ここ数年、同一曲の中で編曲やミックスの異なる曲が増えてきましたので、情報をまとめておきます。
ヴァージョンの違いについては様々な呼ばれ方がありますが、当サイトでは下記の3つに分類します。
1.アレンジの違い 2.ミックスの違い 3.マスタリングの違い
これは音源制作の工程に基づいた分類です。詳しくはこのページの下部を見てください。
最終的に出来上がった音を聴き比べて、どの段階で違いが生じたかを想像し分類してみました。
ただし、公式に発表されたものではなくあくまで当サイトで勝手に分類したものですので、転載等されないようお願いします。
1. アレンジの違い
下記をアレンジ違いと分類します。
· もともとの編曲が大きく異なっている場合。
· 編曲プランは同じでも、レコーディングされている音が違っている場合。
· 使用している音源が同じであっても、楽曲の進行上の構成が異なっているもの
· 23年の「ユーミン乾杯!!」ではオリジナルマルチの音源が使用されており、世間的には「リミックス」と呼ばれることが多い形態のようですが、
やはり編曲が全く違うと感じられるものは、当サイトでは「アレンジ違い」に分類しています。
ユーミンの場合、キャリアの割にアレンジが異なる同一曲は少ないほうです。
これら編曲の違いはライナーなどに明記されていないことが多いため、当サイトではリリース順に「ヴァージョン1」「ヴァージョン2」などと表記しています。
(なお、00年以降のアルバムジャケットや歌詞カードなどには、後述の「2.ミックスの違い」も含めてまるっと「album version」と付記されるようになっています。)
1972 1973 1974 1975 1976 1977 1979 |
1980 1981 1982 1985 1987 |
1993 1994 1995 |
2000 2003 2007 |
2015
|
( ) 内はリアレンジが発売された年
2. ミックスの違い
使用している音源はだいたい同じであっても、ミックスダウンされる段階で、違いが生じたと思われる楽曲をミックスによる違いと分類しています。
例えば下記のように部分的な違いが生じている場合です。
・ ヴォーカルテイクが違う、新たな音が追加されている、あるいは削られている
・ ある楽器だけ定位が異なっている、あるいは音量が大きくなっている
・ 使われている音や、その定位が同じであっても、極端に高低バランスの異なるもの
シングルで発売した曲をアルバムに収録する際、ミックスを変えるというパターンが多いのですが、
ユーミンの場合、今のところシングル集の発売がないため、シングルが廃盤になっている場合はシングルミックス音源の入手が困難になります。
18年にスタートした配信にはシングル形態も含まれてはいましたが、多くの楽曲はアルバムミックスが選ばれていました。
2022年のベストアルバ「ユーミン万歳!」は全曲リミックスと表記されていますが、この中から、あくまでリスナーレベルでミックスが違うと判断できるもののみをこちらに分類しました。
また、同作ではDolby Atmos用MIX音源が制作されていますが、これらは下表には含まれていません。
当サイトの「●リリース記録」内ではリミックスされた楽曲には「...r」を付けて解説を入れています。
1973 1974 1975 1976 1978 1979 1980 |
1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 SUTURDAY NIGHT ZOMBIES (1987,2023) 1988 1989 1990 |
1991 1993 1994 1995 1996 1997 2000 |
2004 2005 2007 2010 |
2011 2012 |
( ) 内はリミックスが発売された年。
3. マスタリングによる違い
楽曲が作られる最終段階で行われるマスタリングにより違いが生じたと思われる物。ミックス後の音源に対し処理が行われるため全体的な違いが生じます。
マスタリングにはいくつか目的がありますが、その1つは楽曲間で音の均一感を持たせることです。
オリジナルアルバムでもマスタリングという工程はありますが、ベスト盤のように異なるアルバムに収録されていた楽曲を集めて1枚のアルバムを作るときにも
ほぼ必ずこの作業が行われます。各オリジナルアルバムの音質や音量がばらばらだからです。
また、収録時間の制約や、続けて聴いたときの感覚を考慮してフェイドアウトのタイミングを早くしたり、イントロを短くしたりすることもあります。
マスタリングによる違いはベスト盤が出る度に生じ、あまりに沢山あるので、このページや「リリース記録」ではとくに言及しないことにしています。
また、この目的とは別に99年、00年のCD再発や、18年、19年の音源配信の際には音質向上を主目的としたリマスタリングが行われました。
基本的にはこれらの違いもこのページや「●リリース記録」の中では扱わないのですが、近年のツールとエンジニアリングの向上で、明らかな音質向上がわかる楽曲が多く、
中にはもはやミックス違いではないかと思わされる楽曲すらあります。「マスタリング聴き比べ」でその違いの聴き比べを紹介しています。
以下、楽曲の詳細です。
聴いてわかる範囲での解説です。
1. アレンジの違い
収録 |
メモ |
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ヴァージョン1 |
デビューシングルではユーミン本人が編曲。 本格的にデビューが決まった後のアルバム「ひこうき雲」ではキャラメルママとの共同編曲に。 |
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ヴァージョン2 |
73年アルバム「ひこうき雲」 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
デビューシングルではユーミン本人が編曲。 本格的にデビューが決まった後のアルバム「ひこうき雲」ではキャラメルママとの共同編曲に。 |
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ヴァージョン2 |
73年アルバム「ひこうき雲」 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
73年アルバム「ひこうき雲」、76年シングル、 07年 春夏ベスト |
荒井由実の代表曲で収録アイテムも多いが、ほとんどがアルバム「ひこうき雲」に収録されたオリジナルバージョン。 ヴァージョン2に当たるのは、セルフカバーアルバム「Faces」に収録されたリッキー・ピーターソン編曲のもの。 |
ヴァージョン2 ベルベット・イースター |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
74年 シングル 、 |
これもシングルリリースとアルバムリリースでアレンジの異なるパターン。 映画「魔女の宅急便」で使われたのはヴァージョン2で、このバージョンはその後もCMで多く使われており、広く知られている。 ヴァージョン3はセルフカバーアルバム「Faces」のために作られたもので、2003年にレコーディングされたボーカルと、ヴァージョン1のボーカルがミックスされた荒井由実&松任谷由実のデュエットバージョンになっている。 もとは74年の不二家ソフトエクレアのCMソングで、CM用に録ったテイクが何バージョンか使われていた。 |
ヴァージョン2 |
74年 アルバム「MISSLIM」、 01年ベストアルバム「sweet, bitter sweet」、 07年 春夏ベスト |
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ヴァージョン3 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
74年 シングル 、 |
これもシングルリリースとアルバムリリースでアレンジの異なるパターン。 編曲プランはほぼ同じなのだが、完全に別テイク。 歌詞が1フレーズだけ違うことはファンの間では有名な話。 |
ヴァージョン2 |
74年 アルバム「MISSLIM」 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
75年 アルバム「COBALT HOUR」、 01年ベストアルバム「sweet, bitter sweet」、 07年 春夏ベスト
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アルバム「COBALT HOUR」収録の荒井由実バージョンが広く知られている。 バージョン2は20年ぶりに発売された松任谷由実の総決算的なベスト「ノイエ ムジーク」の初回盤のみに収録された「卒業写真 (special track)」。松任谷正隆のキーボードとユーミンのコーラスのみのシンプルな編曲。 ちなみにステージでよく演奏されるアレンジ(ハイファイセット提供時の編曲に近い)はライヴ盤含めリリースされたことがない。 また、03年キリンラガーCM用におそらくフルサイズ録音されたバージョンがあるが、未発売。同企画で作られた「あの日にかえりたい」は発売された。 |
ヴァージョン2 「卒業写真 (special track)」 |
初回盤(TOCT-24002A)にのみ収録 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
75年 シングル、 |
75年ドラマ「家庭の秘密」放映時にリリースのシングルに収録されたヴァージョン1が広く知られている。実際、ドラマにはほぼ同じアレンジのドラマ用に録音したテイクが使われていた。 ヴァージョン2はベストアルバムの初回盤収録で、小野リサがギターで伴奏をしている。 ヴァージョン3は03年キリンラガーCM用に録音されたもので、やはりベストアルバムの初回盤のみに収録されている。 |
ヴァージョン2 acoustic version |
01年 ベストアルバム「sweet, bitter sweet」 初回盤(TOCT-24702A)にのみ収録 |
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ヴァージョン3 CM Version |
07年 秋冬ベスト 初回盤 (TOCT-26370)にのみ収録 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
76年 シングル、 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、11年発売の歌詞集「367+1」や別冊の写真集とセットになった「YUMING BOX」の付属CDにピアノ伴奏と歌のみの新録音を収録。 |
ヴァージョン2 「翳りゆく部屋 2011」 |
11年 YUMING BOX、本「367+1」 |
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収録 |
メモ |
避暑地の出来ごと |
76年 アルバム「14番目の月」 |
「避暑地の出来事」としては76年アルバム「14番目の月」に収録された物しかないが、76年伊勢丹CMにはCM用に録音した音源が使われていた。このCMバージョンは「You are my sunshine」というタイトルで雑誌などに紹介されており、サビの部分だけ3コーラス分録音されている。ちなみに3コーラス目の歌詞は「避暑地の出来事」には採用されなかった。80年代に一度カセットボックスでリリースされていたが、11年に伊勢丹創業125周年記念したCMソング集でCD化された。その際、「You are my sunshine」でJASRAC登録もされている。なお、FC会報7号の記事によるとベースはまだユーミンバンドに加わる前の田中章弘。 |
You are my sunshine |
11年 ISETAN Songs Collection 1972-1986 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
77年シングル |
77年に松任谷由実第一弾シングルA面曲としてリリース。長年、ひとつのアレンジしかなかったが、11年発売の歌詞集と写真集がセットになった「YUMING BOX」の付属CDにピアノ伴奏と歌のみの新録音を収録。 |
ヴァージョン2 「潮風にちぎれて 2011」 |
11年 YUMING BOX |
影になって
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
79年 アルバム「悲しいほどお天気」 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」では岡村靖幸によるリメイクヴァージョンを収録。オリジナルマルチの音源が使用され、当時のユーミンと岡村靖幸とのデュエットのなっている。 |
ヴァージョン2 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
80年シングル |
80年にシングルA面曲としてリリース。その年のアルバム「時のないホテル」には収録されなかった。83年のアルバムでアレンジを大幅に変えて収録。ユーミン初のリメイク曲。 |
ヴァージョン2 |
守ってあげたい
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
80年 シングル 81年 アルバム「昨晩お会いしましょう」 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」では小室哲哉によるリメイクヴァージョンを収録。オリジナルマルチのヴォーカルが使用され、乃木坂46の6人とのコラボになっている。 |
ヴァージョン2 |
真珠のピアス
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
82年 アルバム「パールピアス」 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」ではヨンスによるオリジナルマルチを使用したリメイクヴァージョンを収録。 |
ヴァージョン2 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
85年シングル |
シングルA面とB面で違うアレンジで収録。another versionは1コーラスしかないおまけ的な感じ。 |
ヴァージョン2 another version |
ダイアモンドダストが消えぬまに
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、24年発売のベストアルバム「ユーミン万歳!」のLPのみにロングヴァージョンが収録されました。22年発売の同タイトルのCDに収録されたリミックスとほぼ同じ音源を使用してるため、リミックスのリ・リミックスとも言えるのですが、進行上の構成が大きく異なるのでこちらに分類しました。 |
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ヴァージョン2 |
24年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP GOH HOTODA 2024 remix |
真夏の夜の夢
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
93年 シングル 93年 アルバム「U-miz」 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」にはグリムスパンキーによるオリジナルマルチを使用したリメイクヴァージョンを収録。 |
ヴァージョン2 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
94年 シングル、 |
94年のヒットシングルで松任谷由実代表曲として知られているのはヴァージョン1。11年、東日本大震災のためのチャリティー企画でヴァージョン2を制作。これは世界中から投稿されたコーラスがミックスされた新録音で「(みんなの)春よ、来い」というタイトルがつけられている。 |
ヴァージョン2 「(みんなの) 春よ、来い」 |
11年 シングル |
輪舞曲
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
95年 シングル 95年 アルバム「KATHMANDU」 |
長年、ひとつのアレンジしかなかったが、23年発売のコラボアルバム「ユーミン乾杯!!」にはくるりによるオリジナルマルチのヴォーカルを使用したリメイクヴァージョンを収録。 |
ヴァージョン2 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
00年 シングル |
00年シドニー五輪関連番組のテーマソングとしてリリース。五輪終了後の意味もあってか01年のアルバムに「after」とつけられたアレンジの異なるものを収録。「ESPER」以来約20年ぶりにシングルとはアレンジの異なるバージョンが発売された。 |
ヴァージョン2 「PARTNERSHIP[after]」 |
01年 アルバム「acacia」 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 Ocean Version |
両方ともリッキー・ピーターソンによる編曲。アップテンポのOcean Versionを03年のセルフカバーアルバムにレギュラー収録し、スローテンポのBlue Versionは初回盤にのみボーナストラックとして収録。 |
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ヴァージョン2 Blue Version |
初回盤(TOCT-24000)のみに収録 |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
07年 シングル |
ユーミンがゲスト参加した寺岡呼人主宰のライヴイベント「Golden Circle Vol.10」のために書き下ろされた曲。ユーミン、ゆず、寺岡呼人のヴォーカルで07年にシングル発売。14年にはニッポン放送開局60周年記念ソングとしてリメイク版を配信。 |
ヴァージョン2 「忘れられぬミュージック」 |
14年 シングル |
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収録 |
メモ |
ヴァージョン1 |
15年 シングル |
ヴァージョン1は配信で発売。2は15年発売のベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」の100万枚出荷記念盤にボーナストラックとして収録。リミックスを手掛けたHotoda Gohが全面的に参加した16年のアルバム「宇宙図書館」にもヴァージョン2が選ばれている。 |
ヴァージョン2 Winter Extra Version |
15年 ベストアルバム 16年 アルバム「宇宙図書館」 |
おまけ
番外
ライヴヴァージョンについて ライヴヴァージョンについては、ユーミンはライヴ盤自体が2枚しかないため割愛します。収録曲についてはリンク先を参照してください。 また下記2作以外へのライヴ音源の収録はありません。 「YUMING VISUALIVE DADIDA」 「Yumi Arai the Concert with old Friends」
16年のLoft企画について Loftが行ったクラウドファンディング企画「ミライ ユーミン」で"未完成"をテーマにした吉水卓氏による37作のジャケットアートピース、メッセージカードなどが掛けられました。 アートピース+メッセージカードセットは1セット¥25,000と高額でしたが、支援特典として1セットにつき1曲のレア音入りカセットが貰えました。 達成額も300万円という高額でしたが、合計597人が支援、支援総額は¥16,379,350にのぼりました。 最高額セット¥850,000(アートピース+メッセージカード37セット)の支援者はなんと13名! なお、この企画対象はアートピースやメッセージカードなどで、このカセットテープ自体の市販はありませんでした。 管理人の私見ですが対象となるユーミングッズ制作に賛同したというよりはこのレア特典欲しさに支援が集まってしまったのでは??とも思えるようなクラファン企画でした。 レア音源集のクラファンでよかったのに・・・。
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2. ミックスの違い
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収録 |
メモ |
オリジナル |
73年 シングル、アルバム「ひこうき雲」 04年 荒井由実BOX、他 |
73年にリリースされたものはアルバム、シングルともに同じミックスのものだが、89年にアルファレコードから発売されたシングル「きっと言える」のCDS(09A3-20)、アルバム「ひこうき雲」(34A2-28)にはオリジナルとは別ミックスが差し替え収録された。ヴォーカルテイクとハモンドやストリングスの音量が違う。両者とも既発品の復刻のため、本来オリジナル音源を収録すべきだが、音源を差し替えた理由はわからない。なおアルバム「ひこうき雲」CDの87年版 32XA-121および98年版 ALCA-5241にはオリジナルミックスが収録されているため、89年版を除いてはオリジナルミックスが収録されているのではないかと思われる。13年のアルバム「POP CLASSICO」の初回盤付属のDVDには新たにレコーディングされたヴォーカルも含めたリミックスヴァージョンを収録。22年のベストでは新たなリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
別ミックス |
89年 シングルCDS (09A3-20) 89年 アルバム「ひこうき雲」(34A2-28) 他にもあるかもしれないが、少なくとも上記型番に収録 |
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RE-MIX |
13年 アルバム「POP CLASSICO」初回盤にのみ収録 |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
ベルベット・イースター
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収録 |
メモ |
オリジナル |
73年 アルバム「ひこうき雲」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
海を見ていた午後
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収録 |
メモ |
オリジナル |
74年 アルバム「MISSLIM」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
やさしさに包まれたなら
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収録 |
メモ |
オリジナル |
74年 アルバム「MISSLIM」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
12月の雨
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収録 |
メモ |
オリジナル |
74年 アルバム「MISSLIM」 各ベストアルバム |
24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにのみリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!LP mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。パーカッション、ギター、キーボードのフレーズが所々違っている。 |
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別ミックス |
テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
各ベストアルバム |
これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスは1コーラス目のサビからストリングスが入る。 22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
別ミックス |
テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスは間奏のギターが違うような気がするが当サイトで確認したテープの劣化が激しくよくわからない。 |
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別ミックス |
テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ |
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスはパーカッションの定位が違う。 |
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別ミックス |
テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ |
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
これまでリリースされたほとんどの「COBALT HOUR」には同じミックスの物が収録されているが、75年にリリースされたカセットテープにはLPとは別のミック音源が収録されていた。カセットミックスはギターとキーボードの定位が違う。また、エンディングでセスナの音がかぶさっていない。 |
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別ミックス |
テープ:ZA-1555, YA-8555, ZT-325のみ |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
75年 シングル 04年 荒井由実BOX、各ベストアルバム |
ユーミンサイド公認でリリースされた物はオリジナルミックスしかなかったが、87年にアルファレコードから発売された「Yuming Singles 1972-1976」(32XA-137)や89年に同じくアルファレコードから発売されたCDS(09A3-24)にはオリジナルとは別ミックスが差し替え収録された。パーカッションの定位とヴォーカルに対してのコーラス、フルートの音量が違う。7"の復刻として発売された物のため、本来オリジナル音源を収録すべきだが、音源を差し替えた理由はわからない。なお、「Yuming Singles 1972-1976」は93年発売のALCA-470以降はオリジナルミックスが収録されている。 22年のベストでは新たなリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
別ミックス |
87年 アルファ企画「Yuming Singles 1972-1976」 (CD: 32XA-137, 34A2-32) 89年発売CDS (09A3-20) 他にもあるかもしれないが、少なくとも上記型番に収録 |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
76年 シングル 87年 アルファ企画「Yuming Singles 1972-1976」* |
オリジナルとリミックスとはドラムの左右の振分けが違う。またヴォーカルも違うテイクと思われる部分がある。 オリジナルミックスはシングルのほか、いくつかのアルファ企画ベストに収録。ちなみに87年のアルファ企画シングル集「YUMING SINGLES 1972-1976」にはオリジナルミックスで収録しているが*、04年の荒井由実BOXに入っているシングル集には残念ながらリミックスが収録された。 22年のベストでは新たなリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
リミックス |
04年 荒井由実BOX、各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
* 「一部の型番にはリミックスが収録されている」という情報を頂いているが、当サイトで聴き比べた限りCDはどの型番にもオリジナルミックスで収録されている。
14番目の月
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収録 |
メモ |
オリジナル |
74年 アルバム「MISSLIM」 各ベストアルバム |
24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにのみリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!LP mix |
24年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP |
中央フリーウェイ
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
76年 アルバム「14番目の月」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
入り江の午後3時
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。ストリングスやホーンの音量や音質が違い、各楽器の左右の振分けの度合いも違う。 |
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リミックス |
78年 アルバム「流線型'80」 |
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはストリングスの音量、ヴォーカルの音質、ギターのフレーズなど。 |
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リミックス |
78年 アルバム「流線型'80」 |
青いエアメイル
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収録 |
メモ |
オリジナル |
79年 アルバム「OLIVE」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
DESTINY
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
79年 アルバム「悲しいほどお天気」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
恋人がサンタクロース
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
守ってあげたい
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
81年 アルバム「昨晩お会いしましょう」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
真珠のピアス
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
82年 アルバム「PEARL PIERCE」 他 |
22年のベスト「ユーミン万歳!」にはリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳! mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはハープにかけられたエフェクトやドラムの左右の振分けなど。 22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
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リミックス |
83年 アルバム「VOYAGER」 各ベストアルバム |
|
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラム、パーカッションの左右の振分け。またアルバムのほうは左chのほうにアコギがミックスされている。 |
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リミックス |
83年 アルバム「VOYAGER」、 各ベストアルバム |
VOYAGER 〜日付のない墓標〜
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
84年 シングル 他 |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
ノーサイド
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
84年 アルバム「NO SIDE」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
DOWNTOWN BOY
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
84年 アルバム「NO SIDE」 他 |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
BLIZZARD
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
84年 アルバム「NO SIDE」 他 |
24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!LP mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 LP |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラムの左右の振分けやフレーズ。またシングルにはずっとピコピコという感じのループ音が入っている。 |
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リミックス |
85年 アルバム「DADIDA」 |
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いは打楽器の左右の振分け。またリミックスはアルバムの雰囲気に合わせヴォーカルが控えめなミックスが施されている。 |
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リミックス |
青春のリグレット
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
85年 アルバム「DADIDA」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録。 また、24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPに更に低域を増したヴァージョンを収録(それぞれこちらに違いを掲載しています)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
|
ユーミン万歳!LP mix |
24年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP |
Autumn Park
|
収録 |
メモ |
オリジナル |
85年 アルバム「DADIDA」 各ベストアルバム |
24年のベスト「ユーミン万歳!」の限定LPにリミックスヴァージョンを収録。 |
24年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
87年 シングル ただし88年CDS:CT10-2003はリミックス |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラムの音質とフレーズ、ヴォーカルの音質もかなり違う。また、シングルはイントロにコーラスが入っている。
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
リミックス |
87年 「ダイアモンドダストが消えぬまに」、 各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
87年 シングル ただし88年CDS:CT10-2003、18年配信はリミックス |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。違いはドラムやストリングスのフレーズが違う。ヴォーカルの音質もかなり違う。
23年のコラボベストにはライムスターによるリミックスヴァージョンを収録。 |
リミックス |
各ベストアルバム |
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ユーミン乾杯!! mix |
ダイアモンドダストが消えぬまに
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収録 |
メモ |
オリジナル |
各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
リフレインが叫んでる
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収録 |
メモ |
オリジナル |
88年 アルバム「Delight Slight Light KISS」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
89年 シングル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。ドラムの左右の振分けが違う。ヴォーカルにかけられたエフェクトもかなり違う。
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
リミックス |
89年 アルバム「LOVE WARS」、 01年 シングル 、各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。ドラムのフレーズ、左右の振分けが違う。 |
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リミックス |
89年 アルバム「LOVE WARS」 |
Valentine's RADIO
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収録 |
メモ |
オリジナル |
89年 アルバム「LOVE WARS」 他 |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
WANDERERS
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収録 |
メモ |
オリジナル |
89年 アルバム「LOVE WARS」 各ベストアルバム |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
満月のフォーチュン
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収録 |
メモ |
オリジナル |
90年 アルバム「天国のドア」 他 |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
情熱に届かない
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収録 |
メモ |
オリジナル |
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。パーカッション、ヴォーカルの振分けなどが違う。
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
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リミックス |
93年 アルバム「U-miz」、 各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。コーラスの音量、キーボードの振分け、打楽器の有無などの違いがある。
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
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リミックス |
94年 アルバム「THE DANCING SUN」 、 各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。パーカッションとベースのフレーズが違う。 |
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リミックス |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。シングルミックスはジャケットにクレジットはないが、発売当時発行されたフリーペーパー「Yuming Voice」によると藁谷義則によるミックス。ドラムやヴォーカルのディレイの振分け、音量などが違う。 22年のベストではリミックスヴァージョンを、24年の同タイトル限定LPにはまた異なるリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
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リミックス |
94年 アルバム「THE DANCING SUN」 、 各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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ユーミン万歳!LP mix |
24年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。パーカッションとヴォーカルの音量が違う。
22年のベストではリミックスヴァージョンを収録(違いはこちら)。 |
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リミックス |
95年 アルバム「KATHMANDU」、 各ベストアルバム |
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ユーミン万歳!mix |
22年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」 |
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ユーミン万歳!LP mix |
24年 ベストアルバム「ユーミン万歳!」LP |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。コーラスのフレーズ、ヴォーカルの音量、シンセの振分けなどが違う。 |
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リミックス |
95年 アルバム「KATHMANDU」 各ベストアルバム |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
シンセで先行ミックスし、アルバム収録時に生楽器に差し替えたパターン。リミックスではドラム、ギター、ベースなどの生楽器がミックスされている。 |
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リミックス |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。ヴォーカルのリバーブ、ドラムとベースの音量と左右の振分けが違う。 |
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リミックス |
各ベストアルバム |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。オリジナルはイントロからギターがミックスされている。ヴォーカルのエフェクトと音量が違う。 |
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リミックス |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
97年 シングル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。ギターとドラムの振分けが違う。リミックスはエンディング部分にコーラスがミックスされている。 |
リミックス |
97年 アルバム「スユアの波」、 |
夢の中で〜We are not alone, forever
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収録 |
メモ |
オリジナル 「映画ヴァージョン」 |
97年 シングル 97年「時をかける少女」サウンドトラック |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。シンセ、ギター、打楽器の振分けが違う。歌詞も変えているため一部ヴォーカルがさしかわっている。 シングル、サントラ収録のものは「映画ヴァージョン」と明記されている。 |
リミックス |
97年 アルバム「スユアの波」、 |
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収録 |
メモ |
オリジナル 「映画ヴァージョン」 |
97年「時をかける少女」サウンドトラック |
映画のサントラとアルバムでミックスが違うというユーミンでは珍しいパターン。オリジナルがほぼシンセによる演奏だったのに対し、リミックスには生楽器の演奏がミックスされている。打ち込みによる骨組みを残してギターとユーミンのヴォーカルが全編差し替わっており、もはやアレンジの違いに近いものがある。「時をかける少女」サウンドトラックは13年にユニバーサルより限定盤で再発(TOCT-11605)されている。 |
リミックス |
97年 アルバム「スユアの波」、 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。ピアノが全編差し替え、ストリングスの振り分けなどが違う。ちなみにオリジナルのピアノは20年ぶりに採用されたユーミンの演奏。 |
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リミックス |
01年 アルバム「acacia」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
04年DVDシングル |
ほぼシンセの演奏で先行ミックスし、アルバム収録時に生楽器に差し替えたパターン。リミックスではドラム、ギター、ベースなど生楽器の演奏がミックスされている。 この曲以降アルバム用リミックス音源に「Album Vision」と明記されるようになる。 |
リミックス album version |
04年 アルバム「VIVA! 6x7」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
05年 シングル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。歌詞が新たに書き下ろされたためヴォーカルが全編差し替わっている。 |
リミックス album version |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
05年 シングル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。クレジットによりミキサーが違うことがわかる。リミックスのほうはギターが追加ミックスされ、ヴォーカルも全編差し替わっている。また主題歌になったテレビ番組では当初番組用に先行ミックスした音源が使われていた。 |
リミックス album version |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
05年 シングル、 |
オリジナルはイム・ヒョンジュ、amin、ディック・リーと4人で歌ったもの。リミックスはユーミンひとりのヴォーカルがミックスされている。同時期にイム・ヒョンジュ、amin、ディック・リーの独唱によるものも発売された。 |
リミックス Yuming Version |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。 |
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リミックス Album Version |
09年 「そしてもう一度夢見るだろう」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。リミックスにはギターとストリングスが追加ミックスされている。またヴォーカルの処理もかなり違う。 |
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リミックス Album Version |
11年 「Road Show」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
アルバム収録時にリミックスされたパターン。リミックスにはギターとストリングスが追加ミックスされている。 |
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リミックス Album Version |
11年 「Road Show」 |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
11年 シングル |
リスナー参加型のチャリティ企画でコーラスを募集。リミックスは企画で募集したコーラスが追加ミックスされたもの。合計3種類のミックスをリリース。 |
リミックス (みんなの)春よ、来い 〜2011年秋編 |
11年 シングル |
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リミックス (みんなの)春よ、来い2012 |
12年 シングル |
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収録 |
メモ |
オリジナル |
12年 映画「虹色ほたる」サウンドトラック |
映画のサウンドトラックに先行収録、アルバム収録時にリミックスされた。ヴォーカルが全て差し替わっている。 |
リミックス Album Version |
番外1: 発売音源の中で、定位までは変えてないけど、ミックス違いなのかも・・・というもの
■ フィメール・ボーカルシリーズ 70年代に発売された東芝EMIのエンジニア行方洋一氏監修のプロユースLPシリーズ。ミックスから生産工程までを拘りぬいて最高品質のLPを作ろうという企画。 このシリーズの中に歌謡曲やポピュラージャンルの女性歌手のオムニバスがあり、何曲かユーミンの曲が選ばれている。 具体的にユーミンの曲を指しているかは分からないが、このLPの解説によると、マルチを入手できたものはこのLPのためにマルチからミックスをやり直しているとのこと。
翳りゆく部屋 Vol.IV (LF-91015)に収録。シングルミックスのリミックスということになるのか? まだしっかりと聴き比べ出来ていない。 7”と比べたが、定位までは違わない。MIXエンジニアはシングルと同じ吉沢さん。
朝日の中で微笑んで / 中央フリーウェイ / Good luck and Good-bye Vol.VI (LF-91024)に収録。聴き比べ出来ていないが低域が良い感じ。MIXエンジニアは「14番目の月」と同じ吉沢さん。
LAUNDRY-GATEの想い出 Vol.VII (LF-91043)に収録。当時「紅雀」はオリジナルLPしかなかったのでそれと聴き比べると明らかに高域が出ており、低域もリッチ。 目立った定位の変更はなく、MIXエンジニアは「紅雀」と同じ蜂谷さん。
埠頭を渡る風 / 静かなまぼろし / キャサリン Vol.VIII (LF-90147)に収録。「流線形’80」より高域は落としているが、そのぶん低域がものすごくリッチに。 MIXエンジニアは「流線形’80」が森本さんなのに対して、こちらは蜂谷さん。
別シリーズの同じような規格で「あの日にかえりたい」「ルージュの伝言」を収録したオムニバスがあるがそちらは未聴。
■ 18年と19年の配信版 配信用の音源にはオリジナルには無い音がミックスされている楽曲が何曲かあります。 この企画はリマスタリングということではありますが、ミックス違いと言えなくも無いかもしれません。
時のないホテル ユーミンの加工ヴォーカルにリバーブがかかっています。
自由への翼 と HOZHO GHO 数は多くないですが、ユーミンの曲の中には前の曲のF.O中に次の曲のF.I.があえて被せられているものがあります。 18年の全曲配信では単曲購入や他のアーティストの曲と混ざることを考慮してか、この被りが解消されています。 方法としては前の曲は次の曲のイントロが被る前にF.O.を終わらせ、次の曲は前の曲のエンディングが聴こえないようF.I.のスタートを遅くするというものです。 アルバム「U-miz」に収録された「自由への翼」のエンディングにも次の「HOZHO GHO」のイントロとも言えるナバホ族のおばあさんの語りがかぶさっていますが、 18年の全曲配信では、おばあさんの語りのみの音源が使用出来たようで、「自由への翼」のエンディングが被ることなく、「HOZHO GOH」の冒頭に収録されています。
時空のダンス 18年,19年の全曲配信の「時空のダンス」はイントロにこの音源にしかない風切り音のような音がミックスされています。 ただ、「A GIRL IN SUMMER」のオリジナルCD収録の同曲の該当箇所はもともと波のSEが入っており、こういった雑音系の音はデジタル処理の影響を受けやすいため、 故意に入れたものかどうか測りかねるところがあります。
Miss BROADCAST 19年の全曲配信のこの曲の間奏部分には「天国のドア」オリジナルCDおよび18年配信収録の物には無い喧騒のような音がミックスされています。
Happy Birthday to You と 千一夜物語 19年の全曲配信のこの曲の間奏部分には「DAWN PURPLE」オリジナルCDおよび18年配信収録の物には無い風切り音のような音がミックスされています。
その他、19年配信版の傾向 19年配信版は下記の変化があります。@は大部分の曲で、Aは一部の曲です。 @ 低域の付加 A ヴォーカルの浮かし @はほとんどの曲に施されていて、主にバスドラやタム、ベースの低域が盛ってあります。 EQで全体的に持ち上げたというよりは、楽器個別に付加しにいってる感じで、昔ならリミックしないとこんなことは出来ないと思うのですが、 現在の技術だと2MIXの上からできるのかもしれませんし、もしかしたらこの段階でマルチを出してきていたのかもしれません。 Aはオケの上に紗幕があって、そこにヴォーカルを投影したかのように、ヴォーカルが浮いた状態。 例えば@や楽器の強調をやるとオケが混み混みになりヴォーカルが埋もれてしまうのですが、不思議とそうならずオケの上に薄く広く浮き出たようになっている曲があります。 良い所はヴォーカルがクリアに聴こえるところですが、悪いところはオケの中にヴォーカルがある感じがしないことです。 ですから元からデジタル感ある硬質なMIXの曲には合うのですが、アナログとかバンドっぽい音作りの曲ではちょっと不自然ですね。 1曲ずつ例を出すと 合っていると思う曲: パジャマにレインコート 不自然だと思う曲: 残されたもの このあたりの合う/合わない、感じる/感じない は個人差があるかもしれません。 なお、これら@Aはハイレゾにしたことにより起こっている変化ではなく、CD品質や256kbpsのAACで聴いても十分に分かる変化なので、 マスタリングによる違いだと思われます。ただし、管理人はハイレゾ環境で聴いていないので、エンジニアの意図通りの音を聴いていない可能性もあります。
■ ユーミン万歳!LP ユーミン万歳!のLPは全体的にCDよりも低域増しなマスタリングがされているようです。 中には楽器というか “この音” 単位で音量が違っているものもあって、こういうのはこのLP用のMIXとしてしまっても 良いかなと思います。 ただ、LP全体が低域増しなのと、中には高域が上手く収録できておらず相対的に低域増しに聴こえるのかな?という楽曲もあったりで、 グラデーションというかどこからがMIX違いだと判断しずらいところがあります。
青春のリグレット / 輪舞曲 / 情熱に届かない / DESTINY / 星空の誘惑 まとめて書いてしまいましたが、CDと比べてドラムやベースなどが明らかに大きいです。この帯域をEQで上げたというよりは楽器単位で変わってる気がします。
春よ、来い イントロのハープの音が、エレピに対して大きくミックスされているように思います。
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番外2: 通常のステレオMIXではない音源。オーディオ史上、スタジオ物オーディオのマルチチャンネルフォーマットは何度か考えられていますがなかなか普及しない。
Dolby Atmosはスタンダードになりうるだろうか?
雪月花 / NORTHEN LIGHTS 02年展示会の企画で5.1chリミックスを制作。03年シングル「雪月花」の特典DVDにビデオクリップの音源として収録された。 5.1ch規格はいつの間にかなくなってしまいましたが、当時は映画のDVDには必ずと言ってよいほど2MIXの他に5.1ch音声が収録されていました。 中高域用の前方L/C/R+リアL/Rの5chに加え、低域用にウーハーがある構成。02年当時はいよいよオーディオにも?という雰囲気がありました。
ベストアルバム「ユーミン万歳!」収録の51曲 22年発売のベストアルバム「ユーミン万歳!」のApple musicサブスク配信用にDolbyAtmos用の音源が制作されています。詳しくはこちら
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番外3: 80年代にカラオケブームが訪れた時、まずは家庭用の機器で流行ったのですが、主流メディアだったシングル・カセットテープにカラオケを収録するのが常でした。
ユーミンはほとんどシングルカセットでのシングル発売は行っていませんが、90年代のCDSにはこの流れを組んで毎度オリジナルカラオケが収録されていました。
Sweet Dreams / SATURDAY NIGHT ZOMBIES: カセット(ZX10-6013) ANNIVERSARY〜無限にCalling You / ホームワーク: カセット (ZT10-2371) 愛のWAVE: CDS (TODT-3000およびSRDL-3593) オリジナルカラオケに加え、TODT(東芝EMI盤)にはユーミンのボーカルのみ残したミックス、 SRDL(SME盤)にはカールスモーキー石井のボーカルのみ残したミックスが収録されている。 真夏の夜の夢: CDS (TODT-3070) ※「風のスケッチ」のオリジナルカラオケの収録はなし Hello, my friend / Good bye friend: CDS (TODT-3300) (制作途中)
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未発売音源について
発売はされていないが、プロモーション用ディスクに収録されていたり、放映されていた音源の紹介。
ちゃんと1曲分作られているものからCM用に十数秒しか作られていないものまで様々です。ただし製作過程の音源などのちょっと出しは省いています。
1.アレンジの違い
やさしさに包まれたなら CMヴァージョン
74年シングルとアルバム「ミスリム」に収録。89年の映画「魔女の宅急便」で有名になったが、もともとは74年「不二家ソフトエクレア」CMソングだった。
このCMには発売されたものではなく、CM用に録音された短いテイクがいくつか使われていた。当時の不二家ソフトエクレアCMではオリジナルソングもユーミンが歌っていました。
瞳を閉じて ラジオヴァージョン
74年シングルとアルバム「ミスリム」に収録。
当時のニッポン放送「オールナイトニッポン(ANN)」にはリスナーのリクエストに応えて楽曲製作を行うコーナーがあったようで、
長崎県五島列島・奈留高校の学生の校歌を作ってほしいという依頼にユーミンが同年3月に特番出演して応えることになりこの曲が作られた。
当時のユーミンバンド「パパレモン」のドラマー平野肇の著作「僕の音楽物語」によると74年2月にパパレモン+松任谷正隆でANNオンエア用に録音した音源があるとのこと。
これは88年にこの楽曲を特集したNHK「九州特集・ユーミンが贈った島の歌」、18年NHK FM「今日は一日”ユーミン”三昧」などで放送された音源と同じものではないかと思われる。
あの日にかえりたい ドラマヴァージョン
75年のドラマ「家庭の秘密」にはドラマ用に録ったテイクが使われていた。またユーミンのハミングのみのテイクも使われていた。
ひとりの季節
リリースされた物は76年アルバム「14番目の月」に「晩夏(ひとりの季節)」として収録された物しかないが、76年のNHKドラマでは別テイクのものが1コーラス分だけ使われていた。
NHKの広報誌や76年11月発行の「ミュージックピープル vol.2」には「ひとりの季節」というタイトルで紹介されており、歌詞は2番まであってリリースされたものと同じ。
甘い予感 ラジオヴァージョン
79年アルバム「OLIVE」に収録されているが、もともとは77年にアンルイスに提供された楽曲。
実は同年ユーミンがパーソナリティを務めていたラジオ番組「ニューミュージックスペシャル」のオープニングソング用にレコーディングされている。
番組中に楽曲ができるまでを紹介する企画があり、歌詞のない状態から何週かにわたってエアーズと共に楽曲がレコーディングされる様子が放送された。
まぶしい草野球 CMヴァージョン
不二家ソフトエクレアのCMではCM用に録ったと思われる音源が使われていました。
紅雀〜暁のシュプール〜
リリースされた物は78年アルバム「紅雀」に収録された物しかないが、93年アルペンスキー世界選手権盛岡雫石大会テーマソングとしてリメイクバージョン「紅雀〜暁のシュプール」を製作。
フルコーラス録音されており、大会の記念品として非売品のCD (PCDZ-1203)、カセットテープ(PZA-943)がつくられ現地で関係者に配布されていた。
編曲は高水健二、冬の歌にするためと、スポーツの大会に相応しくするため一部歌詞が変更されている。
製作当時はこの楽曲について広く知らされることはなく、その後もファンの間ですら知らない人が多かった一方で、現地では大会後も毎年スキーシーズンにFMなどでオンエアされたり、学校行事などで流されるようなご当地ソングだったらしい。
インターネットネットの普及によりファンの間でも知られるようになり、06年にはウソラジオで、18年にはANN GOLDでもオンエアされた。
二人のパイレーツ CMヴァージョン
リリースされた物は93年アルバム「U-miz」収録の物のみだが、同年のキリンラガーCMには別アレンジの物が使用された。
album versionに比べるとかなりテンポの速い軽い印象の編曲で、TVCMでは少なくとも1コーラス録音されていることが確認できる。
アルバム「U-miz」の帯に「album version」と明記されているのはこのCMヴァージョンがあったから。
守ってあげたい CMヴァージョン
81年リリースのユーミンの代表曲。98年ミノルタのCM用にアコギ伴奏の物が録音されている。フルコーラス録っているかは不明。
Choco-language / 水槽のJerryfish / Invisible Strings CMヴァージョン
いずれも04年発売の「VIVA 6x7」収録されているCMタイアップソング。オンエアからアルバム発売までに時間があったため、オンエアはそれぞれ先行してレコーディングされた音源が使われた。
ベースのアレンジはほぼアルバムと同じだが、CMに使われている部分のみが録音されている。「水槽のJerryfish」は一部歌詞も違う。
00年代に入りユーミンのアルバム発売スパンが長くなったことも影響してこの後このパターンが増えてゆく。
時空のダンス CMヴァージョン
06年発売の「A GIRL IN SUMMER」収録されているがアルバム発売の前年より放映されていた三菱自動車のCMではCM用に先にレコーディングされた音源が使われた。
卒業写真 CMヴァージョン
07年KIRINクラシックラガーCM用にレコーディングされたヴァージョン。
ユーミンの80年代のレコーディングを代表するミュージシャン、林立夫、高水健二、鈴木茂、斎藤ノブに加え、現在もコンサートの音楽監督を務める武部聡志が参加。
同じCMで放送された「あの日にかえりたい」はベストアルバムに初回特典として収録されたがこの「卒業写真」未発売。
まぶしい草野球2007 / 一緒に暮らそう2007
ハウス食品「プライムカレー」のCMにはCM用にレコーディングされた音源が使われていた。ヴォーカルの感じから07年ではなく、
オリジナルと同時期にレコーディングされたアウトテイクのようなものではないかと思われる。
アレンジもアルバム収録のものとほぼ同じなので、なぜわざわざ別音源を使用する必要があったのかよくわからず、
しかもJASRACにもわざわざ「まぶしい草野球2007」「降りしきる粉雪」として新たに登録されている謎のCM音源。
Girl a go go CMヴァージョン
11年発売のアルバム「Road Show」に収録されているが、CMには先行レコーディングされたものが使われた。
Hey girl! 近くても CMヴァージョン
13年のアルバム「POP CLASSICO」に収録されているが、東京メトロCM用にはCMのために先行レコーディングされたと思われる音源が使われていた。
アルバムバージョンには採用されなかったコーラスフレーズなどがある。
Babies a pop star ホリディヴァージョン
アルバム「POP CLASSICO」発売時にバーニーズニューヨークと行ったコラボ企画でミックスの異なる音源をフルコーラス制作、ウェブサイトや店舗でBGMとして流さた。
リミックスと紹介されていたが、ヴォーカル以外はアルバム収録ヴァージョンと全く違う音源が使われているためこちらに記載。
Smile for me ドラマバージョン&天海祐希デュエットミックス
この曲が主題歌だった16年のドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜」では、ほぼ劇伴っぽくこの曲が使用されていたが、ドラマ用にアレンジしたと思われるバージョンだった。
また4話以降は恐らくこの音源に主演の天海祐希のヴォーカルをMIXしたと思われるデュエットバージョンが放送されていた。
2.ミックスの違い
空と海の輝きに向けて 未発表音源
22年〜23年に行われたユーミンミュージアムの音声ガイドでは、未発表のこの曲の音源を聴くことが出来た。
恐らくはオケは発売したものと同じだと思われるが、ヴォーカルは別のテイクがミックスされていたのではないかと思われる。
潮風にちぎれて ラフミックス
77年に同曲シングルのプロモーション用に製作された7"(PRT-1032)にはヴォーカルが別テイクのヴァージョンがフルコーラス収録されている。
ジャケットには「特別テスト盤」、レーベルには「Rough Mix」という表記がある。発売前、ラジオではこの音源でオンエアしていたこともある。
悲しみはひとりの胸に
79年シングルで発売された「帰愁」は直前まで「悲しみはひとりの胸に」というタイトルで告知されていた。
実は、「悲しみはひとりの胸に」はラジオで放送されており、「帰愁」と同じ曲で、歌詞はララララララ以外全く違う。
「帰愁」とは別曲なのでミックス違いかと言うと違う気もするが、オケが同じようなので、ここにも掲載。
土曜日は大キライ オンエアミックス
87年、アルバム「ALARM a la mode」発売前のテレビ番組「俺たちひょうきん族」やラジオではミックスの異なるバージョンが放送されていた。
アルバムからは「Holiday in Acapulco」「土曜日は大キライ」がプロモカット(PRT-1182)されているが、残念ながらアルバムと同じミックスが収録されている。
リフレインが叫んでる 先行ミックス
アルバム「Delight Slight Light KISS」発売にあたってプロモーション用に製作された7"(PRT-1325)には別ミックスの音源が収録されている。
イントロのSEなどがなくCMやラジオオンエア用に先行してミックスされたものと思われる。
WANDERERS / Good-bye Goes by オンエアミックス
この2曲はそれぞれ三菱ミラージュのCMソングとドラマ「雨よりも優しく」の主題歌として10月からオンエアされていた。
東芝EMI発行の「MU No.31」によると、この2曲はオンエアにアルバムの作業が間に合わなかったため、日本のSTUDIO TAKE ONEで井上剛氏がMIXしたとのこと。
「WANDERERS」はPR用に製作された7"(PRT-1429)にアルバム「LOVE WARS」とは別ミックスの音源が収録されており、
恐らくそれがこの音源であると思われる。アルバムよりサラウンドの効いたMIXになっている。
「Good-bye Goes by」は打ち込みのフレーズなどが違っていた。また、ミックスの違いとは関係ないが、アルバムと違いヴォーカルが最後のフレーズまで歌い終わってからF.O.する。
ちなみにPR用には「WANDARERS L.A.Mix / Good bye Goes by L.A.Mix」(PRT-1445)も製作されているが、両曲ともアルバムと同じミックスが収録されている。
SAVE OUR SHIP オンエアミックス
90年のアルバム「天国のドア」発売にあたってプロモーション用に製作されたCD (PCD-166)にはオンエア用のミックス音源が収録されている。
オリジナルは間奏部分が演出上逆相(LRどちらかの波形が逆)になっているため、モノラル環境でLRがミックスされるとき、極端に音が小さくなる可能性がある。
これを避けるため、あえて正相に戻した音源を収録。どちらかといえば放送の都合、やむを得ず作った音源。逆相はステレオの片方のチャンネルの波形が逆になっている状態。
通常はスピーカーの配線間違いなどで起こるミスで、音の定位や響きが感じられなくなってしまう。一方で、逆相はわざと定位のわからない音を作ったり、疑似サラウンド技術にも応用されている。
DAWN PURPLE CMミックス
キリンラガービールのCM用にユーミンのヴォーカルで始まるミックスが製作されている。楽曲の冒頭の歌詞からすぐにサビに繋がる15秒ほどの音源で、あくまでCM用に作ったものではないかと思われる。
真夏の夜の夢 オンエアミックス
93年ドラマ「誰にも言えない」の放送開始から数回はこのドラマ用に先行ミックスしたと思われる音源が使用されていた。
11月のエイプリルフール プロモミックス/オリジナルカラオケ
1曲収録のプロモCD(PCD-0425)とプロモCDS(PCDS-0085)にはベースが弱く、ユーミンのコーラスが強いMIXが収録されている。
後者は、この曲がエンディングテーマだったCX「ビートたけしのつくり方」で300名へのプレゼント用に作られており、
なんと2曲目に未発売のオリジナルカラオケが収録されている。
PCDSは東芝EMIのプロモーション用CDSに使われている番号で、こういったものをプレゼントするのはユーミンでは非常に珍しいケース。
また歌入りの同音源は「U-miz STATION 1st STAGE」(SPCD-1401)にも収録されているが、DJの曲紹介が被っている。
春よ、来い ヴォーカリーズミックス
94年ドラマ「春よ、来い」のBGMとしてVocalが♪ラ〜ヤラ〜に差し替えられたヴァージョンが放送された。当時よくやっていたエスニック雰囲気の歌唱で1曲丸ごとレコーディングされてる。
命の花 シングルミックス
95年のドラマ「私の運命」で使用されたものはアルバム「カトマンドゥ」収録の物とミックスが違った。当初このミックスでシングル発売される予定だったが阪神淡路大震災の影響で中止になった。
プロモーション用のCD(PCD-0560)などにはフルコーラス収録されている。
もっとも特徴的な違いはエンディングで熊谷幸子のヴォーカルがミックスされておらず、代わりにアルバムヴァージョンでは薄くなっているユーミンのハイトーンのヴォーカルが大きくミックスされている。
Choco-language ラフミックス
プロモーション用に制作された東芝EMIオムニバスのCCCD(PCD-3002には「Language(仮)」としてラフミックス音源が収録されている。
ついてゆくわ ラフミックス
プロモーション用に制作された東芝EMIオムニバスのCCCD(PCD-3089)にはシングルともアルバムとも歌詞の違うヴォーカルがミックスされたヴァージョンがフルコーラス収録されている。
ユーミンサイドの意向で急遽歌詞を変えることになったため、このラフミックスに使われた歌詞では発売されなかったが、ドラマの宣伝番組には使われていた。
ちなみに歌詞に「ついてゆくわ」というフレーズはなく、タイトルも未定となっている。
今すぐレイチェル CMミックス
11年放送の「ABCマート」のTVCMではブリッジ部分のヴォーカルがミックスされていないヴァージョンが使われていた。
Mysterious Flower ゲームミックス
11年発売のニンテンドー3DS「レイトン教授と不思議な仮面」には最後のフレーズだけ別歌詞に差し替えたミックスが使われている。ゲームをクリアすると聴くことができるらしい。
Early Springtime / MODELE オンエアミックス
13年発売の「POP CLASSICO」収録の2曲はそれぞれドラマ「いつか陽のあたる場所で」、「ユーミンのSUPER WOMAN」の主題歌だったが、先行ミックスしたと思われる音源が使われていた。
特に「Early Springtime」はアルバム収録されたものと歌詞が大幅に異なる。先行レコーディング(アレンジ違い)の可能性もあるが、よくわからない。
Smile for me 天海祐希デュエットミックス
この曲が主題歌だった16年のドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜」では、当初ドラマ用にアレンジしたと思われるバージョンが放送されていたが、
後半は発売版のオケに主演の天海祐希のヴォーカルをMIXしたと思われるデュエットバージョンが放送されていた。
Good! morning オンエアヴァージョン
18年にテレビ朝日「グッド!モーニング」のオープニングソングとしてオンエア。20年アルバム「深海の街」収録に当たって、歌詞が書き変えられ新たにレコーディングされた。
知らないどうし 先行ミックス (情報ありがとうございます)
公式サイトにアップされているPVの音源はヴォーカルもオケも発売されたものと異なる音源がミックスされている。
PVやドラマには発売されたものと同じ音源が使われているので(正直ドラマは劇伴っぽく使用されたのでよくわからないが)、ラフミックスをMAしたものが出てしまった感じ?
アレンジ違い、ミックス違い、マスタリング違い を構造的に描いてみると
3つの違いを構造的に把握しておきたいという方のための説明です。
ただし、実際のユーミンの制作過程がこのように解釈できる過程を経ているかどうかは当サイトではわかりません。
音源の制作過程で「違い」が生じるポイントは、だいたいA,B,C,Dの4段階に分類できるのではないかと思います。
段階を経る度に「違い」が生まれ分かれてゆくイメージです。マルチの1トラックに収録された音源を色で表現しています。
A: マルチの中に各パートの音源が録音されている状態。
アマチュアなら4ch、ユーミンの場合「ひこうき雲」は16chのアナログテープに録音されています。その後デジタルテープになり、00年代に入りHDDに。
トラック数(チャンネル数)は膨大で、1曲で100ch近く使ってるケースもあるとか。アレンジが違う場合、この段階から大部分の音が違います。
B: ミックスの作業を経て2chになっている状態。
ミックス違いはここで生じる違いです。
上図ですと、Bの一番上の「アレンジ1のミックス1」には黄緑の音が含まれていますが、その下の「アレンジ1のミックス2」では水色に差し替えられています。
構造的には、各アレンジの中にミックス違いがあることになります。
C: マスタリング作業を経てマスターテープができている状態。
収録される全曲の音量や音質バランスが整えられ、音質向上がここで図られる場合もあるようです。音源としてはここで完パケということになるのでしょうか。
上図では構成される色は同じですが、ぼかし具合に違いを加えています。分かりにくい表現ですが、実際にマスタリングによる音の違いも分かりにくいものです。
D: 各提供メディアへのコピー元がつくられている状態。厳密にはC,Dを含めマスタリングと呼んでおり、Cはプリマスタリングと呼ばれているようです。
アナログ盤時代はレコードの再生に耐えうる(例えば針飛びしないとか)ある意味で制限された音源を作りカッティングを行う熟練した技術を要する重要な工程だったようです。
アナログ盤時代、この段階を担うエンジニアの名前がクレジットに載ることはほとんどなかったように思うのですが、近年アナログ盤がリリースされる際、
カッティングエンジニアをクレジットに載せることが増えているように思います。今や希少で貴重な人材という事になるのでしょう。
余談ですが、バーニーグランドマンがサンレコ97年10月号で答えているインタビューで興味深いのが、「LPもデジタルも元のマスターテープの音と同じではない」というもの。
アナログはソフトな耳触りになるが、それはプレスの時に生じる変化であって、元のラッカー盤はもっとテープに近いエッジのある音である、一方でデジタルにすると元より更にエッジの効いた音になる傾向がある。
これらのメディアが持っている特性はどうやっても完全にはキャンセルできないとのこと。あんたがそれ言うんかい(笑)と思ってしまいましたが、だからこそマスタリングエンジニアの仕事が必要なんでしょうね。
LPだとプレスが早いほうが音が良いとかいう話もありますが、それはDの更に後の生産工程での話で、
私たちが聴ける音は更にその生産工程を経たあとの各LPやCD、配信データになります。
こういう段階があると想定したとき、
「1.アレンジ違い」はAの違いを、「2.ミックス違い」はBの違いを、「3.マスタリング違い」はCの違いを聴き分けていることになります。
具体的な曲を例にしてみると、下記のようになるのではないかと思います。
「やさしさに包まれたなら」の場合
まず「やさしさに包まれたなら」には3つのアレンジがあります。最初のシングル用のアレンジ、アルバム「ミスリム」用のアレンジ、「Faces」用のアレンジです。
これらはAの段階で3系統あるようにそれぞれ別のタイミングでそれ用のマルチがつくられています。
Bのミックスの段階で「ミスリム」用のアレンジには、「ミスリム」のためのミックスと「ユーミン万歳!」のためのミックスの2つに分かれます。
(細かいことを言うと、シングル用のカラオケもヴォーカルをミックスしていないミックス違いということになりますし、Dolby Atmosも2ミックスとは別ミックスです。)
少し特殊なのは、「Faces」ヴァージョンにはシングル用のボーカルがミックスされているところです。
Cのマスタリングの段階は、基本的に収録アイテムが変われば構成曲が変わるため、都度マスタリングが行われています。
上図を見ると、もうあまりに沢山の種類があってきりがないので当サイトではその違いを言及しないことにしています。(一部、企画上おもしろいものは聴き比べを掲載したりはしていますが。)
Dの段階を見るとこの曲は古い曲なので、さまざまなメディアになってリリースされていますね。
「真夏の夜の夢」の場合
この曲はCD時代の曲なので、比較的分岐がシンプルです。
「やさしさに包まれたなら」と違う点は、シングルと「U-miz」はほぼ同じアレンジで、ミックスが異なるというところです。
言い換えると、Aの段階の同じマルチの音源から、Bの段階で異なる2つのミックスがつくられています。最近、更に「ユーミン万歳!」用のミックスも作られました。
つまり「ユーミン万歳!」ミックスはシングルミックスや「U-miz」ミックスから作られた子供ではなく、これらとは兄弟のような関係です。
ただし、一部の音源は元のマルチにはなかった音源に差し替えられています。
「乾杯!!」のヴァージョンはほとんどアレンジ違い(マルチの音源が異なる)と言ってよいと思いますが、少し特殊なのは、オリジナルマルチの音源もミックスされているところです。
(実は「Faces」の「やさしさに包まれたなら」と同じような構造です。)
オリジナルマルチの音源の使用割合が多かったならば、ミックス違い;すなわちシングルや「U-miz」ミックスの兄弟という見方をしていたかもしれません。