ユーミンの空間オーディオを聴こう!

 

 

このページでは「ユーミン万歳!」のDolby Atmos マルチチャンネルリスニングについてと

空間オーディオについていろいろ調べたり考察したことを載せてゆきたいと思います。

自宅にシステム導入しましたが、やはり事前にわからないことが多く、

事前にこういう情報があればなぁというところを書いておきたいと思います。

 

私自身は最近いろいろ調べ始めたばかりで、分かったことから情報を追記してゆきますが、間違いがある可能性もあります。

購入等は自己責任でお願いします。

 

 

 

ユーミンの空間オーディオを振り返ると恐らく2001年の過去のビデオのDVD化の時が初めてじゃないでしょうか。

あの時は「INTO THE DANCING SUN」「荒井由実ライヴ」、翌年「WINGS OF LIGHT」「コンパートメント」が

DolbyDigital5.1chという方式で発売されました。

その後、2011年「Road Show」以降DTS5.1chでの対応になり、2014年の「All about POP CLASSICO」まで対応していたようです。

この後の作品からは2023年の最新作「THE JOURNEY」含めなぜかステレオのみになっていますね。

 

オーディオはイベント的にシングル「雪月花」の特典DVDで「雪月花」「Northern Lights」のDolby Digital 5.1chというのがありました。

これはPVもついてはいたのですが、企画的には5.1chオーディオをつくるというのがメインだったと思います。

ビデオだけじゃなくオーディオも5.1ch化していこうという流れが業界的にもあったようです。

結果的には流行らなかったようですけどね。

 

そして2022年の50周年ベスト「ユーミン万歳!」ではDolby Atmosによる空間オーディオがリリースされました。

またユーミン以外の多くのアーティストも過去にない規模で空間オーディオのリリースを行っています。

ちなみに70年代は4chステレオLPというものがあり、多くのジャンルで発売されていましたが、残念ながらユーミンの作品はありません。

70年代、00年初期と2度、空間オーディオ(マルチチャンネルオーディオ)が流行りかけたことはあったのですが、

結局スタンダードにはなりませんでした。

現在のDolbyAtmos360 Reality Audioなどの空間オーディオは3度目の正直なるか?というという感じですね。

 

私見ですが、空間オーディオコンテンツはざっと分けると3種類くらいに分類できるような気がしています。

@   リアリティを追求したもの
これは5.0chなら実際に5本マイクを立てて収録したような現実の音場を再現したものです。
2ch
ならバイノーラル録音に近いような発想のものです。ジャズやクラシックに多い感じです。

A   ステレオの延長やオーディオルームの再現
あくまで2MIXをスピーカーで聴いた音場を再現しようとしたものです。
ソースが人工的な2MIXというだけで@と同じと言えば同じです。
意外とこれにこだわったコンテンツは少ないかもしれません。

B   空間オーディオならではの創造物的なオーディオ。
2MIX
とは全く違うことを目指した新しい創造物・人工物的なオーディオ表現。

⓪ あまり方針の無い、とりあえず空間オーディオ。

 

「ユーミン万歳!」のDolbyAtmosマルチチャンネルはBだと思いますが、

Aの感覚で聴いても違和感のないBと言う感じでしょうか。

聴くと「あぁ新しいな」というのと「うん、真面なオーディオだな」というのと2つ思います。