ここはちょっとおまけ的なページです。
初回盤のDisc2に収録されたInstrumentalと、それを使って作ったVocal Spotlight音源を聴いてみたいと思います。
聴き比べというよりはそれそのものを聴いての管理人の感想コーナーですね。
Instrumentalについては、演奏の解説は出来ないので、歌入りを聴いててあまり気づかなかったことを、
Vocal SpotlightはInstrumentalを逆相にしてDisc1の歌入りとMIXして、Vocalのみにしてしまおうというものです。
若干、両者でマスタリングが違うようで完全に歌だけにはならないのですが、パッとヴォーカルだけにスポットが当たったような感じになります。
AI使って取り出すのと違って、けっこうリバーブも含めてキレイに歌を取りだすことが出来ます。
リアルユーミンとAIユーミンについて感じたところを紹介していこうと思います。
DARK MOON
ヴォーカルはLchにリアルユーミン、RchにAIユーミンなのかな?低い子音のないような声が収録されてます。
歌詞からすると、リアルもAIも両方の声が入ってそうですね。Lchがメインに聴こえるようにMIXされてますね。
インストの方はピャンピャンピャンという宇宙三味線(笑)みたいなジョンウィリアムス的な?音が面白いですね。
歌入りだとこれがあまり目立たないんですよね。
CINNAMON
リアルユーミンメインの曲ですが、♪あなたはここよ はAIユーミンでヘッドフォンで聴くと耳の後ろくらいにいて面白いです。
これはDolby Atmosでもそうしてますが、なんと2MIXのほうでも後ろの位相を畳み込んだ様な音で後ろから聴こえます。
もちろんDolby Atmosをマルチスピーカーで聴いても後ろのスピーカーから音を出してますね。
ちなみに2コーラス目の ♪私はずっと は左耳の後ろにいます。
サビ終わりの ♪失くしてる涙の中へ は前から出てますが、AIユーミンですね。
最後に完成した曲だそうですが、もうAIユーミンがなかなか高品質ですね。
インストの聴きどころはほぼ全編Mandolin: Masataka Matsutoyaが活躍しているところでしょうか。
またリアルユーミンのヴォーカルが入るとどうしても曲の雰囲気が緩むのですが、
演奏だけ聴くとけっこうタイトな演奏でまた違った印象です。
星の物語
♪あの頃の二人を からのAIユーミンのコーラスがエモいですね。このコーラス、ヴォーカルだけにして聴くと低めのくぐもったような声も重ねてます。
これは人の声から出来てるけど人の声っぽくない音で、AIヴォーカルを楽器的に使った感じですかね。これがまたなんとも切ない響きを与えてるんですよね。
インストはサビ前の助走のようなパートで♪Winte starsのところでイントロのドタン!って音が入ってるところが聴きどころでしょうか。
こういう仕掛けが曲の雰囲気を作っていていいですね。
岩礁のきらめき
この曲は出だしのAIユーミンの印象が強いですが、意外とサビ含めた全編リアルユーミンが歌っていますね。
インストだけ聴いても歌入り聴いても同じ印象を受ける感じで、上手く演奏がヴォーカルと絡んでいると思います。
天までとどけ
この曲はほぼリアルユーミンが歌っているけど、一部AIユーミンに引き継いだような構成ですね。
♪今日だけの陽射し や ♪時が全てを書き換えて とかはAIユーミンですが、
コーラスと認識するにはリアルユーミンとあまり定位が変わらなくて、
でもメインヴォーカルの引継ぎだと思うとやはりちょっと繋がりに違和感はありますね。
リアルヴォーカルもリアルと言ってもすごくリバーブをかけていて、若干歪んだ様な処理がされています。
でもこれは悪い歪みではなく、そうすることによってちょっと声が明るく聴こえるんですよね。
烏揚羽
この曲はサビからのAIユーミンの出来がすごい!
25年7月にこの曲を聴いて、あ、ちゃんとAIユーミン出来てるんだなぁと思いました。
リアルユーミンとの役割わけが出来ていて、ちょっとミュージカルっぽいなとも思いましたね。
インストの方はやはりサックスソロでしょうか。歌入りとはまた違った静かな良さがありますね。
小鳥曜日
この曲はAIユーミンがメイン取ってる曲ですが、ちょっとウソっぽい歌声ですね。ボカロっぽい感じ。
他の曲聴くともっと巧く作れそうなので、わざとそうしているのかな?と思います。
ボカロとSynthesizer Vの違いは、ボカロは予めドとかレとかの音が決まっていて、それを並べていくような作り方をするそうですが、
Synthesizer Vはドの後レが来ると歌声がどのような繋がりになるのかをAIにより自動的に作っていくところだそうです。
クリエイターは全員Synthesizer Vに行きそうですが、そこは20年以上歴史のあるボカロ、
もうボカロっぽさの良さとか巧さいうのが出来てるそうです。
インスト版は歌のメロディとはまた違うオルゴールのメロディがなんとも不思議な感じですね。
LET’S GET IT STARTED !
この曲は歌い出しからサビ前半までリアルユーミンっぽいのですが、変な加工がされています。
リアル歌を無理やりAIっぽく加工したような感じ。歌のMIDI化とかじゃなくて、歌声そのものを加工してる感じですね。
(ちなみに「小鳥曜日」のAメロも公開当初はこんな感じのヴォーカルが使われていました。)
♪おーもーいでも からAIでしょうけど、このAIもあまりクオリティ高くない感じです。
最初に作ったAIソングだそうで、その最初の感じを残したんでしょうか??
♪そーらはー からはちょっとクオリティあがる感じですね。
この曲だけは未完成感が強いのですが、とりあえずここから始めようというこの曲のテーマを体現してるのかもしれませんね。
Let It Rain
この曲は2022年からCMで流れていて、唯一、AIを使うことを決める前に録っていた曲だそう。
コーラス以外のヴォーカルはリアルユーミンによって歌われれているんじゃないでしょうか。
曲調もリアル声にあっていますし、無理なく歌える音域で、いろいろ表現する余裕もある感じですね。
文通
本作はYumi AraIと言いつつ、あんまりまんま荒井由実っぽいヴォーカルって使われてないのですが、
この曲は荒井由実っぽいAIヴォーカルが使われています。ただなんだか掠れたような処理がされています。
テレ朝の「EIGHT-JAM」を見るとテンションというパラメがあってそれを下げるとこうなるようです。
♪ 趣味が違うくらいが ではリアルユーミンも歌ってますね。
このバージョン、パッと聴いて何かに似てると思ったのですが、インスト聴いては「ボナネ」に似てることに気付きました。
「ボナネ」はラウドネスパンパンな歪んだ音ですが、この曲のように余裕ある録音だったらよかったのになぁと思ってしまいました。
ひとちがい
この曲はだいたいリアルユーミンによって歌われてますが、ちょっと歌声と曲が合ってない気がします。
ちょっと温泉旅行の余興っぽいというか、無理して一生懸命歌ってる感じですね、「ニーケ」とかと同じ感じがします。
この曲はAIユーミンで良かったのになぁと思うんですけどね。コーラスはAIユーミンですね。
面白く不気味なのが曲の終盤に入る人々の叫び声のようなSE。
ニッポン放送の特番によると、この声はAIで作られた何語でもない人の叫び声なんだそうです。
そして誰もいなくなった
この曲のAメロは 左: リアルユーミン、右: AIユーミンですね。
ここ面白いのはブレスが真ん中にあって、両サイドに2人のユーミンがいるという演出。
25年11月のANN GOLDによると意図的にこういう配置にしたそうです。
ふつう、両サイドにパンしたとしても自然さを出すためにもう片方にも小さくミックスするのですが、
この曲は完全にふっていますね。片方だけ聴くと完全に片方だけが聴こえます。
この右で低い声で歌っているAIユーミンは、あまりユーミンっぽくない新しい歌声という感じですね。
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どうやってVocal Spotlight(ヴォーカルのみ)を作るか?
iTunesなどで歌入りと、インストのWAVを作って、片方を逆相にしてミックスします。 足し算で描くと(笑) 歌入り = ヴォーカル+演奏 インスト = 演奏 逆相[インスト] = −演奏 なので、 歌入り+ 逆相[インスト] = ヴォーカル+演奏−演奏 = ヴォーカル みたいなイメージです。 やってみると、やはり歌入りCDとインストCDはマスタリングが違うらしく、完全に演奏は消えないのですが、 ヴォーカルのみが強調されたようなトラックは作ることはできます。
「そして誰もいなくなった」 歌入りLch(上)とインストLchを逆相にしたもの(下)。ビミョーに違う。
逆相とは? 逆相は左右の入れ替えだと勘違いされることがありますが、そうではありません。波形の山谷を逆にしています。 スピーカーは実は前後に動いて空気を圧縮し、耳の鼓膜を揺らしています(これはヘッドフォンも同じです)。 逆相にして山谷が逆になると、この前後の動きが逆になります。 例えば、@前A後B前って動いてたものを@後A前B後に変える感じ。逆になってます。 元の山谷山と、逆の谷山谷をミックスすると打ち消し合って音が消えるのです。要はスピーカーが前後に揺れなくなるのです。 この仕組みを使って演奏だけを消してしまおうというのが狙いでした。 逆相音源はたいていのツールでワンクリックで作れるのですが、私はAudacityというツールを使いました。 サンプル単位で波形をずらせるので、ぴったりタイミング合わせてミックスすることが出来ます。 |