雪月花 / Northern Lights 空間オーディオを聴いてみた
このページでは「雪月花 / Northern Lights」のDolby Digital 5.1ch Surroundの
マルチスピーカーでのリスニングについてレポートしてみたいと思います。
「雪月花」はアルバム発売後にシングルカットされたユーミンには珍しいタイプの曲でした。
特典DVDがついており、そこに5.1ch surround MIXが収録されていました。
記憶では、突然5.1chが出てきた感じだったような気がするのですが、
02年の夏だったか秋だったかにWindows Media9の展示会か何かでひっそりと「Northern Lights」の5.1ch MIXが公開されて、
そのうちリリースします・・・みたいな感じだったと思います。
時を同じくして、正隆さんは過去作を全部5.1chリミックスするぞ!と仰っていたので、
そのパイロットなのかなぁ・・・みたいな受取り方でした。
AVアンプはYAMAHA RX-A4Aを使用しています。スピーカーはYAMAHA NS-P41です。
サブウーハーは設けない5.0chで聴きます。低域をそんなに出していないため、音質のレポートではなくほぼ定位のレポートになります。
なお、2MIXと2.0chのヘッドフォンでの聴き比べはこちらで紹介しています。
Dolby Digital Surround 5.0ch
構成はサブウーハーなしで聴いていますので、以下、5.0chと表現します。
設定としては、サウンドプログラムは「Straight」、これに加え「Dolby Speaker Virtualization」を入れています。

雪月花

|
まずは5.0chはヴォーカルがセンタースピーカーに振り分けられていて、ハープはフロント(L/R)で再生してるので、ヴォーカルとハープの分離が良いですね。ただ、センタースピーカーに近づきすぎると、ヴォーカルが目立ちすぎてなんだかマットに浮いてる感じがしてしまいます。2MIXもフロントスピーカーのみで聴いてみましたが、分離が悪いけれど、ヴォーカルは真ん中に定位していますし、ある程度どこにいてもヴォーカルが浮くことは無くてそれはそれでよいなと思いました。
5.0chのコーラスは両横斜めくらいに広く位置している感じですが、2MIXのほうも不思議とそのあたりに定位します。2MIXのほうはそういう位相で収録してるのか、あるいは部屋の反射でそう聴こえるのかもしれません。
5.0chって2MIXと違うなと思う所は、ストリングスが入ってくるところですね。うわぁっと前方から後方へ広がる感じが空間オーディオって感じがします。この前後の広がりみたいなのは2MIXではなかなか難しい所でしょうね。
|
|
5.0chお楽しみみたいなシーンはブリッジ部分の♪春が来て〜のところからですね。ファルセットのユーミンが後ろを反時計回りに回ります。ちょっと季節の移り変わりを楽しむようにそぞろ歩く感じ。でも右前のフロントスピーカー(FR)あたりから急に左後ろのスピーカー(SL)あたりにワープするんですよね(笑)この5.1chも手掛けられたミキサートム・タッカーさんの意図はよくわかりませんが、少なくともグルグル回したかったわけではないようです。でもワープさせたかったんじゃなくて、きっとこの斜め半周くらいのをリフレインさせたかったんじゃないかと思います。こういうヴォーカルを回す、前意外に定位させるってのは技術的に簡単でも、演出的にはかなり難しいですね。ボスッボスッって打ち込みの音は前に残してメインヴォーカルが後ろに行くのでなんだか前方の不在感が気になってしまうんですよね。。。
図のピンクの何かはエンディングの鈴のイメージです(笑)これは回らずに後ろを左右に行ったり来たりしています。 |
Northern Lights

これはなかなか面白いミックスで、出だしの印象的な弦楽器が後ろから登場します。
この楽器はおそらくユーミンが2002年夏のフィンランドの旅で聴いてきたカンテレという楽器だと思います。
たしかユーミンがどうしても使いたいって言いだして、流石に演奏者が手配できずになんとかシンセの音を入手したって正隆さんがレポされてたように思います。
このカンテレはイントロだけで3パートあるのですが、1パートが左後ろから演奏をはじめ、
2パート目が右後ろに加わります。この2パート目が2MIXではあまり目立たないのですが、5.0chははっきり右に分離しています。
3パート目がイントロの主旋になるようなパートで、これは真後ろで演奏に加わる感じ。
歌い出しからサビくらいまでは前方はユーミンのヴォーカルとベースだけなんですよね。これがすごく不思議な感じ。
ポーラ星人からのまだ見ぬ未来の懐かしいお告げを聴いているような(笑)そんな感じです。
途中から前方にもストリングスやドラムが加わって、沢山円盤が迎えに来た感じの(笑)盛り上がりを見せていきます。