FIRST IMPRESSION

 

 

【公演スケジュール】

 

1974

     413  シルクホール(京都産業会館)

     421  新橋・ヤクルトホール

 

 

【演奏曲】 (東京公演)

 

紙ヒコーキ

ベルベット・イースター

きっと言える

瞳を閉じて  (新曲)

雨の街を

マホガニーの部屋 (未発売曲)

やさしさに包まれたなら

12月の雨  (新曲)

そのまま

あなただけのもの  (新曲)

ひこうき雲

恋のスーパー・パラシューター

海と空の輝きに向けて

EC

曇り空

そのまま

 

                            ○ 情報は 「地球音楽ライブラリー・松任谷由実編」を参考にしました。

 

【出演者】

 

パパレモン

 Guitar: 佐藤信近
 Bass: 平野融
 Keyboard: 吉原真紀

 Drums: 平野肇

 

Cho: 風コーラス団(京都)慶応ライト・ミュージック・ソサエティ(東京)

Keyboard: 松任谷正隆 

 

                            ○ 情報は告知フライヤー、【メモ】のリンク先を参考にしました。

 

 

【チケット料金】

 

1,500

 

                            ○ 情報は告知フライヤーを参考にしました。

 

 

【メモ】

 

   記念すべきユーミン初のワンマンライヴ。東京となぜか京都で開催されました。東京公演の前日にはシングル「やさしさに包まれたなら」が発売されています。

   「マホガニーの部屋」は後に歌詞を換えて「翳りゆく部屋」として発売される曲です。かつてユーミンがインタビューで「翳りゆく部屋」の元になった曲は中学生の頃には1曲として出来上がっていたと言っていましたが、この曲のことかもしれません。このコンサートの東京公演でも「一番昔に作った曲の一つ」として紹介しています。

   96年荒井由実ライヴのパンフレットに寄稿された初代マネージャーによると、京都公演はチケットがほとんど売れず、ユーミンの実家の繋がりで呉服屋関係者にチケットを手売りでさばいたそうです。また、松木直也著「アルファの伝説 音楽家村井邦彦の時代」(河出書房, 2016によると客席には勝新太郎が客席を埋めるため、祇園の芸姑や映画関係者を大勢連れてきてくれており、ヘルプで自分も歌ったほうがいいんじゃないか?と申し出る一幕もあったとか。(すごい話ですが、この本には他にもいろいろ初期のエピソードが満載ですので、お奨めです。)

   東京公演も売れ行きが悪く、直前まで約500席のチケットが半分もさばけてなかったそうです。こちらはTBSアナウンサーの林美雄が自分のラジオ番組でリスナーに呼びかけ席を埋める事が出来たとか。柳澤健著「1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代」(集英社, 2016によると、林美雄の深夜番組「パックインミュージック」では当時翳りを見せていた邦画をリスナーと共に熱心に応援しており、小さい規模ながらも絆の強いコミュニティを成していたようです。ユーミンはとくに邦画とは関係なかったのですが彼らに受け入れられ、またデビュー間もないユーミンを熱心にPRしてくれたメディアもこの番組だけだったようです。

   うそラジオサイトの「28チャンネル」のコーナーによると、2004年に東京公演の音源が見付かったそうで、MCなどの書き起こしが掲載されていました。
http://www.emimusic.jp/yuming/radio/28ch/?id=yuming_28ch&p=153&l=1
 (現在リンク切れ、保存されてる方ご一報ください。)