石大会テーマソングとしてリメイクバージョン「紅雀〜暁のシュプール」を製作。

フルコーラス録音されており、大会の記念品として非売品のCD (PCDZ-1203)、カセットテープ(PZA-943)がつくられ現地で関係者に配布されていた。

編曲は高水健二、冬の歌にするためと、スポーツの大会に相応しくするため一部歌詞が変更されている。

製作当時はこの楽曲について広く知らされることはなく、その後もファンの間ですら知らない人が多かった一方で、現地では大会後も毎年スキーシーズンにFMなどでオンエアされたり、学校行事などで流されるようなご当地ソングだったらしい。

インターネットネットの普及によりファンの間でも知られるようになり、06年にはウソラジオで、18年にはANN GOLDでもオンエアされた。

 

二人のパイレーツ CMヴァージョン

リリースされた物は93年アルバム「U-miz」収録の物のみだが、同年のキリンラガーCMには別アレンジの物が使用された。

album versionに比べるとかなりテンポの速い軽い印象の編曲で、TVCMでは少なくとも1コーラス録音されていることが確認できる。

アルバム「U-miz」の帯に「album version」と明記されているのはこのCMヴァージョンがあったから。

 

守ってあげたい CMヴァージョン

81年リリースのユーミンの代表曲。98年ミノルタのCM用にアコギ伴奏の物が録音されている。フルコーラス録っているかは不明。

 

Choco-language / 水槽のJerryfish / Invisible Strings CMヴァージョン

いずれも04年発売の「VIVA 6x7」収録されているCMタイアップソング。オンエアからアルバム発売までに時間があったため、オンエアはそれぞれ先行してレコーディングされた音源が使われた。

ベースのアレンジはほぼアルバムと同じだが、CMに使われている部分のみが録音されている。「水槽のJerryfish」は一部歌詞も違う。

00年代に入りユーミンのアルバム発売スパンが長くなったことも影響してこの後このパターンが増えてゆく。

 

時空のダンス CMヴァージョン

06年発売の「A GIRL IN SUMMER」収録されているがアルバム発売の前年より放映されていた三菱自動車のCMではCM用に先にレコーディングされた音源が使われた。

 

卒業写真 CMヴァージョン

07KIRINクラシックラガーCM用にレコーディングされたヴァージョン。

ユーミンの80年代のレコーディングを代表するミュージシャン、林立夫、高水健二、鈴木茂、斎藤ノブに加え、現在もコンサートの音楽監督を務める武部聡志が参加。

同じCMで放送された「あの日にかえりたい」はベストアルバムに初回特典として収録されたがこの「卒業写真」未発売。

 

まぶしい草野球2007 / 一緒に暮らそう2007

ハウス食品「プライムカレー」のCMにはCM用にレコーディングされた音源が使われていた。ヴォーカルの感じから07年ではなく、

オリジナルと同時期にレコーディングされたアウトテイクのようなものではないかと思われる。

アレンジもアルバム収録のものとほぼ同じなので、なぜわざわざ別音源を使用する必要があったのかよくわからず、

しかもJASRACにもわざわざ「まぶしい草野球2007」「降りしきる粉雪」として新たに登録されている謎のCM音源。

 

Girl a go go  CMヴァージョン

11年発売のアルバム「Road Show」に収録されているが、CMには先行レコーディングされたものが使われた。

 

Hey girl! 近くても CMヴァージョン

13年のアルバム「POP CLASSICO」に収録されているが、東京メトロCM用にはCMのために先行レコーディングされたと思われる音源が使われていた。

アルバムバージョンには採用されなかったコーラスフレーズなどがある。

 

Babies a pop star  ホリディヴァージョン

アルバム「POP CLASSICO」発売時にバーニーズニューヨークと行ったコラボ企画でミックスの異なる音源をフルコーラス制作、ウェブサイトや店舗でBGMとして流さた。

リミックスと紹介されていたが、ヴォーカル以外はアルバム収録ヴァージョンと全く違う音源が使われているためこちらに記載。

 

Smile for me  ドラマバージョン&天海祐希デュエットミックス

この曲が主題歌だった16年のドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜」では、ほぼ劇伴っぽくこの曲が使用されていたが、ドラマ用にアレンジしたと思われるバージョンだった。

また4話以降は恐らくこの音源に主演の天海祐希のヴォーカルをMIXしたと思われるデュエットバージョンが放送されていた。

 

 

 

 

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2.ミックスの違い

 

空と海の輝きに向けて 未発表音源

22年〜23年に行われたユーミンミュージアムの音声ガイドでは、未発表のこの曲の音源を聴くことが出来た。

恐らくはオケは発売したものと同じだと思われるが、ヴォーカルは別のテイクがミックスされていたのではないかと思われる。

 

潮風にちぎれて ラフミックス

77年に同曲シングルのプロモーション用に製作された7"(PRT-1032)にはヴォーカルが別テイクのヴァージョンがフルコーラス収録されている。

ジャケットには「特別テスト盤」、レーベルには「Rough Mix」という表記がある。発売前、ラジオではこの音源でオンエアしていたこともある。

 

悲しみはひとりの胸に

79年シングルで発売された「帰愁」は直前まで「悲しみはひとりの胸に」というタイトルで告知されていた。

実は、「悲しみはひとりの胸に」はラジオで放送されており、「帰愁」と同じ曲で、歌詞はララララララ以外全く違う。

「帰愁」とは別曲なのでミックス違いかと言うと違う気もするが、オケが同じようなので、ここにも掲載。

 

土曜日は大キライ オンエアミックス

87年、アルバム「ALARM a la mode」発売前のテレビ番組「俺たちひょうきん族」やラジオではミックスの異なるバージョンが放送されていた。

アルバムからは「Holiday in Acapulco」「土曜日は大キライ」がプロモカット(PRT-1182)されているが、残念ながらアルバムと同じミックスが収録されている。

 

リフレインが叫んでる 先行ミックス

アルバム「Delight Slight Light KISS」発売にあたってプロモーション用に製作された7"PRT-1325)には別ミックスの音源が収録されている。

イントロのSEなどがなくCMやラジオオンエア用に先行してミックスされたものと思われる。

 

WANDERERS / Good-bye Goes by オンエアミックス

この2曲はそれぞれ三菱ミラージュのCMソングとドラマ「雨よりも優しく」の主題歌として10月からオンエアされていた。

東芝EMI発行の「MU No.31」によると、この2曲はオンエアにアルバムの作業が間に合わなかったため、日本のSTUDIO TAKE ONEで井上剛氏がMIXしたとのこと。

WANDERERS」はPR用に製作された7"(PRT-1429)にアルバム「LOVE WARS」とは別ミックスの音源が収録されており、

恐らくそれがこの音源であると思われる。アルバムよりサラウンドの効いたMIXになっている。

Good-bye Goes by」は打ち込みのフレーズなどが違っていた。また、ミックスの違いとは関係ないが、アルバムと違いヴォーカルが最後のフレーズまで歌い終わってからF.O.する。

ちなみにPR用には「WANDARERS L.A.Mix / Good bye Goes by L.A.Mix(PRT-1445)も製作されているが、両曲ともアルバムと同じミックスが収録されている。 

 

SAVE OUR SHIP オンエアミックス

90年のアルバム「天国のドア」発売にあたってプロモーション用に製作されたCD PCD-166)にはオンエア用のミックス音源が収録されている。

オリジナルは間奏部分が演出上逆相(LRどちらかの波形が逆)になっているため、モノラル環境でLRがミックスされるとき、極端に音が小さくなる可能性がある。

これを避けるため、あえて正相に戻した音源を収録。どちらかといえば放送の都合、やむを得ず作った音源。逆相はステレオの片方のチャンネルの波形が逆になっている状態。

通常はスピーカーの配線間違いなどで起こるミスで、音の定位や響きが感じられなくなってしまう。一方で、逆相はわざと定位のわからない音を作ったり、疑似サラウンド技術にも応用されている。

 

DAWN PURPLE CMミックス

キリンラガービールのCM用にユーミンのヴォーカルで始まるミックスが製作されている。楽曲の冒頭の歌詞からすぐにサビに繋がる15秒ほどの音源で、あくまでCM用に作ったものではないかと思われる。

 

真夏の夜の夢 オンエアミックス

93年ドラマ「誰にも言えない」の放送開始から数回はこのドラマ用に先行ミックスしたと思われる音源が使用されていた。

 

11月のエイプリルフール プロモミックス/オリジナルカラオケ

1曲収録のプロモCD(PCD-0425)とプロモCDS(PCDS-0085)にはベースが弱く、ユーミンのコーラスが強いMIXが収録されている。

後者は、この曲がエンディングテーマだったCX「ビートたけしのつくり方」で300名へのプレゼント用に作られており、

なんと2曲目に未発売のオリジナルカラオケが収録されている。

PCDSは東芝EMIのプロモーション用CDSに使われている番号で、こういったものをプレゼントするのはユーミンでは非常に珍しいケース。

また歌入りの同音源は「U-miz STATION 1st STAGE(SPCD-1401)にも収録されているが、DJの曲紹介が被っている。

 

春よ、来い ヴォーカリーズミックス

94年ドラマ「春よ、来い」のBGMとしてVocalが♪ラ〜ヤラ〜に差し替えられたヴァージョンが放送された。当時よくやっていたエスニック雰囲気の歌唱で1曲丸ごとレコーディングされてる。 

 

命の花 シングルミックス

95年のドラマ「私の運命」で使用されたものはアルバム「カトマンドゥ」収録の物とミックスが違った。当初このミックスでシングル発売される予定だったが阪神淡路大震災の影響で中止になった。

プロモーション用のCD(PCD-0560)などにはフルコーラス収録されている。

もっとも特徴的な違いはエンディングで熊谷幸子のヴォーカルがミックスされておらず、代わりにアルバムヴァージョンでは薄くなっているユーミンのハイトーンのヴォーカルが大きくミックスされている。

 

Choco-language ラフミックス

プロモーション用に制作された東芝EMIオムニバスのCCCD(PCD-3002には「Language(仮)」としてラフミックス音源が収録されている。

 

ついてゆくわ ラフミックス

プロモーション用に制作された東芝EMIオムニバスのCCCD(PCD-3089)にはシングルともアルバムとも歌詞の違うヴォーカルがミックスされたヴァージョンがフルコーラス収録されている。

ユーミンサイドの意向で急遽歌詞を変えることになったため、このラフミックスに使われた歌詞では発売されなかったが、ドラマの宣伝番組には使われていた。 

ちなみに歌詞に「ついてゆくわ」というフレーズはなく、タイトルも未定となっている。

 

今すぐレイチェル CMミックス

11年放送の「ABCマート」のTVCMではブリッジ部分のヴォーカルがミックスされていないヴァージョンが使われていた。

 

Mysterious Flower ゲームミックス

11年発売のニンテンドー3DS「レイトン教授と不思議な仮面」には最後のフレーズだけ別歌詞に差し替えたミックスが使われている。ゲームをクリアすると聴くことができるらしい。 

 

Early Springtime / MODELE オンエアミックス

13年発売の「POP CLASSICO」収録の2曲はそれぞれドラマ「いつか陽のあたる場所で」、「ユーミンのSUPER WOMAN」の主題歌だったが、先行ミックスしたと思われる音源が使われていた。

特に「Early Springtime」はアルバム収録されたものと歌詞が大幅に異なる。先行レコーディング(アレンジ違い)の可能性もあるが、よくわからない。

 

Smile for me  天海祐希デュエットミックス

この曲が主題歌だった16年のドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜」では、当初ドラマ用にアレンジしたと思われるバージョンが放送されていたが、

後半は発売版のオケに主演の天海祐希のヴォーカルをMIXしたと思われるデュエットバージョンが放送されていた。

 

Good! morning  オンエアヴァージョン

18年にテレビ朝日「グッド!モーニング」のオープニングソングとしてオンエア。20年アルバム「深海の街」収録に当たって、歌詞が書き変えられ新たにレコーディングされた。

 

知らないどうし  先行ミックス (情報ありがとうございます)

公式サイトにアップされているPVの音源はヴォーカルもオケも発売されたものと異なる音源がミックスされている。

PVやドラマには発売されたものと同じ音源が使われているので(正直ドラマは劇伴っぽく使用されたのでよくわからないが)、ラフミックスをMAしたものが出てしまった感じ?

 

 

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アレンジ違い、ミックス違い、マスタリング違い を構造的に描いてみると

 3つの違いを構造的に把握しておきたいという方のための説明です。

ただし、実際のユーミンの制作過程がこのように解釈できる過程を経ているかどうかは当サイトではわかりません。

 

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明

 

音源の制作過程で「違い」が生じるポイントは、だいたいA,B,C,D4段階に分類できるのではないかと思います。

段階を経る度に「違い」が生まれ分かれてゆくイメージです。マルチの1トラックに収録された音源を色で表現しています。

 

A: マルチの中に各パートの音源が録音されている状態。

アマチュアなら4ch、ユーミンの場合「ひこうき雲」は16chのアナログテープに録音されています。その後デジタルテープになり、00年代に入りHDDに。

トラック数(チャンネル数)は膨大で、1曲で100ch近く使ってるケースもあるとか。アレンジが違う場合、この段階から大部分の音が違います。

B: ミックスの作業を経て2chになっている状態。

ミックス違いはここで生じる違いです。

上図ですと、Bの一番上の「アレンジ1のミックス1」には黄緑の音が含まれていますが、その下の「アレンジ1のミックス2」では水色に差し替えられています。

構造的には、各アレンジの中にミックス違いがあることになります。

C: マスタリング作業を経てマスターテープができている状態。

収録される全曲の音量や音質バランスが整えられ、音質向上がここで図られる場合もあるようです。音源としてはここで完パケということになるのでしょうか。

上図では構成される色は同じですが、ぼかし具合に違いを加えています。分かりにくい表現ですが、実際にマスタリングによる音の違いも分かりにくいものです。

D: 各提供メディアへのコピー元がつくられている状態。厳密にはC,Dを含めマスタリングと呼んでおり、Cはプリマスタリングと呼ばれているようです。

アナログ盤時代はレコードの再生に耐えうる(例えば針飛びしないとか)ある意味で制限された音源を作りカッティングを行う熟練した技術を要する重要な工程だったようです。

アナログ盤時代、この段階を担うエンジニアの名前がクレジットに載ることはほとんどなかったように思うのですが、近年アナログ盤がリリースされる際、

カッティングエンジニアをクレジットに載せることが増えているように思います。今や希少で貴重な人材という事になるのでしょう。

余談ですが、バーニーグランドマンがサンレコ9710月号で答えているインタビューで興味深いのが、「LPもデジタルも元のマスターテープの音と同じではない」というもの。
アナログはソフトな耳触りになるが、それはプレスの時に生じる変化であって、元のラッカー盤はもっとテープに近いエッジのある音である、一方でデジタルにすると元より更にエッジの効いた音になる傾向がある。

これらのメディアが持っている特性はどうやっても完全にはキャンセルできないとのこと。あんたがそれ言うんかい()と思ってしまいましたが、だからこそマスタリングエンジニアの仕事が必要なんでしょうね。

 

LPだとプレスが早いほうが音が良いとかいう話もありますが、それはDの更に後の生産工程での話で、

私たちが聴ける音は更にその生産工程を経たあとの各LPCD、配信データになります。

こういう段階があると想定したとき、

1.アレンジ違い」はAの違いを、「2.ミックス違い」はBの違いを、「3.マスタリング違い」はCの違いを聴き分けていることになります。

具体的な曲を例にしてみると、下記のようになるのではないかと思います。

 

 

 

「やさしさに包まれたなら」の場合

 

 

まず「やさしさに包まれたなら」には3つのアレンジがあります。最初のシングル用のアレンジ、アルバム「ミスリム」用のアレンジ、「Faces」用のアレンジです。

これらはAの段階で3系統あるようにそれぞれ別のタイミングでそれ用のマルチがつくられています。

Bのミックスの段階で「ミスリム」用のアレンジには、「ミスリム」のためのミックスと「ユーミン万歳!」のためのミックスの2つに分かれます。

(細かいことを言うと、シングル用のカラオケもヴォーカルをミックスしていないミックス違いということになりますし、Dolby Atmos2ミックスとは別ミックスです。)

少し特殊なのは、「Faces」ヴァージョンにはシングル用のボーカルがミックスされているところです。

Cのマスタリングの段階は、基本的に収録アイテムが変われば構成曲が変わるため、都度マスタリングが行われています。

上図を見ると、もうあまりに沢山の種類があってきりがないので当サイトではその違いを言及しないことにしています。(一部、企画上おもしろいものは聴き比べを掲載したりはしていますが。)

Dの段階を見るとこの曲は古い曲なので、さまざまなメディアになってリリースされていますね。

 

 

 

「真夏の夜の夢」の場合

 

グラフィカル ユーザー インターフェイス が含まれている画像

自動的に生成された説明

 

この曲はCD時代の曲なので、比較的分岐がシンプルです。

「やさしさに包まれたなら」と違う点は、シングルと「U-miz」はほぼ同じアレンジで、ミックスが異なるというところです。

言い換えると、Aの段階の同じマルチの音源から、Bの段階で異なる2つのミックスがつくられています。最近、更に「ユーミン万歳!」用のミックスも作られました。

つまり「ユーミン万歳!」ミックスはシングルミックスや「U-miz」ミックスから作られた子供ではなく、これらとは兄弟のような関係です。

ただし、一部の音源は元のマルチにはなかった音源に差し替えられています。

「乾杯!!」のヴァージョンはほとんどアレンジ違い(マルチの音源が異なる)と言ってよいと思いますが、少し特殊なのは、オリジナルマルチの音源もミックスされているところです。

(実は「Faces」の「やさしさに包まれたなら」と同じような構造です。)

オリジナルマルチの音源の使用割合が多かったならば、ミックス違い;すなわちシングルや「U-miz」ミックスの兄弟という見方をしていたかもしれません。