AIユーミン 賛成?反対?
AIユーミンがリアルユーミンに与えた影響はアルバムページで紹介していますが、聴き手にとってはどういうものなんでしょうか?
管理人は「Wormhole / Yumi AraI」を聴いてみてAIユーミン大賛成です。反対する理由も衝動も全くないし、反対意見にはあまり理解もできない。
また、引退を前提とした意見は全く受け入れられないですね。私はどうあってもユーミンには続けてほしいです。
ですが、いろいろな意見、私と異なる意見があってももちろん良いわけです。
ということで、Yahoo!ニュース11月17日「新しいポテンシャルを見つけることが生きる希望――AIと伴走した松任谷由実が取り戻した初期衝動」
に集まった約200件のコメントをNotebookLMに食わせてみて、賛成派、反対派、中立派の論旨をまとめてみました。
1. 肯定・歓迎派:技術革新と創造性の拡張(AI=道具)
この立場は、AIを創造的な制約を打破し、表現の幅を広げるための「道具の一つ」として積極的に捉えています。
【主な論点】
• 衰えの克服と表現の維持: 加齢によって出なくなった音域をAIで補うことができるため、アーティストが「若い頃の高音で歌いたい願望」を叶え、昔のキーが高い曲でもイメージに合う歌唱が可能になると期待されています。AIは「時を超えて飛ぶ翼」であると表現され、その試みを「とても面白い」と評されています。
• 革新的な姿勢と評価: 新しい技術を取り入れ、未知のことに挑戦しようとする姿勢は「表現者の鑑」「先駆者」「とんでもない向上心」として高く評価されています。電子楽器の導入時にも同様の価値観の広がりがあったように、AIも技術的な進化の一部として受け入れられています。
• 創造性の維持: アーティストにとって、作りたい曲が自分の声量や音域のせいで制約を受けることの方が嫌であり、AIはその制約を解決する手段となります。AIは、詰まった時のアレンジの試行錯誤や効率化ツールとしても活用されており、最終的に良し悪しを判断するのはクリエイターであるとされます。
• 技術的な進歩への貢献: 著名なアーティストがAIを商業ベースで堂々と使用することが、技術的な進歩に貢献すると歓迎されています。
2. 否定・批判派:真正性の喪失と実力の曖昧化(AI=ごまかし)
この立場は、AIによる歌唱がアーティストの真正性や実力を曖昧にし、倫理的な問題やライブでの信頼性の喪失につながると批判しています。
【主な論点】
• 真正性の喪失と欺瞞: AIとのコラボは、単に自声だけでは勝負できなくなったがゆえの「ごまかし」を「最先端風な話題で取り繕っている」行為であり、「全然かっこよくない」と批判されています。AIを使う行為は、歌唱の限界をAIで補わざるを得なくなったことの「言い訳」、「すがるしかない」惨めなしがみつきだと見なされています。
• ライブとのギャップと引退の美学: CD音源でAIを使用しても、コンサート(ライブ)で声が出ない、聴くに堪えない状態では、「高額な入場料を払う価値なし」と厳しく批判されます。ファンにハラハラさせるくらいなら「潔く引退すべき」であり、「引き際」が大事だと主張されています。
• 芸術性の本質的な欠如: AIによる音楽は、過去の断片を継ぎ合わせたものであり、「奥行きがなく軽いので飽きやすい」。聞き手が求めているのは「血の通わないロボットの歌」ではない、という意見もあります。
• 権利と世代間の不公平: 生成AIの基礎にあるデータセットを取り巻く権利問題を矮小化する流れは看過できないと懸念されています。また、キャリアを確立した老年世代がAI利用に抵抗がない一方で、若手アーティストは職域を侵すAIに対して抵抗が大きいという世代間の感情の違いも指摘されています。
3. 中立・分析派:現状の受容と課題の指摘(AI=時代の流れ/実験)
この立場は、AIの利用を避けられない技術進化やビジネス上の折衷案として受け入れつつ、その限界や社会的な影響を冷静に分析しています。
【主な論点】
• 時代の流れとしての受容: 歌声が年齢とともに衰えるのは「自然の流れ」であり、AIによる補助は「仕方ない」ことだと受け入れる見方があります。
• 技術の限界と課題: AIは過去のデータを基に最適解を最速で生成するものの、それは「AIにとっての最適解」に過ぎず、クリエイターにとって新鮮なものではないという限界が指摘されています。AIが真に新しい音楽を作るにはまだ時間がかかるとも考えられています。
• 多角的な評価の維持: 歌唱力(シンガー部分)は衰えても、作曲能力や歌詞、曲のクオリティは依然として素晴らしいと評価し、AIの利用は作詞作曲に専念するための手段としても有効であると見ています。
• ポップミュージックの宿命: ポップ・ミュージックは常に「若さ」が必要であるという宿命があり、高齢化する演者の若さを補完する目的でAI活用が今後も増えていくという分析があります。
更にCopilotに対して、「上記三派の共通の評価軸は何か?またその軸に対して各々どういう意見か?」と問うてみました。
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共通の評価軸 |
肯定・歓迎派 |
中立・分析派 |
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真正性 |
本人の意思で使えば真正性は保たれる。制約を超えるための正当な手段。 |
AIは「ごまかし」であり真正性を失わせる。潔さが欠ける。 |
自然な衰えを補う手段として受容。ただし「本物感」は薄れる可能性あり。 |
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技術と芸術の関係 |
技術革新は創造性を広げる。挑戦する姿勢が芸術性を高める。 |
技術依存は芸術性を希薄化させる。断片的で奥行きがない。 |
技術は避けられない流れだが、AIの生成は「最適解」に留まり創造性は限定的。 |
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ライブとの整合性 |
AIで音源を補助しても、ライブでは人力で挑む姿勢を評価。 |
ライブで声が出ないなら価値なし。 引退すべき。 |
音源は補助、ライブは人力という折衷案。両者の役割を分けて考える。 |
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社会的影響 |
著名アーティストが使うことで技術進歩に貢献。未来志向。 |
権利問題や若手の職域侵害を懸念。世代間の不公平を指摘。 |
出てきてない評価軸としては「演出上の有用性」というものがあっても良いのかなと思います。
AIヴォーカルはつい「補うもの」というマイナスを0にもっていくものとして捉えられがちですが(もちろんその要素も大いにある)、
プラスのもの:仮に補う必要が無かったとしても、演出上面白いものだという捉え方も十分できるなと言うのが作品を聴いてみて思う所です。
ちなみに割合は 1. 肯定・歓迎派: 29%、2. 否定・批判派: 57%、3. 中立・分析派: 14% 。
ただし2. 否定・批判派の 98% が中傷にあたる内容(芸術性や技術的な評価の域を超えて、人格や外見を揶揄したり、個人の私的な側面に言及した内容)だそう...。