いやぁ、これヤバいっすね!めちゃくちゃLPの音が良い!
「午前4時の電話」とかこの跳ねた感じをLPで出せるんだっていうのにびっくりします。
たぶんCD並みに出てるんじゃないでしょうか。
どうしてもLPって機械的な動作なので、こういう過度な跳ね感って出せない、もたってしまう気がしてましたし、
過去作のLPはその気はあったのでたのですが、これはすごい。
当時、ユーミンのLPを順に追ってた方はさぞ驚かれたのではないでしょうか。
このアルバムはマットフォージャー最初のユーミン作品で、レコーディングは彼に日本に来てもらい行ったようです。
その様子を「プロサウンド」が特集していて、レポートによるとレコーディング用のマルチはアナログだったみたいですが、
後過程でデジタルにして波形いじらないとこんな風に出来ないんじゃないかなぁ?なんて思ってしまいます。
でも同誌の記事ではモニタースピーカーからの音がもうすでにビシッとしていたようです。
ドラムの録音で面白いなと思ったのは、バスドラにゲートをかけてアタックの音だけ取り出して別に録音しておき、
これをシモンズ(電子ドラム)のトリガ入力として使ってバスドラと連動させるというもの。
こうすることでエッジの効いたバスドラの音を作ったそうです。こういう色んな技をお持ちだったのでしょう。
前作「VOYAGER」と目指していた音が同じかどうかはわかりませんが、もうぜんっぜん違う出来です。
そして今作からマットからの バーニーグランドマンなんですが、こんなに変わるんかーい!っていう。
そのせいで変わってるなら、そりゃみんな海外でやりたいわ!ってこの仕事していない私でも思います。
DOWNTOWN BOY
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84年LP |
85年CD |
98年NM |
99年CD |
99年LP |
12年40th |
18年配信 |
19年配信 |
50th CD |
50th HR |
50th DA |
50th LP |
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84年LP |
(1) |
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(2) |
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85年CD |
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99年CD |
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(7) |
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(3) |
(8) |
(5) |
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(9) |
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99年LP |
(4) |
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18年配信 |
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(6) |
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19年配信 |
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50th CD |
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(10) |
(11) |
(12) |
98年NM: ベスト盤「ノイエ・ムジーク」、07年AW: 秋冬ベスト、12年40th: ベスト盤「日本の恋と、ユーミンと。」、
50th: ベスト盤「ユーミン万歳!」のそれぞれCD、HR: ハイレゾ、DA: Dolby Atmos、LP
(1)
LPはベースの立体感が良く、ヴォーカルの控えめ感といい本当にバランスが良いです。これはLPならではですね!
CDはヴォーカルが広い分、LPと比べるとタイトじゃない感じ。でもヴォーカル中心の音作りでこれはこれで良いです。
(2)
これはオリジナルLPに近い音です。LPほどではないですがベースの喉元に堕ちるような響きがあって、
なおかつLPよりもヴォーカルがややクリアです。LPも十分クリアですけどね。
(3) ぐっと低域が足されてなおかつライヴ(響きのある)な感じ。
(4)
99年LPは99年CDと聴き比べると一聴良い低音な気がするのですが、84年オリジナルLPと聴き比べると、
「あぁそこ(の帯域に)足しちゃったのかぁ」というちょっと量感はあるけど気持ち悪い帯域に低音足してしまってる気がします。
ベースのようにある程度硬くてボーンと響く音は個々足すと過剰で気持ち悪いんですよね。
(5)
18年配信は99年CDに潤いを与えたという感じです。この潤い感がどこからくるのかはなかなか難しいのですが、
ヴォーカルに少し響きを感じますし、オケも中低域に何か埋めたような要素を感じます。
(6)
19年配信は音をばらけさせて空間がある感じ。18配信の中低域を埋めるみたいなことをせずに、ぐっと低い所に足してる感じですね。
18配信を良しとするなら、ちょっとバラバラっとして低域足されたベースも浮いしまってる気もしなくないです。
(7)
98年「ノイエムジーク」はけっこう独特なマスタリングがされていますが、この曲はベースの中域を強調したような音です。
勢いがあって重心が高いというか耳の中央くらいの高さを響かせたような・・・
「低域足して重心下げて、良い音でしょ?」というある意味定番のマスタリングとはまた別のユニークな軽さがあります。
(8)
ヴォーカルやスネアのシャキッとしたあたりの帯域に残響つけた非常にライヴな音です。
99年CDと比較してどうよ言うよりは「ノイエ・ムジーク」の音をもっと大袈裟にしたような感じでしょうか。
80年代のリバーブ感を強調したような、この曲だから許させるって感じのマスタリングです。
オールタイムベストには時代を代表する存在として相応しい音かもしれません。
(9)
ユーミン万歳!収録の物はリミックスですが、ここでは全体的な音の雰囲気について触れたいと思います。
万歳!ミックスはリバーブ排して、人工的なベースのようなモブモブっとした厚い音を前面にべったり張り付けたような音作りです。
やたらモブ音が大きいだけで、ヴォーカルも細く弱く、他の音も大人しい・・・ハーモニーに欠ける、私には良さが分からないミックスですね。
あとは歌いだし前のリップノイズ(口から出るニチョッとした音)が嫌です。オリジナルには無いのですが、なんでわざわざこんなの入れるんだろう・・・。
(10) ヴォーカルが若干ですがCDよりも広く、モブ音も響きがある気がします。気がします程度。
(11)
ヴォーカルが奥まったところにあるので、これなら万歳!MIXのヴォーカルの弱さに「あぁ、遠くにある想定だったのね」って納得できる・・・かも。
こういうハーモニーに欠けるシンプルなミックスをDAにすると寄りポコっと置いた感が強調されてやはりイマイチですね。
(12)
もはやヴォーカルが無線機か何かから聴こえる瀕死のSOSみたいな(笑)ほっそーい音になってしまっています。
ここまでヴォーカルがダメになってるのは、このLP全体的に高域が弱いせいもあるのですが、モブ音がもうデカデカすぎるんですよね。
ただ、このモブ音、CDでは固かったのですが、LPのほうは柔らかくて響きが良くて勢いもあり、モブ音のインストだと思えばけっこう心地よく聴けます。
ヴォーカル聴こうとすると欲求不満になりますが・・・。
BLIZZARD
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84年LP |
85年CD |
98年NM |
99年CD |
99年LP |
07年AW |
12年40th |
18年配信 |
19年配信 |
50th LP |
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84年LP |
(1) |
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85年CD |
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(2) |
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99年CD |
(2) |
(6) |
(3) |
(7) |
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99年LP |
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07年AW |
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(8) |
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18年配信 |
(4) |
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(4) |
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(5) |
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19年配信 |
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(7) |
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50th LP |
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(9) |
98年NM: ベスト盤「ノイエ・ムジーク」、07年AW: 秋冬ベスト、12年40th: ベスト盤「日本の恋と、ユーミンと。」、
50th LP: ベスト盤「ユーミン万歳!」のLP
(1) イントロからLPとCDでまったく音が違って面白いです。
出だしの音だけ聴くとLPの再現性は悪く聴こえます。明らかにCDのほうが高域が出ており、ドラム、ベースもくっきりしているのですが、
聴いているうちに過度に分離している感じがします。LPのほうが一体感あるというか音にツナギ(お肉のツナギのような)がある感じですね。
また、聴き慣れてくるとLPのほうが演奏のグルーブ感がありますね。
(2) 99年CDが面白いのはLP→85年CD→と聴いていくと明らかにLPに寄せた音なところです。
高域の伸びや広がりはぜんぜんLPよりもあるのですが、一体感がLPっぽい。85年CDのように各々が前面に出てくるような音ではないのです。
(3) これも意外ですが、イントロはCDとよく似ています。歌が始まると、CDほどは高域が出ないのでヴォーカルの残響感なんかは緩いですが、
あんまり印象に違いがない感じ。やはりこの作品の音作り自体がLPでも高域を感じやすいんでしょうね。
(4) 18配信のイントロはなんとオリジナルLPそっくり。つまり99年CDよりは高域がゆるくなっています。
ヴォーカルのエッジ感は18配信のほうがあるのですが、LPはそこがやや弱いのもあってベースのブリブリ感はLPのほうがあるかもしれません。
(5) 18年配信と比べると19年配信はより低域がリッチで、ヴォーカルのエッジがやや抑えてあります。
(6) NMは少しヴォーカルが大きめですが、99年CDとよく似た音作りです。NMは傾向として低域を軽くしてヴォーカルを聴かそうという意図が見えますが、
この曲に限っては99年CDとそこまで大きな違いが無いです。やはりこの曲はすごくベースやドラムがタイトなんですよね。
(7) AWは99年CDよりも高域のエッジをゆる櫛、低域のアタックを強めた感じ。同じ低域リッチな19年配信よりはやや硬めでしょうか。
(8) 40thベストはAWによく似ていますが、エッジを緩くしたAWに対してもう少し高域をくっきりとさせています。とくにヴォーカルの際立ちがあります。
(9) 「ユーミン万歳!」LP収録はリミックスですが、ここでは全体的な音の雰囲気について触れることにします。
万歳!リミックスは私的には高低バランスがかなり不自然に感じる曲が多いのですが、このミックスはバランス良いですね。
空間づくりもオリジナルの雰囲気変えずという感じですし、ヴォーカルをしっかり聴かせる余裕があります。
ヴォーカルがオリジナルよりも甘い音なのがこの音源の独特なところですね。
午前4時の電話
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84年LP |
85年CD |
99年CD |
99年LP |
18年配信 |
19年配信 |
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84年LP |
(1) |
(2) |
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85年CD |
(2) |
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99年CD |
(3) |
(4) |
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99年LP |
(5) |
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18年配信 |
(5) |
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19年配信 |
(1) LPとCDのエッジのあるなしがめちゃめちゃ分かり易い曲です。
ドラムの残響感が独特でザン!ザン!と短くカットされているのですが、CDはこれが良く聴こえますが、LPはあまり聴こえません。
そのかわりLPのほうはザン!ザン!に気を取られるずドラムの響きを聴くことが出来ます。それでもなかなかの跳ね感。
CDは高域シャキシャキの音でドラムのハレーション感もすごいのですが、これだけ跳ねたリズムならもうこのくらいやり切った方が良いかもしれませんね。
(2) 85年CDほどシャキシャキせず、でもLPよりはシャッキリさせた感じです。ドラムが少し控えめにされているのでヴォーカルが聴きやすいですね。
(3) 低域が厚く一聴違った雰囲気です。ヴォーカルの雰囲気もちょっと影がある感じ。
(4) イントロのシンセがドラム比べやや控えめな音になっています。全体的に跳ね感も抑え気味な感じです。
ちょっとこの曲のアレンジ面でのトンチキ感(過度な跳ね感)をまともにした感じがします。
アンドロイドなヴォーカルもなんとなくですがヒューマンっぽく抑揚があるような工夫がされているように思えます。
(5) 18配信よりずいぶん低域がリッチです。単純に厚めというよりドラムが荒々しいやや生々しさも感じるようん質感ですね。
99年LPは全体的に低域が盛られてる感じですが、19年配信はドラムの存在感が増した感じです。
【余談】
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音の加工感はハンパなくて、シンセシンセした感じやヴォーカルももう誰?これユーミン?っていうくらい(笑) でもそれが自然に構築されてるんですよね。「元からこうだった」「あるべき姿だ」という説得力がすごい。 スカスカなんだけど、充実感があって、しかもLPなのに音がほとんど歪まない。内周も。 「ダウンタウンボーイ」エンディングのコーラスなんて信じられないくらいです。 そういうMIXテクがあるんでしょうね。LPへのカットを見越して、レコーディングの時点から仕込んでおくような。。。 本作から、クレジットがちょっと変わっていて、下記のように書かれています。 MIXED BY MATT FOEGER MASTERED BY BERNIE GRUNDMAN METAL MATRIXING BY SHEFFRELD LAB まず、ミックスとマスタリングを書き分けてるんですね。過去作全部は確認してないですが、 今まではRecordingとかEngineeringで纏めていたり、Recording & Mixingだったり。 恐らく本作からはじめてMASTERED…マスタリングってのが加わったのではないでしょうか。 今ではずいぶん聞き慣れた言葉ですが、サンレコによると当時のマスタリングは MIX後から、LPに刻むための音処理のところの工程まで含めて指す言葉だったようです。 METAL MATRIXINGというのは聴き慣れないですが、MATRIXというのはもともと鋳型の意味だそうで、 おそらくスタンパーを作る過程を指しているのではないかと思います(確かな情報はわかりませんでした)。 要するにレコードそのものを作るための過程がクレジットに加わるようになったわけです。 もちろん今まで日本制作の際にもこの過程が無かったはずはないのですが、しっかりクレジットされるというのは、 ユーミンたちがレコード文化的に進歩した感じがしますよね。(まぁ契約上、必ず入れろ!って言われたのかもしれませんが) これが関係しているかは分かりませんが、とにかく今までとレベチな音のLPになってますね。
レコードのMastering & Metal Matrixing 過程については(かなり時代が飛びますが)サンレコ18年5月号に分かりやすく掲載されています。 カッティングに関するバーニーさんのインタビューも載ってます。 サンレコアーカイブスの該当ページへの直リンク また丁度ユーミン公式インスタで万歳!LPのカッティングの様子を収録した動画が公開されてましたね。→ こちら
またSHEFFRELD LABについては、調べるとマスタリングの第一人者とも言えるダグサックス氏の MASTARING LABで作った作品ためのレコード会社だったようです。 サンレコ00.02号に彼の経歴とインタビューが載っていましたが(サンレコアーカイブスの該当ページへの直リンク)、 60年代にテープを介さない、つまり録音現場でそのまま刻むダイレクトレコーディング技術を開発し、 00年当時もそのころ設計した回路基本にした機材を使用して、 この過程を追求した正にザ・マスタリング・マンという感じの方のようです。業界では超有名人というか神レベルの方なんでしょうね。 SHEFFRELD LABがクレジットされるのは「アラームアラモード」までですが、ざっと四半世紀後の2011年「Road Show」は彼によるマスタリングです。
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