AV AMP – コントロール -
AV AMPのコントロールについて。
機器が幾つかつながるので、ポータブルプレーヤのように再生ボタンを押すだけでは空間オーディオは再生されません。
前段で機器を接続したとして、では何をどう操作すればどこからどんな音が流れるか?みたいなことを説明しています。
iPadが絡んでくると途端にややこしくなって、実はDolbyAtmosで再生されていないということがしばしばあります。

上図、太線は何らかの空間オーディオが流れるルート、細線は空間オーディオを流せないルート(ステレオのみのルート)です。
⓪ AV AMPの入力切替
AV AMP本体か、AV AMP用のiPadアプリ「Music Cast」で入力を切り替える必要があります。
@ BD/DVDの5.1ch再生
BDやDVD収録の5.1chオーディオなどはHDMI経由で入力され、再生されます。
5.1chの指定はBDやDVDプレーヤーで操作する必要があります。
A AppleMusicからのDolbyAtmos再生
AppleTV 4Kへのリモコン操作でAppleMusicを操作します。
AV AMPとしてはAppleかどうかという認識はなく、HDMIにせつぞくされた機器の一つとして見るようです。
AppleTVで、AppleMusicからDolbyAtmosで送信するように設定して、
AV AMP側の設定が[Straight]や[Surround Decoder]になっていればAV AMPは自動的にDolbyAtmosとして受信します。
B Amazon MusicからのDolby Atmos再生、360 Reality Audio再生
Fire TV Stick 4K/4K MAX/Cubeなどへの操作でAmazon Musicを操作します。
基本的にはApple Musicの場合と同じ構成です。
B iPadからの再生
これがややこしいのですが、iPad内の音楽も再生したいですよね。
iPad内のミュージックApp (Apple Music) とAmazon Music Appの音楽を再生することを想定をします。操作はiPadでの操作になります。
また、iPadからAV AMPへの送信として「AirPlay」という機能を使って無線送信することを想定します。
この「AirPlay」には2つの送信先があります。
Ba) AppleTVへの送信 Bb) AV AMPへの送信
下表のように4パターンが考えられますが、Dolby Atmosの再生はミュージックAppからApple TVにAirPlayする時のみ可能です。
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送 信 先 |
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Ca) Apple TVへ送信 |
Cb) AV AMPへ送信 |
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再
生
App |
ミュージックApp |
Dolby Atmos再生可*
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DolbyAtmos再生不可
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Amazon Music App |
DolbyAtmos再生不可 360 Reality Audio再生不可 |
DolbyAtmos再生不可 360 Reality Audio再生不可 |
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*厳密にはDolby AtmosをAirPlayで送信出来ているというよりは、AppleTVに指示をしてAを起こしている感じでしょうか。
一方、ミュージックAppではDolby AtmosをAV AMP (YAMAHA RX)へ直接AirPlayできません。
また、Amazon Music AppからはDolby Atmosや360 Realty AudioをAV AMPに送信することはできません。
AppleTVは受け付けず、AV AMPへの直接送信はやはり中途半端なステレオになるようです。
またYAMAHA RXはiPadという入力がありますが、この入力を選択すると、ミュージックApp内の、
CDなど外部から取り込んだ音楽のみWiFi経由で再生することが出来ます(上図Cc)。
D AmazonMusicからの直接再生
これはiPad内のAppではなく、AV AMPの操作でネット上のAmazonMusicから直接音楽を受信する方法です。
AV AMP側の操作で入力をAmazonMusicに指定します(YAMAHA RXにはAmazonMusicがプリセットされている)。
この方法ではDolby Atmosや360 Realty Audioを受信することはできません。
ちなみにYAMAHA RXはAppleMusicの音楽を直接受信することはできません。